冬の白馬八方尾根スノーシューハイク 雪の白馬岳の大展望

冬の白馬八方尾根スノーシューハイク 雪の白馬岳の大展望

2月の3連休、あの憧れの白馬岳に会いに、白馬の八方尾根をスノーシューハイクしてきました。

厳冬期の白馬はとにかく晴天率が悪く、土日のどちらか天気がマシな方でアタックと考えていたのですが、、、現地入りしたら、まさかの青空!?貴重な晴れ間に恵まれて、八方尾根からは白馬三山が一望!ハイク中は一度も雲に隠れることなく、しっかりと憧れの山の冬の姿をこの目に焼き付けてきました!

1ヶ月前の谷川岳と同じく、スノーシューハイク後はスノボー(初日:白馬八方、翌日:栂池高原)と、雪遊び三昧となった週末。とにかく最高でした!

 

憧れの地、雪化粧をまとった白馬三山―――

 


【日程】

2013年2月9日 晴れ時々曇り

【コースタイム】

八方池山荘(11:00)→第2ケルン(11:30)→八方ケルン(12:00)→第3ケルン(12:30)→八方池山荘(13:20)

 

 

これまでの登山履歴、大雑把に数えてだいたい120座近く登ってますが、その中でも一番気に入ってる山が「白馬岳」!!(仲間たちには飽きれるほど言ってるけど…)

昨年7月に登ったとき、雪渓・雲海・花・稜線・雷鳥・高層湿原と、圧倒的なスケールにひたすら感動!あの時の衝撃はいまだに忘れられず、今年もぜひ登ってやりたい山の1つです。

 

そんな白馬岳をのんびり間近に見ることができるのが、今回ハイクした白馬八方尾根。白馬八方尾根スキー場のリフトを乗り継げば、簡単に上まで行くことができ、危険度も低い尾根道をゆったり歩けます。

ここは北アルプス雪山入門として有名な「唐松岳」の登山口でもあるのですが、今回は悪天候と時間がなかったのでやめました。第3ケルンまでのスノーシューハイクでしたが、それでも眺めは最高~

 

それでは、レポスタート!

 

3連休初日の早朝に白馬入り。このエリアの厳冬期の晴天率の低さは有名ですが、運よく青空広がってくれてました。土日のどちらか天気良さそうな方でアタックと決めていたのですが、迷わず今日行くことに。

到着時には、まだ薄いベールのように雲がかかって、白馬三山が薄っすらとしか見えない…。上まで登ってこいってことか!?何か神々しいぞ!

 

2年ぶりの白馬八方尾根スキー場。3連休初日と言うこともあって、朝からかなり混雑してました。

このゲレンデって、長野オリンピック開かれたこともあって、コースの難易度高いよね…。BMW置いてあるし、、、格式高いゲレンデって感じする。

 

唐松岳の登山口でもある白馬八方尾根。1ヶ月前の鳴り物入りして登頂した谷川岳とは違い、今回はコンディションさえよければ登頂も狙って行こうかと、しっかり登山装備(ボードウェアだけど…)で臨んだのですが、、、

 

リフト券売り場とゴンドラ乗り場で長蛇の列・・・\(^o^)/

スタート時間かなり遅れました。なるほど、、、こういうパターンもあるわけね。。。時間的に登頂は無理になったぜ。。。

ただうれしいこともあって、朝広がっていた雲が次第に取れてきたのさ!「あわよくば唐松岳まで」、っていうスタンスだったので、まぁ登頂できなくても問題なし。白馬岳の美しい姿さえ見られたら満足でしょ。

ゴンドラに乗ったのが結局10時すぎだったかな・・・。その後、リフトをさらに2本乗り継いで八方池山荘まで向かいます。帰りは滑って降りてくるので、ボード履いてね。

 

最後のクワッドリフトを降りたところが八方池山荘。思ってた以上に綺麗な山小屋。夏場だったらここに泊まって唐松~五竜を一気に縦走するのもいいかもね。

 

リフトを降りてみると、すっかり快晴~!周辺に雲がありますが、散策するまで天気が持ってくれたらいいんで、これは行けそう!

 

意外にもバックカントリーする人が多くて、板背負って登り始めるスキーヤー、ボーダーが結構いました。つまり、トレースが十分すぎるほどバッチリってことだな。

 

11時過ぎ、ちょっと遅くなりましたが出発~!雪が若干固く感じたので、自分含め3名がアイゼン、他2人がスノーシューで登り始めました。途中でつぼ足が面倒になってスノーシューに履きなおしたので、最初からスノーシューorワカン装着でも問題ないかと思います。

 

2013年1発目の北アルプス進出。五竜・鹿島槍は雲に隠れてたけど、やっぱりアルプスの山脈は迫力あるね。素晴らしい景色!

ちなみに、写真の目の前に広がっているのが遠見尾根。去年9月に苦い思い出のある鹿島槍~五竜縦走の帰り道で歩いた尾根です。あの時は展望なんて全然なかったからね…。

 

振り返って見える山脈が、妙高山・火打山とか上信越エリアの山々。あちらは時間と共に雲に覆われていきました。これでもまだ良く見えていた方なのさ。

赤い屋根がスタート地点の八方池山荘ね。

 

で、、少し歩くと、右手前方にようやくお目当てのあの方たちがっ!?

 

雲のベールもすっかり取れた白馬三山!凛々しい、、かっこいいよ!素晴らし過ぎるって!

右から白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳。3つ合わせて白馬三山。こうして眺めていると、自然と思いだすあの感動…

 

2012年7月27~28日、白馬三山縦走

雪渓・植物・稜線と何もかもが最高だった夏の白馬岳。今年も絶対に登りたいね!改めてそう心に誓ってやったさ。

 

風もなく穏やかな尾根道をスノーシューハイク。一見踏み固められてるように見えるけど、ズボッていくところは太ももあたりまで埋まっちゃうのでね、やっぱりワカンかスノーシューあった方が楽です。

 

尾根道の真ん中にケルン発見!こちらは第2ケルン。こんな感じで、所々にケルンが建てられてるのも八方尾根の特徴。

尾根とは言え横に広い場所もあるので、吹雪いて視界不良になると方向感覚わからなくなるらしい。。そのための目印としてもケルンが役になってるわけか。

 

向かい前方にはまだ雲がかかってる。。。本来なら唐松岳が見えるんだけど、雲の中。あれじゃ、時間的に大丈夫だったとしてもアタックは危ないかもね。

 

とりあえず行けるところまで行ってみる!幸い自分たちのいる場所は快晴無風なんで、ここら辺までは余裕。

 

で、本日の八方尾根ハイクで一番のビューポイントだったのがこちら。近づいてパシャリ!う~ん、やっぱり美しいな白馬三山。こうしてみると、杓子岳を中心に左右対称のような形をしてるね。あの穏やかな稜線歩きがまた最高なのさっ!

 

前方は相変わらずの雲だけど、五竜岳の頭がチラッと見える瞬間も。その左奥の鹿島槍ヶ岳は残念ながら一度も見えませんでした。今気づいたけど、そのさらに左奥に見えてるのは爺ヶ岳かな?

 

まだまだ進むぜ~!だだっ広い尾根道。こりゃーガスってトレースなくなったら方向感覚狂ってもおかしくないな。今日はそんな心配もないほど足跡ついてるし、前後に他のハイカーもいるので大丈夫ですが、、、これがもし一人だったらちょっと心細いね。(そういえば、最近ソロ登山を全然してない。。。)

 

スタートして1時間、八方ケルンに到着。八方尾根にあるケルンの中では一番立派だった。このくらいまで来ると流石に風がだんだん強くなってきて、雲の流れも速くなってきました。

 

もうちょい行けるってことで、先へ。風向計がある場所まで来ると、いよいよ雲が迫ってきましたぜ。

 

第3ケルンに到着。外人さんグループが休憩してました。いよいよ雲も多くなってきて、これはまさしく・・・ビエントブランコの兆候!!!

 

・・なんて博識ぶってみたら晴れたり、、(ちくしょう・・・)

時間的にもお昼を過ぎているし、雲行きも怪しかったので今回はここまで、引き返すことに。リフト券売り場やゴンドラでゆったり並んでたら間に合わないわな。。意外に遠かった唐松岳。

ちなみに写真に写っているピークは唐松岳ではなく手前の丸山。唐松岳はその奥。明らかに雲がかかってるので、これじゃ無理だね。残雪期に機会があればまた来たいと思います。

 

今回は途中まででしたが、それでも八方尾根のスノーシューハイクは十分満喫できます!何より、最後まで白馬三山は雲に隠れることなく顔を出してくれてたのがうれしかった!何度見ても飽きない姿です。

 

遠見尾根や五竜方面の山脈も綺麗だった。雪山はやっぱり美しいね~

 

十分スノーシューハイクを満喫できたので引き返す。まだ雲が薄かったので、さらに先へ目指している人もいました。

 

せり上がってくる雲。見れば雲海も広がってましたが、夏場ならまだしも、冬場に雲に包まれるとやっぱり怖いね。

 

そうそう、八方尾根で忘れてはならないのが八方池。冬場だとこんな感じで雪をかぶって池の面影もないですが、夏場だとここから絶景を拝めます。

それがこちら↓

山友のわっきーが昨年の唐松・五竜縦走で撮影した1枚。若干アングルは異なるけど、こんな感じで池に反射した白馬三山が最高に美しい!初めてこれを見た時は衝撃を受けたね。いつか自分の目でも見てみたいなぁー

こうしてると早く夏が来てほしい気もするけど、まだまだ雪山も登りたい。四季がある日本ってホント素晴らしいね。

 

最後まで白馬三山を横目に見つつ、下山。下の方はすっかり雲が広がってました。

 

雲の中に入ると、こんな感じで一瞬で視界奪われます。これは確かに道に迷うね。。。トレースの有難味を改めて知った。

 

この日は雲の層も薄かったので、抜ければ再び晴天。結果的にはハイク日和でした。

 

そうそう!ここら辺りでダイヤモンドダスト(?)が見れました。空気中に散らばる決勝が輝いていて、すごい綺麗だった!

写真に撮りたかったんだけど、自分のカメラでは綺麗に写せず。。。(くそっ、わっきーがいればっ!!)

 

今回は序盤こそアイゼンを付けましたが、ほとんどスノーシューで歩き通しました。こんな感じでつぼ脚だと地面が抜け落ちることもあるので、浮力ある装備じゃないと、ちょっと危険かも。

 

何はともあれ、今回も素晴らしい雪山ハイクでした。青空と雪山ってやっぱり最強のセットだね。ガスったら怖い雪山、晴れれば絶景!こんな絶景をまだまだ見たいので、できる限り登るぜ、雪山!もちろん安全第一でね。

 

2時間ほどのハイクを終えてリフト乗り場に到着。ワイワイキャーキャー、先ほどの静けさが嘘のようなにぎやかな雰囲気でした。

 

そうそう、ボードを担いで登ると、こんな感じで終盤の斜面を滑って降りてくることができます。我が隊のクイーンもゆったり滑り降りて気持ちよさそうだった。

 

ちなみにリフトを降りた場所からでも、ご覧のように白馬三山を一望できます。こんな感じでバリアーでも張られてるかのように三山だけがずっと顔を出してくれてました。

 

帰りはリフトに乗らずに、ボード回収して滑り降りる。八方尾根のゲレンデはコブが多いんで、ザック背負いながらのコブは辛すぎた。。。何せ転びたくないので、1本滑り降りただけなのに結構疲れたw

 

滑り終わったらいったん駐車場へ戻ってザックを置き、再びゲレンデへ。名木山ゲレンデを夕方までまったり滑りました。

 

こうしてスノーシューハイク&ボードと雪山満喫した1日が終了~。メインのスノーシューハイクでは絶景が拝められたので、大満足の一日でした。

 

ここからちょっとだけ2日目を、、、

 

2日目は隣の栂池高原スキー場へ移動してひたすら滑る!このゲレンデは初めてだったけど、横に広くてゆったり滑るには最高!かなり気に入っちゃいました、このゲレンデ。しかも降雪でフカフカのパウダー♪

ただ、このゲレンデでひと騒動あって、、、自分、財布を滑ってる途中で落としてしまって、小一時間財布を探すことになりました。。幸い見つかったけど、ホント焦った。。。今回は運が良かったけど、下手したらクレジット・免許証失ってたので、、、今度から気を付けます!

 

帰りは白馬からは少し離れた薬師の湯へ。ここ600円ながら綺麗で広くておススメです!特に立山アルペンルートの帰りには必ず通る場所なので、覚えておこうと思います。

 

1月の3連休の谷川岳に続いて、2月の3連休も雪山三昧となりました。2013年、初のアルプス進出でしたが、初っ端から憧れの白馬岳を見れたので、もう満足!3連休の2日目と3日目は天気が良くなくて白馬三山も見れなかったようなので、初日にアタックして正解でした。

何度も言うけど、白馬岳、一番好きな山なんです!今年も初夏の季節に絶対登りたいし、紅葉シーズンにも登ってみたい。八方尾根から眺めていて、そう思わせる旅でした。

前回はソロで白馬岳縦走したので、今年は仲間連れて行きたいね。

 

今年も白馬岳へ登れることを祈って――

 

以上、まったりスノーシューハイクの旅でした。

 

 

 

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