檜洞丸~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳 冬の丹沢主脈日帰り登山

檜洞丸~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳 冬の丹沢主脈日帰り登山

先週に続いての男子会登山。今回の舞台は、大人気の丹沢!丹沢の最高峰「蛭ヶ岳」を含む丹沢主脈を一気に日帰りで縦走してきました。

この蛭ヶ岳、ずっと前から行きたいと思っていたものの、日帰りで登るには少々アクセス難な山。師走を迎え、来年に持ち越そうかと思ってたところ、若き山友たちにお声掛け頂いて無理やり決行しちゃいましたw。時には勢いってのも大事だよね。

ルートは檜洞丸~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳と丹沢の有名どころを一気に攻めるロングコース!通常であれば1泊2日でもおかしくないコースですが、山中毒に侵され気味の男子メンバーたちだったので、日帰りでストイックに攻めてみましたw

ある意味、2012年の集大成とも言えるガッツリ登山になりましたが、メンバー最高でもう楽し過ぎたっ!

 

樹氷と富士山と海と夕焼けと夜景と、、、丹沢主脈大縦走―――

 


【日程】

2012年12月8日

【コースタイム】

西丹沢自然教室(8:50)→檜洞丸(11:15)→臼ヶ岳(12:30)→蛭ヶ岳(13:40)→丹沢山(15:00)→塔ノ岳(16:10)→大倉BS(18:30)

 

 

今年の初めころ、自分は行きたい山リストってのを作っていて、地道に制覇してきました。夏は穂高やら立山を逃したりもしたけど、これは来年の目標ってことで諦めた。

・・・で、そのリストを見ていて1つ近場で残っている奴がいました。

それがそう、丹沢の大ボス「蛭ヶ岳」さ!

この蛭ヶ岳、丹沢の最高峰で、日帰りで行こうとすると地味に厳しい。。でも頑張れば日帰りでも行ける距離。もどかしいww

機を逃して日も短くなった今日この頃、もう来年に持ち越そうか~なんて考えてたのですが、山友たちから丹沢に誘われて、適当に「蛭ヶ岳希望~」って言ったらあえなく実現しちゃいましたw

 

・・というわけで、今年最後の大一番かもしれない、標準タイム12時間越えの丹沢主脈大縦走スタート!!

 

早朝7時、小田急線の新松田駅に集合。ここは前回の檜洞丸でアタックしたときに来たけど、そもそも今回は丹沢自体が久しぶり。今年5月の表尾根縦走以来、実に7か月ぶり!?意外に丹沢来てなかったね。(…というか山梨方面へ行き過ぎてたw)

新松田駅からバスに1時間以上揺られて西丹沢自然教室へ。前回の檜洞丸の ブログでも書きましたが、バスの時間がやたら長いのがネック。タクシーだと30分ほどで到着できるそうなので、今回は4人だしタクシー使ってもいいか なぁ~なんて思いましたが、調べてみたらタクシーだと9000円くらいかかるんだね。。。のんびりバスで行くことにしましたw

 

8時半過ぎに西丹沢自然教室に到着。ここで登山届けを出すのが決まりなので、しっかり書きましょう~

紅葉シーズンも終わったのに、駐車場はほぼ満車状態でした。相変わらず丹沢は人気だね。

 

ここから長い長い山旅が始まるので、念入りに準備体操&腹ごしらえ。9時前、まずは檜洞丸目指してアタック開始!

 

今回の登山メンバー。左から岳、ゆーすけ、てつろー。みんなアンダー25で、自分より年下w こんなの初めて\(^o^)/

この林道を少し行くと、ツツジ新道の登山口があるのでそちらに入っていきます。

 

最初のチェックポイントとなるゴーラ沢出合までは比較的緩やかな道のり。前日の夜に雪が降ったのか、山の上を見上げると雪景色になってました。

 

40分ほどでゴーラ沢出合に到着。開けた川岸です。この奥に階段があって、そこからいよいよ急登が山頂まで続くので、覚悟した方がいいです。

 

・・・とは言っても、ここは一度歩いているので特に問題なし。ひたすら登りですが、所々ベンチが設置されているので疲れたら休めます。

 

途中に富士山展望台があります。ここ、前回は富士山が雲にかかって見れませんでしたが、今回はバッチリ!!ふと思ったけど、ここ最近、毎回のように富士山見てるねw

 

展望台から先、標高も高くなってくると雪が出てきました。今回、一応アイゼンを持って行きましたが、使うほどではなかったです。ただ、所々凍結していて、特に階段が滑りやすいので要注意。

 

ひたすら登りが続きますが、高くなるにつれて雪景色がいっそう綺麗になってきた!これはもしや・・・

 

今シーズン、初樹氷!青空も広がってめちゃくちゃ綺麗だった!!疲れも吹っ飛ぶ!

尾根道に出るまでがつらいですが、尾根に出れば展望も最高になります。周りを見渡せば・・・・・・

 

富士山と樹氷~

 

海と樹氷~。妙な組み合わせなだけに、不思議な光景だった。

 

樹氷がとにかく綺麗で、もう美しすぎたさ!風で雪が散ると桜の花びらのように舞うのが、またオツだったね。たまらんぜ!

雲1つない青空ってのがまたいいね。

 

尾根まで出てしまえば、後は平坦な道。この木道も懐かしい…。丹沢ってこの木道のイメージが強いのは、、、自分だけ・・?

 

11時すぎ、檜洞丸山頂に到着。新緑が生い茂る頃は、緑が綺麗な反面、展望が失われてしまいますが、この時期は葉が散って展望も良かったです。富士山もバッチリ見えました。

とりあえず無事に1つ目の山制覇~。体力的には全然余裕ですが、問題はこの先。ここから先は一度も歩いたことがないし、アップダウンが厳しいと聞く……

 

まだまだ先が長く、時間も惜しいので、休憩もそこそこに先へ進みます。写真中央に見える蛭ヶ岳目指して突き進む!見れば、あちらの山頂も雪かぶって白くなってる!楽しみやね。

※ちなみに今回はスルーしましたが、この檜洞丸は犬越路までの尾根道もかなりおススメです!詳細は前回の記事

 

ここから蛭ヶ岳までが、今回の行程で一番キツイ箇所。まずは、もったいないくらい標高を下げます。。。

 

標高を一気に下げた後はしばらく平坦な道。ここら辺は人が少なくて誰ともすれ違わなかったなぁ。

 

蛭ヶ岳の前に、まずは手間にある臼ヶ岳へ。道は整備されていますが、所々不明瞭な個所がありました。この登りも地味にキツイ。

 

12時半、臼ヶ岳山頂に到着。ここからは、これから目指すべき蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳が一望できます。景色はいいですが、これから歩くルートの長さに愕然としないようにだけ要注意w

 

左が蛭ヶ岳、右が丹沢山。気温もかなり暖かくなって、動いていれば半袖でも十分な陽気でした。その証拠に、蛭ヶ岳山頂の雪化粧も消えちまったぜ。。。

 

まずは同じように標高を下げて平坦な道へ。今回のルート、各ピーク手前がいずれも急坂なので、こういった平坦な道で体力回復しといた方がいいです。特にここから先の蛭ヶ岳山頂までの急坂がえぐい。。

 

本日の勝負どころとも言える急坂開始。鎖場が出てきます。

 

急坂である反面、標高は一気に稼げて短時間でかなり登れます。山頂までどんどん迫ってくると、がぜんやる気出るね!

 

頑張れ、仲間たち!!とにかく今回のルート、アップダウンが激しくてかなり疲れます。。自分も近場の山では過去最高ってくらい疲れてますw

 

山頂に近づくにつれて、展望が大変なことになってきます!流石は丹沢の最高峰なだけあるね。素晴らしい眺め!

木道が見えたら山頂はもうすぐです。

 

13:40、蛭ヶ岳山頂に到着!開けていて景色も素晴らしい場所でした。

 

今年中に仕留めてやったぜ、丹沢最高峰さんよ!!

 

富士山はあいにく雲に隠れちゃいましたが、晴れていれば富士山もバッチリ!ホント、展望に恵まれた素晴らしい山頂でした。

 

良い場所だったんだけど、自分たちにはまだ先があるので、小休止して3つ目の山「丹沢山」へ向かいます。

ここから先もアップダウンはありますが、気持ちの良い稜線歩きが続くので気分的には格段に楽になります。疲れはかなりたまってるけど、まだまだ行ける!

 

途中にある鬼ヶ岩。今回の行程で唯一ある岩場らしい岩場。鎖も設置されていますが、特に使わないでも登れます。

 

下から見たら大したことなさそうですが、上から見るとなかなかの高度感!鎖は下山用に設置されているのかもね。

 

蛭ヶ岳を振り返って見てお別れ。少ししかいませんでしたが、かなり気に入った山!アクセス難なので、手軽に来れる山ではないですが、ストイックに攻めたくなったらまた来ようかなw

 

まだまだ続きます。気持ちのいい稜線歩きの先に見えてきた丹沢山。丹沢山は昨年11月に登って以来、1年ぶり。なんで蛭ヶ岳じゃなくてあっちが百名山に選ばれたのかわからないですが、何か理由でもあるのかな?山容、展望、どちらも蛭ヶ岳の方が素晴らしいと思うんだけど……

 

稜線の果てに見える中央の山が、最後のゴール塔ノ岳。まだまだ遠いですが、気持ちの良い稜線歩きは最高やね!

ただ、写真じゃ伝わらないですが、風がすごい強くてとにかく寒かった。。。止まりって休みたいけど、止まったら寒いから歩き続けるしかない、、、そんな感じw

 

丹沢山最後の登り坂。今回のコースで最後の急坂はここ。塔ノ岳手前にも登り坂はありますが、これまでの登りに比べては大したことないです。ここさえ登ってしまえば、きついアップダウンも終了。

 

15時、3つ目のピーク丹沢山に到着!本当に久しぶりにどっぷり疲れた……。

1つ気づいたのがこの標識!去年登った時より新しくなってる!w 前回登った時は字も読めないくらいボロかったからね。。

 

曇ってきたので、一気に寒くなった!山小屋の温度計を見てみたら、ほぼ0℃!吐く息真っ白です。

いや~、、覚悟はしてたけど、やっぱり想像通りにハードな道ですよ。久しぶりに燃えてたんだけど、この頃になるとだいぶ疲れがたまってきた。。。

 

そんな時、、メンバーの岳が・・・

「大福食べます?温かいお茶もありますよ?」

と。。。。

 

うぉー!!なんてできる子なんだー!軽量化を図ってバーナー類は持ってこなかったんだけど、岳くんは水筒にお湯入れてみんなに温かいお茶と大福を振る舞ってくれた。これがメンバー全員の身に染みた・・!サンクス!!

 

気を取り戻して最後のピーク、塔ノ岳へ!ここから先は一度歩いたことがあるので、もう安心!塔ノ岳手前に登り坂がある程度で、これまでの行程に比べたらもう楽勝な道のり~

 

そして、、、

 

16時過ぎ、塔ノ岳山頂に到着。ここはもう4回ほど来てますが、夕焼けの時間帯に来たのは初。雲は多いですが、そこには素晴らしい景色が広がっていた…

 

雲の合間からこぼれる夕焼けの光。これがもう幻想的で、今日一番に感動した瞬間だった!富士山は見えないけど、何か今回の縦走を祝福してくれてる気分になった。一緒に登ってくれた仲間たちと、しばし夕焼けを拝む。こういった1つの感動を共有できる瞬間こそ、一緒に登ってよかったなぁと思えるね。

 

夕日に赤く染まる大山。背後には街と海も。塔ノ岳は過去4回登ってますが、間違いなく過去最高の展望だった。

 

樹氷から始まり、富士山、海、稜線、夕焼けと自然の美しさを満喫して、もう思い残すことはなし!大倉尾根(通称バカ尾根)を下山します。

 

帰りがけ、夕焼けがともて綺麗だった。。そんな景色を見てたら、街の明かりがポツポツと・・・。

大倉尾根は何度も歩いてるし夜間装備も準備していたので、夜景でも見ていくか!ってことで、途中しばらく立ち止まって記念撮影~

 

こちらが、夕日に染まった夜景。相変わらず自分のカメラじゃうまく撮れなかったので、てつろーの写真を頂きましたw

空には星空も広がり始めて、もう感動的な光景だった!夜景目的で塔ノ岳だけでもまた来たいって思えたな。

 

※ちなみに自分のカメラじゃこれが限界…

早くもカメラを買い替えたい、今日この頃でしたとさ。。

 

すっかり日も暮れた18時半ごろ、大倉BSに到着。意外だったのが、バス停に思ったより登山客がいたり、これから登り始める人がいたということ。塔ノ岳はナイトハイクしやすい山なのかもね。

 

下山後は小田急線東海大学前駅で下車して、まずはメシ!学生向けの定食屋に入ってビールで乾杯&晩御飯!長い縦走路を制して祝杯~

その後は「秦野天然温泉さざんか」へ。ここは丹沢登山の後の入浴施設として定番みたいですが、自分は初めて来ました。綺麗で広くてなかなかよい温泉施設です!

 

温泉で疲れを癒したときには21時過ぎ。行動時間は10時間程度でしたが、久しぶりにガッツリ登山でした。たぶん、近場の日帰り登山では一番疲れたと思います。それくらいハードなコースでしたが、景色も近場の山とは思えない素晴らしいものでした!

最初の樹氷は美し過ぎたし、最後に仲間たちと見た夕焼け・夜景は感動した!丸一日かけての縦走、一緒に登って一緒に疲れたからこそ、同じ感動を共有できたんだろうね。今日も仲間たちにただただ感謝さ~

 

久しぶりの丹沢がこういう形になるとは思いませんでしたが、今年の締めとしてロングコースを回れたのは非常に良かった。達成感もあったしね!「蛭ヶ岳希望」という適当発言に乗ってくれて、一緒に挑んでくれた仲間たち、ホントありがとう!!今週も素晴らしい山旅でしたとさ。

 

おしまい

 

 

 

 

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