上州武尊山 日帰り登山 (武尊神社周回コース)

上州武尊山 日帰り登山 (武尊神社周回コース)

巻機山の4日後、距離的にはほど近い上州武尊山へ繰り出してきました。群馬県にそびえる標高2158mの山で、こちらも日本百名山に選定されています。

ただ、それほど知名度が高くないのは、、、近くに谷川岳があるからなのか。。。谷川岳と比べると格段に人が少ないですが、こちらの方が標高は高く、突き出た剣ヶ峰のシルエットは遠くから見てもわかるほど立派でカッコ良いです。周辺には群馬の有名なゲレンデが多数あるので、知らずとも一度は目にしたことはある山かもしれません。

話すときに「ほたか」というと、大抵、北アルプスの穂高岳と勘違いされるので、自分は必ず「群馬県のほたか」とか「上州ほたか」とか言ってます。

山頂へ至るルートはいろいろあるのですが、今回は比較的距離が短い武尊神社の周回コースを選択。陽が昇る前から登り始めました甲斐あって、山頂からの眺望には、幻想的な朝靄が広がっていました!

 

群馬県の武尊山、男5人で昼寝登山―――

 


【日程】

2013年6月9日 快晴

【コースタイム】

武尊神社(3:40)→剣ヶ峰・武尊山分岐(4:20)→手小屋沢避難小屋分岐(5:15)→武尊山(6:50)→→→昼寝休憩(~8:40)→→→剣ヶ峰山(9:45)→剣ヶ峰・武尊山分岐(11:40)→武尊神社(12:20)

 

 

梅雨の季節、天気がことごとく変わるので、山の予定が立てづらいのが厄介。。。

今回もそう。当初の予定では8日(土)に登るつもりだったのですが、予報が微妙だったのと9日の天気が快晴と出ていたので、直前になってお仲間さんたちに日程をずらしてもらうことに。(ドタバタ劇ですんません、、、)

山に行くとき、当然天気予報はかなり見るんだけど、この谷川・武尊エリアは関東の中でもかなり晴天率が低い場所。他が晴れてるのにここだけ悪天ってのもザラ。それだけに、この梅雨時期に終日晴れマークが並ぶのは奇跡的だったんで、逃したくなかったわけさ~

 

そういうわけで、梅雨の合間の貴重な晴れを狙っていざ武尊山へ!!

今回も深夜発です。

 

 

午前3時過ぎ、まだ陽が昇る前にアタック拠点の武尊神社に到着。地図を見ると武尊神社の先に10台ほど停められる駐車場が載ってましたが、写真のようにゲートで閉じられていたので武尊神社に駐車。

早めに登って早めに降りてこようってことにしてたので、ヘッデンつけて早速アタック開始。ちょうど寒気が流れ込んでいたので、明け方は少し寒かったです。。

 

出発の時。今回も安全に楽しく頑張りませう!!

 

陽が昇るのも早くなったもんで、4時の時点でこの明るさ。序盤はほぼ平坦な道でした。

 

しばらく歩くと武尊山と剣ヶ峰の分岐点があります。周回するのでどちらに行ってもよかったのですが、自分たちは武尊山を先に登ることに。距離3.7km、割と近いですな。

 

分岐を過ぎると、いきなり登りがきつくなってきます。序盤はほぼ樹林帯ですが、所々ロープが設置された岩場もあったり。。

やはり前日は雨だったようで、岩場がちょいと滑りやすかったです。それ以外は道も明瞭なので、あまり心配することはなし。

 

こういう単調な森の中はさっさと登ってしまうに限る!今日一緒に登ったメンバーさんが前を歩く4名(ゆーすけ、しんのすけ、よしゆき、岳)。かなりの頻度で山に繰り出してる岳人たちだったので、序盤は多少飛ばしてます。

 

スタートして1時間半、手小屋沢避難小屋分岐に到着。ここまでの道が急登続きで若干つらいかもしれない、、、。頑張りどころです。

ちなみに小屋はこの分岐から5分ほど下ったところにありました。

 

ここらでホッと一息。時刻もまだ5時を少し回ったところ。4時前から登り始めると時間の感覚が若干おかしくなるねw

予報通り、今回の山行も晴れてくれそうだっ!

 

武尊山、どのルートが一番登られてるのかわからないけど、このコースは割と倒木多かった気がする。道もぬかるんでいて滑りやすかったです。

 

標高1700mを越えたあたりから雪が出てきた。それとこんな時間なのに前方に人発見!!聞いたら先ほどの避難小屋に泊まってたようです。

 

登りの中盤に来てようやく朝日~!時間もまだ早いので涼しいです。この時期、快適に登るなら明け方アタックは必須なのかもしれないね。この時期厄介なハエもまだ全然いない。

 

このコースで一番面白いとこが、この終盤の鎖場。地図上では危険マークになってるけど、登りに関しては大して危険ではないです。前方を歩いていた小屋泊の方たちが登りはじめてました。

ただ、こうして眺めていてふと思ったのが、、、この場所、雪が残ってたらアウトじゃね??今回は足場の部分は全て溶け切ってくれてたからよかったけど、雪がある時期はどうやって攻略するんだろうか。。。

 

前のグループが終わって、自分たちも鎖場へ。岩の凹凸がはっきりしているので、特に鎖やロープを利用しないでも登れます。危険マークがつくほどではないけど、ここを降りるってなるとちょっと怖いかも。。。

今回、自分たちが武尊山から攻めたのも、この鎖場の部分を登りで利用したいからで、、、。やっぱり鎖場は下りより登りの方が楽しいからね。

 

鎖場やっぱりいいね!単調な樹林帯に比べたら格段に楽しいわ。標高も一気に稼げる。

 

前日の雨と雪解け水で岩が濡れていたのを注意するくらいだったかな。あと、ハシゴがもろかったです。

 

最初の鎖場を終えるといったん開けた場所に出まして、、、

 

ここでようやく山頂を捉えることができます(左奥)。ここから見ると緩やかな山容にしか見えないけど、あの裏側がすごいことになっているので期待すべし!

 

後ろを振り返ると、見事な眺望~!正面は尾瀬方面で、左が至仏山、中央奥が燧ヶ岳。

 

雪の斜面を登って再び岩場へ。まだまだ鎖場が続きます。

 

思った以上に鎖場多くて楽しかったわ、この道。難易度も手ごろでちょうどいい~

この鎖場を登りきったところに、ちょっとした展望台があります。

 

飛び出た岩場から西側の展望を堪能!谷川岳・白毛門方面。あちらはまだまだ雪残ってますなぁ~

 

山頂まであと少し。雪の部分はしっかりとトレースがついていたので迷うことはなかったです。アイゼンも必要なし。

 

ラストはハイマツ帯の尾根道。背丈を軽く超えるので展望は遮られるけど、時々ここらあたりから剣ヶ峰が見えたりします。

ここを登りきれば、、、

 

ほぃ、山頂!時刻は6:50、まだ早朝ですw

 

山頂からは360℃の眺望が見渡せて、中でも目を引くのがやっぱりこちら↓

剣ヶ峰山。突き出た角のような形をした山。カッコ良すぎですな!!武尊山の象徴とも言える山です。

ちなみに、上の1枚目の写真。剣ヶ峰のはるか左後方、水平線の果てに白っぽいものが見えるのですが、、、

 

ちゃっかり富士山w

明け方でまだ空気が澄んでる時間帯だったので奇跡的に見えました。

他にもここからは近隣の山が見事に見渡せますぜ!

 

西に見えるのが谷川岳。右の雪を被ったのが白毛門。こうしてみると谷川岳より白毛門の方が雪残ってるね。

 

北側。右手に見えるのが至仏山。中央左奥がついこの前登った巻機山かな?

 

そしてこちらが尾瀬の王道コンビ、至仏山と燧ヶ岳。ちょうどこの時期の尾瀬は水芭蕉の最盛期なので、今日あたりはかなり混んでいるんじゃなかろうか。

1泊すれば2つとも回れるので、今年チャンスがあれば行こうかと思ってます。

 

東側には前武尊へと続く稜線。前武尊といえば、冬にバックカントリーをした場所。前回はあの前武尊からこちらを眺めていたわけだね。

できれば武尊山は雪山の時に登ってみたかったんだけど、結局今年は叶わなかったか、、、。仲間のレポで雪の武尊山がかなり面白そうだったので、来年は冬に攻めたいね。

 

まだ時刻は7時。この朝靄がとにかく幻想的でした。周りの山脈よりも感動した風景。これもまた、早朝に登らないと見れない絶景だね。

 

貸切り状態の山頂でお昼休憩~。というか時間的には朝ごはんかw

 

飯食った後は、昼寝~。というか、これも朝寝かww

気温もまだ高くなく、日差しポカポカ陽気で寝るにはベストコンディションだった!深夜発で一睡もせずに登ったからね。剣ヶ峰を眺めつつ、気づいたら1時間近く寝てましたw

 

睡眠後に写真撮影~。腕を振るうのは、我が隊の専属カメラマンよしゆき。ここ最近の集合写真は全部よしゆき任せ。一眼レフを持ってる仲間がいると助かるわ。

 

結局2時間も山頂でまったり昼寝休憩しちまいました。。それでもまだ時刻は8時半。ゆとりある登山ってイイね!

寝起き後の身体が若干重かったけど、ひとまずあの尖がった剣ヶ峰を目指します。あそこに至るまでは意外にアップダウンあり。

ちなみに剣ヶ峰方向へ行かず、前武尊方面へ少し下りると日本武尊(ヤマトタケル)の銅像があります。興味あれば見てみてください。

 

尾根沿いにまだ咲いてたミネザクラ。山に登れば、街中とは違った季節感味わえる。

 

所々、まだ雪も残っています。今回は念のため軽アイゼンを持参してましたが、結局使わなかったです。6月になれば武尊山もアイゼンなしでいけるみたい。

 

展望良好な尾根道。ここは雪が積もった時に歩いても面白そう。やっぱり冬にも来てみたいわ!

 

池のような雪だまり。空も青空広がってのどかな雰囲気や~

 

近いようで地味に遠い剣ヶ峰。アップダウンもあってそこそこ疲れます。気温も徐々に上がってきた。。

 

剣ヶ峰、ラストの岩場を登れば山頂。ここは積雪時はちょっと危険かも。。。よく覚えときます。

 

武尊山から1時間ほどで剣ヶ峰に到着。思ったよりも狭い山頂で、休憩スペースはないです。

 

今度は剣ヶ峰から武尊山を振り返る。剣ヶ峰は尖ったシルエットでしたが、武尊山はこんな感じで緩やかな山容。巻機山もそうだったけど、点在する残雪がオシャンティ~

 

集合写真は例によってカメラマンにお任せw

剣ヶ峰はハエの量が半端なかったので、ここは休憩もそこそこにさっさと下山。

 

帰りは来た道を少し戻って武尊神社(宝台樹キャンプ場方面)へ。

ちなみに剣ヶ峰をそのまま突っ切れば、川場スキー場に出ます。冬に登るとしたらこの川場スキー場からだね。

 

目の前に谷川岳と白毛門を臨みながら下山。こちらもかなりの急坂です。滑りやすいので慎重にね。

 

幸いこちらも雪がほとんどなかったけど、こういう残りかけの雪が意外に怖かったりする。下が空洞で踏み抜きやすく、、メンバーの岳が転げ落ちたときは軽く焦った。。。

踏み抜き注意!!

 

標高が下がり、時間も昼に差し掛かってきたので、気温がどんどんあがる。。。徐々にサウナと化してきた。。。

そんなもんだからさ、、、

 

沢に出た時は気持ちよかったわ~。水も冷たくて、雰囲気も良かった。

 

この花は、、、巻機山で見たものと一緒かな?(コブシ??タムシバ??)

う~む、、、ビシッと花の名前答えられないのが情けない。。たぶんコブシ。

 

終盤、沼っぽいところにカエルがたくさんいた。。。両生類、爬虫類あたりは全般的にダメなので、、、これはちょっとキツイ。。

山をやっている身としては致命的な弱点。カエルはまだしも、ヘビとかホント無理ですわ。。。やっぱり自分には雪山があっているのかもしれないです、、、

 

カエルゾーンを越えて、最初の分岐まで戻ってきた。ここまで来れば今日の登山は終了~。後は平坦な道を歩いて武尊神社へ。

 

本日も狙っただけあって、見事な快晴~!展望もいいもの見れました。

晴れてる分、この時間帯になるとサウナ登山と化すので、早朝アタックして正解だったよ。この暑さの中登る気にはなれない、、(汗

 

12時過ぎ、今回も昼に下山完了~!昼に降りて来るってやっぱりいいもんだわ。時間にゆとりあると気分的に楽だし、暑くなる前に登れるから身体的にも負担少ないしね。

戻ってみると神社の駐車場はほぼ満車状態になってました。帰りは全くすれ違わなかったから、、、みんな武尊山→剣ヶ峰の順で登ってるようです。

 

ちょうどお昼時だったので、帰り際に見つけたそば処「角弥」。行列ができるほどの盛況っぷりで、ここらでは人気のお蕎麦屋さんみたいです。

 

野菜天ぷらそば。舞茸の天ぷら美味し!ボリュームもあって満足でした。仲間の情報曰く、この近辺にはハズレのうどん屋もあるそうなので、迷ったらここおススメです!

 

帰りはもちろん温泉へ。やってきたのは「湯テルメ・谷川」。ここは初めて来た温泉だったのですが、広い露天風呂もあって550円とリーズナブル。いい場所教えてもらいました。

 

こんな感じで、また1つの山旅が終了~~

初めて登った山でしたが、武尊山山頂からの眺望と剣ヶ峰のシルエットは素晴らしかったです!それと、谷川岳とは比べ物にならないほど人が少なく、静かな山行が楽しめました。

今回歩いたコースとしては、やっぱり鎖場が一番面白かった!武尊山~剣ヶ峰の稜線も、開放感抜群というほどではなかったけど気持ちのいい尾根道でした。ただ、昼になるとかなり蒸し暑くて、ハエもたくさん飛び交っていたので、真夏は控えたほうがよいかもしれません。

個人的にはやっぱりこの山は冬に一度登りたいなぁ~と。。。川場スキー場からアタックすればリフトで標高稼げるので、何とか剣ヶ峰を越えて武尊山まで登ってみたいです。

 

ひとまず初夏の武尊山はこんな感じでした。まだまだ梅雨の季節は続くけど、夏前に体力戻しておきたいんで、晴れのチャンスがあればボチボチ繰り出そうかと思っております。

 

以上、初夏の上州武尊山でした。

 

 

 

 

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