【伊豆諸島】三宅島・御蔵島・八丈島行きの船『橘丸』について

【伊豆諸島】三宅島・御蔵島・八丈島行きの船『橘丸』について

伊豆諸島の三宅島・御蔵島・八丈島行きの船「橘丸」について簡単にご紹介。

今年のGWの八丈島旅行の際に初めて利用しましたが、片道10時間もの時間がかかり、その間ずっと船の上で過ごすことになります。船である以上、多少なりとも揺れるので船酔いのリスクはありますが、橘丸は数年前にリニューアルされたばかりなので船内はとても綺麗。

さらに朝日や夕陽も船の上で迎えることになるので、橘丸ならではの景色が見れるのも魅力の1つ。せっかく伊豆諸島まで旅行に行くのだから、船の上も楽しまなきゃ損です。

 

八丈島行き東海汽船・橘丸

 


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伊豆諸島の三宅島・御蔵島・八丈島行きの橘丸が出発するのは、JR浜松町駅から徒歩7分ほどのところにある竹芝桟橋。ここに東海汽船ターミナルがあって、毎晩夜行便が出航しています。

東京竹芝を出航するのは22時30分。三宅島、御蔵島と巡って最後の八丈島に到着するのは翌朝8時50分。八丈島に行くとなると10時間以上も船の上で過ごすことになります。

一応八丈島だったら飛行機もあって、それなら1時間かからずに島まで行けてしまいますが、GWともなるとかなり前から予約しておかないとチケットは取れないと思います。あと、個人的にはあっという間に島に着いてしまうのは、旅感の盛り上がりにやや欠ける気もするので、長丁場でもあえて一度は船で行ってみる方がいいかと思います。

 

竹芝桟橋 東海汽船ターミナル

東京竹芝のターミナル。ゴールデンウィーク初日の前夜ということで、建物の中も外も人がごった返してました。

当然ながら船のチケットも軒並み売り切れて、自分たちも「席無し券」をギリギリ手に入れることができた身。

 

GW橘丸の席無し客の行列

こちらは席無し券の行列。席無しの場合は船内の通路か甲板デッキの空いているところに雑魚寝となるので、場所取り合戦になります。繁忙期は早めに行って並んでおいた方が得策。

 

八丈島行きの東海汽船「橘丸」

この黄色い船が橘丸。数年前にリニューアルされた大型客船で、乗船定員1000人という規模。

 

橘丸の甲板で雑魚寝

席無し券での乗車というのはこういう感じ。100均とかで売られているビニールシートはチケットを引き換える際に無料で配られましたが、当然それだけだときついので快適に過ごすならマットやシュラフは不可欠。特に海の上は風も強いし、GWはまだ5月と言うことで夜も冷えるので。

船内でも100円で1枚毛布を貸し出していて、お金さえ払えば何枚でも貸してくれるようなので、それをたくさん仕入れて寝ている人もいました。

幸い外のデッキも屋根が付いているところがあるので、そこならたとえ雨が降っていてもある程度は凌げると思います。

 

橘丸の甲板デッキ

甲板デッキもこんな感じ。出航直後は東京の夜景を見たりと、甲板も賑やかで宴会なんかを始めるグループもいますが、雨が降ったりするとそうもいかない。

幸いこの日は晴れていたので甲板でも寝ている人がいましたが、雨が降ったら屋根付きの所に人が集中して悲惨なことになっていたと思います。

 

橘丸の甲板 登山用マットとシュラフで雑魚寝

自分たちは屋根のある所を確保。意外と外で寝るよりも船内の通路を陣取る人の方が多いので、屋外デッキはそこまで場所取り合戦にはなってませんでした。

自分らは八丈島ではキャンプ生活のつもりで登山用テント装備一式持っていたので、それを活用できてちょうど良かったです。

ちなみに船の上ではテントは禁止。テント張ろうとして注意されている人がいたのでお気を付けください。

 

橘丸からの夜景

出航直後の東京湾の夜景。しばらくは甲板も賑やかでしたが、1時間もすれば席がある人は船内に引き上げていきました。

東京湾内は比較的波も穏やかなので揺れもそこまで感じないです。東京湾を出ると風がない日でもそれなりに揺れを感じるので、それまでに寝てしまうのが良いかと。

 

シュラフに入ると海風がちょうどいい感じで心地よく、気づいたら寝ていました。

 

橘丸 明け方の甲板

意外と船の揺れも気にならず、目が覚めた時には空が白み始めた頃。この時期は最初の三宅島に到着するあたりで日の出を迎えます。

 

橘丸 船の上から迎える朝日

海で迎える朝日。風が弱く波も穏やかな朝でした。

 

朝日に染まる三宅島

朝焼けに染まる三宅島

三宅島、御蔵島とどんどん人を下ろしていくので、八丈島に着く頃には船内にも空きが目立つような状態になっていきます。

なので、その隙に船内を探検!

 

橘丸 二等船室

こちらは2等船室。橘丸の指定席の中では一番安い席になります。

こんな感じで顔の部分だけ仕切られていますが、基本的に大部屋に雑魚寝スタイルといった感じ。

 

橘丸 特二等船室入口

こちらは特2等船室入口。自分たちが帰りの便で使ったランクの席です。

 

橘丸 特二等船室の二段ベッド(通路)

特2等船室は2段ベッドスタイル。

 

橘丸 特二等船室の二段ベッド

こんな形でカーテンで仕切られているので、周りを気にすることなく寝ることができます。

プライベート空間を重視したいなら特2等船室以上。値段も少し高めですが、電源コンセントや金庫もついているのでかなり快適でした。

 

橘丸 一等船室の通路

こちらは1等船室以上の特別フロア。個室スタイルになっていて、船内の喧騒からは隔離された静かな空間です。室内は見れなかったけど、普通のホテルと見た目はあまり変わらなそう。

長い船旅もこれならだいぶ楽に過ごせると思いますが、その分値段も跳ね上がります。

 

橘丸 レストラン

こちらはレストラン。リニューアルされてまだ間もないということで、船内の設備はどこも綺麗です。

レストランは営業している時間が決まっているので、利用したい場合はあらかじめ時間を確認しておきましょう。

 

橘丸 レストランメニュー

レストランのメニュー。安くはないけど船の上と考えたら、まぁ妥当なお値段な気がする。

自分は特に利用しなかったので味のクオリティはわかりません。

 

橘丸 Wi-Fi

レストランや個室ランク以上の席では無料Wi-Fiが利用できます。

 

橘丸船内・階段

橘丸船内・階段。

混雑するときだと、階段脇の通路も席無し客がズラッと寝ているので通行にはやや注意。

 

橘丸船内・自販機

船内の自販機。ビールやアイスもあって、値段もごく普通でした。

 

橘丸の甲板デッキ

こちらは帰りの八丈島を出航した直後。帰りは昼便となるので、明るい甲板はまた雰囲気が違います。

晴れていて暖かければ、シート広げて寝るにも最高な場所。

 

橘丸から眺める海

見渡す限りの大海原。

行きも帰りも波が穏やかで、心配していた船酔いは全くなかったです。(一応酔い止め薬は飲んでおいたので、それが効いていたのかも)

 

橘丸から見る八丈島

雲を被った八丈富士八丈小島。最終日は晴れていましたが、雲も多くて夏のような空模様でした。

 

御蔵島から橘丸に乗り込む乗客

帰りは八丈島が始発となるので、最初は空いています。席無しの場合は場所も取り放題。

御蔵島、三宅島と停泊して徐々に人を乗せていき、帰りは伊豆大島にも停まりました。

 

橘丸から見る御蔵島

船から望む御蔵島

 

橘丸から見る三宅島

こちらは三宅島。気づいたと思うけど、この日はなぜかどの島も揃って頭に雲を乗せていました。

 

帰りは特二等席の二段ベッドだったので、昼寝したり本読んだり、たまに甲板に出て海見たり、10時間の乗船もそれほど長くは感じなかった。

 

橘丸から眺める夕陽

東京湾に入る頃には陽もだいぶ西に傾き始める時刻。

海から望む夕日の空は文句なしの絶景。

 

橘丸から眺める夕日

 

夕日と船

竹芝桟橋が近づくにつれて遊覧船も増えてきて、夕陽とセットで絵になる風景です。

 

夕暮れ時の海

 

大型客船

橘丸以上の大型の船。かなりのランクの豪華客船というのは素人目に見てもわかる。

これはいったいどこへ向かう船だったんだろうか……?

 

橘丸から眺める夕焼けの空

夕焼けに染まる空を見ながら八丈島の旅もおしまい。

陽もすっかり暮れた20時半過ぎ、東京港竹芝桟橋に到着しました。

 

伊豆諸島の三宅島、御蔵島、八丈島に行く際は、おそらく乗ることになるであろう東海汽船・橘丸。快適な船旅になるかどうかは、正直なところ当日の天候次第なところもあるけれど、船内はとても綺麗でテント泊が慣れている人なら甲板の席無し券でも十分対応できると思います。

2等席は隣の人との幅もそれほどなく落ち着かない気もしたので、それだったら特2等席の二段ベッドにしたほうが良さそうな感じでした。

 

肝心の八丈島についてはいくつか記事を書いているので、良ければご覧ください。

 

【伊豆諸島・八丈島】八丈富士登山 緑豊かな断崖絶壁の大火口とお鉢巡り

【伊豆諸島・八丈島】三原山登山と秘境感漂う神秘の硫黄沼・唐滝

【伊豆諸島・八丈島】自然・登山・温泉・グルメ おすすめ観光スポット一覧

 

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