3月下旬に5泊6日で屋久島へ一人旅してきました。
主な目的はもちろん登山ですが、初日は東京を出発して島上陸まで。羽田空港から飛行機で鹿児島まで飛び、鹿児島港から高速船に乗って屋久島の宮之浦港へと渡りました。
翌日が早速、屋久島最高峰の宮之浦岳登山を予定していたので、登山口から近い安房の民宿に宿泊。地元の名産品などを食しつつ、スーパーで買い出しや情報収集をして翌日からの登山に備えました。
5年ぶり2回目の屋久島登山の旅、はじまり―――
仕事がひと段落した3月下旬、滅多にない大型連休を頂けたので5年ぶりに屋久島へ行くことにしました。
そう、屋久島を語るのももう5年ぶり……。月日が経つのは何とも早い。
5泊6日という、屋久島を遊びつくすには十分な時間でほぼ毎日登山をしてましたが、まず初日は東京出発から島上陸編。
去年のゴールデンウィークの伊豆諸島・八丈島以来、久しぶりの島旅へ。
2018年3月22日~27日 屋久島の旅
出発は3月22日(木)、この前日は東京でも季節外れの雪(みぞれ)が降った日で、空のダイヤも多少乱れたとか。
当日も明け方まで冷たい雨が降ってましたが、どうにか飛行機は平常運行してくれていました。出だしは不安な空模様でしたが、結果的に旅の途中で雨に降られたのは、この自宅から羽田空港までだけだったのでまぁ良かったです。
東京から屋久島までのアクセスですが、調べた限りでは大きく3つあると思います。
東京から屋久島までのアクセス方法
①東京→(飛行機)→鹿児島空港→(バス)→鹿児島港→(高速船)→屋久島
②東京→(飛行機)→鹿児島空港→(飛行機)→屋久島
③東京→大阪・伊丹空港→(飛行機)→屋久島
①が今回取った経路で、最もベーシックな行き方。おそらく1番安上がりだし、何より船で屋久島に上陸するということで島旅感があります。
②は飛行機を2回乗り継ぐけど、最も早く屋久島に上陸できるプラン。お金はかかるけど、時間と手間を買うと考えたら、まぁありかも。
③は意外と知られていないアクセス方法で、実は大阪の伊丹空港から屋久島まで直行便が出ています。なので、東京から大阪までを夜行バスとかの格安方法で行けば、①と大して変わらない値段で屋久島入りも可能。
③の方法でも良かったですが、やはり島旅と言うことで海から上陸したかったので、①にしました。5年前もこの行き方で勝手もわかってたし。
そんなわけで、早朝の羽田空港を出発して10時前に鹿児島空港に到着。ここから高速バスに乗って鹿児島港高速船ターミナルへ向かうのですが、飛行機が若干遅延したのもあって乗り換えがギリギリで結構焦った……。
ザックを回収して急いで切符(1250円)を買ってバスに乗車しました。このバスは予約不要ですが、平日でもかなり需要があるようで満車になって出発しました。乗れない人もいたので、できるなら早めに並んでおいた方が良いかもしれません。
バスに1時間ほど揺られて高速船ターミナルに到着。満車で出発した割には、途中の鹿児島中央駅で下車した人が多かったので、ここまで乗ってきた客は案外少なかったです。
ここで12時発宮之浦港行きの高速船チケットを購入。この高速船に関しては事前予約もできるので、繁忙期は予約しておいた方がいいです。ゴールデンウィークなんかは特に。(予約はこちらのサイトからできます)
今回は3月下旬という中途半端な時期で、しかも平日と言うことで予約もしませんでしたが、当日問題なく買えました。
片道8500円、往復で買うと少しお得で15600円。事前に予約していても座席は当日発券所で指定する方式なので、窓際を取りたいとかあったら、ここも早めに到着して並んでおいたほうがいいかも。
出航まで1時間ほど時間があったので、ターミナル付近を散策。飛行機から高速バスの乗り換えが慌ただしかったので、ここでようやく落ち着けました。
すぐ横にドルフィンポートというショッピングモールがあるので、時間を潰すのは困らないです。
海辺に建てられた綺麗でおしゃれなドルフィンポート。前回屋久島に行って以来、5年ぶりということで、ここも懐かしい場所でした。
3月下旬ともなれば鹿児島では桜も咲き始める季節。
特に今年は全国的に開花が早かったというのもあって、ドルフィンポート前の桜並木はちょうど満開を迎えていました。
出だしの羽田空港は雨だったけど、ここに来て上々の展開になってきた感じ。
高速船ターミナルに来て圧倒的な存在感を放つのが、こちらの桜島。
島というよりも山という感じで目の前に立ちはだかってます。これから屋久島で山登りを勤しむ者としてはたまらない光景。
すぐ近くのフェリーターミナルから桜島へ行くことも可能です。
ドルフィンポートにはお食事処もたくさんあるので、待ち時間が長ければ食事もできます。鹿児島名物を食べれたり、名産品を売っているお土産屋もあるので、歩いているだけでも楽しい。
12時に宮之浦港行きの高速船・ロケットに乗車。
2階建ての船で260人ほどが乗車できます。全席指定席になっているので、発券だけでなく座席指定するのもお忘れなく。
行きの高速船はガラガラ。自分は2Fの窓側を指定しましたが、全乗客が悠々と窓際に座って、中央の3列シートには人が全くいない状況でした。
桜島を眺めながら、しばらく本土とはお別れ。
立ち込める噴煙の迫力がものすごかったですが、鹿児島の人にとっては日常茶飯事のようで、たくましいと思った。
こうして船に揺られること約2時間……
13時50分、屋久島・宮之浦港に到着。
気温は東京とほぼ変わらず、この日は少し肌寒い陽気でした。
5年ぶり2度目の屋久島来訪。前回は行き帰りを安房港に設定したので、この宮之浦港に降り立つのは今回が初めてとなります。
安房港と宮之浦港は乗ってくる高速船によって到着場所が違うので、そこら辺は事前に調べておいた方がいいです。登山中心に屋久島を旅するなら、宮之浦よりも安房を基点にした方が各登山口からも近いので何かと便利かと思います。
到着時は曇り空ですが、この日に登るわけではないので天気はあまり気にしない。
でもこの時、山の上では大変なことになっていたのを後々知ることになる……
翌日の宮之浦岳縦走に備えるため、この日は安房の民宿を予約していました。
なので、宮之浦港から路線バスで安房へと移動。高速船到着から15分ほどの待ち時間だったので、接続は悪くなかったです。
ザックを背負った人は同じ考えの人も多かったようで、そこそこの登山客がバスへと乗り込みました。
45分ほどバスに揺られて安房のバス停で下車。
宮之浦岳の淀川登山口や縄文杉の荒川登山口へアクセスするのであれば、この安房が最も近い市街地となります。
バス停を降りてすぐの所にあった、まさかのモスバーガー。屋久島で唯一の全国チェーン展開するハンバーガーショップです。
屋久島に目を付けるとは、なかなか抜け目がないモスバーガー。
この日の宿はこちらの民宿「あんぼう」。
初日は前泊としての仮宿だったので特にこだわりはなく、適当に安い所を探していたらここになりました。
普通の一軒家のような民宿でしたが、室内は綺麗。素泊まりで3000円ということを考えたら申し分ない宿でした。
お部屋。一人で宿泊するには十分な広さ。
屋久島の民宿は、大抵どこもトレッキング客のために早朝の弁当予約を受け付けてくれています。前日に頼んでおくと、近くの弁当屋に手配してくれるので、翌日のトレッキングで弁当が必要なら宿の人に頼んでおきましょう。
宿の目の前は海。特に考えずに選んだ民宿でしたが、ロケーション的にもなかなか良かったと思います。
前日のうちに早朝のタクシーは手配済みだったので、後は登山に向けた買い出しのみ。
近くを散歩がてら、徒歩10分ほどの所にあるスーパーへと向かう。
民宿のすぐ近くにあるのが安房港。
今回は行き帰りともに宮之浦港を利用したので、この港には用はなかったですが立ち寄ってみました。
5年前の屋久島の旅はこの安房港から始まってこの安房港で終わった、ちょっと思い出深い場所。
この石碑もどこか懐かしく感じます。
安房港のすぐ近くにあるのが、こちらのショッピングセンターばんちゃん。屋久島の中ではかなり大きめのスーパーで、大抵の物はここで手に入ります。ガスカートリッジもスーパーやお土産やなどで売られていますが、民宿によっては中途半端に残ったガス缶を無料でもらえたりするので、買う前に問い合わせてみてください。
観光案内所も併設されていて、ここで登山の必要な情報を手に入れることができます。
そして、ここで知った衝撃の事実……
観光案内所のおばちゃんによると(この子じゃないよ↑)、前日から山の上で積雪があったようで(というか、現在進行形で今も雪が降っているとかいないとか……) 、ほとんどの登山客が山頂まで行かずに途中で撤退してきたらしい。。
時間的に翌日の買い出しに来る登山客が多くて、他の人もおばちゃんの説明に耳を傾けて、あれこれ悩んでおりました。
アイゼンがないと厳しいということで、ザックに忍ばせていたチェーンスパイクで事足りるかを一人検討しつつ、スーパーを去りました。
なかなか波乱な屋久島登山になりそうだけど、まぁこれはこれで面白そうでもある。今回は一人旅と言うことで自由気ままに歩けるし、どうにでもなるでしょう!(……とこの時はまだ楽観視している自分がいた、、、)
こちらは安房港の近くにある番屋峯キャンプ場。民宿に泊まらずとも屋久島にはいくつかキャンプ場もあるので、安く済ませたいならテントだけ持ってきてキャンプ場を転々とするのも面白いかもしれません。
その後もブラブラと近場を散策して、17時過ぎにやってきたのが安房の人気レストラン「かもがわ」。
一見するとただの喫茶店に見えるかもしれませんが、ここの料理は侮るなかれ!
ヤバいっす…、マジ半端ねぇっす!
お勧めとして書かれていた刺身定食。
屋久島名物を全てコラボレーションしたような豪華定食!これで1600円っていうのがまた驚き。
屋久島に来たならぜひ食さなくてはいけないトビウオの唐揚げ。
揚げと焼きを選べましたが、個人的には揚げがおすすめ。
そしてこちらも屋久島名物「亀の手」。民宿に食事付きで泊まったら、おそらく必ず出してくれる一品です。殻を割って中の身を食べる。
ちゃっかりと鹿児島本土のさつま揚げやみそ汁も具沢山でかなりボリューミー。
刺身も豪華。こちらも屋久島名物「首折れサバの刺身」やぷりっぷりの海老など、初日の食事にはもったいないくらいのフルコースでした。
考えてみたら、屋久島滞在中ではこの夕食が一番豪勢だった気がするので、できれば登山後に食したかったかも。
安房に宿泊した際は、レストラン「かもがわ」をぜひともお勧めしておきます。
こうして、初日は移動と屋久島の食、そして登山準備と情報収集であらかた終了。本格的な登山が始まる2日目に向けて、良い感じで英気を養えました。
先ほども少し触れましたが、この日の降雪によって翌日の登山が割と大変なことになってしまったのですが、それは次の記事に回すとして今回はここまで。
しばらくは屋久島の記事が続くかと思いますが、良ければまた読みに来ていただけたら幸いです。
屋久島登山の旅、続く……
【日程】
2018年3月22日
【コースタイム】
7:30 羽田空港
(飛行機)
9:45 鹿児島空港
(高速バス)
11:00 高速船ターミナル 12:00出航
(高速船)
13:50 屋久島・宮之浦港
(路線バス)
15:00 安房民宿
コメント
2度目の屋久島上陸、おめでとうございます。
何度も目にしたことのある光景や、安定の「かもがわ」も見れて懐かしく拝見しておりました。
かもがわのお弁当もおいしいですよ。
くまさん、こんばんは。
かもがわ行かれたことあるんですね!最初の夜に豪勢な食事を堪能しすぎてしまった気がしますが、2日目以降の登山の大きな活力になりましたよ。
食については行きたい店がまだ結構あったので、次回のお楽しみに取っておこうと思います。