雲取山 雪山登山 (鴨沢―雲取山―雲取山荘泊―鷹ノ巣山―東日原)

雲取山 雪山登山 (鴨沢―雲取山―雲取山荘泊―鷹ノ巣山―東日原)

今年最初のお泊り登山は、東京の最高峰「雲取山」へ。

この山に登るのはこれが2度目で、前回(2011/12)登ったのも冬場。あのとき一緒に登ったメンバー、あのとき山荘で出会ったメンバー、その後出会ったメンバー、などなど13人ほど集結させて、山友のうえっきー主催で登ってきました。

コースは前回とは違って、鴨沢からアタックして山頂を目指し、雲取山荘宿泊。帰りは鷹ノ巣山経由で東日原へ降りるロングルート。思ったよりもハードでしたが、天気は2日間とも快晴で、前週に積もったフカフカの雪を踏みしめてきました!

 

メンバー増やして、今年の冬も東京最高峰・雲取山へ―――

 


【日程】

2013年1月19日~1月20日 晴れ

【コースタイム】

―1日目―

鴨沢BS(10:30)→堂所(12:45)→ブナ坂(15:00)→奥多摩小屋(15:35)→雲取山(16:30)→雲取山荘(17:00)

―2日目―

雲取山荘(7:20)→雲取山(7:50)→七ッ石山(9:40)→鷹ノ巣山避難小屋(11:30)→→昼休憩→→鷹ノ巣山(12:30)→稲村岩(14:00)→東日原BS(14:50)

 

 

「東京で一番高い場所はどこ?」なんて聞かれても、山に登らない人にとってはわからないですよね。。。自分も山やるまでは当然知らなかったです…

東京の最高峰は「雲取山」という、奥多摩と奥秩父にまたがる標高2017mの山の頂。(これだけは覚えて帰ってねw)今回登ってきた山がまさにここ。

前にこの山に登ったのは2011年の12月。初めての雪山登山で、自身のアイゼンデビューともなった場所。天気、メンバーにも恵まれたし、何かと思い出のある山なんですよね。

あれから1年、今シーズンも冬場に雲取山に戻ってきたわけですが、今回のメンバーは13名(前回は5名)。大半は前回登った時点ではまだ知らない人たちだったんで、この1年で仲間も結構増えたなぁ~とシミジミ。山で出会ったり、友達介してつながったりと、ずいぶん増えたもんだ。

 

雲取山は日が長い時期であれば日帰りでも行ける山なのですが、冬場だと時間的に厳しい。。しかも、前週に東京でも大雪となったので、雪もガッツリ積もってます。なので、今回も雲取山荘に泊まって1泊2日のスケジュールになりました。・・・というか、今回の登山の趣旨が「山荘のこたつでまったり過ごそう!」なんでねw 泊まる雲取山荘にはコタツというオシャレアイテムがあるのさ~

出発もいつもより遅くて、出かける時には日の出を迎えそうだった。久しぶりにゆったりした朝。

 

奥多摩駅に行くには、土日のみホリデー快速という特急が出ているので便利!これに乗ると、9時半のバスにいい感じで接続できます。途中、拝島で列車の切り離しがあるのでこれだけ要注意。前寄り4両は奥多摩にはいかないので、後ろの方に乗るのだよ~

 

満員のバスに乗って鴨沢BSで下車。ここ、トイレあります。

知らないメンバー同士もいるので、恒例の自己紹介。2日間よろしく!!!

 

朝10時半に登り始め。結果的にはちょっとゆっくりし過ぎたか。。。無積雪時期でも、ここから山頂まで標準CTで5時間ほどかかります。標高差以上に距離が長いんだよね・・・

 

駐車場を越えて登山口到着。ここからいよいよ長い樹林帯の始まり。登山道には雪が敷かれていまが、凍結して滑るようなことはほとんどなかったので、ひとまずアイゼンはなしで。

 

細い道をひたすら歩く。このルートは前回、下山時に歩いたことがあるので、距離の長さはある程度わかっていたけど、、、実際登るとなると長かったね。

ここら辺は特に眺めもないので省略~~

・・・と思ったのですが、スタートして15分くらいだったかな?一人の下山者が来たので道を開けていたら、すれ違い様に突然「みやっちさん、こんにちわ」と・・!?おっ!?!?

「誰だ??」と思ってよく見てみたら、、

 

変●態紳士こと、きたむ~さんじゃありませんか!帽子、サングラス、マスクしてたから気づかんかったぜ……。一日早く三峰側から登ったそうで、腰くらいまでの積雪でラッセル大変だったとか・・。この日の鴨沢下山者の中では一番早く降りたんじゃなかろうか?素晴らしいタイムじゃないかw

みんな奥多摩の大ボスを仕留めに来たんだね。山でのこういう出会いはうれしいわ~。来年は一緒に連れてくけどね。(単独プレーは許さんぜ、、)

 

ちょっぴり素敵な出会いの後、2時間ほど歩いて堂所ってところに到着。ここは標識あって展望なしのただの通過点。

すでに13時近くになっていたので、一同空腹にさいなまれつつあったんですが、13人で休憩できそうな場所がないので先へ進みます。このルート、途中に開けた場所がないのがネックなんだよね。

 

1800m地点くらいまではほとんど急坂がない・・・。逆にいうと、なかなか標高を稼げないってことなんで、これはこれで疲れるわな。幸いに天気は良くて風もないので、コンディションとしては上々。

 

最初の予定では七ッ石小屋で昼休憩にするつもりでしたが、時間が押してたので巻き道で攻めることに。お昼休みが遠のく~\(^o^)/。女性陣がちと辛そうだったのが申し訳なかったな…

この橋を越えて少し歩いたところだったかな、、ようやく開けてベンチがある場所があったのでそこで休憩。

 

ここ、地図で見ても良くわからん場所だった。標識に書かれている終点3450m。現在の標高であればうれしい(?)のですが、、、まだ標高は1600mくらい。ひとまずザック降ろして、念願のお昼休憩~!食べればテンションも上がるね↑w

 

休憩場所から少し歩いてブナ坂に到着。ここまで来ればとりあえず一区切りで、ここから先展望もよくなってきます。時刻はすでに15時で、「ようやくここか・・」って感じだった。特別遅いペースできたわけじゃないんだけど、やっぱり雪があると時間かかるね。

この時点で山荘の到着が遅れるのがわかったので電話連絡。16時までに到着できないのはマナー違反ですね、、ゴメンナサイ。。。

 

ここから先の尾根道が、このコースで一番面白いところ!!展望も一気に開けて、斜面西側には、毎度おなじみのあのお方もいます↓↓

 

今年、もう4回目の山から見る富士山。雲取山は山梨県境でもあるので、富士山もなかなかの大きさ。東京の山でも、これだけデカく富士山が見える場所があるのです。さぁ、興味がわいたら雲取山へ!w

 

しばらく歩くと、ようやく雲取山が山頂が見えました。右奥のやつね。まだ結構距離あるね・・・

そういえば、確かここら辺いヘリポートがあったはずですが、、、雪で隠れていたのでよくわからなかった。

 

奥多摩小屋のテント場。富士山の絶好の展望スポットで、このテント場は泊まりに来たいかも。かなり気に入ってしまったテント場。この日は5,6張いたなぁ~。ゆったり夕食に仕込みをしているのを見て、羨ましかった。

 

時間も迫っているので、まきみちへ。ただ、雪がモフモフすぎて若干進みづらかった。こういった積雪時って、下手に巻き道選ぶと踏み固められてなくて余計に時間かかるのかもね。

 

巻き道を終えてから小雲取山までの急坂が一番つらかったかな・・。この距離歩いてからの急坂は流石に疲れるね…

 

ピークを越えて最後の尾根伝い。山頂直下の避難小屋が見えればもうラスト。

 

16時、陽もすっかり傾きつつある時刻。空が黄金色に染まって、素晴らしい情景でした。

 

最後の坂を登りきって、避難小屋到着。ここに山頂の標識があるのですが、こちらは山梨県側のピーク。雲取山には山梨側と東京側の2つの山頂があるんです。こちらは最高峰ではないですが、ちょうど夕日が沈む瞬間だったので、拝めることに。

 

夕日と富士山~!素晴らしい眺めやー。

山頂には自分たちの他にも数グループいて、賑わってました。

 

ずっと歩いてきた稜線。明日もここは歩くことになりますが、、、いや~長かったね。一度歩いたはずなのに、予想以上に疲れたわぃ。

ひとしきり夕日を拝めて、すぐ隣の東京側の山頂へ。

 

こちらが雲取山最高峰。山梨県側の山頂からほんの数分の距離ですが、ここは東京になります。雲取山は東京、埼玉、山梨の境界にあるのだ~

 

黄金の夕焼け!!これがまた綺麗だったね。一度も崩れることがなく、穏やかな一日でした。

後は、山頂直下の雲取山荘までダッシュ!!

 

17時、雲取山荘に到着。遅くなったことをお詫びしたら、まだ到着してないグループが他にもいるそうで、、みんな時間かかってるみたいです。

 

この日は空いていて、大部屋を貸し切れました。念願のコタツ~~!!これがもう最高やー

 

部屋で飲み食いして良いと言われたので、持ち寄った酒で乾杯~!これぞ至福の時。今回はこのために登ったからね!

 

夕食はハンバーグ。夏場はずっとテント泊だったので、山小屋の食事は本当に久しぶり。軽く振り返ってみたら、昨年3月の北横岳以来っぽい。10か月ぶりの山小屋メシ。暖かいみそ汁が飲めただけでも十分!

 

夕食後から消灯までは、なぜかインディアンポーカーをすることに。これが結構盛り上がった。なんか、高校の修学旅行を思い出したなw

 

こうして、ハードで楽しい1日が終了~。最後に飲み過ぎたのだけ反省・・・orz

とりあえず、おやすみ。。。

 

~~ここから2日目~~

5時半から朝食が食べれるということで、5時ごろ起床。寒かったのでしばらく布団の中にいたのですが、その間に天才カメラマンのわっきーが素晴らしい写真を撮っていたので拝借w

個人的にかなりお気に入りの一枚。星空綺麗すぎ!!最初見せてもらった時には、一気に目が覚めたよ!良いカメラを持った仲間と一緒に登ると助かるね~w

 

朝食を食べてゆっくり休憩。ご来光は小屋から見ることにしました。

 

6時45分ごろ、ご来光!この日も快晴。前回も2日とも快晴だったし、雲取山とは相性が良いみたい。

 

ご来光拝んで、出発の準備。前日が思ったよりハードでしたが、2日目もかなりハードな行程になるとは、この時はまだ知る由もなく。。。

 

今日は初っ端からアイゼン装着して挑みます。まずは雲取山山頂へ。サラッと書いてますが、小屋から山頂までは20分くらい登りが続きます。

 

本日も富士山。山頂からおはようございます!

 

南アルプスもきれい。実は積雪時の南アルプスを狙っていたりもするのですが、鳳凰三山とかレベル的にはどうなんだろ・・?

 

ひとまずブナ坂までは来た道を戻ります。このあたりからかな、、、膝に妙な違和感が・・・

 

天気が良すぎて、雪の照り返しもかなり強い。。日焼け止めを塗り忘れてしまったので、日焼けしちったよ・・

 

素晴らしい景色を見ながら尾根道を散歩。前回も眺めた光景ですが、今回は雪があったのでより一層綺麗に見えた。

でも、、やっぱり、、、膝イデェ。。。壊してしまったか、、

 

ブナ坂まで戻ってきました。ここから先が昨日とは違うルート。まずは直進して、前日にスルーした七ッ石山へ登ります。

 

この七ッ石山までの坂、去年登った時を覚えていたのですが、なかなかの急斜面。下りで響いていた膝の痛みも、登りだとそれほどでもないので助かったけど、、、どうしちゃったんだろうか、この膝は。。

 

山荘をスタートして2時間ほどで七ッ石山に到着。ここの山頂がかなり風強かった。。。

 

歩いてきた道を振り返る。2時間でだいぶ歩いたね~ってくらい雲取山が遠くに見えた。

風が強くて寒かったので、さっさと次へ。

 

鴨沢への分岐を越えて、石尾根縦走路を歩いて行きます。目指すは奥多摩の中ボス(と勝手に位置付けてる)鷹ノ巣山。2ヶ月前に登った山ですが、こちら側から攻めるのは初。

 

途中の高丸山などは全て巻いていきます。地図上のCTは大した距離ではなさそうだったんだけど、実際に歩いてみると結構長かった。。。途中、写真のような開けた斜面があったので、腰を下ろして休憩。ちなみに正面には富士山がデカデカと佇んでいます。

 

さらに歩いて、鷹ノ巣山避難小屋に到着。この避難小屋もなかなか綺麗でした。トイレもあります。

外のベンチでしばしお昼休憩。スタートしてすでに4時間以上経過。思った以上に皆さん疲れてました。自分も膝がやばい。。。

 

休憩後、鷹ノ巣山へ。残り30分ほどで山頂ですが、ここの登りも結構きつい。。やっぱり鷹ノ巣山はそう簡単には登らせてくれないね。30分の直登との戦い。

 

12時半、スタートして5時間で鷹ノ巣山に到着。山頂は意外と混んでいて、10人くらいはいたかな、、、

 

雪だるまと富士山~~。こんなに晴れた鷹ノ巣山は初めて。雪もしっかり積もっていて、風もそれほど強くなく、気持ち良さそうな山頂でした。

 

本当ならゆっくりしたかったのですが、帰りのバスの時間を確認したら20分ほどCTを巻かないと間に合わないことが判明!山頂滞在時間5分で、早々に下山します。

慌ただしくなりましたが、これで今回のルートの登り終了~~。雪の積もった鷹ノ巣山は楽しめそうだったので、時間があればまた来ようと思います。

 

登りは終了して、後はひたすら下山だったのですが、自分としては問題なのがここから。下山は特に膝に響くうえに、早足で降りないといけないので、、、膝が悲鳴をあげてたぜ。。。

この東日原へ続く稲村岩尾根、登りでは2回利用したことがあるのでどれくらいの急坂かは十分にわかってた。。。だからこそ泣きそうになる・・・。しかも、雪が雲取山以上に積もってて、所々足場も悪く、気が抜けない2時間でした。

 

稲村岩に到着。目指すのは14時50分のバス。これを逃すと1時間半待ちなので何としても乗りたいのですが、この時点でも間に合うかまだわからなかった。。

ホント、みんな頑張ってたね。

 

豪快な稲村岩の合間を進んでいく。ここは一応沢沿いで、ここまで来れば後はほとんど平坦な道。

なのでラストスパート!駆け足でバス停目指す!

 

ここから先、あまりに必死だったので写真を撮る余裕もなかったww

途中で脱いだアイゼンをしまう余裕すらなく、ひたすらダッシュ!頑張って急いだおかげでどうにか14時50分ジャストにバス停に到着。全員揃うまで、1,2分ほど待っていただき、全員無事に乗車できました。

ハードすぎる下山だったぜぃ・・・・・・

 

15時半、奥多摩駅に到着。怒涛の2日間の登山がこうして終了。

 

最後に奥多摩温泉「もえぎの湯」へ。ここへ来るのは今年もう2度目。時間も早かったので空いてました。

ゆったり温泉に浸かって、2日分の疲れを癒しましたとさ。

 

 

いやいや、2回目の雲取山登山。一度登ったし楽勝だろうってなめてかかってましたが、思ったよりもキツイ山旅になりました。久しぶりに筋肉痛にもなったし・・・

奥多摩のラスボスはやっぱり侮れないね。

それでも、天気は2日とも快晴で展望については言うことなしだった!これで天気悪かったら修行以外の何物でもないけど、晴れてくれたので結果的には大満足!一度は歩いてみたかった雲取山~鷹ノ巣山の石尾根も歩けたしね。次は雲取山~甲武信ヶ岳をつないでみたいなぁ~と思ってたりもしますが、それは機会があれば。

 

東京最高峰、この響きに魅かれた方はぜひ登ってみてください!日本百名山にも選定されているし、ブランド力も申し分なし。そこらの奥多摩の山とはやっぱりレベルが違いますが、それに見合う展望は用意されています。

雲取山は冬場しか登っていないですが、暑い時期に登る気にはなれないので、毎年冬の恒例行事にしようかと思ってます。来年はどんなメンバーで登っているのか、、、今から楽しみだっ!

 

2013年雲取山、完―――

 

 

 

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