山梨県の秀麗富嶽十二景・高川山に日帰り登山に行ってきました。
過去に何度か登ったことのある高川山でしたが、秋の季節は今回が初めて。そして、想像以上に紅葉が綺麗でした。大月市界隈の山では隠れた名所かもしれません。
歩く距離はやや長くなりますが、初狩駅から大月駅へ電車のみで縦走できるのでアクセスも最強!富士山の展望と合わせてお勧めです。
久しぶりの秀麗富嶽十二景シリーズ。山梨県大月市周辺に広がる富士山の展望に恵まれた山たちです。
このブログではアルプス以上に登場している山域かもしれません。都心からもアクセスが良く、大半がバス要らずの電車のみ、駅からスタートできるのが最大の魅力と思っています。
秀麗富嶽十二景の中でも登った回数として一番多いのが、今回の高川山。十二景のNo11に選定されている、一年を通して人気の高い山です。
今回初めて知りましたが、紅葉の名峰でもありました。
2022年11月19日 高川山 日帰り紅葉登山
我が心の故郷、秀麗富嶽十二景。
この山域を語るのはもう何度目でしょうか。都内近郊の登山エリアの中でも、アクセス、富士山の展望、申し分なく非常に気に入っている山域です。
あとは、どうか大月駅辺りに日帰り入浴施設が欲しいと切に願っております。
今回登る高川山のスタート地点は初狩駅。
1つ手前の大月駅とは打って変わって物寂しい駅舎。ここは何年経っても変わらないです。
高川山のいい所は、駅から登山口までの距離が短いところ。
道すがらにある標識に従って進んで行くと、20分ほどで登山口に到着します。
スタート早々、男坂・女坂の分岐点がありますが、今回は男坂。
高川山は標高976mと低山ではありますが、結構な急登が続きます。
特に下山時は落ち葉もあって滑りやすいのでご注意ください。
季節は11月中旬。山梨県の低山ではちょうど紅葉がピークに差し掛かる時期で、ここ高川山でもいい感じで色づいていました。
すでに十分綺麗ですが、今回のルートで一番綺麗だったのは下山の大月側。かなり凄かったです。
秋から冬の季節は葉が落ちて日差しも差し込むようになり、登山道もひときわ明るい。
暖かい雰囲気の中、気持ちよく歩けます。
間はすっ飛ばして、ある程度登るとこんな感じの気持ちの良い笹の稜線に出ます。
ここまで来れば山頂もすぐ。
初狩駅をスタートして2時間もかからずに山頂に到着。
そして、来てみてビックリ!凄い数の人。
過去に何度も高川山に登ってますが、こんなに混んでいる山頂は初めてでした。
こちらが山頂の標識。
秀麗富嶽十二景・十一番山頂『高川山』としっかりと記されています。
山頂から眺める富士山の展望。
秀麗富嶽十二景のNo1~No12の中でも富士山寄りに位置している高川山なので、その眺めは特に秀でています。
雲1つない青空のもと、見事な秀麗富嶽でした。
山頂の空いたスペースでお昼休憩の後、下山は大月駅方面へ。標識で言うと、むすび山と記された方へ進んで行きます。
大月駅まではややロングルートになるので、長い距離を歩きたくなければ田野倉駅へ下りるのが手軽で良いかと思います。
下山路で注意したいのが、落ち葉が敷き詰められた斜面とそこに隠れた岩場。
部分的にかなり滑りやすく、安全のためにロープが張られている箇所もあるのでくれぐれもご注意ください。
急斜面もありますが平坦な箇所もあって、こういうところはハイキング気分でゆったり歩けます。
これぞ里山という感じで、馴染みある山域というのもあって懐かしさも感じます。
余談にはなりますが、この高川山にはかつてビッキーという名の名物犬が住んでいました。山頂にたまに姿を現して登山客を出迎えてくれていたそうです。
私が初めて高川山に登った時にはまだ生きていたのですが、残念ながら出会うことは叶わず……。2010年にお亡くなりになって、ついにその姿を自分の目で見ることはありませんでした。
麓にはビッキーの墓もあるので、良ければ立ち寄ってみてください。
そうこうしていると標高も下がってきて、再び紅葉ゾーンに突入。
実際に歩いてみるとわかりますが、向かって右側の斜面を見ていると徐々に樹々が色づいてきます。
見上げる真っ赤な紅葉が素晴らしい。
秀麗富嶽十二景ってあんまり紅葉のイメージがなかったので、今回の登山は良い意味で裏切られました。
大月駅までは地味に長い。
まだかまだかと思って辿り着いた天神峠。この先が今日のハイライトでした。
突然華やかに色づき始めた登山道。
そして、傍らを見て驚かされる。
絵に描いたような見事な紅葉風景!
赤、黄色、緑とカラフルでなんとも華やかな情景。
秀麗富嶽十二景でこのレベルの紅葉が見れるとは正直思っていなかった。
これはもう、紅葉の名所と言っていいでしょう。
彩り豊かで本当に見応えありました。
秋の高川山、強く推しておきます!
こうして長い道のりを経てたどり着いたのがむすび山。
古びたベンチが置かれた展望台のような場所です。
富士山とは逆側になるので、残念ながら富士の姿は見れず。
むすび山から少し下ると登山口。
民家脇に放り出される形で登山道が終わります。
里山ではあるあるですが、こういう登山口のすぐわきに立つ民家の方、登山客を鬱陶しくは思わないのだろうか。
登山口から大月駅までも徒歩20分ほど。
大月駅のシンボルともいえる岩殿山が良い目印になります。
大月駅まで近づいてきたところでご紹介したかったのがこちら、「つきの駅」。
数年前にオープンしたシャワールームです。
自分のような登山者の入浴施設を切望する声に少しでも応えようとしてくれたのか、大月市が用意してくれたせめてものシャワールーム。
登山後に、良ければどうぞ。
こうして大月駅まで歩いて登山終了。
全行程6時間弱の行程でしたが、急登もあってなかなかの歩き応えでした。
高川山の記録は過去に何度も書いているのでサクッと振り返って見ましたが、今回新たな一面を発見できました。
紅葉が本当に素晴らしかったです。
秀麗富嶽十二景という名前が先行して、どうしても富士山の展望に目を奪われがちですが、ここの紅葉はそれを上回るほどの絶景でした。
山梨県大月市の高川山、紛れもなく紅葉の名所と言えるので、晩秋の11月の季節に良ければ登ってみてください。
【日程】
2022年11月19日
【コースタイム】
9:40 初狩駅
11:05~11:40 高川山
14:15 むすび山
14:50 大月駅
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