冬の安達太良山 日帰り雪山登山(夜行スキーバス利用)

冬の安達太良山 日帰り雪山登山(夜行スキーバス利用)

福島の安達太良山へ登ってきました。

東北の日本百名山の中では比較的冬でも登りやすいと思っている安達太良山。冬季はこれで2回目となりますが、前回は終始ガスってしまったので、「ほんとの空」を拝むことができず……、今回はその時見れなかった景色を求めての旅になります。

麓に「あだたら高原スキー場」があるので、冬場は夜行スキーバスツアーが利用でき、都内からも簡単に格安でアクセス可能。この日一番手のスタートになったので、予想以上のラッセルに悪戦苦闘しましたが、東北独特の雄大な山の景観、火山の荒々しい迫力ある雰囲気に存分に浸ることのできた1日でした。

色々と反省点多かったけど、今シーズンも雪の時期に東北に行くことができて良かったです。

 

2度目の挑戦、冬の安達太良山―――

 


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公共交通利用の登山の場合、冬になると路線バスが運休になって登山口までのアクセスが困難にあることが大半だけども、一部の山ではスキーバスツアーという手が出てきて、逆にアクセスが容易になるケースもいくつかある。

安達太良山もその1つ。

通常なら郡山駅や二本松駅から路線バスを乗り継いてこないといけないけども、スキーバスを使えば都内から直通で登山口まで行けます。(スキーバスの利用については悲しい事故もあったし、賛否色々あるけども……)

 

安達太良山については、過去2回登っていて、夏と冬にそれぞれ1回ずつ。どちらもすっきりとは晴れてくれなくて、今のところ不完全燃焼に終わっている安達太良山。どうも相性があまり良くないようで……

 

冬に一度登っているので、ある程度勝手もわかっているということで、単身で乗り込んできてやりました!

想像以上にタフな山行となった1日の記録です。

 

~~ 2016年2月11日 安達太良山 雪山登山 ~~

建国記念日の祝日である2月11日。日本列島が高気圧にすっぽりと覆われて、アルプス全域、八ヶ岳、上信越など、全国的に晴天に恵まれた1日。天候に関しては贅沢なくらい選択肢が豊富だったんだけども、どうにもまだ体調が万全まで程遠い状態なので、一度登ったことのある安達太良山に落ち着きました。

 

先にも言ったように、安達太良山は夜行スキーバスツアーが利用可能。「あだたら高原スキー場」行きのバスになります。

登山をする上ではありがたい存在のスキー場ですが、ゲレンデとしてはそれほど広くなく、滑り目的でわざわざ夜行発で選ばれるようなスキー場ではないようで、前日でも余裕でチケット取ることができました。

案の定、車内はガラガラで、バス会社の運営が心配になるレベルの空席っぷり。往復バス、リフト券、レンタル代、温泉代割引込みで8000円というのは安すぎる。

 

一番前の席に座ってたので、どうしても無視できなかった運転席のこの色とりどりのてるてる坊主。運転手も晴天を祈ってくれてるようで、3度目にして快晴の安達太良山に巡り合える気が早くもした(^^)

 

スキーバスツアーは学生が多いので、夏の登山ツアーバスに比べると車内がガヤガヤしてうるさいイメージだけど、なんせ乗客が少ないので、寂しくなるほどの静けさでした……

 

あだたら高原スキー場に到着したのは早朝5時。この写真は行動開始時に撮ったもので、到着時は真っ暗でした。このレストハウスを利用させてもらえるので、ここで出発の準備整えられます。

しかし早朝5時着っていうのは、登山する自分にはうれしいけど、本来のスキー客にとってはリフト開始まで3時間半もここで待たなきゃいけないとなると、、、辛いだろうな。いっそのこと登山バスとして運行しちゃったほうが、乗客増えるんじゃないかと思ったりもした。

 

今回目指すところは一般的な安達太良山の山頂とされている乳首。そう、あの有名な安達太良のちくびね( ̄▽ ̄)

そこまでなら冬場でも往復6~7時間ってところなので、それほど早めにスタートする必要もない。明るくなるまで出発を待ちました。

 

6時30、ヘッドライトも必要ないくらい明るくなってからスキー場を出発。結局、ツアーバスで来た中で登山目的だったのは自分一人だけでした。

全体的には晴れてるんだけど、山のほうだけ雲がかかっていて、出発間際までは小雪もチラついていた状態。2年前の二の舞だけはしたくないので、どうにか少しでも雲が取れてほしい……

 

スキー場の脇を歩いていく。当然リフトも動いておらず、圧雪車が必死にゲレンデ整備に勤しんでました。

今回のツアーにはリフト券もレンタル券もセットで付いていたので、下山後に時間があれば軽く滑ろうかとも思っていた。

 

登山届ポストはこのパトロール室の脇にありますが、県警がネットからでも登山届を受け付けているので、事前にそちらに出したほうが手間省けます。

 

標識に従って登山道へと入っていく。駐車場に何台か車停まってたから先行している人がいるかと思ったけど、この日のトレースはまだついてませんでした。

 

薄っすらとスキー跡だけがついている。まさかの1番手かいっ!?

 

御守りのつもりで持ってきたワカンはいきなり使うことになるとは…。基本的にスノーシュー大好きっ子なので、ワカンはあまり装着シーンがない。今回は公共交通利用で荷物軽くしたかったので、ワカンにしたけど……

このときはまだあんなラッセル地獄が待っているとは夢にも思ってなかった。

 

森の中に入ったところで後方から優しい朝陽の光。

 

夜明けの静かな森。

これから向かうところは樹木も一切なくなる火山の頂。それを思うと、この平和な景色がなんとも心地良い。

明け方の凛とした空気も身に染みる。

 

最初の数十分は道なりに遊歩道を歩いていきます。安達太良山は冬でも登りやすくて人気なので、流石に誰かいるだろうと思ってたけど、本当に誰もいない……。

 

自分の足音だけが鳴り響く、静かな登山が続く。前日に滑ったと思われるスキー跡が途中まで続いてましたが、これも少し行くと消えてなくなります。

 

ある程度歩くと旧道馬車道の分岐に差し掛かる。これはどちらへ行っても行きつく場所は同じで、馬車道は林道で旧道がそのショートカットコースみたいなもん。

 

この時期は選択肢としては1択。馬車道は見事なまでに雪に埋まっているので、旧道を登っていきます。

 

ここら辺は風も吹かないので、トレースも残ってくれている。

この分なら先頭歩いていても余裕だろうと思ったけど、この後徐々に焦りを覚えていく……

 

馬車道と旧道はこんな感じでたまに交錯します。基本的にトレースについているほうに進んでいけばいい。

どちらもトレースがないときは……、どうすんだろ(笑)

ピンクテープが馬車道のほうに目立ってついているからそっち行っちゃいそう。

 

快調に登れたのも最初の1時間くらい。予想以上に呆気なく終わっちゃうじゃないかっていう余裕まで出てきた矢先、トレースがあっという間に消えてなくなる……。

 

気が付いたらラッセル始まってた。

あれ!???

ピンクテープもあるし、道は合ってるはずなんだけど、突然トレースが消えちまった。。 雪が深くて思った以上にきつい。

 

たまにスキー跡が復活しても、あまり当てにならない。ズボズボ埋まる……。

意気揚々とトップバッターで登り始めたのがアダとなる。あだたらだけに・・・、なんつってな!

、、、なんてしょーもないことで紛らわしながら進む。

 

はて……?ホントどうしましょ。。。谷川岳より全然きついぞ、これ。。

軽い休憩と体裁を取りつつ、内心では後続が早く来てくれと思った。

こういう登り応え十分な登山は、万全の体調の時にこそやりたい。今日は雪景色を楽しみに来ただけなんです…

 

しばらく休憩しても後ろから声すら聞こえてこないので、先へ進む。樹林帯もいったん超えて、勢至平の雪原に出るといよいよ本格的なラッセルになってきた。

 

ワカンが役に立っているのかいないのか、正直なところ良くわからないけど、間違いなくスノーシューがほしかったところでした。雪が埋まるところと埋まらないところの落差が激しいから余計に疲れる。

前回の安達太良山は終始トレースついててラッセルなんてなかったから今回も楽観視してたけど、全然甘かった。

 

それでもこの勢至平まで登れば、安達太良山の雄大な景観が現れてくる。

相変わらず山の雲がしつこいけど、徐々に山が姿を見せ始めました。

 

左奥に見えるのが、目指す頂き「乳首山」。 今回歩いたルートの中では、この勢至平からのアングルが一番乳首っぽく見えましたよ。

形を見ると確かにその通りに見えるけど、命名者はどういった面持ちでこの名を付けたんだろうか……

 

勢至平は広いので少し迷いやすい。……というか若干道迷った。

気づいたらピンクテープが周りになくなってて、思っていたよりも乳首に向かって歩きすぎていたので、右手に向かって進路修正。

 

一人でズボズボ埋まりながら、大回りに進んでいく。うひぃ、、、きつい。。。くろがね小屋に着く前に体力尽きそう。

ここら辺は軽く道を間違えているので、若干無駄なラッセル(^^;

自業自得以外の何物でもないから、まぁ仕方ない。

……と思ったけど

 

あっ!?っと思った瞬間に反省した。

これ、後続ももしかしたら間違って自分のトレースについてきちゃってるんじゃなかろうか…。。

急いで正規ルートに戻る。

 

で、戻ってみたけど、相変わらずトレースないじゃないかっ……!

 

空しいラッセルが続く。祝日&快晴なのになんで他に登山客いないんだろうってこの時は思ってたけど、単純にスタートが早すぎただけのようでした。

 

峰の辻とくろがね小屋の分岐点と思われる場所に来た。この埋まっているのがその標識でしょ、きっと。

どちらもトレースなかったけど、小屋を経由して登るつもりだったので、くろがね小屋方面へ。

 

この分岐からくろがね小屋までの部分が、本ルートでは核心部かな。前回歩いてみて、一番厄介に感じたところ。

 

狭い樹の間を縫っていくように進んで行くんだけど、この斜め感が非常に歩きづらい。

吹き溜まりで先ほどまでよりも一層埋まるから、小屋までが異様に長く感じたところでした。

 

休みながら進んで行く。横目には鉄山の大岩壁が見れて、迫力としては申し分ない。

本当なら景色にゆったり浸りながら登りたかったんだけど、小屋まではその余裕がなさそう。

 

この手のトラバースも結構怖い。侮れない道が続く。

 

ここら変でやや調子が狂う。引き返すのも億劫だし進むしかないけど、やや気持ち悪い。

本調子の時にこういうのはやりたかったな~。。。時間だけは余裕があるのでゆっくり休みながら進むけど、天気が悪ければ間違いなく撤退してたところ。

 

それでも、何度目かわからない小休止を取っていたところで、ついに救いの神が前方より現れる!

 

後ろからじゃなくて前から、今回一人目の登山客とすれ違い。おそらく小屋に泊まっていた方でしょうね。

「あと20分くらいですよ」と教えていただき、気力がよみがえる。

 

当たり前だけど、トレースができてる!いや~、本当に助かりました。

小屋まで残り20分は、この方がつけてくれた足跡を有難く頂戴します。代わりに自分のトレースも使っちゃってくださいm(__)m

 

そして、ようやく見えたくろがね小屋。果てしなく遠く感じたけど、もうすぐ……

 

トレースの消えた方が恐ろしい。数分前につけてくれた足跡がもう消えかかってる。

安達太良山は風が強いのが有名で、この日も朝の時点では結構風が吹いてました。小屋手前のこの場所が一番風を強く感じた場所で、トレースを消しにかかってました。

 

9時10分、どうにかくろがね小屋に到着。通年営業の山小屋で、ここの温泉は有名。いつかは泊りに来たいと思っている山小屋です。今回も2日間休みが取れれば小屋泊にしたんだが、あいにく翌日仕事だったので日帰り。

 

祝日のはずなのに誰もいない。。。ここに来れば誰かしらいると思ってたけど、怖いくらいの静けさでした。

ラッセルで心底疲れたのでここでしばらく休憩にしました。

 

そしたら、、、

 

次々と後続隊が到着してきた。(なにぃーー!!)

もう少しスタート遅らせればこれほどきつい思いせずに済んだのに。。。早くスタートしたことが仇となり想像以上にタフな行程になったけど、まぁこれもいい経験ってことで、他の登山客がちゃんといてくれて安心しました。

後から来た人から「ラッセルしてくれた方ですか?ありがとうございます!」って言われたのが救いだったけど、「途中、道若干間違えちゃいました」って言ったら「あぁ、やっぱり。少し大回りしているなと思いました」と。。。

おぉ、、、やっぱり自分が間違ったルートに誘ってしまっていた!!すんませんm(__)m

 

ここから先はそこまで埋まることもないと思うので、ワカン外してアイゼンだけで登る。

小屋で休んでいる間に何人か先に登ってくれたしね。

 

空はこれまでの安達太良山行では見たことのない澄んだブルー!

ただ、相変わらず山頂方面の雲がしつこくて取れない。この日は午後になるにつれて天気良くなる予報だったので、、、

 

ここから牛歩戦術開始。超スローペースで山頂を目指す。

後続の人にどんどん追い抜いてもらったけど、「こんなに後ろにいたのか……」というくらいたくさん抜いていった。。普段通りのにぎやかな安達太良山になってきました。

 

小屋から先は樹林帯も一切なくなって、火山特有の広大な景観が飛び込んでくる。

雲の流れが速くてダイナミックな演出になってた。風は弱まってきてくれたので、牛歩でも寒さ感じずに快適に歩けました。

 

この雄大さは東北ならでは。山が連なるアルプスとはまた違うスケールの大きさが感じられます。

東北はある程度のスパンを置いて登りに来たくなる魅力がある。

 

後ろを振り返れば二本松市街も見えました。

 

徐々に青空の面積が増えてきた。日差しが強烈で、日焼け止めを塗っていなかったことをこの時点で思い出した。

(下山したら案の定、顔面日焼け、唇かっさかさになってました…)

 

山頂手前の峰の辻に到着。牛歩戦術で小屋からここまで1時間以上かけて登ってきてるけど、普通に登れば40分程度で到着できる距離です。

ここからの眺めがまた素晴らしい!

 

峰の辻から山頂方面の眺め。

 

目指す乳首が姿を現す。

乳首目指して突き進むハイカーたち。

 

いざ、自分も乳首アタック!

この緩やかな斜面が最高に贅沢な場所。安達太良山の雄大さを存分に感じられる部分です。

 

太陽が雲に隠れたり顔を出したりの繰り返し。暗くなるとそれはそれで幻想的な雰囲気になる。

 

 

雲を纏う神々しい乳首。

 

ずっと横目に見えていたあの尖った山が気になった。安達太良山の懐に入ると、周囲を岩の雪山に囲まれて壮大な世界観になる。

火山ならではの迫力があります。

 

乳首が近づいてきた。

早く乳首に行きたい気もするけど、その手前にまた1つの絶景が待っています。

 

小さいながらも無数に立ち並ぶスノーモンスター。通常の樹氷ではなく、これは大小様々な岩が凍り付いたもの。火山ならではの雪景色。

岩のモンスターという新ジャンルに巡り合えました。

 

山頂手前で完全に晴れてくれた!良かった。。2年前の不完全燃焼はこれで解消できそう。

青空と雪の景色は本当に美しい。

 

ちなみに2年前の安達太良山登山はこんな感じの天気がずっと続いてました。晴れるか晴れないかの瀬戸際を攻め合っているような天気だったけど、結局山頂では晴れてくれなかったあの日。

 

2年後にこうして晴れの日にやって来れたんだから、文句なし!

というか、2年前に一度登ってなければたぶん今日の選択肢に安達太良山は入ってなかった。万全の状態でないときに、見知らぬ雪山に挑めるほどの勇気は今はない。

 

11時40分、安達太良山山頂に到着。

序盤のラッセルは必要だったのか、、、っていうくらい人がいたけど、とりあえず無事に登れたので満足。他の人より充実感に満ちている自信はある。

 

登ってきた方面。よく見るとまだまだたくさん登ってくる。

やっぱり冬の安達太良山は人気なんですな。

 

せっかくなので、乳首のトップまで登ってみる。

この部分だけがやや急斜面で、本ルートでは一番アイゼンが活躍する場所だと思います。

 

こちらがトップ・オブ・チクビ

標高1700m地点の乳首は天に向かって突き出ていました。

 

真横から見ると、巨大なエビのしっぽが育ってた。

 

頂上から山頂の広場を見渡す。風もこの時間になるとかなり弱まってきたので、みんなゆっくり休憩してました。

 

そしてこちらが沼ノ平。安達太良山の火口部です。いまだに有毒ガスが出ているそうで、立ち入ることのできない場所。

ここはいつも雲がかかってその全貌を見ることはできなかったけど、今回ようやく見ることができました。この火口に関しては雪のない時期にも見たいので、秋の紅葉の時にでもまた来ようかな。

 

若干まだ雲が残っているけど、登ってきた方面も遠くまで見渡せる。山の上とは思えない広大な台地が広がっています。

こういう広々とした山の景観こそ、東北独特のものだと思う。アルプスは標高が高くて、東北は横に広い、そんなイメージ。

 

今回登ってみて、非常に興味をそそられたのが隣にそびえる和尚山。ここから見てもわかるほどきれいな樹氷が立ち並んでいました。

いつもスルーしてた山だったけど、この稜線歩きはなかなか面白そうじゃないか~!

安達太良山の最高峰、箕輪山もぜひ登ってみたいところだし、安達太良山はまだまだ巡り甲斐がありそう。和尚山、覚えておきます。

 

眼下に立ち並ぶ樹氷ツリーも綺麗でした。

方向によって見える景色がまるで違うのが面白い。

 

裏からの乳首もしっかり見て下山。

神々しい安達太良山の頂でした。

 

風も穏やかで山頂で長居することもできたけど、やっぱり序盤のラッセルで相当身体が疲れてたようで。。。

食欲もあまり出ず、さっさと降りることにしました。

 

お昼を過ぎてもどんどん小屋のほうから人が登ってくる。安達太良山に登るならスタートは8時くらいでちょうどいいのかもしれない。

 

帰りはくろがね小屋へは戻らずに薬師岳方面へ。この先にも見たい景色があるんでね。

 

こちらからもたくさん人が登ってくる。すれ違う人の足元みてたけど、半数以上はスノーシューで登ってました。

安達太良山は最後の乳首の岩場以外はスノーシューで十分だと思います。

 

こちらは荒涼とした雪景色が広がっていた。樹氷とはまた違う荒れ果てたような姿。

 

スノーモンスターも何体かいました。不完全な形も不思議なオブジェで面白い。

 

ゴジラ!?

 

まっすぐ伸びるビクトリーロード。こちらのルートも降りるにつれてズボズボ埋まるので、トップバッターは相当大変だったと思う。

どこのどなたかはわからないけど、お疲れさまでしたm(__)m

 

途中にあった素敵なメッセージ。

こちらもどこのどなたかわからないけど、おめでとうございますm(__)m

 

午後になって気温もかなり上昇。

降りているときは蒸し暑いくらいで、汗かきながらの下山となりました。

 

そしてたどり着いたのが、薬師岳。 安達太良山の絶好の展望台になっています。

 

相変わらず山の向こう側の雲がしつこいけど、安達太良山の全容は見渡せました。

 

そして晴天下で訪れたかったのがこの有名な場所。

「この上の空がほんとの空です」

今回はばっちり澄んだ青空が広がってた。3度目にして、ようやく「ほんとの空」を見ることができました。

この言葉は安達太良山に登った人なら誰もが覚えて帰るもの。こういう記憶に残るキャッチフレーズを用意しておくのは、二本松市の安達太良山PRのうまさだと思う。

 

薬師岳からゲレンデまでは割とすぐ。ゲレンデに出たら後はコースに沿って降りていけばいいです。

降りたら速攻で温泉に入るつもりだったけど、横を気持ちよさそうに滑っているのを見ていたら、やっぱり滑りたくなった……

 

そんなわけで、何本か滑ることにしました。今回のスキーバスツアーにリフト券と無料レンタルがついていたので、せっかくなので使っておく。

これが今シーズン初すべり。登山に熱を入れ始めてからスノボーする機会はめっきり減ったけど、久しぶりに滑ると爽快で気持ちよかったです。

それでも、1時間も滑ったらもう飽きたので、すぐにレンタル品を返却して温泉へ行きました。午後にレンタルを申し込んで、1時間足らずで返した客を係員は不審に思ったに違いない……

 

温泉はスキー場に併設されている奥岳の湯へ。これもツアーに割引券がついていたのでちょうど良かった。(通常600円が400円)

ここは最近できた温泉のようで、建物も真新しかったです。スキー場の温泉は激混みのイメージがあったけど、この温泉は割と空いてました。16時に温泉から出るときも、そんなに混んでなかった。

 

帰りのバスは17時過ぎだったので、それまで装備品の片づけしたりして時間つぶしました。

帰りのバスも当然ながら空いていて、1人で2シートずつ割り当てられる快適ツアーでしたとさ。

 

スタート早々にラッセル地獄にはまった時にはどうしようかと思っていたけど、無事に降りてスノーボードも楽しめたから、まぁ万々歳な内容でした。

余裕あるように書いているけど、やっぱり全て終わった後はかなり疲れて、帰りのバスの中では死んだように眠ってました。前回の谷川岳もそうだったけど、緊張が途切れると疲れって一気に出るね。。。本来の調子に戻すまではもうしばらく時間かかりそうです。

 

3度目の安達太良山。雪山としては2回目だった今回。前回よりも間違いなくタフな山行だったけども、時間がたっぷりあったので心に余裕を持てたのは大きい。5時着で17時帰りのスキーバスは明らかに登山客向けの仕様。便利なので、安達太良山雪山登山の時にはぜひ使ってみてください。

 

くろがね小屋を過ぎてからは絶景の連続!山頂目指してのぼりつめるこのシーンなんかは東北の山の象徴とも言える景観だと思う。雄大な安達太良山の景色に触れられて、この時は序盤のしんどい思いもすっかり忘れて山登りを楽しめました。

途中であきらめなくて本当に良かった。

 

小さいながらもスノーモンスターや樹氷も見れたし、3度目にしてようやく「ほんとの空」を見れたのは嬉しい。山頂部にずっとしつこい雲が残っていたあたりは、まだ完全に晴れの安達太良山を手中に収めたとは言えないので、また登りに来ることがあると思う。

安達太良山であれば年中登れるし、雪山登山としても東北の中では比較的登りやすい方だと思うので、雪山登山の候補としてもお勧めしておきます。

 

こんな感じで今年2回目の日帰り雪山登山が終了。今年は暖冬で早くも冬が終わりに差し掛かっている感じもするけど、またタイミングがあれば山に繰り出したいと思います。

 

2016年冬、東北雪山の旅

 

おしまい

 

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【日程】

2016年2月11日 晴れ時々曇り

【コースタイム】

あだたら高原スキー場(6:30) — 勢至平分岐(8:30) — くろがね小屋(9:10) — 峰の辻(11:00) — 安達太良山(11:40~12:15) — 薬師岳(13:00) — あだたら高原スキー場(13:50)

 

 

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