冬の天城山 樹氷美しき日帰り雪山登山

冬の天城山 樹氷美しき日帰り雪山登山

静岡県の伊豆半島にある日本百名山の1つ「天城山」(あまぎさん)に登ってきました。同じく百名山の赤城山(あかぎさん)と1文字違いで、たまに言い間違えたりしてしまう山です。。。

この天城山、赤城山と同様に連山の総称で「天城山」という名前の山はありません。今回は天城高原駐車場を基点に、最高峰の万三郎岳(標高1406m)と万二郎岳(1300m)を周遊する定番コース。

電車・バスだと時間が限られてしまうので、今回は久しぶりにレンタカーで登山口まで向かうことにしました。

 

天気予報にまた裏切られ、予想外の雪山と化した天城山―――

 


【日程】

2012年2月26日

【コースタイム】

登山口駐車場(10:00)→登山口(10:20)→四辻(10:40)→万二郎岳(11:50)→→→昼休み→→→行動開始(12:40)→馬の背(13:05)→万三郎岳(14:00)→涸沢分岐(14:50)→四辻(15:50)→登山口駐車場(16:10)

 

東京からレンタカーだとお金も時間もかかるので、小田原駅からレンタカーを借りることに。朝8時に小田原駅に集合し、約2時間かけて天城山登山口駐車場へ。

晴れの天気予報のはずが、かなり分厚い雲がかかってます。。。やっぱり箱根エリアの天気の相性は最悪みたいです。(小田原駅に到着していて、晴れてたことないなぁ・・・)

自分はやはり大月エリアとの相性が一番だと思いつつ、レンタカーを借りて登山口へ。

 

伊豆スカイラインを使って天城山登山口へ。途中まさかの雪や路面凍結などがありましたが、特に渋滞することもなく、10時に無事に登山口駐車場に到着。車は20台ほどが止まっていました。(ちなみに、ここにはハイカー専用の駐車場があって、かなりの台数止められるようになっています。)

1つ注意したいのがトイレ。この駐車場にトイレがあるのですが、冬季は閉鎖中で3月中旬ごろから使えるようになるとのことです。

 

今回の登山メンバー↑。天気が相変わらず曇りで、予想以上に寒い中出発。

 

天城山縦走路登山口。ここでいう、縦走路って言うのは・・・

 

ここから万二郎・三郎岳、八丁池を経て天城峠まで縦走する全長17kmの健脚向けコース。天城の自然を満喫したい方はぜひチャレンジしてみてください。

 

前日に雪が降ったのか、序盤から薄っすらと雪をかぶってました。まさかの雪山ハイクとなるのか!?

 

途中にある「ひとり一石運動 ボッカのお願い」看板。これは、自然保護のために1人1つ石を山頂まで運んでほしい、というもののようです。登山道の崩落などを防ぐための石だとか。これを見て、鍋割山の「ペットボトル上まで運んで頂戴」を思い出しました。

 

分岐点の四辻。右に行けば万三郎から登るコースですが、最高峰のお楽しみは後に取っておくということで(?)、まずは万二郎岳を登るために左の進路へ。

 

左に進路を取ると、しばらく沢沿いとなって何回か川を渡ることになります。天城山に川があるとは知らなかったので、これは意外!

 

スタート地点の看板にも書いてありますが、登山道の目印となる青と黄色のマーカーを頼りに進めばOK。登山道も整備されているので周りにハイカーがいなくても迷う心配はないです。

 

こんな荒れ果てた場所もあったりします。

 

進むにつれて、まさかの雪山景色となってきます。やっぱり前日に雪が降ったんでしょうね。事前のヤマレコ情報とは大違い。

 

地面にも雪が結構積もってます。今回、自分はアイゼンなしで行きましたが、この状況ならアイゼンがあってもよかったかもしれません。ちょっと舐めてた天城山・・・

 

ただ、雪があるとはいえ標高差は大したことないので、あまり疲れることなく万二郎岳に到着。展望は周りがガスっているのとは関係なく、あまり良くないようですね。

 

他にも数名のハイカーがいました。あまり広くはない山頂なので、団体向きではないですね。

 

12時近くだったので、ここでお昼ご飯。今回は久々にカレーパーティ~。湯煎ってのが楽ですね。ナンもウマかった!

多少風が出てきたりして、結構寒かったのでコーヒーで温まったりして40分ほどで出発。こういう時に、「ジェットボイラー」がいると助かるんですが・・・。

 

万二郎岳から万三郎岳までは比較的平坦な道のり。「樹氷」とはいかないまでも、雪をまとった木々のトンネルが美しいです。天気が悪かったとはいえ、この予想外の光景には感動!事前の情報では雪がほとんどないと思ってたしなぁ~。

 

割とガッツリ雪が残っている場所もあります。滑らないように要注意。

 

樹氷のトンネルはしばらく続きます。枝にまとった雪が、風の吹く方向に凍結した光景はなかなか綺麗でした。

 

途中にある岩の上から撮影。薄っすらと霧の向こうに見える万三郎岳。これはこれで美しいな!

 

二郎と三郎の中間地点の「馬の背」。特に何もない場所ですが、「馬の背」ってことなんで、この先から徐々に登り坂になりますよ、ということ。

 

万三郎岳の前にある注目スポットが「アセビのトンネル」。馬酔木(アセビ)の名の通り、毒を持っている木らしくて、この木を馬が食べると酔うそうです。

 

トンネル、というだけあって周りが木に囲まれた中を進みます。霧がかっているのが何とも幻想的だな。

 

雪をまとった樹枝も見事!霧と合わさって◎

 

万三郎岳の直前で急な登りがあります。ただ距離は短いので、この寒空の中で身体を温めるのにはちょうどいい傾斜かも、といった感じ。真夏に登るとしんどそう。。。

 

天城山最高峰の「万三郎岳」に到着。

 

山頂はこんな感じ。少し休憩しましたが、結局誰も来ませんでした。山頂からの展望もほとんどないです。天城山は展望が期待できる山ではないですね。。

 

温度計があったので見てみると0℃!?。最近暖かくなってきたとはいえ、まだ2月。まだまだ寒いですね~。

 

後は下山するだけなのですが、問題はここから。道が凍結しているので、慎重に進みます。(アイゼン持って来ればよかったかも・・・)

 

下るにつれて、天気が徐々に回復してきて遠くまで見えるようになってきました。ただ、全体的に開けている場所がないので、どうしても木が邪魔になってしまいますね。

 

雪も減ってきますが、ぬかるんでいるので滑りやすいのは相変わらず。靴も泥だらけになりました(汗

 

50分ほど歩いて涸沢分岐に到着。伊豆にもあった「涸沢」。ここは置いておいて、早く本家の涸沢に行ってみたいものです。

 

ここから先は・・・

整備された階段があったり、

 

岩場があったり、

 

崩壊しかかっている崖があったり、、、

と変化に富んでいる、といえば富んでいますが。

 

基本的にこんな道が2時間くらい続くので退屈です。そういえば、写真では撮れなかったですが、途中で野生のシカに出会いました。天城山にもシカが増えてるみたいですね。

 

同行者のともみさんが見つけた「マリモ!???」。何だかかわいいです。

 

長い道のりを歩いて、登山口へ戻ってきました。「おつかれさまでした」の粋な計らい。こういうの好きです。

 

駐車場に戻ってきて、改めて登ってきた山を見上げると、ほんの少しだけその姿を見ることができました。上の方だけ雪化粧になっているのが、また何ともいい味出してるなぁ。

 

駐車場を後にして、帰りは伊豆スカイラインの途中にある市営温泉「万点の湯」へ。日帰り入浴700円で、露天風呂もあってなかなか良い温泉です。晴れた日には富士山も見えるらしいのですが、この日はあいにく。。。(あと、ともみさんに聞いたら、女性浴場の方は、お湯がぬるかったそうです・・・。男の方は良いお湯加減だったんですがね~)

 

こうして、天城山の日帰り登山終了。小田原駅まで戻って、小田急線で新宿へ。総経費としては往復で5000円くらいかかりましたが、まぁ伊豆まで行くならこれくらいかかっちゃうでしょうね。

 

天城山は5~6月のシャクナゲの季節がベストらしいので、その時期に行ってみるのもいいかもしれません。ただ、都内からだとアクセスがあまりよくないので、自分はもう行かないかなぁ~。

 

予想以上に雪が多くて、まさかの雪山ハイクとなりましたが雪化粧の天城山もなかなか良かったです。登り応えのある山ではないので、健脚者は天城峠までの縦走路に挑戦してみると面白いかもしれないです。

 

 

 

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