【東北】磐梯山 登山(猪苗代~裏磐梯~五色沼 電車・バス・タクシー利用)

【東北】磐梯山 登山(猪苗代~裏磐梯~五色沼 電車・バス・タクシー利用)

福島の名峰、磐梯山へ公共交通機関を利用して登ってきました。

ルートは猪苗代スキー場の表登山口(猪苗代コース)からスタートして、山頂と銅沼を経由して裏磐梯コースで下山。その後、五色沼を散策してバスで猪苗代駅へと戻りました。

荒々しい火山帯と、相反するように咲き誇る高山植物のお花畑。銅沼からの磐梯山の展望も見事で、エメラルドグリーンの五色沼も綺麗でした。

 

磐梯山・銅沼

 


ゴールデンウィークのニュージーランド旅行を終えて、ここからは再び日本の山巡り。

初夏の新緑が美しい6月。梅雨の合間の快晴を狙って福島の磐梯山へ登ってきました。荒涼とした火山風景が広がる日本百名山の一角です。

磐梯山は7年前に一度登っていますが、その時は紅葉時期。夏に訪れるのはこれが初めてで、正直なところ高山植物がこれほど豊富な山だとは思ってませんでした。

新緑美しい登山道と清涼感ある五色沼、どれも良かったです。

 

2019年6月13日 磐梯山~五色沼

ブログを書いていて良かったと思えるのが、かなり昔の山行も遡って振り返れること。磐梯山も過去に一度登ったことがあるのですが、ブログ見返してみたらそれは2012年のことでした。

7年前かよっ!?って一人ツッコミながら、この記事を書き進める。

 

猪苗代駅

今回は公共交通利用でのアクセス。始発のJR磐越西線に乗って、早朝6時半過ぎに猪苗代駅に到着。改札を通る際に、野口英世のふるさとだと知った。

この猪苗代駅へのアクセスですが、東京からの夜行直通バス(4500円)もありますが、最安値で来たいなら郡山駅までの夜行バス(3300円)を利用して、そこから電車(670円)移動が安上がりです。自分も郡山経由で来ました。

 

猪苗代駅タクシー乗り場

猪苗代駅から登山口まではバスがないのでタクシー移動。事前に手配しておいたので即乗車。

タクシー会社の営業開始が6時30分なので、始発便で来るとちょうどいい感じに接続できいます。

 

猪苗代スキー場

猪苗代駅から猪苗代スキー場へと移動。駅から結構近くて、15分の2000円くらいでした。

ここが磐梯山の表登山口。登りは前回同様に猪苗代コースで行きます。平日ということもあって、スキー場の駐車場にはほとんど車は停まってませんでした。

 

猪苗代スキー場登山道

7時に登山開始。まずは左の方のゲレンデを登って行きます。こんな感じの砂利道が目印。

しばらくはゲレンデを登って行きますが、ゲレンデの登りって地味にきつい……。6月ともなれば1年でも一番陽が長い時期。朝の7時ですでに結構な暑さです。

 

ブナの原生林

脇に広がるブナの森が美しい。

新緑の緑も綺麗で、目で涼しみながら進んでいく。

6月、東北、スキー場というワードから、去年の同時期に登った不忘山・蔵王縦走を思い出します。

 

猪苗代スキー場からの磐梯山

正面に早くも磐梯山が見えてきた。

これから回り込むような形で裏側から山頂を目指していきます。磐梯山を色々な方角から見れるのが、猪苗代コースの1つの魅力。

 

猪苗代スキー場から登山道へ

45分ほどでゲレンデトップに到着。ここから登山道に入っていきます。

途中、すれ違ったのは2人だけ。磐梯山は八方台コースというのが最短で登れて一番人気。これから行く山頂はかなり賑わっているのですが、序盤のここら辺はかなり静かなもんでした。

 

タニウツギ

登山道入り口あたりに綺麗に咲いていたのがタニウツギ

花の季節でもある6月。この先に待っている湿原のお花畑もすごいことになっていて、磐梯山が花の山だと知れたのも今回の収穫でした。

 

磐梯山 新緑の登山道

緩やかに標高を上げていく。

新緑の緑が美しいトレイル。森の中に入ると結構涼しく、これぞ初夏の登山っていう感じ。

 

磐梯山 赤埴山分岐

登山道入り口から30分ほどで赤埴山分岐に到着。「あかはにやま」って読みます。

この赤埴山をスルーして先へ行くこともできますが、ぜひ赤埴山は登っておいてほしいところ。山頂からの展望が抜群です。

 

赤埴山山頂へ ツツジ咲く登山道

赤埴山へ向かう。

登り坂が続きますが、道は徐々に開けてきて空が近くなってきます。

 

磐梯山登山 満開のツツジ

登山道わきに咲いているのがヤマツツジ

スキー場からすでに咲いていたのですが、ヤマツツジの群生は少しびっくりしたところ。かなり広範囲に咲いて、登山道を彩っておりました。

 

赤埴山の稜線

ある程度登ると森林限界に到達して展望が一気に開ける。

赤埴山は山頂よりも、その手前のこの稜線っぽい風景が一番好き。ちなみに、磐梯山にはバンダイクワガタというここでしか咲かない固有種があります。まだ時期は少し早めでしたが、この赤埴山付近にも咲いていたようなのでぜひ見てみてください。(かく言う私は見つけられんかった…)

 

赤埴山山頂

8時20分、赤埴山(あかはにやま)に到着。

ここから眺める磐梯山の迫力よ。これから大きく迂回して、右の尾根伝いに登って行きます。

 

赤埴山から眺める櫛ヶ峰

こちらは櫛ヶ峰

ここから見ると丸い山容をしていますが、その実体は全く異なる荒くれ山。反対側を見るとそれが良くわかります。

あの櫛ヶ峰は登山道が存在しないので登ることはできませんが、櫛ヶ峰側から眺める磐梯山がまた最高にカッコいいので、後でその懐までは行ってみます。

 

赤埴山からの雲海

登ってきた猪苗代方面。

明け方はまだ雲が多かったので猪苗代湖はあまり見えませんでしたが、雲海っぽくなっていました。

 

赤埴山から磐梯山へ

赤埴山からの磐梯山を眺めつつ、いったん下山。

良く見ると森の中に池が点在しているのがわかります。水ある所に花があり、ここから先お花畑ゾーンも待ち構えています。 

 

磐梯山 新緑のトンネル登山道

猪苗代コースの登山道と合流して先へ。

ここからしばらくは平坦な1本道。新緑眩しいトンネルロードが気持ち良い。

 

表登山道(猪苗代コース)から眺める磐梯山

時折展望が開けると、左手には磐梯山。

このアングルから眺められるのも猪苗代コースの魅力の1つ。 

 

磐梯山のムラサキヤシオ

ここら辺はムラサキヤシオが綺麗に咲いていました。

透き通った紫色の花びらが美しい。

 

磐梯山 沼ノ平の一本の樹

途中にある1本の樹。なんてことのない木ですが、これが妙に記憶に残っている。

ここだけ開けていて日差しを遮る木陰にもなっているので休憩場所にはちょうどいいです。 

 

新緑の磐梯山登山

新緑がまぶしい。

初々しい緑を見るといよいよ夏山が始まるという感じがする。

この季節が1年で一番ワクワクする。 

 

磐梯山 満開のズダヤクシュ

すでにお花畑は始まっていて、ここら辺は特にズダヤクシュが目立ってたくさん咲いていました。

小さい鐘がついているように咲くこの花、割と好きです。

 

6月の磐梯山登山

先へ進んで稜線に出ると、いよいよここから山頂まで登りが開始。

ですが、ここからすぐに山頂には向かわず、いったん逆方向へ。

 

磐梯山・櫛ヶ峰へ

先ほど眺めていた櫛ヶ峰方面へ進んでいきます。

樹々もなくなり、ここら辺から登山道も高山帯のようになってくる。 

 

磐梯山 沼ノ平の湿原

登ってきた方面。

森の中に池塘が点在する穏やかな風景。ここら辺からいよいよ本格的なお花畑ゾーンに突入。 

 

磐梯山 満開のミヤマキンバイ

こちらはミヤマキンバイ

今回の登山で特に印象的だったのがこのミヤマキンバイ。山頂に至るまであらゆるところに群生が広がっていてかなり見応えありました。

 

ハクサンチドリ

ハクサンチドリ

まだこれからという感じでしたが、すでにチラホラと咲き始めていました。夏山と言ったら、このハクサンチドリは外せない。

 

ミヤマアズマギク

ミヤマアズマギク

 

磐梯山の天狗岩と火山帯

櫛ヶ峰が近づくにつれて、活火山たる姿が現れ始める。

特にこの北側の絶壁!これぞ火山という禍々しい光景。こちらは裏磐梯ルート側の山肌。裏にこそ磐梯山の本当の姿があると思うんだ。

 

磐梯山から眺める銅沼と桧原湖

裏磐梯には見どころも豊富で、奥に見える大きな湖は桧原湖

中央左に見える小さい湖は銅沼(あかぬま)という沼地で、あそこが磐梯山の有名な絶景ポイントになっています。あとで下山時に立ち寄りますが、7年ぶりの来訪でもやはりその景色には感動しました。

 

磐梯山・櫛ヶ峰

そしてこちらが櫛ヶ峰

手前にロープが張られているとおり、ここから先は立ち入ることのできない領域。

わざわざここまで来たのは、ここから眺める磐梯山が最高にカッコ良いから。

早速振り返ってみる(どれどれ……)

 

磐梯山 日帰り登山

うひょーー!!!

これだよ、これ。磐梯山で一番好きなアングル。東北らしい開放感ある稜線、緑豊かな山肌と相反するような荒涼とした火山帯。良く見りゃ残雪もほんのり残っておるではないか。

磐梯山の魅力が凝縮されておるではないか!

 

磐梯山の火山風景

やはり裏磐梯側のこの火山帯は素晴らしい迫力。

これを見ずして磐梯山は語れないといってもいいくらい、火山の顔を色濃く押し出した景観。

たまらんよ。

 

裏磐梯登山道

地図上では破線ルートになっていますが、ここから下山して裏磐梯ルートへ抜けることも可能です。なかなかの急斜面で、途中にはハシゴもありますが、注意して歩けばそこまで危険でもなかった気がします。

ちなみに今回は、一応冬の磐梯山に登る下見も兼ねているんだけど、冬に登る場合はおそらくこの斜面の登りが一番の核心部になりそう。 

雪をかき分けて、いつの日か登りに来たい。 

 

磐梯山と天狗岩

しばしここからのアングルの磐梯山を堪能。やはり来て良かったです。

右に見える尖がった岩は天狗岩という磐梯山の1つのシンボル。尖った岩はいつだって注目される。

 

磐梯山山頂へ

先ほどの分岐点まで戻ってきて、お次はようやく山頂へ。

この先が磐梯山の中でも一番のお花畑ゾーンになります。 

 

磐梯山の湿原・お花畑

左手に広がる湿地帯。

そこに広がる黄色い群生。 

 

磐梯山 ミヤマキンバイのお花畑

ミヤマキンバイ再び。

先ほどの櫛ヶ峰側の群生よりもさらにすごい規模。磐梯山ってこんなに高山植物が咲く山だったのかと思った。 

 

イワカガミ

イワカガミ

正直、初夏の山に行けばどこにでも咲いているイメージのイワカガミですが、あればあったでやっぱり綺麗。ミヤマキンバイと競い合うように咲いていました。

 

湿原から眺める櫛ヶ峰

お花畑から振り返る櫛ヶ峰。

櫛ヶ峰の展望もなかなかのもの。磐梯山の中ボス的な立ち位置かな。 

 

磐梯山 黄金清水の水場

このお花畑の脇に黄金清水という水場があります。キンキンに冷えてて旨かった。

水が豊富だからこその、これだけの花の大群生。さすが東北の山。

 

八方台・裏磐梯ルート分岐

ここで八方台ルート&裏磐梯ルートと合流。

八方台ルートが磐梯山の数あるルートの中で最短で登れる道。登る人も多いので、ここから道も一気ににぎやかになります。

 

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ

他の花に比べると大きいので、一輪だけ咲いていてもすぐに目につく。 

 

磐梯山のお花畑湿原と櫛ヶ峰

湿原からにょきっと顔を出す櫛ヶ峰。

 

磐梯山 弘法清水小屋

10時、弘法清水小屋に到着。

宿泊はできないですが売店があり、小屋の前が開けていて休憩スポットになっています。

この時は空いていましたが、下山時には大賑わいでした。

 

磐梯山 弘法清水の水場

ここにも弘法清水という水場があります。 

気温もかなり高くなってきたので、こういう給水ポイントは大変助かる。

 

磐梯山 最後の直登

残り山頂までは1時間足らずですが、ここから先がひたすら急登。

山頂まで途絶えることがない登り坂。ここは頑張るしかない。 

 

磐梯山 山頂

展望が開けてガレ場っぽくなってきたら山頂はすぐそこ。

山頂は結構広めです。

 

磐梯山山頂

10時20分、磐梯山山頂に到着。お疲れ様でした。

平日にもかかわらず、山頂にはかなりの人がいました。 

 

磐梯山から眺める猪苗代湖

山頂からまず見るべきは南側に広がる猪苗代湖

序盤の赤埴山では雲に隠れて見えませんでしたが、この時間になればすっかり晴れ渡って、見事に一望することができました。

この猪苗代湖の景色も懐かしい。

 

磐梯山から眺める櫛ヶ峰

こちらは櫛ヶ峰。こうして見るとわかりますが、だいぶ標高差があります。

奥に見える山は吾妻連峰。同じ福島の名峰ですが、あちらにはやや雲がかかっていました。すぐ近くの山でもこういう天気の差があるから、登山って言うのはやはりわからない。

 

磐梯山・桧原湖

北側には桧原湖

北側は雲が多めで、この日の予報通り福島までがギリギリ晴れの圏内だったようです。 

 

裏磐梯猫魔スキー場

こちらはアルツ磐梯スキー場

スタート地点にも猪苗代スキー場がありましたが、磐梯山周辺はスキー場も豊富。ただ、温暖化の影響なのかどうなのか、年々ここら辺の降雪も減ってきているらしい。行きのタクシーの運転手が嘆いていました。

 

ミヤマキンバイ

山頂にまでミヤマキンバイの群生。

花を愛でながらゆっくり休憩。

 

磐梯山山頂 岡部小屋

山頂にあるのが岡部小屋

前回来たときは確か売店が開かれていたんだけど、平日だからなのか営業していませんでした。

張り紙に書かれていますが、青い部分は脆くなっているので座るのは禁止。何も知らずに座ろうとしたおばちゃんが注意されていました。

 

磐梯山から下山

10時55分下山開始。ソロでの登山の時はあまり長時間休憩することはないんだけど、この日は時間的に余裕があるので30分以上山頂に居座っていました。

余裕があるというか、帰りのバスの時間調整なだけでもあるが。 

 

磐梯山 弘法小屋

たくさんのすれ違いを経て弘法清水小屋まで戻ってくると、遠足と思われる中学生くらいの集団が休憩していました。

お揃いの白帽を被ってワイワイガヤガヤ、元気でよろしい。こんな快晴を引き当てるとは、君たちやるじゃないか。

軽くスルーして先へ行ったけど、この先更なる大集団が押し寄せていることを、数十分後に知ることになる。

 

磐梯山 裏磐梯・お花畑コースへ

下山は来た道は戻らずに山の反対側の裏磐梯ルートへ。

スタートとゴールを全く別の場所に設定できるのが公共交通利用の強み。歩きたいところを縦横無尽に歩いてやるさ。 

 

磐梯山 櫛ヶ峰

再び櫛ヶ峰。

やはりカッコいい。どっかの山に似ている気がするんだけど、それがどこなのか思い出せない。 

 

磐梯山のお花畑

柵で仕切られたここもお花畑エリア。

道も散策路っぽく整備されて、庭園のようになっています。 

 

磐梯山・ミヤマキンバイ

もう何度目かのミヤマキンバイ。

今日はミヤマキンバイ祭りじゃ~!もう少し時期を遅らせると、固有種のバンダイクワガタも群生を見せるのかもしれないですが、この時の主役は間違いなくミヤマキンバイでした。

 

夏の磐梯山登山

北側から眺める磐梯山。

ご覧のように赤埴山や櫛ヶ峰から眺める姿とは全然違う。ここから見る分には全然火山っぽくない。

見る方向によって磐梯山の印象は大きく変わります。 

 

裏磐梯登山道

お花畑ゾーンを抜けて狭い樹林帯に入ったのも束の間、道が賑やかになってきたと思ったら前方から大名行列がやってきた。

その数100人の中学生集団。律義に全員が挨拶してくれるので、何度「こんにちは」を返したことか。すれ違い困難なので、こちらは待つしかなかったけど、途絶えることのない中学生集団に、もう後ろを歩くおじちゃんと笑うしかなかった(笑)

 

遠足で磐梯山を登る中学生たち

100人の集団をやり過ごしたのも束の間、第2波がすぐに押し寄せる。

2校目の追加100人中学生集団。引率の先生に聞いたところ、どうやら別の学校っぽい。最近の雨続きからの貴重な晴れ間で遠足日が重なったのか、複数校が同時開催してました。

磐梯山が遠足なんて羨ましいと思いつつ、キャパ的に山頂は大丈夫なのだろうかとやや心配。

挨拶をかわしつつ、何人かは山菜っぽいのを片手に「これ食べれますか?」とか色々と話しかけてくるので、ソロ登山の割にかなりしゃべったぞ(笑)

 

裏磐梯登山口へ

さらにその後、追加で小学生100人集団も遠足に来ていて、総勢300人規模とすれ違い。登山でここまで挨拶を交わしたのも初めてってくらい「こんにちは」祭りでした。すれ違った中から何人の岳人が誕生するのか、わしは楽しみじゃ。

八方台ルートと裏磐梯ルートの分岐点に着く頃にようやく静かになりました。ここから自分は裏磐梯ルートへ。

 

マイヅルソウ

マイヅルソウ

ニョキニョキ生えてる突起が可愛らしい花。裏磐梯ルートへ抜ける人は少ないのか、先ほどの学生集団の賑やかさもあって、一気に静かになった登山道でした。

 

磐梯山・銅沼

ひたすら下山して道が平らになったところで銅沼(あかぬま)に到着。 

その名の通り、赤い色をした沼なのですが、ここからの景色がまた絶品。

 

銅沼からの磐梯山

銅沼からの磐梯山。

これも7年ぶりの懐かしい景色。厳密に言えば、磐梯山山頂はここからは見えないのですが、先ほどまで立っていた断崖絶壁の稜線、火山特有の荒々しい山肌を正面から捉えるこの絶景よ!

大迫力の展望でございます。

 

銅沼からの櫛ヶ峰

綺麗な三角形の櫛ヶ峰。

風もなく水面に鏡のように映し出された景観も素晴らしい。 

 

銅沼

銅沼(あかぬま)の正体は土の色。黄土色の沼地が不思議な色彩を放つ池となっています。

そしてこの池を眺めていて思ったのが、前回に比べてだいぶ水量が多い。7年前にやってきた時は、もっと水が少なくてだいぶ奥まで歩いて立ち入れた気がします。

雪解後間もない初夏の季節、加えて梅雨時期の雨の影響もあってか、前回とはだいぶ違っていました。 

 

秋の磐梯山・銅沼

ちなみに7年前の秋の銅沼からの写真がこちら。

下の写真と見比べてもらうとわかりますが、中央に見える石積みがすっかり水の中。季節によってこれほど水量が変わるもんなんですね。

磐梯山・銅沼

夏の銅沼

 

裏磐梯スキー場を下山

銅沼から少し先へ行けば裏磐梯スキー場に出ます。

あとは道なりにゲレンデを下山。砂利道の林道に入ってからもしばらく歩きますが、下りなのでそんなに苦にはならない。

 

裏磐梯登山口

裏磐梯登山口に到着。

道路に出たら右方向へ進んでいきます。 

 

五色沼入口休憩所

10分くらい歩くとこちらの裏磐梯物産館が見えてきます。

ここから第2ラウンドの五色沼散策開始。トイレもあるしレストハウスもあるので、いくらでも休憩可能。ここからはもう観光気分。 

 

五色沼入口

この階段が五色沼の入り口。

磐梯山は過去に一度登っていましたが、この五色沼は今回が初めてになります。

 

五色沼・柳沼

入り口で早速綺麗な沼に出くわす。

こちらは柳沼。エメラルドグリーンの水に加えて新緑も相まってか、かなり美しい緑色を放ってました。

 

五色沼地図

五色沼はこんな感じでいくつもの沼を巡って行きます。

地図を見てもらえればわかる通り、周回ルートにはなっておらず入口と出口は全然別の場所。車でのアクセスだとここら辺の散策はやや不便かもしれない。

全部の沼を回るとなると、だいたい1時間くらいの行程になります。 

 

五色沼・青沼

次に見えてきたのが青沼

その名の通り、見事なブルーの輝き 。直近でニュージーランドの記事を書いていただけあって、テカポのミルキーブルーの湖を思い出します。

 

五色沼遊歩道

五色沼の散策路はこんな感じの道。平坦で時折ベンチも用意されているので、誰でも歩けるようになっています。 

 

五色沼・クマ注意の看板

とはいえ、この五色沼もまだまだ山の中。

こんな感じで熊出没注意の看板も掲げられているのですが、熊鈴をつけているのは登山から継続して歩いている自分くらいでした。

むしろ、熊鈴の奏でる音が心地よいのか、観光客のおばあちゃんに「綺麗な音色ね~、もっと聞かせて頂戴」と言われる始末(笑)

確かにモンベルの熊鈴は風鈴っぽい音しているので、風情感じるのはわからなくはない。リクエストにお応えして、チリンチリン鳴らして差し上げましたよ。 

 

五色沼・るり沼

こちらはるり沼

五色沼の中では中規模サイズ。 

 

磐梯山・五色沼

 

五色沼・弁天沼

一番美しく感じたのがこちらの弁天沼

先ほどの青沼同様、美しいブルーの輝きを放っており、広さもそれなりにありました。

沼って言うと、ちょっと小汚いイメージがあるけど、ここはもはやオアシスと言っていいレベル。

 

五色沼遊歩道

湖畔の散策路。

山登りも終えて、最高のリフレッシュタイム。 

 

五色沼・毘沙門沼

最後に見えたのが五色沼の中でも最大面積を誇る毘沙門沼

ボートも漕げる広さ。ここまで来ると湖と言っていい規模になります。

奥には先ほどまでいた磐梯山を一望。こうして見ると、結構な距離を歩いてきた感じがします。

 

五色沼の鯉

鯉もたくさん泳いでいました。

何かを欲するように口を開けていたけど、あいにく何もあげられないんだ。目の前でクリームパンを頬張り、先へ進む。 

 

五色沼・毘沙門沼とボート

 

五色沼入口

1時間ほどで五色沼の散策が終了。出口には観光客向けのレストランや売店が色々とありました。

バス停もここが「五色沼入口」になっているあたり、普通はこちらから歩きだすのかもしれません。近くには観光案内も兼ねたビジターセンターもあります。

 

アクティブリゾーツ 裏磐梯(裏磐梯ロイヤルホテル)

五色沼からは徒歩10分ほどのところにあるアクティブリゾーツ 裏磐梯(裏磐梯ロイヤルホテル)へ。

ここが日帰り入浴をやっているので、ここで温泉に入って帰ります。料金は1200円(タオル付)。正直、1200円もの価値があるとは思えない風呂でしたが、まぁここしか選択肢がないから仕方ない。

ホテルの温泉らしく、設備は綺麗でそれなりに広かったです。

 

猪苗代駅行きバス

このホテルの良いところは、バス停があることか。

16時50分のバスに乗って猪苗代駅へ戻りました。平日ということもあってか、バスの乗客は自分含めて3人だけでした。 

 

猪苗代駅

こうして猪苗代駅に戻って今回の日帰り登山も終了。

最初に書いた通り、猪苗代駅からは東京までの直通バスもあるので、時間によってはそれを使って帰ることもできます。自分は行き同様に郡山経由で帰りましたとさ。

 

磐梯山 日帰り登山

こんな感じで、磐梯山は電車、バスといった公共交通機関でも日帰りで登りに来ることができます。行きのタクシー代もそんなにかからんし、裏磐梯に抜けて五色沼もセットで周れるのでお勧めです。

個人的には、やはり櫛ヶ峰方面からの磐梯山の展望が大好きなので、もし時間があればこちらまで足を運んでみてください。

火山の荒々しい風貌がありながらも、高山植物が豊富な夏の磐梯山でした。

 

【日程】

2019年6月13日

【コースタイム】

7:00 猪苗代スキー場
8:20 赤埴山
10:20 磐梯山(~10:55)
12:55 銅沼
14:00 五色沼入口
15:35 裏磐梯ロイヤルホテル

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