【北アルプス】上高地~焼岳 夜行バスで行く日帰り登山

【北アルプス】上高地~焼岳 夜行バスで行く日帰り登山

ついに念願のアルプスデビューを果たしました!山はアルプス入門編ともいえる、標高2455mの「焼岳」。北アルプス唯一の活火山で、現在でも頂上・南峰は立ち入り禁止の状態です。

今回は上高地から焼岳小屋を経て、山頂・北峰を目指すルート。初のアルプス登山、初の夜行日帰り登山となりましたが、天気にも恵まれ最高の登山となりました!


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【日程】

2011年7月16日

【コースタイム】
新宿都庁大型バス駐車場発(23:00)→沢渡バスターミナル(5:10)→バス乗り換え→バス発(5:30)→上高地・帝国ホテル前(6:05)→田代橋(6:20)→→→朝食タイム→→→焼岳登山口(6:50)→焼岳小屋(8:30)→焼岳山頂・北峰(9:40)→→→昼休み→→→下山開始(10:45)→焼岳小屋(11:45)→焼岳登山口(13:07)→田代橋(13:20)→上高地温泉ホテル(13:30)→→→温泉→→→上高地散策(14:40)→上高地バスターミナル(15:50)→バス発(16:30)→沢渡ターミナル(17:00)→バス乗り換え→バス発(17:05)→JR新宿駅西口(20:30)

 

上高地へは「さわやか信州号」(往復14000円)の夜行便で向かいます。7月15日(金)の22時にJR新宿駅に友人と待ち合わせ、都庁の高速バス停へ。
スノボーで何度も来た場所ですが、夏は初めて。いつもスノボー担いだ人ばかりを見ていたので、一転した登山客の賑わいはちょっと新鮮。

↑都庁バス停までの地下道。3連休前ということもあってか、明らかに1泊以上の重装備の人がたくさんいました。若い人も結構多く、山ボーイ・山ガールもいっぱい!

コンビニで食糧を買い込んで、23時発のバスに乗り込みます。以前は夜行バスでもあまり寝れない性質だったのですが、スノボーの度重なるバス利用で鍛えられたのか、しっかり熟睡できましたw
車内アナウンスで目覚めたのが朝5時。気づいたら、沢渡バスターミナルというところにいました。

上高地まで直行で行けると思ったのですが、どうやらここでバスを乗り換える必要があるそうです。

上高地へ向かう人は、みなここで乗り換え。他のバスからも続々と登山客が降りて、次のバスを待っていました。

20分ほど待って「低公害車両」というバスが続々到着。環境保護のための特別車両で、上高地まではこのバスでしか行くことができません。

 

低公害バスに乗ること30分、ようやく帝国ホテル前に到着。

焼岳に行くのであれば、終点の上高地バスターミナルより、こちらの帝国ホテル前で降りたほうが近いです。

映画のロケでも使えそうな、お洒落なホテル。まだ早朝6時なので、あたりは静まり返っています。気温は14℃と、夏とは思えない涼しさ。半袖では若干肌寒いくらいです。

ホテルの脇をすり抜けて田代橋へ向かいます。

帝国ホテルバス停で降りたのは、自分たち以外ではこちらの前を歩くおじさん1人だけ。

静かな歩道を進むと、すぐに田代橋が見えてきます。

梓川にかかる田代橋。ハイカーらしき集団がいました。

こちらが梓川。水の透明度が半端なく高くて、南国ビーチのような綺麗なエメラルドグリーン。到着して早々に絶景を味わえて満足!

橋を渡った先に手ごろなベンチがあったので、そこで朝食タイム。昇ったばかりの太陽の日差しと梓川、そこにかかる朝もやが幻想的な光景を作り出しています。

パン&モーニングコーヒーを贅沢なロケーションで頂きますw

20分ほど休憩して、いよいよ登山口へ向かいます。時刻はまだ7時前。

少し行くと西穂高岳の登山口が見えてきますが、我らが目指す焼岳の登山口はもう少し先。左の道を進みます。

焼岳山頂までは5.4km。地図によると登り4時間の道のりでしたが……

登山口までは10分ほど。気温は徐々に上がってきていますが、まだまだ涼しげ。

アルプスだけあって、水も豊富で綺麗です。

予定通りの時間に登山口に到着。看板が立っているので、迷うことはありません。

↑登山口で出会ったおじさん。この時は挨拶をした程度でしたが、この方とは途中抜きつ抜かれつで、いろいろとお話しをすることに・・・

6:50に登山口を出発(思えば6時台に山登りを始めたのは、今回が初ですね。。)

スタート後、しばらくは平坦な道が続きます。

道の途中に流れる小さな川。この後の山道にもいくつか橋がかかっていましたが、水が流れているのはここだけでした。

平坦な道も30分を過ぎると徐々に急になってきます。はしごも何か所かありますが、高度を一気に稼げます。

 

↑不安定な足場や、↓垂直のはしごなど、変化に富んだ道で非常に楽しい山道。さすがアルプス!!

 

高度が1800mを超えたあたりから、徐々に視界が開けてきます。

時間も早いためか、すれ違った登山客はほとんどいませんでした。前を行くのも登山口ですれ違ったおじさんくらい。

 

登り始めの林道から景色は一転!活火山だけあって、その岩肌にも迫力があります。

時刻はまだ8時前。振り返るとアルプスの山々に朝もやがかかって、絶景が広がっています。

 

目指す頂も姿を現します。

ここから山頂までは高度差約600mほど。手が届きそうな山頂ですが、近いようで意外と遠い・・・。

 

焼岳一番の難所!?約10mほどの長いはしごです。登りよりも降りが怖そうです。

 

鎖場も登場。所々にある鎖やロープは、登りよりも降るときに利用する感じです。

 

難所を超えると、もう高い木はほとんどありません。雲一つない青空で日差しも強いですが、標高2000mに加えて、時刻もまだ8時前なのでそれほど暑さは感じません。時折吹く風が、涼しくて気持ち~~

 

見事なほどの青空と合わさって、白樺が輝いて見えるっ!!

 

青空のもと草原のような道を歩くこと30分、焼岳小屋に到着。時刻は午前8:30で、予定よりも1時間半も早く着いてしまいました。

小屋はそれほど綺麗ではないですが、飲み物や軽食が売っています。宿泊も可能。小学生くらいのちびっこたちが元気に騒いでました。

ここで、登山口で出会ったおじさんと雑談。9年前に焼岳に登ったことがあるそうで、今回は剣岳のための足慣らしとのこと(すごい・・・!)。聞いたら帰りのバスも同じらしく、このペースでいけば温泉も余裕で入れると聞いて俄然やる気がでました!!

 

焼岳小屋で小休憩をしたのち、いよいよ頂上へ向けて出発!ここから頂上までは約1時間ほどの道のりです。

少し行くと焼岳展望台という場所に出ます。ここからは360℃のパノラマ絶景が楽しめます。

視界がふさがっていた北側の景色もここから見ることができます。アルプス初心者の自分たちには、周りの山々の名前・位置がいまいちわからないので、先ほどのおじさんに教えてもらったりしました。。。こういったベテランの方との出会いも、登山の楽しさの1つです!

 

ここから先はいよいよ火山特有のがれき道が続きます。

斜面も急になってくる上、細かい石や砂利が滑りやすいので要注意です。「那須岳」を思い出させるような道です。

 

頂上に近づくにつれて、硫黄のにおいも強くなってきます。頂上手前には、強烈な勢いで煙が噴き出ている場所がありました。音もすごかったです!

プシューーー!(デジカメの静止画ではいまいち迫力が伝わらない・・・)

 

そして、小屋を出発して1時間ちょっと。ようやく頂上に到達!

南峰は閉鎖されているので、北峰が最高峰になります。時刻はまだ9:40なのに、頂上はかなりの人がいました。自分たちが来たルートにはほとんど人がいなかったので、みな中の湯ルートなどから来たのでしょうか。。

 

天気も良く、ガスもかかっていないので、頂上からは360℃の絶景が見れました!

↑(南)遠くに見える高い山が乗鞍山。

 

↑(西)綺麗な雲海が広がっています。

 

↑(北)北アルプスの象徴「槍ヶ岳」。手前には穂高岳も。そういえば、会社のチームの方がこの3連休に槍穂に行くと言っていたので、この写真のどこかを歩いているのかも・・・

 

↑(東)こちらの方角に富士山があるはず。場所によっては見えたのかもしれません。

 

火口部には、綺麗なエメラルドグリーンの水たまりがありました。熱いのでしょうか・・・

頂上からは上高地一帯も見渡せます。アルプスだけあって、夏にも関わらず近隣の山々にはまだ雪が残っています。
絶景を楽しみつつ、頂上で昼食タイム~。お昼といえど時刻はまだ10時。時間の感覚が狂いますw

焼岳に、焼き鳥と焼きチャーシューw焼きそばがあれば完璧だったのですが、あいにくフライパンを持っていないので、久々の棒ラーメン。

真夏ですが気温もそれほど高くないのでラーメンが進みます。まぁ、ラーメンを食べているのは自分たちだけでしたけどね・・・

ゆっくり1時間ほど休憩して下山開始。来た道を戻ります。

相変わらずの快晴でしたが、遠くの方では若干雲が多くなりました。気温が上がる午後は、やっぱり雲が出やすいのかも。

中の湯ルートで帰る人たち。こちら側のほうが人気なのでしょうか。

 

時刻はまだ11時前。登りですれ違った人はほとんどいませんでしたが、自分たちが降りるころにはたくさんの人が頂上を目指していました。

 

行きの焼岳小屋にいたと思われる小学生たち。1パーティー5人ほどのちびっこたちが、5組ほど続いていました。荷物を展望台に置いてきているようで、手ぶらで身軽に登ってました。

 

相変わらずの良い天気。写真の中央付近に見える緑の屋根が焼岳小屋。右上のはるか遠くには赤い屋根の西穂山荘が見えます。

 

岩肌に咲く花も綺麗です。紫のアザミは7分咲きといった感じで、もう少しすれば満開になると思います。

 

梅雨も明けて、最も緑が深い時期。風も心地よく、暑さを忘れさせてくれます。

時間的に温泉に寄る余裕が出てきたので、帰りは休憩もそこそこに一気に下山。来た道をひたすら戻ります。一番の難関だったのは、やっぱりあの長いはしご。下りのほうが全然怖かったです。時間にすれば数秒ですが、1人ずつしか昇り降りできないので、混んでいると渋滞するのかもしれません。

高度が下がると同時に、時間も昼を過ぎてくるので、徐々に蒸し暑くなってきます。早朝から登り始めて正解でした。

頂上から出発して2時間ちょっと、午後1時すぎに無事に登山口に到着!

田代橋に戻ってきたのが、13:20。相変わらず梓川が綺麗です。7時間前とは打って変わって観光客が多かったです。気温も早朝の14℃が嘘のような陽気に。

帰りのバスまで3時間近く余裕があるので、温泉によることに~

やってきたのは田代橋のすぐ近くにある「上高地温泉ホテル」。800円で日帰り入浴が可能です。地図のコースタイムでは温泉に入る暇がないスケジュールだったので、これはうれしい誤算でした!やっぱり登山後の温泉は格別です!

温泉には行きで出会ったおじさんが先に入っていました。焼岳小屋で自分たちが追い抜いたのですが、山頂の休憩もそこそこにして先に下山していたようです。

温泉後は冷えたビールで乾杯!時刻は14時半で、まだ2時間も余裕があるので上高地を散策することに~

梓川沿いは遊歩道になっていて、散歩には最適です。

時刻は15時。一番気温が高い時間ですが、木陰のせいかとても涼しげな雰囲気。

川沿いにたたずむお洒落なカフェ。甘いものが食べたくなったのでここで休憩~。

登山と温泉で火照った身体には、やっぱりアイス!かき氷と迷いましたが、ここは甘いソフトクリームを!

 

いつか見た「岳-ガク」を宣伝してました。映画の中では冬山でしたが、夏のアルプスも最高です。いつか雪景色に覆われたアルプスもチャレンジしてみたいですね。

散歩道折り返し地点の河童橋。たくさんの人でにぎわっていました。お土産屋もたくさんあります。(そういえば、会社の先輩たちにお土産買うの忘れた・・・)

1時間半ほどの散策を楽しんで、上高地バスターミナルへ。

かなり広いバスターミナル。バスは来た時と同様に低公害車両のみ。こういった環境保護の努力があるからこそ、あのような綺麗な上高地の姿を残せるんですね~。

 

バスターミナルでは水を汲むことができます(もちろん無料)。ちょっと飲んでみましたが、驚くほど冷えていておいしかったです!ペットボトルだけ用意して、ここの水を汲んでいくのもアリですね。

16時半のバスに乗り、17時に沢渡バスターミナルに到着。そこから高速バスに乗り換えて、新宿まで直行!連休初日なので全く渋滞もせず、20時半に新宿に到着~。

 

思えば昼ご飯を食べたのが10時。かなりお腹が減っていたので、居酒屋ではなく食事をすることに。オムライスで締めましたww

初の深夜バス利用の登山でしたが、それほど疲れも残らずに無事終了~~。これ以上ないくらいの天気で、身体がかなり焼けました。

アルプス入門編としては、申し分ないくらい楽しめる焼岳!登山行程も往復6時間程度と、奥多摩や丹沢とそこまで変わらないので、初心者にも十分登れるレベルです。

天気にも恵まれ、良い人にも出会え、温泉も入れて上高地も満喫できて、充実した1日となりました!初のアルプスは大成功で終了~

以上、お疲れ様でした~

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