ミツマタで有名な丹沢のミツバ岳へ春の登山に行ってきました。
ルートは新松田駅からバスに乗って浅瀬入口バス停〜ミツバ岳〜権現山〜茅ノ丸~細川橋バス停という周回コース。
ちょうどミツマタが見頃を迎えていて山頂の群生地は満開!富士山や丹沢湖の展望と合わせて素晴らしい景色が見れました。
2024年3月22日【丹沢】ミツバ岳~権現岳 ミツマタ登山
いつかは行ってみたかったミツマタの聖地、ミツバ岳。
今年ようやく行くことができました。
ミツバ岳へのアクセスは新松田駅から出ている西丹沢ビジターセンター行きのバス。1番乗り場です。
過去に檜洞丸とか登る際に利用してますが、このバスがどうにも好きになれず……、混雑具合なのか乗車時間の長さなのか、自分でもよくわかりませんが苦手。
帰りのバス便が15時近くまでないので、始発便ではなく8時台のバスに乗りました。平日というのもあって全員座れる程度の混雑状況でしたが、この道中をずっと立ちっぱなしはきついので、駅に着いたら早めにバス停に並んでいたほうがいいと思います。
1時間ほどバスに揺られて浅瀬入口バス停で下車。
3月のミツマタの季節は乗客の大半がミツバ岳目当てなので、ほとんどの人がここで降ります。
トイレはないので駅で済ませておきましょう。
今回のルートは浅瀬入口バス停~ミツバ岳~権現山~茅ノ丸~二本杉峠~細川橋バス停という、電車・バスを利用してのミツバ岳登山ではよく歩かれている定番コース。
浅瀬入口から、まずはこのトンネルをくぐって行きます。暗いので足元注意。
トンネルを抜けると、そこは水が豊かな丹沢湖。
奥には富士山の頭も見えて、長閑な雰囲気漂ってました。
しばらくは道路沿いをひたすら歩いていきます。
途中、路肩に駐車場がいくつかあったので、マイカー組はここら辺を利用するんでしょうね。
バス停から30分ほど歩いて、こちらが登山口。
標識に従って登山道へ入山していきます。
ミツバ岳自体は標高834mしかないですが、一気に登る感じなので序盤からなかなかの急登。
下山路も一部急斜面があったので、お気を付けください。
道は全体的に明瞭で、迷うようなポイントはなかったです。
黙々と20分ほど登ると、早くも本日のお目当てがご登場。
丸くてホワホワのミツマタ。
ミツバ岳が有名になったのも、この黄色い花のおかげ。山頂一帯に群生地が広がっていますが、序盤の樹林帯でもかなりの数を見ることができます。
一度ミツマタが出てくると、そこから先はひたすらホワホワロード。
登山道わきにどんどん咲いてきます。
1つ1つの木の咲きっぷりでいうと、山頂よりもこの樹林帯のほうが凄かったです。山頂は8分咲き、樹林帯は満開、という感じ。
規模もなかなかのもので、山の斜面一帯に咲く景色は壮観でした。
ミツマタの森を抜けると、枯れ木ゾーンへ。
ここまで登ると道も平坦になってきます。
再びミツマタが咲き始めると、そこがもうミツバ岳の山頂。
丹沢界隈では久しぶりの初登頂の山です。平らでかなり広いですね。
そして、ミツバ岳といえばこのアングルの景色。ミツマタ越しの富士山!
SNSでもよく見るやつ。やっと自分の目で見れました。
確かに山頂一帯の群生地が凄かったです。黄色い花が咲き乱れて、まさに見ごろ。
まだ満開でない樹がありつつも、ちょうど富士山方面のミツマタは綺麗に咲いていてくれたので、こうして定番の景色にありつけました。
青空に映えるミツマタ。
3月中旬から下旬にかけて、特に丹沢界隈でたくさん咲いている黄色い花。
花の開花の流れとしては、梅と桜の橋渡し役という感じ。
何度も写真を撮ってしまう、ミツマタと富士山。ちょうど樹の間から富士山が見えていいですね。
ミツバ岳って、ここ数年で一気に有名になった気がします。自分の持っている丹沢の山と高原地図は2011年版なのですが、そこではまだミツバ岳の正規ルートが載っていません。
有名になる前は限られた人しか知らない、穴場スポットだったのかもしれませんね。
山頂には標識もあります。
下の茶色い方は持ち運びできる標識だったので、みんなこれを持って記念撮影してました。
せっかくなので自分も1枚。
ミツバ岳のミツマタと富士山。無事に見れて満足です。
もう数日で満開という感じだったので、来週あたりまでは楽しめるのではないでしょうか。
富士山とは反対側の展望は、登ってきた方面。
眼下に丹沢湖が見えました。写真だとイマイチ伝わらないですが、丹沢湖の水の色がオーシャンブルーでとても綺麗です。
帰りのバスまでだいぶ時間があるので、いつも以上に長めの休憩。
標準タイムで歩いても待ち時間が発生するので、暇つぶしもかねて凝った山料理を作ってもいいかもしれません。
そういう自分は菓子パンですが……
小一時間堪能したミツバ岳のミツマタでした。
平日でしたが、さすがは人気の山ですね。それなりに人はいて、このアングルの撮影大会が常に開かれていました。
ここから先は山の稜線を歩いて権現山方面へ。
しばらくは道も平坦で、非常に歩きやすいハイキングコースとなっています。
少し歩くと再びミツマタラッシュ。
山の斜面や森の中まで、広範囲に渡って咲いています。
いったん下って登り返し。
権現山は標高1018mとミツバ岳よりも高いので、ここら辺は再びしっかりとした登山になります。
開けたベンチが見えてきたら、そこが権現山の山頂。
こちらの山頂にはミツマタは咲いてないですが、広くて休憩場所には困らないです。
木々の合間からは富士山を一望!
ここにきて、初めてすそ野まで広がる富士山を見れました。葉が生い茂ると隠れてしまうので、もしかしたらこの時期限定の展望かもしれません。
権現山は分岐点になっていて、ここから丹沢湖へ下りるルートもあります。
自分は二本杉峠・細川橋バス停方面に進みましたが、ここはお好みでどうぞ。
ちなみに丹沢湖方面のルートには、こんな看板がありました。
すっかり人気が出てだいぶ歩かれているルートなので、山レポを見るとそこまで不明瞭ではないようですが、一応忠告されているのでお気を付けください。
自分はこちらのルートは歩かなかったので、道が実際どうなっていたのかはわかりません。
二本杉峠・細川橋バス停コースは問題ないかというと、山頂直下がかなりの急斜面で結構神経使いました。
ところどころ道が崩落して、ロープが張られている箇所もあってので、こちらはこちらでお気を付けください。
時折展望が開けて、丹沢主脈方面が良く見えました。
蛭ヶ岳あたりかな。塔ノ岳~丹沢山あたりも久しく歩いていないので、そろそろ登りに行きたいなぁ。
急斜面を下って少し登り返したところが茅ノ丸という山頂。
開けていましたが、分岐を示す標識のみで山頂名が記されたものは見つかりませんでした。
茅ノ丸からさらに下っていくと二本杉峠の分岐。
細川橋バス停へ下るには、ここを右折。直進はバリエーションルートに入ってしまうので、お間違いなく。
下山路も一ヶ所だけ崩落ポイントがありました。
足元も不安定なので、ロープを頼りに通過しましょう。
下っていく途中でびっくりしたのが、ミツマタの群生。
こちらもこちらですごい規模の群生地があって、山の斜面一帯が黄色い花で埋め尽くされていました。
逆ルートで細川橋バス停から登る場合は、ここら辺が最初の唸るポイントかもしれません。
さらに下るとダムのような場所に出て、ここら辺一帯にもミツマタがたくさん咲いていました。
写真だとわからないですが、特に凄かったのが対岸の森の中。登山道が通っていないので行くことはできなかったですが、向こうの森の中の群生が凄まじいことになっていたので、ぜひ遠目からでも見てみてください。
ミツバ岳~権現山、山頂にかかわらず群生ポイントがたくさんあって凄いわ。
そこから少し歩いて登山口へ下山完了。
古い林道を15分も歩けばバス停に到着します。
入口に神社があったので参拝。
今日も良き展望を見せていただき、ありがとうございました。
細川橋バス停まで下りてきて登山終了。
時刻は13時40分。早く着きすぎてしもうたぁ~……
帰りのバスが14時56分。特に下山はゆっくり歩いたつもりですが、まぁこうなってしまいますね。。。
平日、土日問わず、帰りのバスの本数も少ないので時間調整は入念に。
時間もありすぎたので、バス通りを丹沢湖方面にしばらく散歩しました。
傍らに見える川がエメラルドグリーンでまぁ綺麗。奥に見えるのは大野山あたりでしょうか。
のどかな雰囲気が広がって心地よい風景でした。
30分ほど歩いて見つけたのがおかべ酒店。お菓子やドリンクも売っていたので、時間があればここまで歩いてバスを待つのが良いかもしれません。
近くに郵便局もあって、その坂を下ったあたりに公衆トイレもあります。
最寄りのバス停がこちらの学校入口。
ここからバスに乗って新松田駅へと帰りました。帰りもバスに座れたので、改めて平日登山最高と思いました。
念願のミツバ岳のミツマタ登山。
丹沢には群生地がたくさんあるので、何もここだけが特別な規模というわけではないですが、山頂からの富士山とミツマタは確かに絵になる風景でした。
平日でもたくさんの人とすれ違って、人気の高さも実感。
まだ咲き始めの木もあったので、しばらくは楽しめると思います。
良ければ行ってみてください。
【日程】
2024年3月22日
【コースタイム】
9:20 浅瀬入口バス停
9:50 ミツバ岳登山口
10:50 ミツバ岳
11:50 権現山
12:30 茅ノ丸
13:40 細川橋バス停
コメント