栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

登山
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秋の紅葉で有名な栗駒山へ新幹線とバスを使って日帰り登山に行ってきました。

「神の絨毯」と言われる真っ赤な山肌がもう圧巻の光景!ちょうど見ごろを迎えていて、素晴らしい全山紅葉が広がっていました。

ルートはいわかがみ平から中央コースで山頂へ、下山はうぶ沼経由で須川温泉へ下りました。栗駒山荘で日帰り入浴もできて、紅葉登山と温泉を大いに楽しめた1日でした。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

2024年10月12日 栗駒山 秋の紅葉登山

東北には紅葉が綺麗な山がたくさんありますが、その中でも爆発的な人気を誇っているのが栗駒山

昔登りに行ったときはそこまで混んでいる感じはなかったのですが、雑誌などの紹介もあって知名度は急上昇。今回は紅葉もさることながら登山客の多さも凄かったです。

すっかり人気者になった栗駒山へ、9年ぶりに登りに行ってきました。

くりこま高原駅から栗駒山・いわかがみ平行きのバス乗車待ちの行列

栗駒山へ公共交通で行く場合、秋の紅葉シーズンはくりこま高原駅からバスが出ているのでそれを利用します。

新幹線駅なので都心からのアクセスは楽ですが、3連休ということでバス停は凄い行列!しかもこれはバス出発のまだ1時間前。もう1本遅い新幹線でも間に合うのですが、みなさん気合入ってますね。

バスは全員が座って乗車できるように台数を出してくれて、この日は8台くらい出ていたと思います。

栗駒山・いわかがみ平

1時間ほどの乗車で10時45分ごろにいわかがみ平に到着。ここが栗駒山の最寄り登山口。

近年、栗駒山の人気が高まりすぎて紅葉シーズンは渋滞問題が良く話題になってますが、この日に関しては渋滞は特に発生してなかったです。

数年前からマイカー規制がかかってマイカー組も少し下の駐車場からシャトルバスを使うようになったので、それでだいぶ緩和されたのかな。

栗駒山・いわかがみ平駐車場

公共交通を利用しての登山はもう何年もやってますが、ここまでの台数を一斉に運行させているのはちょっと見たことがありません。運転士不足が問題になっている中、バス会社には感謝っす。

200人以上の公共交通組がバスから一気に解き放たれてトイレは大行列ができていました。なるべく駅で済ませておきましょう。

栗駒山・中央コース

11時にスタート。登山としては遅い歩き出しになりますが、いわかがみ平から山頂まで、標準タイムで1時間30分。そこまでの高低差はありません。

良く整備された中央コースから山頂へと向かいます。

栗駒山へ紅葉登山(中央コース)

道はひたすら石畳の道。急登もなくてゆるふわハイキングです。

少し登るだけで木々が色づいてきましたが、それ以上に人の多さに目を奪われる。

凄まじい人気っぷり。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

道幅はそれほど狭くはないので、適当に追い抜いて行けてそこまでのストレスはなかったですが、9年前とは確実に状況が違うなぁ~と実感。

予想以上に海外の人も多かったです。国外にもここのダイナミック紅葉が知れ渡ってしまったのか。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

ある程度登ると視界が一気に開けて、栗駒山の真骨頂を見せつけられる。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山(中央コース)

山肌に敷かれた1本の登山道。その周りを真っ赤に覆う紅葉風景。

この燃えるような赤こそが、栗駒山の紅葉!

栗駒山の紅葉

山全体が色づいているのがよく分かります。まさに全山紅葉。

前回に比べると赤が若干薄いようにも見えますが、これは昨今の猛暑によるものなんでしょうか。涸沢とかもそうですが、ここ数年の紅葉は全体的に赤が弱い印象。

それでもまぁ、十分綺麗ですが。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

栗駒山登山 神の絨毯!真っ赤な紅葉

ここら辺は、もうちょっと進んでは立ち止まっての繰り返し。

あたりを彩る紅葉が本当に綺麗です。

この華やかさが東北の紅葉っていう感じ。アルプスとはまた違う魅力。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

少し登ったらぜひ後ろを振り返って見てください。

この美しさから「神の絨毯」とも呼ばれる栗駒山の紅葉。自分がまさに今、その絨毯の上を歩いているというのがよくわかります。

「すげぇ~」「やべぇ~」「うひょ~」と言った感極まる声がそこら中から聞こえてきおる。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

「神の絨毯」は標高を上げれば上げるほど、その意味がよく分かってきます。

登っている間は意外と気づきづらいですが、こうして見下ろしてみるとその色付きの規模がなんとすさまじいことか。

栗駒山 全山紅葉する秋の日帰り登山

ヤバい!

語彙力がない陳腐な感想だけど、とにかくヤバい。素晴らしき紅葉風景。

ここら辺はまさに色付きもピークで、遥々東京から登りに来た甲斐があったってもんです。

栗駒山の紅葉は東北の山の中でもかなり早くて、例年であれば9月下旬には見ごろを迎えるはずなのですが、近年は残暑の影響で10月に入ってようやくこの色付き。

去年、一昨年もこんな感じだったし、「栗駒山の紅葉は9月」というのも、もしかしたら昔の話になってしまうのかもしれませんね。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

山頂方面の紅葉も見事ですが、中央コースはやっぱり上から見下ろす紅葉の方が綺麗。

立ち止まって何度も振り返ってしまう。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

神の絨毯を心行くまで堪能。

このあたりが今回の登山のメインどころでもあったので、どうにかガスらないでくれて良かったです。

東栗駒山と草紅葉

あちらは東栗駒山方面。

穏やかな稜線が真っ赤に染まっているのがここからでもよく分かりました。

今回自分は須川温泉方面に下りましたが、いわかがみ平を基点に中央コース、東栗駒コースを周回するのもアリだと思います。というか、むしろそちらの方が一般的。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

山頂が近づいてくると階段状の道になります。

中央コースに関しては最初から最後まで道が良く整備されていて、雨上がりでも泥濘になっているところはないので安心して歩けます。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

山頂が近づいてくるとまた景色が一変して、周囲は草紅葉に変貌。

黄金色の景色も素敵です。本当に綺麗だわ。

栗駒山 大混雑の山頂

こうして紅葉を存分に満喫して栗駒山山頂に到着。

遠目から見てわかってはいましたが、山頂はすごい人の数で大混雑でした。山頂の標識では行列が発生しての撮影大会開催中。

取り囲むように大勢に見つめられているからか、記念撮影に挑む人の笑顔がどことなく引きつっているように見えたのは気のせいでしょうか。

栗駒山 山頂の標識

人の入れ替わりのタイミングで、パシャっと標識だけ撮っておきました。自分は標識だけ撮れば満足するタイプの人間です。

標高1627、日本二百名山にも選定されている栗駒山。9年ぶりの登頂でした。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

登ってきた方面を見下ろす。

黄金の草紅葉と真っ赤な紅葉。山全体を絵の具で塗りたくったような、本当にカラフルで華やかな景色。

これは人気が出るのも頷けます。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

神の絨毯と言われる栗駒山の紅葉。

二度目ではありましたが、記憶もだいぶ薄れていたので初見のような新鮮な気持ちで見れました。

本当に見事なもんです。

栗駒山 産沼コースで下山

下山は岩手側の産沼(うぶぬま)コースを歩きます。

須川温泉へ下山するには須川コースというのものあるのですが、2024年現在は火山ガス濃度が高まっていて通行止め。須川温泉へ下るには産沼経由しかないのでご注意を。

栗駒山 紅葉登山(産沼コース)

栗駒山 紅葉登山(産沼コース)

岩手県側の北側斜面も見事な色付き。

いわかがみ平を起点にした宮城県側のコースよりは人が少なめで、先ほどまでに比べると静かな雰囲気が漂っていました。

部分的に泥濘や滑りやすい岩場があったりするので、そこはご注意ください。

栗駒山 紅葉の産沼

こちらが産沼(うぶぬま)

周囲もほんのり色づいていて山の中のオアシスという感じでした。

栗駒山 秋の紅葉登山

須川温泉側のルートは標高を下げても紅葉が美しい。

途中、渡渉ポイントがあるので滑らないように注意して渡りましょう。

須川温泉が近づいてくると昭和湖への分岐があるのですが、残念ながら今現在は火山ガスによって通行止め。

通行止めが解除されたらぜひ昭和湖まで足を運んでみてください。

2015年9月23日 栗駒山紅葉登山より

木道敷かれた登山道の先にある乳白色の火山湖。宮城県側では見れない、栗駒山が火山たる姿を見ることができる場所です。

早く火山ガス濃度も収まって通れるようになってほしいですね。

そして9年前の自分のブログを見て思いましたが、栗駒山の本来の紅葉ピークはシルバーウィークあたり。10月の3連休で見ごろを迎えた2024年は紅葉がだいぶ遅かったなぁ~と改めて思いました。

栗駒山 名残ヶ原の草紅葉

もう間もなく須川温泉というところで現れたのが名残ヶ原という湿原。

木道敷かれた散策路が用意されていて、観光客でも歩けるようになっています。

ここも草紅葉が綺麗です。

栗駒山 名残ヶ原の紅葉風景

この名残ヶ原からの紅葉風景が本日の締め。

最後まで紅葉ざんまいの一日でした。

栗駒山 須川温泉

こうして須川温泉へ下山完了。

湯気立つ源泉を間近に見て、もう気分は温泉モード。

こちら側に下りてくるメリットは、なんといっても下山後すぐに温泉に入れるところ。

栗駒山荘

前回も利用した栗駒山荘で日帰り入浴。

露天風呂からの眺めが素晴らしいのでお勧めです。

3連休ではありましたが、そこまで混雑もしておらず快適には入れました。

須川温泉から一ノ関行きのバス待ち行列

須川温泉からは一関駅行きのバスに乗車して帰ります。

帰りが一便しかないのでお気を付けください。出発時刻になるとバス待ちもかなりの列になっていました。

幸い2台出してくれたので全員乗れた模様。帰りのバスも渋滞もなく定刻通り、一ノ関駅からは新幹線に乗って東京へと帰りました。

栗駒山 神の絨毯!新幹線とバスで行く秋の紅葉登山

電車とバスを使って、紅葉を求めての東北・栗駒山へ秋の登山。

素晴らしい景色が見れて大満足の1日でした。下山後の須川温泉も非常に良かったです。

宮城県から岩手県へ抜けるこのルートは、公共交通利用だからこそ歩けるルートでもあります。昨今の人気っぷりもあって、栗駒山は混雑との闘いでもありますが、紅葉はやはり素晴らしいものがあるので良ければ登りに行ってみてください。

【日程】
2024年10月12日

【コースタイム】
11:00 いわかがみ平
12:20 栗駒山
13:40 産沼
14:45 須川温泉

コメント

  1. Nagatsuka より:

    綺麗ですねー。下山する時後ろ髪を引かれてしまいます。良きですね。
    天気が悪い事を分かりながら、8,9日と安達太良山に行きました。綺麗な紅葉を見たかったのですが、見れない事を分かりながら登りましたが楽しかったですね。その時にしか経験出来ない事です。
    またリベンジしたいと思います。

    • みや より:

      Nagatsukaさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      安達太良山の紅葉も非常に有名ですよね。3年前の秋に私も安達太良山に行きましたが、少しだけ時期が早くて真っ赤な紅葉風景、というわけにはいきませんでした。
      それでも下山後に温泉も入れて楽しかったです。私もまたいつか再訪できたらと思ってます。

    • 匿名 より:

      初コメントしました。実は大分前からブログを拝見させて頂いてました。山が好きでみやさんのブログにたどり着いたのは約8年前かなぁと。山に行った事ない友達に安達太良山はねぇ綺麗なんだよー、乳首山と話していた事を思い出します。みやさんのブログがきっかけで色々な山を登ったり、調べたりとしました。ありがとうございます。
      綺麗な山の写真癒されます。

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