三浦アルプスを不動橋バス停~畠山~乳頭山~仙元山~逗子駅というルートで日帰りハイキングに行ってきました。
7月の夏場ということで前半は灼熱の熱帯雨林登山という感じでしたが、後半は海の展望も見れて海辺のトレイルを楽しめた1日でした。
電車・バスの公共交通で縦走できるコース、良ければ行ってみてください。
2025年7月5日【三浦アルプス】畠山~乳頭山~仙元山 海辺のトレイル
7月になりました。
夏山が好きな自分にとっては1年で最も待ち焦がれた季節。今年は幸か不幸か、例年にないくらいの早い梅雨明けで、全国的にも晴れマークが先行する状況。
隙あらばアルプス登山なんて目論んでいましたが、前夜まで仕事が立て込んでしまい遠征する気力も失せてあえなくスキップ……。
それでも朝起きたら山には行きたくなったので、ふと海を見ようと近場の三浦アルプスへ行ってきました。
電車を乗り継いで逗子駅に到着。だいぶゆっくりの出発だったので、時刻はすでに朝の10時。
気温もかなり高くて、海岸に行くと思われる海水浴客が多かったです。
今日はここからバスを利用します。
乗るのは一番乗り場の衣笠駅行き。こんな真夏に三浦アルプスを縦走する人も少ないようで、ハイカーらしき人は自分だけでした。
30分ほどバスに揺られて不動橋バス停で下車。
ここが今日のスタート地点になります。畠山~乳頭山~仙元山と縦走して、最後は直接逗子駅まで帰るコースで行ってきます。
不動橋バス停から民家脇の坂をしばらく登って行く。
すでに時刻は11時。気温35℃近くで、まぁ暑いわ。
道なりに進んで行って、こちらの標識があるところが登山口。
入口を見るにすごく藪っぽくて不安になりますが……
登山道に入って見ると意外ときっちり整備されてました。
これなら安心。
序盤は竹林コースになっていて雰囲気も良いです。
おぉ、これは楽しめそうだ!
……と思ったのも序盤だけ。
すぐに道が狭くなって草木が身体をかすり始める。厄介なのがクモの巣で、注意して進んでも何度も顔面を直撃するトラップ地獄。。。
最悪だ……。
空気もジメっとしていて雰囲気はどこぞの熱帯雨林。
真っ白なキノコも発見して、まさにジャングル登山じゃないか。
スタート早々、こんな真夏に安易に来るものじゃないなと激しく後悔しました。
正直、引き返そうかとも思いましたが、この分岐あたりで前から男性が一名下りてきました。
軽く挨拶しましたが、その後に「この先のクモの巣は掃けておいたから大丈夫だよ」と。
おぉ、なんと嬉しい御言葉!こちらの気持ちを察してくれたのか、もしくは自分の頭にクモの巣でもくっついていたのか。
とりあえず、この一言で頑張ってみることにしました。
分岐から少し登ったところが大沢山。
特に標識も展望もないのですぐに引き返しました。
分岐まで戻って畠山へ。
道は依然狭くて相変わらずの灼熱登山ですが、クモの巣から解放されただけで気分が全然違います。
ありがとう、さっきの紳士ハイカーさん。
こうして畠山に到着。
山頂はそこまで展望はないですがそれなりに広くて標識も用意されていました。
登山口からここまで、時間にしたら30分程度なのですがすでに汗びっしょりです。
ここから乳頭山へと向かいます。
距離1.4km、乳頭山までの区間はそこまで大きなアップダウンはないです。
ただし、道の狭さは相変わらず。
部分的にすれ違い困難な場所もありますが、そんな心配も無用。他に誰も歩いてやいません。
海を求めてやってきたのに茂みとの格闘とは、俺は何をやっているんだ。
特に語ることもない単調な登山道。
途中で見つけたこの木の実はなんですか?
しばらく歩いて田浦梅の里コースとの分岐に到着。
乳頭山は3年前に一度登りに来たことがあって、まさに梅の開花シーズンに田浦梅の里から登ってきました。
なのでここら辺は懐かしい道。
乳頭山手前のこの階段も良く覚えています。
こうして3年ぶりの乳頭山に登頂。
梅のシーズンに再訪するつもりでしたが、まさか真夏に登りに来るとは。
わからないもんです。
乳頭山からは横須賀方面の展望が開けていて海を眺められます。
午前中は晴れていたのですが、昼のこの時間帯だけは雲が広がってきました。
日差しが遮られる分、暑さはマシになったのが幸い。
乳頭山からは観音塚方面のルートを行きます。
この区間も初めて歩くところですが、ここに来て道幅も広くなってさっきまでよりはだいぶ快適に歩けるようになりました。
すぐに最初の分岐に到着。
左に進むと茅塚というピークがあります。分岐から5分程度で展望も良いので、ここはぜひ寄り道してほしいところ。
茅塚に到着。標高212mの低山ですが、実はここが三浦アルプスの最高地点。
今回のルートでも仙元山に次いで展望の良かったピークでした。
正面に見えるのは大楠山。山頂に建っている白い塔が良い目印になります。
半島のちょうど中央部なので、ここからだと海はあまり見えません。
分岐まで戻って引き続き観音塚方面へ縦走。
部分的に道は狭くなるものの、登山道自体は明瞭で迷うようなポイントはありません。
この辺りまで来ると、たまに他の登山者ともすれ違うようになりました。
観音塚と乳頭山の中間地点、大桜に到着。1本の桜の大木があるピークです。
この辺りでポツポツと雨が降ってきましたが、樹林帯だったので特に濡れることはなく雨もすぐに上がりました。
上がった後のムワァ~っとした感じがまた熱帯雨林。あの草木の独特のにおいが強烈でした。
乳頭山~観音塚の区間は今回初めて歩きましたが、正直少し舐めていました。
意外とアップダウンが多くて、低山とは思えない歩き応え。暑さを抜きにしても結構疲れます。
気合い入れて挑みましょう。
こちらが高塚。
観音塚のすぐ手前にピークですが、あまり山頂という感じはしませんでした。
その先にあったのが観音塚。
こちらも周囲を樹々に囲まれているので、展望も特になし。
観音塚から少し先へ行くと、仙元山~ソッカ山ハイキングコースと合流。
ここから先は昨年歩いた道で、まずはソッカ山を目指します。
道もこれまで以上に整備されて歩きやすい。
こちらがソッカ山。
Mt.Socca。名前が印象的で、山頂からは海の展望を望むことができます。
ソッカ山から仙元山までは大きく下っての登り返し。
この階段のアップダウンはよく覚えています。だいぶヘトヘトですが、ここが本日最後の登りなので頑張るぜ。
視界が開けたところが仙元山。
山頂からは見事なまでの海の展望!三浦アルプスでも人気の山となっています。
眼前に広がる相模湾。右奥に見えているのは江の島です。
天気も再び回復してきて日差しが強烈でしたが、オーシャンブルーの輝きが綺麗でした。
晴れていれば富士山も見える山ですが、夏場はさすがに厳しいですね。
仙元山からは海に向かって下山。
序盤のジャングルとは一転して快適なハイキングコース。ほんの数時間前ながらも、クモの巣と格闘していたのが懐かしく感じます。
仙元山からは10分も歩けば麓の街に下りてこれます。
海もすぐ近くなので、ここから逗子駅へ真っすぐ向かうのはあまりにもったいない。
海岸方面へ進んで行きます。
途中にあった日本ヨット発祥の地・葉山港。
この近くには葉山マリーナプラザというショッピングモールもあるので、観光もかねておすすめです。ヘリーハンセン、ノースフェイスなどが入ってました。
そうしてやってきたのが逗子海岸。
逗子駅からも徒歩で来れる駅チカの海水浴場なので、非常に賑わってます。
一応、関東はまだ梅雨のはずですが、綺麗な青空広がって煌びやかな海が気持ち良かったです。
やっぱり三浦半島へハイキングに来たのなら、海を間近で見たくなるもの。
アクセスも良い逗子海岸、おすすめです。
こうして逗子駅まで歩いてこの日の登山が終了。
三浦アルプス縦走、低山ばかりでしたがアップダウンが多くてなかなかの歩き応えでした。部分的に灼熱登山になって、特に前半の畠山あたりは真夏に歩くもんじゃないなと。仙元山は山頂からの眺めも良くて気持ち良かったです。
電車、バスでアクセス可能なので、涼しい季節に良ければ行ってみてください。
【日程】
2025年7月5日
【コースタイム】
10:45 不動橋バス停
11:20 畠山
11:50 乳頭山
12:35 大桜
13:20 観音塚
13:40 ソッカ山
14:00 仙元山
14:50 逗子海岸
15:20 逗子駅
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