神奈川県の吾妻山公園と湘南アルプスへハイキングに行ってきました。
吾妻山は何といっても菜の花と富士山の展望が有名で、満開となる1月から2月にかけてが非常におすすめ!山頂からは海も臨める絶好の展望台となっています。
二宮駅からすぐ近くなので電車だけでアクセス可能。吾妻山だけでは物足りないという場合は、隣の大磯駅から湘南アルプスの登山コースを歩けます。こちらも海と富士山の展望が素晴らしい山でした。
2025年2月8日【神奈川】吾妻山と湘南アルプス 冬のハイキング
期末が近づき仕事が佳境を迎えております。
忙しい毎日のリフレッシュにふと海が見たくなり、海辺のトレイルを探していたところ、ちょうど吾妻山公園の菜の花が見ごろという便りを聞きつけました。
山の存在は以前から知っていたものの、吾妻山だけではちょっと物足りないと思ってこれまで敬遠していたのですが……。地図を良く見返したら近くに湘南アルプスがあることを知り、これをセットで歩けばなかなかの歩き応えになるんじゃないかと。
そんなわけで吾妻山と湘南アルプスへ行ってきました。
吾妻山公園の最寄り駅となるのがJR東海道本線の二宮駅。
駅から吾妻山の山頂までは徒歩30分程度。すぐ近くで高低差もそこまでないので、菜の花シーズン中は観光客もたくさん押し寄せる人気スポットになっています。
そのわりに9時前だったからなのか、二宮駅で降りた人はあまりいませんでした。
北口を出て駅前から見える小高い丘の方へ歩いていけば自然と登山口に到着します。
こちらが吾妻山公園の入り口。登山道はいくつかありますが、自分はこちらから登りました。
入口から階段が続いていますが、このルートは山頂までほぼ階段です。
階段を登った先にあったのが浅間神社。
今日のトレッキングの安全祈願をしておきます。
その先にあったのが広々とした遊具エリア。
傍らには大人でもそそられそうな長めのローラー滑り台がありました。
菜の花畑より先に出くわしたのがスイセンの群生。
先ほど登ってきた階段脇にも咲いていますが、このローラー滑り台あたりに一番の群生ポイントがあります。
ローラー滑り台の斜面を登り切ると、突然視界が開けて開放的な芝生ゾーンへ。
ここが吾妻山の山頂。1本の樹が印象的です。
初めて訪れた吾妻山公園。
低山ながらも展望は最高で目の前に富士山をドン!と望めます。
そしてこの山の見どころと言えば、なんと言っても山頂に広がる菜の花畑の群生!
この黄色い景色を見たいがために、多くの人がこぞってこの時期に訪れる。
開花状況もちょうど見ごろを迎えてました。
こんな感じで山頂に広範囲に渡って菜の花が咲き誇っています。その数、なんと6万株。
例年1月初旬から2月にかけて満開となるそうで、真冬ではあるものの春を感じさせるトレッキングを楽しむことができます。
また、左の枯れ木は桜。4月にはお花見も楽しめるなんて最高の山じゃないか。
吾妻山の景色で良く目にするのが、この菜の花畑越しの富士山の展望。
ここが一番の映えスポットで、写真には映っていないものの、横には同アングルで写真を収めようとする人たちがたくさんいます。
プロも唸る景色なのか、バズーカのような一眼レフを持ったカメラマンも多かったです。
こちらが山頂の標識。吾妻山、初登頂でございます。
標高136mで駅から30分程度で登ってこれる低山でありながら、ここからの展望はまさに絶景!
こんな感じで菜の花畑の向こうに海も一望できます。
眼下に見えているのは相模湾で、はるか向こうに見えているのは伊豆半島。正面奥の山は天城山でしょうか。
澄んだオーシャンブルーが美しい。
こちらは丹沢方面の展望。
右の三角形の山は大山。塔ノ岳に至る表尾根の稜線もしっかりと見えています。
そういえばもう1年近く丹沢に登ってないな、とふと気づく。ヒルが出る前、ミツマタの季節にでもチャンスがあれば行きたいです。
吾妻山山頂は人が多かったですが、御覧のように横に広くて開放感抜群なので窮屈な感じは全然しないです。
こんなに広い山頂だったとは正直驚き。
菜の花と富士山と海、総取りの展望。
この前日にも降雪があったようで富士山がひときわ輝いておりました。
富士山の左に見える山々は箱根の金時山とか。4月になるとマメザクラが咲くので、春の箱根トレッキングもおすすめしておきます。個人的には丸岳が一押しです。
富士山とは反対側も海の展望。
山頂一帯が芝生エリアなので、ゆっくり休憩できるのが最高です。
吾妻山公園という名の通り、まさにここは山頂というより公園という感じ。麓に住んでいたら、きっと週一ペースで登りに来るであろう、魅力的な山でした。
菜の花以外にも山頂には花が咲いていて、特に目を引いたのがこちらのピンクの花。
梅かと思いましたが、マユミという花だそうです。群生というわけではないですが、黄色のお花畑の中でピンクは目立つので開花していればすぐに気づくと思います。
こうしてしばしの菜の花畑を鑑賞して吾妻山を後にします。
低山ではあるものの、富士山と海を望める絶好の展望台でした。
下山はルートを変えて吾妻神社コースへ。
山頂直下にこれまた立派な神社がありました。
こちらのコースの方が登山道っぽかったです。
吾妻山単体でもルートが複数あって周回コースが組めるようになっているので、お好みで歩いてみてください。
下山して国道1号線を進み、スタート地点の二宮駅へいったん戻ります。
駅から徒歩5分くらいのところに、海岸へ抜ける道があったので立ち寄ってみました。
こちらが二宮駅最寄りの袖が浦海岸 。
先ほど見下ろしていた大海原を間近に捉える。
打ち寄せる波の音が心地よかったです。趣旨は山登りでありますが、やっぱり海に出くわすとテンション上がりますわ。
こうして海抜ゼロメートルタッチも済ませて吾妻山ハイキングが終了。
吾妻山のみであればこのまま二宮駅ゴールとすれば良いですが、今回は追加で湘南アルプスも行ってみることにしました。
そんなわけで、ここから湘南アルプス登山編。
二宮駅から大磯駅までは一駅ですが、距離が長いので電車を使っても良いと思います。
自分は歩きで向かいまして、その途中に鷹取山というのがあったので立ち寄ってみました。
標識に書かれていましたが、ここは関東ふれあいの道。
しばらく単調な登りで鳥居をくぐった先にあったのがこれまた山の中の神社。
しっかりとした社が建てられていましたが人の雰囲気はまるでなく、登山道でも誰ともすれ違いませんでした。
鷹取山山頂自体は展望がなく、最高点に三角点が置かれているだけ。標識も探した限りでは見つからなかったです。
また1つ新たなピークをゲットしたということで来た道を戻ります。
下って大磯駅方面へ。
途中、東海道新幹線の陸橋をくぐって行くのですが、新幹線の本数の多さに驚きました。
数分おきにかっ飛ばしていく新幹線。その間隔で大丈夫か?ってくらいの頻度で行き来してます。東京~大阪間はやはり需要が高いようで。
自分もたまに新幹線登山はしますが、大半は東北、上信越方面なので東海道新幹線は人生で数えるほどしか乗ったことがありません。
のどかな田園風景、その雰囲気をぶち壊すインパクト大の看板を発見。
どちら様でしょうか……?
しばらくはロード歩きですが、合間には梅林もあって梅も咲き出していました。
できることなら梅林登山も2月中にしておきたい。
途中のコンビニで軽食休憩を取りつつ、やっと湘南アルプスの登山口に到着。
1駅にしてはだいぶ距離があったので、電車移動でも良かったかもしれません。
この右手の道から登山道に入って行きます。
ここにもあったご当地アルプス「湘南アルプス」。
アルプスという肩書を背負うだけあって、山に入ればしっかりとしたハイキングコースが整備されています。
しばらく登ると駐車場に到着。
なるほど、ここまで車で来れるんですね。50台近く停まって大盛況でしたが、この先の展望を思えば確かに来たくなる理由が分かります。
駐車場傍らにトイレあり。
駐車場から山頂へ向かう途中、河津桜が咲き始めていました。
そういえば河津桜もそろそろ咲く季節。梅も見なきゃいけないし、仕事と合わせて山登りの方も忙しくなりそうだぜ。
登りきった先にあるのが湘南平の山頂。
こんな感じでここも開けた公園になっていて、立派な展望台が用意されています。
展望台からの眺め。
目の前には相模湾の大海原!正面奥に見えているのは伊豆大島か。
午後になって雲が多くなってきたものの、青空と雲と海のコントラストが綺麗な景色でした。
展望台からは富士山も一望!
あちらもだいぶ雲が多くなってきましたが、雪をかぶった三角形の頭ははっきりと見えました。
こちらは三浦半島方面の眺め。
風はとても冷たかったですが、空気が澄んでいるので遠くまで見渡せます。
湘南平の山頂にある鉄塔。
東京タワーのミニチュア版みたい。
ここから湘南アルプス縦走路へ入って行きます。
湘南平のすぐ先にあったのが浅間山。
展望はそこまでなかったですが、一等三角点があって石板の囲いをまとって厳かな存在感を示していました。
一等三角点、登山をしているとたまに出くわしますが、正直なところその存在価値の高さをイマイチ理解できていません。
勉強しておきます。
湘南アルプス縦走路を進んで行く。
ここら辺はお手軽ハイキングにはちょうど良い、緩やかなアップダウンが続いています。
次にあったピークがこちらの八俵山。
展望はなく、ベンチがあるだけの小ぢんまりとした山頂でした。
この先も快適な稜線ハイキング。
多少の岩場こそあるものの、危険を伴うような場所は皆無で全体的に良く整備されています。
湘南アルプスは吾妻山のついでに立ち寄ったつもりでしたが、結果的には湘南アルプス単体でも十分に楽しめるルートとわかったのが今日の一番の収穫。
高麗山に到着。
展望はなかったですが、道行く標識の随所にこの山の名前が記されていたので、湘南アルプスの中では主役級の立ち位置なのかもしれません。
下山ルートもいくつかありましたが、東天照というピークを経由するルートで下りました。
ここも展望はなかったですが、登山道途中に市街地や海を眺められるポイントがあったりするので飽きずに歩けてます。
いったん下山して高来神社に到着。
ここが湘南アルプスの登山口の1つ。参道の長さといい入口の鳥居といい、大きくて立派な神社でした。
ここから道路に出て駅まで歩くこともできますが、自分は先ほどの八俵山まで登り返してもう2つピークを踏んで帰ることにしました。
ここら辺はお好みでどうぞ。
こちらが紅葉山。
山頂に貯水タンクがあるピークで、山頂の標識はタンク手前の木に掲げられていました。
たまたま見つけた自分を褒めてあげたい。
続いてこちらが羽白山の山頂。
こちらも一見すると山頂とは思えないピークでしたが、ワシの研ぎ澄まされた感覚が標識を見逃しませんでした。やるじゃないか、今日の自分。
向かって右側の木の1つにぶら下がっていたので探してみてください。
こうして大磯駅まで歩いて本日の登山が終了。
海辺の低山トレイルでしたが、なんだかんだ総距離20km超えでかなりの歩き応えでした。
初めての吾妻山。噂通り、菜の花と富士山のコラボが素晴らしい景色でした。山頂はとても広くて、海も見渡せる絶好の展望台になっています。
そして追加で登った湘南アルプス。こちらも眺めが最高で、駅から周回ルートも組めるのでアクセスも良し!また1つ、魅力的なご当地アルプスに出会えました。
良ければ登りに行ってみてください。
【日程】
2025年2月8日
【コースタイム】
8:50 二宮駅
9:20 吾妻山
10:30 二宮駅
10:40 袖ヶ浦海岸
12:00 鷹取山
13:40 湘南平
14:15 高麗山
14:30 高来神社
15:10 紅葉山
15:15 羽白山
15:30 大磯駅
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