11月の秋の秩父へ、名郷~ウノタワ~大持山~小持山~武甲山~浦山口駅というルートで電車・バスを使って縦走登山に行ってきました。
稜線をカラフルに彩る紅葉が素晴らしく綺麗で、ウノタワの不思議な苔の絨毯や富士山の展望など、見どころも多かったです。
距離が長くアップダウンも多いのでかなり歩き応えあります。紅葉は横倉山あたりがピークでした。

2024年11月9日【秩父】名郷~ウノタワ~大持山~武甲山~浦山口駅 秋の紅葉登山
秩父は紅葉の季節が一番面白い。
そんな固定概念がある私ですが、どうしても秋に行ってみたかったのがウノタワ。
山の上にこつ然と広がる苔むす摩訶不思議な空間があるそうです。
紅葉も綺麗ということで、ウノタワ行ってきました。

ウノタワへ公共交通利用で行く場合、最寄りとなるのが名郷。
飯能駅から出ている名郷行きのバスを利用します。紅葉シーズンとあって、始発便は一台のバスに満員御礼。ギリギリ全員乗れた感じなので、心配であれば早めに列に並んでおきましょう。

1時間ほどの乗車時間で名郷バス停に到着。
途中のさわらびの湯で半数近くが降りました。棒ノ折山が目的という人も多かったようです。

名郷バス停からは鳥首峠経由でウノタワを目指します。
しばらくは長い舗装路。ひたすら直進していくだけの道ですが、これがまぁまぁ長い。登山口に着くまでに200mほどの標高は稼げます。

林道終点のこちらが登山口。
今日は久しぶりに累積高低差1500m超えの長丁場なので、気合い入れて行ってきます。

しばらくは単調な登りがありつつ、途中に古びれた山小屋を発見。
雰囲気ありありでちょっと怖かったです。

鳥首峠まではひたすら樹林帯の登り坂。
特に峠手前はつづら折りの急登なので覚悟して登りましょう。前週の三頭山登山の筋肉痛が完全に抜けきってない状態だったので、結構応えました。

ブログのコマ数としては少ないですが、どうにか登りきって鳥首峠に到着。
稜線に出てひとまず最初の達成感。ここまでかなり疲れますが、この先も登りが続きます。

しばらく登っていると、突然景色が開ける場所に出ます。
目の前にそびえる山が天神山。あの山を越えた先にウノタワはあります。

今回の登山コースで初めて展望が開けるポイント。
遠くの山なみまで見渡せて、しばし足を止めて小休止。山肌が色づいているのがよく分かりました。

ここから再び急登ですが、登りきると紅葉がひときわ綺麗になってきます。
ここら辺が天神山の山頂でしたが、標識などは見つけられませんでした。

そしてここから先が紅葉の真骨頂。
登山道わきの樹々が見事なまでに色づいてきます。

真っ赤な紅葉。
紅葉はやっぱり赤が映える。

こうして歩いた先に行き着いたのがお目当てのウノタワ。
右奥に見える苔むす広場がウノタワの紹介で良く写真が撮られている場所です。


山の合間に突如現れた苔の絨毯が広がる不思議空間。
周囲を紅葉が彩っていて、居心地最高の場所です。地面もフカフカで気持ち良い。
秩父の紅葉の名所でもあるウノタワ、ようやくお目にかかれました。

ウノタワの伝説、貼っておきます。

ウノタワからは再び登り。
今回の縦走路、稜線に入ってからもアップダウンが多くてなかなか体力勝負なコースです。


そして進むにつれて紅葉もどんどん綺麗になってきます。
11月が見ごろのウノタワ~大持山~武甲山の紅葉。残暑で今年の紅葉は遅れ気味でしたが、ここら辺は良い感じで仕上がっていてとても派手な色付きしてました。

紅葉のトンネル。最高の気分で歩けてます。
ウノタワよりも稜線の方が色づきは派手で見ごたえありました。

横倉山に到着。
今回の縦走路においては、この横倉山あたりの紅葉が一番色付きが良かったです。横倉山の標識もなんだかオシャンティ。紅葉の葉っぱが添えられていました。

麦坂峠の分岐を超えて、ひたすら続く紅葉の縦走路。
写真には誰も写っていないですが、行き交う人は多くて紅葉シーズンの秩父人気を改めて感じました。
秩父の紅葉ってやっぱり綺麗ですね。

途中にあったのが富士見の丸太。
いやいや、富士山なんて見れないじゃん、と思ってましたが良く見回してみると確かに富士山が見れました。

写真だとわかりづらいですが、中央奥に見える三角点のシルエット。あちらが富士山。
確かに頭だけがひょっこり見えてました。
手前が色とりどりの紅葉なので、余計綺麗に見えます。


こうして大持山に到着。
山頂は残念ながら周囲の樹々が遮って展望は良くないですが、この先に本ルート最も景色が開けるポイントがあります。


それがこちらの雨乞岩。
突き出た天然の展望デッキで、正面に見えているのは奥多摩の山々か。

中央奥に見えているのは両神山かな。
右奥には浅間山も見えていたりと、屈指の展望がここに用意されています。
断崖絶壁なので、落ちないようにだけお気を付けください。

雨乞岩を過ぎると徐々に登山道の雰囲気が変わってきて、岩が多めの道になってきます。
道はひたすら明瞭で迷う心配はありません。随所にアップダウンがあるので、体力はどんどん削られていきますが……。


こうして続いてのピーク、小持山に到着。
こちらも展望が遮られていますが、北側方面がやや開けていて……

次に目指す武甲山が見えました。こちらから見るとごく普通の山ですが、反対側は石灰岩採掘によって削り取られた大岩壁。南北で全然違う姿をしているのが武甲山です。
あそこに行くまでが結構つらくて、大きく下っての登り返しになります。
到着時間が遅ければ、ここで引き返して名郷バス停まで下りるつもりでしたが、まだ時刻は11時30分だったので先を目指すことにしました。

小持山からはいったん急な下り坂。
岩場と落ち葉のコラボは非常に滑りやすいのでお気を付けください。

鞍部のシラジクボまで下っての登り返し。
ここが本ルートでの最後の登り。部分的にロープも設置された武甲山山頂までの急登、とにかく頑張りましょう。

急登の道ですが途中に癒しスポットもあって、それがこちらのカラマツの紅葉。
黄金色に染まって景色が暖かい雰囲気に包まれます。
武甲山にもカラマツの紅葉があったんだ、と新たな発見でもありました。

こうして武甲山山頂部に到着。
登ってきて驚くほどに賑やかな山頂。広い山頂部にたくさんの人が思い思いに休憩してました。

ひとまず武甲山のピークへ。
山頂の鳥居をくぐって展望台へと向かいます。

そうしてやってきた武甲山山頂。
秩父のシンボルともいえる日本二百名山にも選定された山。実に12年ぶりの登頂です。

武甲山山頂からの展望。
谷川連峰や日光の山々、浅間山など、気持ちの良い秋晴れで遠くまで見渡せました。
武甲山は石灰岩採掘場として知られる山で、その特異な姿は秩父市街地から見るとよく分かります。この展望台からも、下を覗いてみると白い石灰岩が見えるので覗いてみてください。

山頂には神社もあってかなり広め。トイレもあります。
落ち葉フカフカな癒し空間でしばし休憩。武甲山も良い感じで紅葉してました。

あとは山を下るだけ。下山は浦山口駅方面へ行きます。
西側斜面の登山道なので太陽の光が届いて非常に明るい雰囲気です。

単調な1本道をひたすら下山。
道は良く整備されていて、こちらも迷うようなポイントはなかったです。

下って行くと沢沿いに出ます。
林道が一部崩落していて迂回路として渡渉ポイントがありました。
通常時であれば難なく渡れますが、増水時はお気を付けください。飛び石も滑りやすいです。

美しい滝もあったりして、マイナスイオンを存分に感じられる健康志向の登山道。
清涼感あります。
そういえば、マイナスイオンって最近あまり聞かなくなりましたね。死語でしょうか。

沢沿いを過ぎるとあとはひたすら林道。
これが結構長いので、次の山プランでも考えながら歩みを進めましょう。

こうして浦山口駅へ下山完了。
思っていたよりもだいぶ早く下山できて時刻は14時過ぎ。ただ、なんと14時台の電車がないので、慌てて調べたところ、駅前のバスで西武秩父駅まで行けるということで移動。
浦山口というバス停ですが、駅前の大通りにあるので徒歩3,4分かかります。お気を付けください。

こうしてバスに乗って西武秩父駅へと行き、電車で東京へと帰りましたとさ。
ずっと気になっていたウノタワ登山。無事に武甲山まで縦走できて満足の1日となりました。

紅葉に関していえば、ウノタワよりも横倉山あたりの稜線がとても綺麗で感動しました。
やっぱり秩父の秋は素敵だなぁ~と。
武甲山まで縦走せずに大持山で引き返して名郷バス停へ戻ることもできます。
秋のウノタワ、良ければ行ってみてください。
【日程】
2024年11月9日
【コースタイム】
8:10 名郷
9:25 鳥首峠
10:05 ウノタワ
10:30 横倉山
10:50 大持山
11:20 小持山
12:20 武甲山
14:20 浦山口駅


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