丹沢へ鍋割山登山と寄のロウバイ祭りに行ってきました。
大倉バス停から小丸尾根コースで山頂へ。富士山と南アルプス、そして海の展望が絶景でした。
寄ロウバイ園は1月末時点で5分咲きという開花状況でしたが、こちらも黄色い花が咲き乱れる光景が綺麗で観光客もたくさん訪れていました。
冬に楽しめる花のハイキング、面白かったです。

2026年1月31日【丹沢】鍋割山と寄ロウバイまつり 冬の登山
2026年の花シーズン開幕。
まだ冬真っただ中ですが、1月下旬ともなれば早くも花が咲き始める季節。そのトップバッターとも言えるのが蝋梅(ロウバイ)で、ここ数年自分の登山でもロウバイからスタートするのがルーチンワークとなっております。
今年は丹沢のロウバイの名所の1つ、寄ロウバイ園に行ってきました。(※寄は「やどりき」と読みます)

寄ロウバイ園に行く前に久しぶりに鍋割山にも登っちゃおうと、まずは渋沢駅から大倉行きのバスに乗車。
大倉と言えば塔ノ岳のバカ尾根の登山口としても有名ですね。始発便からとても混んでいましたが、何とかギリギリ1台目に乗車できました。
この後どうやら臨時便も出ていたようで、朝の時間帯は本数も多いので助かります。

15分ほどの乗車時間で大倉バス停に到着。
過去に何度も訪れている登山口ですが、ここ最近は来てなかったのですごく久しぶり。下手したら10年ぶりくらいだったかも。三角屋根のレストハウスが懐かしかったです。
バスの乗客が一斉に解き放たれて、トイレには行列ができておりました。

頑張って早起きしたので、時刻はまだ朝の7時過ぎ。
日の出を迎えて間もないので、ご来光のような空模様が美しい景色でした。

大倉バス停からいくつか登山ルートが伸びていますが、自分は鍋割山へ登るべく二俣方面へ向かいます。
大半は塔ノ岳の大倉尾根(通称、バカ尾根)に向かうので、鍋割山に登る場合は間違えないようにご注意を。スタートから道が違います。

鍋割山は過去に数回登っていますが、それももう10年以上前の話。登山道がどうだったかすっかり忘れてましたが、序盤の林道歩きがすごく長かったです。
「いや、こんな長かったっけ……」と全然覚えていなかったのが逆に良かったかも。大倉から鍋割山まで標識上では距離7.6kmとなっていますが、そのうち最初の4kmが林道歩きになります。
半分以上が林道って考えると、なかなかだな。

大倉から1時間ほど歩いて、二俣という川岸に到着。
沢が合流する地点だから二俣と名付けられたんだと思いますが、登山道もこの先で二手にルートが分かれます。

ちょっとした渡渉ポイントなので、増水時はお気を付けください。
長かった林道歩きがもう間もなく終わる。

沢を渡った先が分岐点。
鍋割山で良く登られるルートは林道をもうしばらく直進して後沢乗越へ登るコースだと思いますが、自分は小丸経由で登るべく、ここを右に折れて小丸尾根の登山道に入って行きます。

ようやくここから登山開始。すでに4kmを歩いてきましたが、標高は全然稼げてないのでここから一気に登って行きます。
序盤は急登とまではいかないそこそこの登りが続く感じ。入口に遭難発生注意の看板がありましたが、登山道は良く整備されていました。登りに関しては迷いそうなところはなかったです。

このルートの目安となるのが、こちらの小丸までの距離を示した標識。
2000mからスタートして500m刻みで設置されています。

こんな緩やかなところもあったりして気持ちの良いハイキングコース。
時間的なものだったのか、この小丸尾根ルートでは稜線に出る手前で一人とすれ違った以外は誰とも会わない静かな道でした。

小丸まで1500m地点。
ここから少しずつ傾斜がきつくなってきます。

急な斜面をつづら折りに登って行く。
下手なアップダウンは一切なく、ひたすら登り坂。こういう登りだけの方が自分に合っているのかもしれない。2週間前に歩いた馬頭刈尾根縦走と今回の登山、累積高低差はほぼ同じだったのですが、下山時の疲れが全然違いました。
馬頭刈尾根はアップダウンが多くて、下山後5日間はずっと筋肉痛。
筋肉痛も翌日は来ません。2日後からです。年取ったなと……

小丸まで1000m地点。
ここから先が結構な急登でした。足元に根っこが張り巡らされた尾根道、ズッコケないようにご注意を。

ある程度登ると周りは枯れ木だらけになって、いかにも山頂が近づいてきた感じになります。
向かって右手を見ると並走するように大倉尾根(バカ尾根)が見えていて、「あっちも辛そうだな~」とか思いながら登ってました。

さらに登っていくと、左手に現れたのは見事な富士山!
丹沢と言えばやっぱり富士山の眺めよ。澄んだ空気の下で白く輝いておりました。
この先、稜線上でも富士山を綺麗に見れるポイントはたくさん出てきます。

ゴールが見えそうで見えない急登をひたすら進む。
ゼェゼェ足元ばかり見ながら登っていたもんだから、おそらく途中にあったであろう小丸500mの標識は見逃しました。

さらに登ると一気に視界が開けて、振り返れば素晴らしい相模湾の展望!
この日に限っては、富士山よりも煌びやかに輝く海の眺めの方が感動させられました。冬のこの時期は空気も澄んで、湾の形までくっきりと見えてます。

こちらは箱根駒ヶ岳や金時山とか箱根方面。噴煙が見えているあたりは大涌谷、右奥に見えているのは愛鷹山か。
この日は昼になるにつれて少しずつ静岡側から雲が出てきましたが、朝のこの時間帯は見事に晴れ渡っていました。

こうして急登を登り切って稜線の分岐に到着。
左が目指す鍋割山。右に行けば塔ノ岳方面に通じています。

登ってきた小丸尾根の出口にもこちらの注意看板がありました。
遭難の多い道とのことですが、個人的にはしっかりと整備されていた印象を受けました。根っこが多いあたりは横に尾根が広かったので、もしかしたら下山時に道を間違いやすいのかもしれません。

ここから鍋割山に向かう予定でしたが思ったよりも早く登って来れたので、塔ノ岳方面に少し寄り道。この先に大丸というピークがあります。大丸を知らずして小丸は登れんよ。
この辺りはいかにも丹沢らしい、木道が敷かれた快適なハイキングコース。数日前に降った雪がほんのり残っていましたが、アイゼンをつけるほどではなかったです。

10分ほど歩いた先にあったのが大丸。
おそらく本当の山頂は左の鹿よけフェンスで仕切られた先なんだと思いますが、標識は登山道の脇にありました。
あんまり山頂感がなかった大丸に別れを告げて、来た道を戻ります。

今回の鍋割山しかり塔ノ岳も10年以上登っていないので、いわゆる人気エリアの丹沢が本当に久しぶりでした。
登山始めたての頃は丹沢、奥多摩が主戦場で、有名どころは全部登ってやろうと躍起になっていたのは良い思い出です。

鍋割山に向かってひたすら稜線を直進していきます。
ここら辺はアップダウンも大してなく、とても気持ち良く歩ける区間。
写真では誰も写っていないですが、行き交う人はとても多くて丹沢の人気っぷりを感じました。

歩くやすい道に加えて展望がもう最高!
左手には常に海が広がっていて、序盤の退屈な林道歩きを忘れさせてくれる絶景よ。
これは人気が出るわけだ。

しばらく歩くと小丸に到着。
こまる、と読む可愛らしい名前のピークですが展望は特になく、大丸と同様に標識がなければ山頂とは気づかなそうな場所でした。
標高は1341mで、鍋割山(1272m)よりも実は少しだけ高い山です。

ここから鍋割山までは、もうしばらくの稜線ハイキング。
いやいや、この道本当に楽しいわ。

視界が開けるポイントでは目の前に富士山を捉えることができます。
すそ野まで見えている素晴らしき展望!
右手前の平らな山が目指す鍋割山です。静岡側からやや雲が立ち込めてきましたが、鍋割山まではどうにか間に合いそう。


その後も緩やかな尾根道をひたすら進む。
合間から富士山が見えて、まさに天空の遊歩道。ここら辺は雪が積もった時に来たらさらに凄い景色が見れそうで。
降雪直後の丹沢、ぜひとも狙いたいところ。

途中では、谷を挟んで丹沢の最高峰・蛭ヶ岳も正面に見えました。
蛭ヶ岳も過去に2回ほど登ってますが、前回登ったのはもう15年くらい前。そんな昔話を語るまでになったかぁ~としみじみしつつ、蛭ヶ岳もそろそろ再訪したいところ。

こうして午前10時半過ぎに鍋割山に到着。
実に10数年ぶりの登頂。下山後に気づきましたが、ヤマレコでも鍋割山の記録は書いていなかったようで未踏になっており、これが初登頂という扱いになってました。
まぁ、記憶が全然なかったので、ある意味では初登頂のような新鮮さを味わえました。

鍋割山と言えば、山頂に立つ鍋割山荘の鍋焼きうどんが超有名。
価格は2000円と少しお高めですが、このうどんを求めて登りに来る人も多く、この日も行列ができていました。
自分はいまだに食べたことがありません。周りを見ると鍋焼きうどんを食べている人ばかりで、それはそれは旨そうで。それを見ながら食べる持参のおにぎり(ツナマヨ)も旨かったぞ。

山頂からの展望も見事なもんで、御覧のように相模湾を一望!
海がキラキラと美しく輝いております。

富士山ももちろん見えてます。ただ、それ以上に目を惹いたのが右奥に見えている南アルプスの山々。
赤石岳とか聖岳とか、南部側の名峰群が海に負けじと輝いておりました。
南アルプス、去年は残念ながら登りに行けなかったので、今年の夏はぜひ行きたいと思ってます。

山頂でしばし休憩して、下山路は後沢乗越ルートへ。
こちらも出だしは木道敷かれた緩やかなコースで、しばらくは快適に歩いて行けました。

ただし、登りの小丸尾根が急登だったように、こちらもなかなかの急斜面。
ひたすら下るだけですが、すれ違う人たちは息を切らしながら登ってきていて、やはり丹沢は侮れないなと。
塔ノ岳とか鍋割山とか、非常に人気の山ですが体力的には結構求められるのが現実。初心者を連れてくるにはやや博打な感じがするので、まずはやはりケーブルカーもある大山ですかね。

ひたすら下って行くと後沢乗越に到着。
標識に書かれているようにここが二俣・大倉の分岐で、左に折れれば最初に歩いてきた林道の方へ下って行けます。
今回の自分みたく寄(やどりき)へ向かうのであれば、ここを直進して行きましょう。

ここから先、一気に登山者が減る区間。
道間違いをする人が多いのか、少し歩いた先でも念を押して「後沢乗越は通り過ぎてますよ」の標識。
大倉バス停を目指すなら戻ってくださいよ、と。非常に親切ですね。

寄へ向かう意志があるなら、そんなアドバイスも華麗に流して先へ進みましょう。
すると思わぬ急登が待っているから。
ここが距離こそ短いですが、道が崩落気味で傍らに垂らされたロープもデロンデロンで、結構な悪路でした。

登り切った先が栗ノ木洞(くりのきどう)という山頂。
平らで広いピークでしたが、展望は特にありませんでした。

この先もひたすら下り道。
すれ違った人は5人程度で静かなもんでしたが、道は良く整備されていて迷いそうなところは全くありません。
登山をしていてつくづく思う、登山道を整備した人は本当に凄いなぁと。

しばらく歩くと開けた草原に到着。ここが櫟山(くぬぎやま)。
分岐の標識に山名も記されています。
先ほどの栗ノ木洞でもそうでしたが、たまに左に逸れる分岐があるのですが、おそらく現在はほとんど歩かれていないルートで地図にも載っていませんでした。
なのでひたすら直進すべし。

櫟山を過ぎると道も徐々に整備された遊歩道のようになってきました。
鍋割山からここまで、先ほどの栗ノ木洞手前の急登以外は特に神経を使うようなところもなく、全体的にはとても歩きやすかったです。

そしてたどり着いたのが、登山道から一転しての茶畑風景。
なんとも平和な空間が広がっていました。
寄へ下山する場合は右脇の道を直進して行きます。

そうして茶畑エリアを過ぎると、突然辺りが開けて蝋梅がひしめく場所に到着。
ここが紛れもなく、本日のメインである寄ロウバイ園。
初めて訪れたヤドリキ。


登山道からいきなりの展開でしたが、観光客に混ざってロウバイ園の散策開始。
ほんのりと甘い香りが漂う空間が最高に心地よき。



寄(やどりき)のロウバイ園は山の斜面に2万本を超える蝋梅の樹が植えられていて、その規模は日本有数とも言えるほど。
この日(2026年1月31日)時点では5分咲きという開花状況でしたが、それでも観光客が多く訪れていてそこら中に黄色い花が咲き乱れておりました。いやいや、「これで5分咲きかよ」と。「それじゃあ満開はどうなっているんだよ」と。

ロウバイ園の中は遊歩道になっていて、ロウバイを間近で見ることができます。
黄色い小さい花が可愛いのぅ、蕾はポップコーンみたいじゃないか。
そして花粉症前で助かった。甘い香りをしっかりと堪能できております。

鍋割山登山を先にするかロウバイを先にするか、直前まで結構迷いましたが、登山が先で良かったと思ってます。やはり花は時間にゆとりをもって回りたい。
ちなみにこのロウバイ園は入場料500円。鍋割山から下ってくる場合、ロウバイ園の山頂から裏口入場する形になってしまうので、帰りに入口でしっかりと入場料を収めておきましょう。

小一時間楽しんだ寄ロウバイ祭りでございました。
これで5分咲きなんだから、本当に満開時はどんな風景になっているんだろうと思いましたよ。
おそらくこの翌週あたりがピークだと思うので、ぜひ興味があれば行ってみてください。例年1月中旬から2月中旬ごろまで祭りが開催されています(今年は2月15日まで)。

こうして寄バス停に下山完了。観光客も多数訪れてバス停は長蛇の列ができていました。
ただロウバイシーズンだからなのか、事前にチェックしていた時刻表にはなかった13時40分の新松田駅行きのバスがあったのでそれにタイミング良く乗って帰れました。
ロウバイ祭りの時は臨時便が出るようなので、むしろ狙い目なのかもしれません。

丹沢の鍋割山登山と寄のロウバイ祭り。
冬に楽しむ花と展望のハイキングでした。
【日程】
2026年1月31日
【コースタイム】
7:15 大倉バス停
8:15 二俣
9:50 大丸
10:15 小丸
10:35 鍋割山
11:45 栗ノ木洞
12:00 櫟山
12:50 寄ロウバイ園
13:35 寄バス停

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