新幹線とバスを使って黒斑山へ雪山登山に行ってきました。
冬の黒斑山と言えば、山頂から眺める浅間山のガトーショコラ!霧氷・樹氷の雪景色と合わせて絶景で、展望も富士山や八ヶ岳まで見渡せました。
外輪山の稜線を歩いて今回は蛇骨岳〜仙人岳までを縦走。下山後には登山口の高峰高原ホテルで日帰り温泉も楽しめます。

2026年1月6日【浅間山】黒斑山~蛇骨岳~仙人岳 冬の雪山登山
2026年の最初の雪山は浅間外輪山の黒斑山へ。
9年前に一度冬の時期に登っていますが、久しぶりに浅間山のガトーショコラが見たくなったので行ってきました。
風がかなり強かったですが天気は良くて、山頂あたりの雪景色がとても綺麗でした。

今回は公共交通でのアクセス。新幹線駅の佐久平駅から通年で運行されている高峰高原行きのバスを利用します。
平日のこの日の乗客は10名ほどで空いてました。高峰マウンテンパークというスキー場もありますが、見たところ全員登山客で、途中の小諸駅で1名ボーダーが乗ってきただけでした。

1時間ほどの乗車時間で終点1つ手前の、車坂峠・高峰高原ホテル前バス停で下車します。
現在は朝の9時半過ぎ。帰りの便は16時20分の一便しかないですが、時間にかなり余裕があるので普通のコースタイムで登っても十分に間に合います。
逆に大半の人は持て余すと思うので、外輪稜線をひたすら突き進むか下山後の温泉にゆっくり浸かって時間調整しましょう。

バスを降りたところが登山口。ルートは表コースと中コースの2つがありますが、登りは表コースで行きます。
山頂までの高低差は400m程度で所要時間も2時間弱。危険個所もほとんどないので、黒斑山は冬の雪山登山としても非常に人気です。トレースもしっかりあって、最初から最後までチェーンスパイクで行けました。
実を言うと、麓の佐久平駅から浅間山を見たときは山全体が黒々としていて、「あれ、雪全然なくない?外したか」と思いましたが、山頂あたりはしっかりと雪景色が仕上がっていました。

スタート後、しばらくは緩やかな道。
この時点ではまだ黒斑山の雪の積もり具合が心配でしたが、見上げた山の上の方が白くなっているのを見て少しだけ希望を持てた瞬間でした。

しばらく登るとガレ場のような開けた場所に出ます。
ここが最初の展望ポイント。

後ろを振り返れば高峰マウンテンパークのスキー場が見えました。
前回、黒斑山に登りに来た時はアサマ2000という名前でしたが、2022年に改称されたそうです。
行きのバスはあのスキー場利用客がもっと多いかと思ってましたが、新幹線とバスを使ってまで来ようというスキー場ではないんですかね。

その後、黙々と樹林帯を登っていると突然正面が開けて、目指す黒斑山の山頂が見えてきます。
……が、それ以上に存在感を放っているのが右奥にヌッと姿を現す浅間山(前掛山)の頭頂部。
ここから登るにつれて、あの前掛山の全貌がどんどんあらわになってきます。

浅間山は今なお活動を続ける火山。
数年前から噴火警戒レベルが2で、現在も前掛山には登ることができません。
黒斑山などの外輪山は登ることが可能ですが、道中にはこんな感じでシェルターが用意されていたり監視用のライブカメラが設置されていたりします。

1時間ほど登って槍ヶ鞘に到着。
表コースで行く場合、最初に前掛山の展望が開けるのがこの場所。ご覧のように真正面に雪をかぶった浅間山を眺められる絶景ポイントです。
この日は気温がとても低く、さらに風も強くて立ち止まっているとやたら寒いので、特に休まず先へと進みます。

次に向かうのが右端に見えているトーミの頭。
あそこまでは多少の急坂ですが、片側が開けているので展望がとても良い道になっています。

開けているのは南側。
中央右に見えているのは八ヶ岳と南アルプス、左奥には富士山の頭も見えています。
朝方、八ヶ岳には雲がかかっていたのですが、この時間にはすっきりと晴れてくれました。

そして、それ以上にテンションを引き上げられたのがこちらの景色。
登山道の傍らに綺麗な霧氷が仕上がっておりました。
これよ、これが見たかったのよ!青空の下で見る霧氷は本当に好きなんです。

霧氷を愛でながら登った先がトーミの頭。
依然、強風が吹き荒れていますが、ここに来てすそ野まであらわになった前掛山の全貌を見ることができます。
白い粉をまぶしたその出で立ちから、ガトーショコラと呼ばれている冬の浅間山。無事にガトーショコラを頂けました。
ちなみに秋の時期は上が黒、下がカラマツの黄色い紅葉で染まるのでプリンと言われていたりします。スイーツの呼び名で親しまれる活火山、それが浅間山。

トーミの頭からの絶景はもう1つあって、それがこちらの外輪山。
壁のように立ちはだかるその姿は壮観で、これからこの外輪稜線を行けるところまで行ってみます。

浅間山と外輪稜線、その間に広がるのが湯の平という高原地帯。
紅葉で一面が黄金色に染まる秋のシーズンも、それはそれは壮観な眺めなのでおすすめです。

2018/10/7 【浅間山】前掛山~Jバンド~黒斑山 日帰り紅葉登山

トーミの頭から黒斑山までは20分程度。
いったん樹林帯に入りますが、ここからがまた凄かった。

見上げる樹々が真っ白に凍り付いて、見事な霧氷風景!
ムヒョ~っと叫ばずにはいられないこの景色。スタート早々、上部が白くなっているのが見えていた西側斜面の樹林帯で綺麗に仕上がっておりました。

時折、森を抜けた稜線では開放的な展望。
街に雪が見当たらないあたり今年の冬はまだ雪が少ないのかもしれませんが、山の上では雪山登山と言えるくらいには積もっていてくれました。

もっと雪が降った直後に登れば、ここら辺にももしかしたらスノーモンスターが現れてくれるのかもしれない。
そう期待させてくれる、樹氷になりかけの木がたくさんありました。

樹氷の合間から覗き見する浅間山のガトーショコラ。

山頂一帯が霧氷ワールド。
これが見れただけでも正直満足。良いタイミングで来れて良かったです。

こうして11時20分に黒斑山に到着。
登山口の車坂峠から1時間半ほどでした。山頂は片側は森に囲まれているので、風も遮られてここだけは暖かく感じました。

山頂からは例によってガトーショコラの展望。
槍ヶ鞘以降、この展望が連続するので同じような写真を何枚も撮ってしまうのは不可抗力。黒斑山登山ではあるあるです。
少し気になったのが山頂に立ちこめるガス。この時は噴煙ではなく雲だと思ってましたが、実際どうだったのか。2026年現在も噴火警戒レベル2が継続しているのであの本丸に立ち入ることはできません。

帰りのバスまでまだ時間がたっぷりあるので、黒斑山から先へ。
ここからは外輪の壁の淵を沿うように登山道が敷かれています。危険個所はあまりないですが、部分的に道幅が狭いので要注意。
場所によっては踏み外すと右に転がり落ちるほど断崖絶壁のところも。

ここら辺は良く育った樹氷が立ち並ぶエリア。
この近辺で言うと、樹氷が見れる山として四阿山の隣の根子岳を自分は思い浮かべますが、それに近い景観が広がっていました。

ガトーショコラへ向かうようにひたすら1本道を直進。
同じ絵面が続きますが、常にこの景色が広がっているんだから仕方ない。

しばらく歩くと、この日一番霧氷が綺麗なポイントがありました。
位置で言うと蛇骨岳の手前辺り。黒斑山から標高は少しずつ下げていますが、こちらまで歩く人が少ないのか、足元のモフモフ具合も高まっている感じです。

霧氷とガトーショコラの共演。
素晴らしい雪景色や~

黒斑山から40分ほどで蛇骨岳に到着。
この手前辺りから樹林帯がなくなるので、強風の場合は逃げ場がなくなり吹きさらしになります。
体感温度が一気に低下。ものすごく寒かったです。

それでも景色は素晴らしく、正面には例のごとくガトーショコラ。
若干見飽きてきたからなのか、ショコラよりも噴火口に沸く白い煙が気になり出して、あれは雲じゃないのか?噴煙なのか?どっちなんだぃ!と独り言。

後ろを振り返れば外輪山の美しい雪景色。
黒斑山から緩やかな下りですが、ほとんど平坦に近いので行き帰りのコースタイムもほぼ変わりません。
時刻は12時10分。ここで引き返しても帰りのバスまでまだ余裕がある。

ということで、強風が吹き荒れていますがもう1つ先のピークまで行ってみることに。
目指すのは少し先に見えている黒い岩場、あそこが仙人岳。
ここからトレースが一気に減りましたが、ちょうどすぐ目の前にアタックする方がいたのでトレースを泥棒させてもらうことにしました。

痩せ尾根とまではいかないですが、部分的に狭い箇所もあるので要注意。
向かって左手には霧氷が広がっていましたが、それを見る余裕がないほどの強風だったので立ち止まらずに突き進みます。

積雪量で言うと、今回一番モフモフだったのがこの辺り。
トレースも瞬く間に風でかき消されて、ズボズボ埋まりながら歩いていく。部分的に膝あたりまで埋まったので、結構油断ならなかったです。

こちらの岩場を登ったところが仙人岳。
この辺りは強風も相まって、雪山入門の黒斑山というイメージはさらさらなく適度な登り応えと緊張感がありました。


こうして仙人岳に登頂。
外輪山はまだ続いていて、この先に見えている岩場が鋸岳。
時間的には行けたかもしれませんが、あまりに風が強いし行ったとて景色も大して変わらないだろうからと言い聞かせ、今回はここまでにしました。
先行していた方とも少しお話させてもらいましたが、その方もここでやめてました。後々、下山路を一緒に下ることになったのですが、自分と同じくバスで来ていたようです。

仙人岳からの展望と言えばこの景色。黒斑山から続く外輪山を一望!
先ほどの蛇骨岳よりも引いた位置から俯瞰できるので、外輪山がより迫力を増して壁のように立ちはだかっている景観を見れます。
この景色をモチベーションに仙人岳まで時間があれば歩いてみてください。

また、仙人岳あたりまで来ると北アルプス側の展望が開けるようになります。
あいにく雲がかかっていましたが、すぐ正面に見えている山は四阿山。そこまで距離が離れているわけではないのに、浅間山は晴れていてあちらは雲の中。山の天気はやっぱりわからない。

ここで引き返して、歩いてきた道を戻ります。
今回の登山でガトーショコラの景色はもちろん良かったのですが、個人的にすごく気に入ったのがこの仙人岳からの稜線風景。
ここだけ切り取ると、なかなかの雪山に来たという感じがします。

実際、帰りも風によってトレースがほぼ消えかかり、ズボズボ埋まりながら鈍行で引き返す。
部分的にはプチラッセル。
ここら辺はアルペンやっているなぁ~と自己満足に浸れました。

この後は黒斑山まで来た道をそのまま戻るだけ。
蛇骨岳を過ぎて森に逃げ込んだあたりで一息付けました。
いやいや、風強すぎ。カメラのバッテリーも減りが早くてギリギリでした。

行きではスルーしましたが、黒斑山の手前にあるこちらがライブカメラ。
「黒斑山 ライブカメラ」で検索するとリアルタイムの映像を自宅からでも見れるので、前掛山の雪の積もり具合を確認するのに役立ちます。使ってみてください。

時刻も午後になったので黒斑山まで戻ってきたときには誰もおらず。
少し休憩して前掛山のガトーショコラを見納めしておきます。
火口の上のモクモク、やはりあれは噴煙なのか?

トーミの頭を過ぎたところに分岐があるので、下山は中コースで下ることにしました。
距離は表コースと大して変わりません。

こちらは基本的には樹林帯。傾斜が緩やかで非常に歩きやすいです。
トレースがなければラッセル必死ですが、しっかりと先人たちの足跡があったので楽ちんでした。

途中、一ヶ所だけ景色が開けるところがあります。このスキー場が見えるポイントに出たら登山口も近いです。
ちなみにここで先ほど仙人岳を先行していた方が後ろから追いついてきて、登山口まで一緒に話しながら下ることになりました。(そこで自分と同じく東京からバスで来ていたことを知る)

14時20分に車坂峠まで下山完了。
帰りのバスが16時20分。わかってはいましたが、十分すぎるくらい時間があるので温泉に入ってゆっくりします。
すぐ右に見えている建物が高峰高原ホテルです。

高峰高原ホテル・こまくさの湯で日帰り入浴。
登山口に温泉があるって最高です。風呂場も空いていたし、バスの時間までラウンジでゆっくりできたので快適に過ごせました。

夕暮れ時にホテルから見えた八ヶ岳。
風は強かったですが、1日を通して良いお天気でした。

こうしてバスに乗って佐久平駅へ。
ちなみにこのバスはバスタ新宿行きなので、事前予約すれば直行で東京まで帰ることができます。あいにく自分が見たときには満席だったので、佐久平駅から新幹線で帰りましたが。
佐久平駅までの区間は予約なしで乗車可能です。そして普通に座れました。満席なのに座れたのは、佐久平駅から乗る人が多くてその人たちと入れ違いだったみたいです。スキー場からの乗客が多いと座れない可能性もありそうなので、この辺りはご承知おきを。

こんな感じで黒斑山の雪山登山が終了となりました。
お目当てのガトーショコラが見れたのはもちろん良かったですが、それ以上に霧氷・樹氷が綺麗に仕上がっていたのが嬉しかったです。仙人岳から眺める外輪山の稜線風景も素晴らしいものがありました。
冬でもバスが運行しているので公共交通でもアクセス可能です。良ければ登ってみてください。
【日程】
2026年1月6日
【コースタイム】
9:50 車坂峠
10:50 槍ヶ鞘
11:00 トーミの頭
11:20 黒斑山
12:10 蛇骨岳
12:25 仙人岳
13:10 黒斑山
14:20 車坂峠

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