神奈川県の峰山~石砂山に登ってきました。
この2つで藤野15名山をめでたく完登!無事に一巡することができました。
いずれの山も電車、バスの公共交通でアクセス可能なので良ければ登ってみてください。石砂山についてはヒルの巣窟らしいので、冬の登山がおすすめです。

2026年1月24日【藤野】峰山~石砂山 冬のハイキング
「藤野15名山」
高尾山の先、藤野駅周辺に散らばる15の選ばれし名峰群です。
最も標高が高いところで茅丸の1019m、他は1000m未満という低山ばかりで非常に親しみを持って登れる山域になっています。
今回は最後に残った2つ、峰山(標高570m)、石砂山(標高578m)を縦走してきました。コースをどう組むか非常に悩みましたが、やまなみ温泉バス停~峰山~石砂山~相模湖駅というルートにしました。(※最後の舗装路歩きがやや長めになります)

スタートはJR中央本線の藤野駅。
高尾から2つ先。陣馬山の最寄り駅というのもあって、週末の朝は多くのハイカーで賑わう駅になります。
今回はここからまずはバスを利用。

乗るのは1番乗り場。やまなみ温泉行き、もしくは奥牧野行き(やまなみ温泉経由)のバスになります。
同タイミングで駅を降りたハイカーは多かったのですが、そのほとんどは生藤山や陣馬山目的で2番乗り場の和田行きバスに並ぶのでお間違いないよう。
多少はやまなみ温泉の人もいるだろうと思ってましたが、1番乗り場には誰も並んでおらず車内もガラガラでした。
残念なことに、このやまなみ温泉行きのバスも和田行きのバスも将来的に廃止が決定しているようなので、利用する場合はお早めにどうぞ。

乗車時間15分程度、途中のやまなみ温泉入口で下車します。
ここが峰山登山口の最寄りバス停。
バス停のすぐ近くには日帰り温泉施設「藤野やまなみ温泉」があるのですが、年明けからポンプ故障により臨時休業中となっていました。温泉目当ての場合は事前に営業状況を確認しておいた方がいいです。
自分もこの温泉が営業していたら、ルートを変えてここをゴールに設定していたと思います。

道沿いに少し歩くと峰山登山口の標識と地図があるので、そこの路地を曲がって行きます。
寒波到来の週末。吐く息は白く、朝のこの時間が一番寒かったです。

民家脇のこちらが登山口。
藤野15名山のラスト2座への挑戦が始まるぜ。

登山道に入るとしばらくは緩やかな道が続きます。
道も特に荒れたような場所もなく、全体的に歩きやすかったです。

尾根に出てからも快適な登山道。
登りも下りも峰山は歩きやすい山だったのですが、朝早かったからなのか下山するまで誰一人出会うことはなく、初めてハイカーとすれ違ったのは石砂山が近づいてきたあたりでした。


緩い道がずっと続くというわけにもいかず、途中からいきなり急登が始まります。
傍らには「急坂コース」と書かれていましたが、じゃあ迂回コースはあるのかというとそんなものはないので、ここを頑張って登るしかありません。
低山とは言えなかなか侮れない斜度。登りに関してはしばらくの体力勝負、下りは落ち葉スリップが怖いところだと思うのでお気を付けください。

登り切った先が分岐でベンチも用意されていました。
ただ、ここまで来たら目の前の森を少し歩いていけば山頂に到着するので、休憩を我慢してもうひと頑張り。

山頂手前にあったのがこちらの石碑。雨神、大龍王、風神と書かれていました。
雨の神様、風の神様はわかりますが、大龍王様とはいったい……?


こうしてまずは峰山にあっさり登頂。バス停から40分ほどの道のりでした。
藤野15名山の14座目。
ぐひひ、残り1つだ。待っていたまえ、石砂山くん。


山頂は割と広くて、中央にある神社の祠を取り囲むようにベンチが置かれています。
展望も開けていて、特に見事なのが南側。正面に見えているのは丹沢の山なみで、中央の三角形の山が大室山。
藤野界隈の山に登ると、大室山の存在感に触れることが多くて目を奪われます。

そして、その右奥にニョキっと顔を出しているのが富士山。
頭頂部だけでしたが、峰山山頂からしっかりとその姿を見ることができました。
展望に関していえばこの先の石砂山よりも峰山の方が優れていたと思います。

誰もいない静かな山頂でしばし休憩して先へ。
反対側の登山道を下って行きましたが、こちらはしばらく階段が続きました。
急坂コースを登ってきたからわかる、この階段のありがたみ。親切に手すりまで設置してくれちゃってます。

階段が終わるころには緩やかな尾根道となり、ここから再び平和で優しいハイキングコースとなります。
石砂山に行くまでに麓の町に一度下りることになるので基本的には下り坂。

途中、たまに分岐がありますが石砂山に登る場合は「菅井」という方面へ進んで行けば問題ありません。
地図には載っていない分岐もあったので、こういった標識は助かりました。

しばらく下ると鉄塔があるポイントに出ます。
特に名前が付けられた場所ではないですが、鉄塔がある場所は展望が良く絶好の休憩ポイントになる。
これは登山界の常識よ。

この辺りは低山が多く自分も何度も登らせてもらっているのですが、いかんせん標高が似たり寄ったりなので、こうして眺めてもどれがどの山なのかいまいちピンときません。
これから向かう石砂山も見えているのかいないのかわからず進んでおります。

その後も道なりに緩やかに下って行く。
もう間もなく登山口。結局、峰山では誰一人として出会うことはありませんでした。

登山口に出たら、いったん道なりに舗装路を進んで行きます。
次に向かうのは標識にも書かれている尾崎城址。


舗装路を少し進むと、登山道の標識で散々出てきた菅井という地名にようやく出会えました。
菅井の里、山間に広がる集落でまさに「里」という雰囲気ありありの世界が広がっていました。

登山やらハイキングの途中でたまに出くわす、こういう静かな集落。
この雰囲気が凄く好きです。
公共交通で登る場合だと、登山口から駅までの間でも地元の街並みに触れる機会があって、あれも好きな時間。登山口直行のマイカーだと味わいづらい、電車・バス登山の醍醐味の一つだと思ってます。

暦はまだ1月ですが、早くも梅が咲き始めていました。
これから春に向かって本格的に花の開花が始まるシーズン。そして天敵の花粉も飛び始める季節。
色々と忙しくなりそうだ。

菅井の里を進んで行くと最初の登山口がこちら。
尾崎城址の山頂(尾崎原山)に行かない場合は、こちらから入って行くとトラバース路として石砂山に早く向かえます。
尾崎城址に行く場合は引き続き舗装路を進んで行きましょう。

ここら辺まで来ると高尾よりも丹沢に近い山域。
丹沢と言えばヒルが有名ですが、特に石砂山あたりはヤマビルの巣窟らしく、こんな感じのヤマビルスプレーを常備したボックスをいくつも見かけました。
有難いことですが、いずれも空っぽのようだったので、暖かい季節に登る場合は事前に対策しておきましょう。心配な方は真冬の時期をお勧めします。

分岐から少し歩くと「仁の丘」という丹沢山脈を一望できる絶好の展望台が用意されていました。
ベンチの傍らには屋根付きの休憩所もあって、ここの雰囲気も凄く良かったです。
最初に言っておくと、この先の尾崎原山の山頂は展望もないので、休憩するならここが良いと思います。


その後、畑脇の細い道を進んで行くと自然に登山道に入って行きました。
山頂までは階段状の登りが続きます。
峰山以降、あまり登りらしい登りはなかったので、ここら辺から再び登山モードで行きましょう。

登り切ると尾根道に合流。
右手の方にベンチがあり、その奥を進んで行くと山頂があります。


尾崎原山に到着。標高は536m、展望はありませんが標識は用意されていました。
伏馬田城址とも言うそうですが、それ以上に気になったのがその上に掛けられたメガネ。
誰のよ……

山頂から戻ってしばし尾根伝いに歩いていくのですが、ここら辺で目指す石砂山を捉えることができました。
方角的にきっとあれに違いない。正面に見えている双耳峰の山、本峰は右、左が一般ルートはないですが登ることが可能な西峰です。
あれが藤野15名山のラスボスか。


ラスボス目指して一度階段を下って行くと、先ほどのトラバース路と合流して石砂山方面へ登山道が続いています。
ここからしばらくは再び緩やかなハイキングコースで、ここまで来てようやく本日最初のハイカーとすれ違うことになりました。

ここまでの道中でずっと気になっていたのが、この登山道のど真ん中に築かれた動物のフンの山。
この主は一体どなたでしょうか?まさか熊じゃないよね。イノシシ?
獣の存在感がプンプンするもんだから、他のハイカーに出会えた時の安心感は大きかったです。

石砂山方面に向かってひたすら歩いていきます。
ここら辺で伏馬田入口バス停からのルートと合流するのですが、石砂山と峰山を公共交通のみで登る場合、おそらく最も楽なのがこの伏馬田入口バス停から入って石砂山~峰山と縦走して藤野やまなみ温泉をゴールにするコースだと思います。
これだと最後に温泉で締めれて最高かと。このルートにしなかったのは、最初にも言ったようにやまなみ温泉が臨時休業中だったのと、伏馬田入口バス停に行くまでの電車・バスの時間が朝早すぎたから。
なかなかうまくいかないもんです。

しばらく歩いて目の前にこんもりした石砂山が近づいてきたころ、再び鉄塔ポイントに到着。
ここも例によって開けた絶景ポイントになっています。

見えている山が何なのか、やはりわからない。


その後、道なりに登って行くと双耳峰の分岐点に到着。
標識は示していないですが、左奥へ進んで行くと西峰に行くことができます。
西峰は帰りに立ち寄るとして、まずは右に0.2km歩いた石砂山の山頂へ。

最後は階段。
それなりに急ですが、距離は大して長くはないです。

こうして午前11時に石砂山に到着。「いしざれやま」と読みます。
山頂は広くて立派なベンチやら案内標識が用意されていました。
途中の登山道では数人とすれ違いましたが、山頂は誰もおらず。


そしてこの石砂山で無事に藤野15名山を完登!
登頂記念にしっかりと標識も撮っておきます。いや~、良かった。久しぶりにこういう山の括りを制覇できた気がします。大月の秀麗富嶽十二景以来かもしれない。
藤野15名山を軽く振り返って見ると、全山登頂するまでに費やした日数は8日でした。以下、過去の7日13座を登った時の記録を載せておきます。
- 2024/4/20【高尾】生藤山~陣馬山 桜とツツジ咲く春の登山
- 茅丸、生藤山、陣馬山
- 2024/3/2【高尾】陣馬山~景信山と木下沢梅林へ梅登山
- 明王峠
- 2024/2/10 石老山~高塚山 雪山ハイキング
- 石老山
- 2025/5/24【高尾】吉野矢ノ音~孫山 駅からハイキング
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- 2024/12/21【山梨】能岳~八重山~鷹取山 日帰り登山
- 鷹取山、岩戸山、小渕山
- 2024/3/9【藤野】金剛山~高倉山 不気味な「山の目」登山
- 名倉金剛山、京塚山(石山)
- 2025/3/20【藤野】日連アルプス 駅からハイキング
- 鉢岡山、日連金剛山
藤野15名山は比較的他の山とセットで登れるところが多いので、直近2年で一周できました。すべて公共交通でアクセス可能、どれも親しみやすい山で体力的、技術的に難しいということもないので良ければ登ってみてください。

無事に登頂を果たしましたが、今日一番厳しかったのがここからの下山でした。
石砂山から正規ルートで下山する場合、最寄りとなるのは篠原バス停登山口。
バスはもう廃止になっているのでタクシー使うか駅まで歩くしかないですが、安全に下りるならこちらのルートを行きましょう。

自分は先ほどの分岐まで戻って石砂山(西峰)へ。
標識にはないですが、この分岐を奥に直進していくと5分ほどで山頂に到着します。


急坂を登った先が石砂山(西峰)。
正規ルートはないピークですが、標識はちゃんと用意されていました。
そしてここから一応バリエーションルートとして、篠原登山口付近まで下りれるコースがあるようなので、15名山制覇者として堂々と行ってみることに。

注意点としては西峰から先は本格的なバリエーションルート。
特に山頂直下はかなりの急斜面で、落ち葉の量も凄くて滑るわ滑るわ……。へっぴり腰スタイル炸裂でヒィヒィ言いながら下山しておりました。
藤野15名山を完登した者として最後までカッコ良い姿を披露したかったのに、とんだ不格好な撤退劇だぜ……。ここを歩く際はお気を付けください。

最初の急坂さえ下ってしまえば、あとは危険ポイントはあまりなかったです。
尾根伝いに歩いていけばいいので進むべき方向はわかりやすく、ピンクテープもたくさんありました。


途中にあったのが川上ドッケというピーク。小さい祠がありました。
ここから一応ルートは二手に分かれているようで、やまなみ温泉方面に下るバリエーションルートもあったようです。

自分は篠原登山口方面のルートへ。
この先は部分的に急斜面や倒木があったりしましたが、そこまで難しい箇所もなく降りていけました。
ちょっと荒れた一般ルート、という感じ。

途中は省略。
誰とも会わない登山道をひたすら下って、何とか登山口に到着。
こちらの扉は横にスライドするタイプです。道路に出たら左に進んで行くと大通りに出れます。

通りに出たところにあったのが「山のはちみつ」という軽食・売店。お店の前には自販機もありました。
自分みたく相模湖駅まで歩く場合は、まだ先が長いのでここでしっかり休んで行った方がいいです。
この先一切お店がなく、ここが唯一の補給ポイントでした。

相模湖駅までは徒歩2時間弱。バスがないんだから仕方がない。かといってタクシーは使いたくない、電車とバスだけでやり切りたい。そんな気持ちでした。
長いだけでひたすら道路沿いを歩いていくだけだと思っていたのですが、途中からまさかの峠道に入るという……。
地味に登りもあってかなり疲れたぜ……



相模湖が見えてくればゴールも間もなく。
だいぶ端折ってはいますが、ここまでも相当長く感じました。
途中にコンビニの類は一切ありません。

駅間近というところで現れたのが、アーチ状のデザインがおしゃれな嵐山洞門と奥に見えるのが相模湖大橋。
相模湖駅周辺のちょっとした観光名所になっており、これを完登記念のビクトリーロードとしておきます。

こうして相模湖駅まで歩いて本日の登山が終了。
藤野15名山も無事に完登!頑張って駅まで歩いたことで、15個の山全てを自分の足で繋げることもできました。めでたしめでたし。

電車とバスの公共交通に限定すると、最後の石砂山が一番アクセスしづらかったようにも思えますが、これで一区切りできたので良かったです。
藤野15名山、なかなか面白い山括りシリーズでした。近場ではもう1つご当地シリーズで制覇できそうなところがあるので、そちらも近々フィニッシュを決めてこようかと思います。
峰山~石砂山へ冬のハイキング、藤野15名山完結編でした。
【日程】
2026年1月24日
【コースタイム】
8:20 やまなみ温泉入口バス停
9:00 峰山
9:40 菅井の里
10:00 尾崎原山
11:00 石砂山
11:20 石砂山(西峰)
11:50 川上ドッケ
12:20 登山口
14:00 相模湖駅

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