神奈川県横須賀の猿島へ日帰り観光してきました。
船で10分でたどり着ける東京湾最大の無人島「猿島」。かつて軍が管理していた砲台や弾薬庫、トンネルなどの史跡が森の中に残っており、遊歩道が整備されて手軽に散策できるようになっています。ラピュタの世界観を彷彿させる独特の雰囲気が魅力で、夏場は釣りやBBQなどのレジャーも楽しむことが可能。
都内からのアクセスも良いので、日帰りで島旅を楽しむことができます。
東京湾に浮かぶ無人の孤島・猿島(さるしま)。
軍が駐留する横須賀、かつての砲台や弾薬庫といった史跡が残る軍港の島がその沖合にポツンとあります。
東京から島旅といえば、近いところでも伊豆諸島あたりで大抵は1泊以上を要するものですが、この猿島は都内からのアクセスが非常に良好。船でたったの10分だし、事前の予約なども一切いらないので、日帰り観光として手軽に楽しむことができる島になっています。
猿島へのアクセスは京浜急行電鉄の横須賀中央駅。
東口を出て、船着き場の三笠公園を目指します。
徒歩でだいたい15分くらい。
三笠公園
猿島へのクルーズ船が発着する港がここにあります。
まず目に飛び込んでくるのがこちらの軍艦・みかさ。
戦場に赴くに相応しい迫力!軍が駐留する横須賀なだけあって、軍港めぐりクルージングなるものも用意されています。
記念艦なので、もちろんこれで猿島へ行くわけではなく……
乗るのはこっちのクルーズ船。
1時間に1便、三笠と猿島を往復しています。猿島の入園料と合わせて、往復1500円。予約不要。
目指す猿島はすでに近くに見えていて、写真正面の島。
10分程度で着いちゃいます。
クルーズ乗船の列。この日は平日でしたが、結構な人が並んでました。
240人収容の船なので余裕で全員乗れたけど、夏休みの週末とかはもしかしたらかなり混むのかもしれないです。
船内は席も用意されていますが、10分間の船旅なので景色を楽しんでいるうちにあっという間に着いてしまいます。
2Fにはテラス席もあるので、景色を満喫したければぜひ上へ。
出航して横須賀の街を振り返ると、富士山の姿が見事に見えてました。
こんなに富士山大きかったっけ、って感じるくらい良く見えた。3月のこの時期は比較的空いている上に、真っ白な富士山が見れるのも良いところ。
あっという間に猿島に到着。桟橋を渡って島内へ。
東京湾の中ですが、水は透き通っていてなかなか綺麗。
島には海水浴場も用意されています。
島内施設メインの管理棟。
自販機もありますが割高なので、事前に横須賀で買っておくべし。
島内には宿泊施設やキャンプ場はないので、全員日帰りになります。
オーシャンズキッチン。売店などもありますが、まだ夏のシーズン前なので営業していませんでした。
BBQや釣り道具のレンタルもできるようで、夏は完全にレジャースポット。
早速、島の散策コースへ。
岩壁の合間を縫うように道が続いていきます。
すぐに島独特の雰囲気に包まれる。
壁の中に作られたレンガ造りの藏。
かつて弾薬庫として利用されていたもののようです。
この弾薬庫が両脇に点在する1本道。
これが島のメインストリート的な感じ。
弾薬庫エリアの先にトンネル。
島を縦断するようにくり貫かれて、思っていたよりも長くて立派なトンネルでした。
薄暗い内部は、いかにも史跡っぽい雰囲気。
島内にはいくつか展望広場があって、ベンチも用意されて休憩できるようになっています。
島なだけあって海の眺めが爽快。日差しも暖かく、散策するにはちょうどいい時期。
波際の岩場まで降りられるようになっているところもありました。
ちょうど到着した港の反対側あたり。
こんな綺麗な海を見ていると、東京湾にいるのを忘れそうになる。
日蓮洞窟
散策コースの一番奥にある海辺の洞窟。
弾薬庫とトンネルが猿島の一押しスポットだと思います。
カラーコーンとビニールシートが雰囲気ぶち壊していますが、ジブリの世界観を感じられる独特の雰囲気は確かにありました。
千と千尋の神隠しのトンネルっぽい。
防空壕かな。
軍が統制していた島なだけあって、ノスタルジックな中に若干の物々しさも感じる。
森に目を向ければ蔓や苔など、いかにも島という感じ。
猿島から眺める海とみなとみらい方面の展望。
天気が良ければ富士山はもちろん、高層ビル群もはっきりと見ることができます。
かつての砲台跡。
国の史跡にも指定されている、歴史的価値も高い猿島の遺産。島内の散策コースは木道や階段でしっかりと整備されているので、誰でも気軽に見て回ることができるようになっています。
島はそれほど大きくないので1,2時間あれば十分全部見て回れる広さです。
苔に覆われた石畳とレンガの弾薬庫が雰囲気出ていて特に好きでした。
夏はBBQ客が押し寄せるので、島の散策観光がメインであれば夏は避けて静かに歩ける冬や春のシーズンがおすすめかもしれません。
寒い時期の方が空気も澄んでいるので、眺めもいいですし。
初めての猿島でしたが、東京から手軽に観光するにはちょうど良い場所でした。
横須賀ということで、思わず食べてしまった海軍カレー。
味はごく普通。セットに牛乳が付いてきたのは海軍の給食スタイルだからなのだろうか。
ラピュタの世界観を味わえるかは人それぞれですが、東京から1時間ちょっとでこんなノスタルジーな雰囲気味わえる場所はなかなかないと思うので、日帰り観光には打ってつけです。
正直なところ、新しく買ったカメラの試し撮りが目的で猿島を訪れたのもあったのですが、低コストながら予想以上に楽しめました。島は訪れるだけで、ワクワクしますな!
猿島は半日あれば楽しめるので、横須賀や横浜あたりの観光と合わせるのも良いかと思います。
コメント
みやっち様
こんばんは!
私も戦争遺跡に興味あり、猿島を訪れたことがあります。
砲台や弾薬庫、実戦に使われることはなかったそうですが、当時の様子が伺えますね!
なぜか、ラピュタの世界観にピッタリ。
猿島の他、慶應大学日吉の地下壕や筑波海軍航空隊記念館を訪れました。
こちらもおすすめですので、みやっちさんも機会があったら、ぜひ行ってみてくださいね!
Springさん、こんばんは。
猿島は初めて訪れましたが、トンネルや弾薬庫など歴史的面影が垣間見えて独特の世界観が広がっていました。レンガとか苔むす森とか、おっしゃる通りラピュタっぽかったですね!
都内からも手軽に遊びに行けるアクセスの良さも気に入りました。
>慶應大学日吉の地下壕や筑波海軍航空隊記念館
こちらは全く知らない場所でした。良いところを教えていただきありがとうございます!