飯縄山(北信五岳) 日帰り登山 ~~仏像と紅葉狩り~~

飯縄山(北信五岳) 日帰り登山 ~~仏像と紅葉狩り~~

今回は軽めのハイキング。長野県の飯縄山へ登ってきました。

長野県北部には「北信五岳」という5つの山を表す山域があって、今回の飯縄山はその一角。(他に妙高山、戸隠山、黒姫山、斑尾山で北信五岳)

別件で長野市内に用事があったので、軽めの山と言うことで片道3時間弱で登れるこの山を選択。あまり事前情報を拾わないで行ってきましたが、とにかく展望(特に北アルプス後立山連峰)に恵まれた山でした。そして、意外と紅葉も綺麗だった。

山岳信仰の山でもあり、途中途中には小さな仏像もたくさん。危険箇所もなく、誰でも登ることができます。日本有数の豪雪地帯ということもあって、積雪時に登っても楽しめそうな山でした。

 

北信五岳の1つ、紅葉の飯縄山―――

 


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南アルプス縦走を終えて、今回は軽めのハイキング。

冒頭で書いたけども、長野市内に用があったので、そのついでに軽く登れる山と言うことで選ばれたのが飯縄山。長野市内にほど近く、周辺に鎮座する妙高山、戸隠山、黒姫山、斑尾山とともに北信五岳の1つになっている標高1917mの霊山。

この北信五岳、今のところ妙高山しか登ったことがないけど、個人的にもかなり気になっているエリアで、特に戸隠山は鎖場多数のスリルある山ということでいつか登ってみたい山の1つ。黒姫山は単に名前がオシャレという理由で、どんな山か調べてないけど登ってみたい(笑)

個人的にも興味があった北信五岳エリア。アクセス面でも難易度でもおそらく一番手ごろであろう飯縄山へ秋の紅葉狩りに行ってきました。

 

今回はあまり長くならないよう、頑張ってサクッと書いてみる。

 

~~ 10/19 飯縄山へ紅葉登山 ~~

全国的に高気圧に覆われて、今年一番なんじゃないかって言うくらい登山日和となったこの土日。土曜の夜に都内を深夜出発して、飯縄山登山口の1つである一の鳥居宛地駐車場に着いたのは明け方。

 

一の鳥居宛地駐車場(トイレあり)。手軽に登れるあたり長野市民の里山的存在なのか、駐車場がかなり広かった。

里山感覚で登れるけど、一応日本二百名山にも選ばれている北信の名峰。

 

ツアーバスも停まってた。6時40分と朝日がだいぶ眩しくなったころに出発。

今回登るのは飯縄山の南登山道。標準タイムで登り2時間半、下り2時間。

 

スタート早々、いきなり紅葉ゾーン。街の紅葉はまだこれからだけど、10月中旬ともなれば山の紅葉もピークを迎えている頃。もしくは終わってる頃。

職場の人と話すと実感するけど、登山していると季節感が先行する。「もう紅葉見たの!?」とか「もう雪見たの!?」とか。若干、先行ってる優越感に浸れる瞬間(笑)

 

10分ほど歩いて登山口の鳥居に到着。ここからが登山道。飯縄山は山岳信仰の霊山。いわゆる修行の山であり、登山道を歩いていると仏様がたくさん祀られていて、その信仰の面影を垣間見ることができます。

 

登山開始。序盤は緩い坂道。紅葉も綺麗で、何ともまぁ平和な道。

前週の登山がハードすぎたので、この落差が笑えるくらい心地いい!緩い登山も大好きなのです。

 

鳥居をくぐって15分ほどで、最初の仏様が現れる。トップバッターは「不動明王」。どことなく寒そうな佇まい。

名前の割に仏様の姿が子どもっぽいのが何とも微笑ましい。明王って聞くと、どうしてもるろ剣の十本刀・明王の安慈を頭に描いてしまうのは、、、自分だけではないはず。(十本刀、好きだったなぁ~)

 

すぐさま第ニの「釈迦如来」。手前の百均で手に入れたような緑のカゴと右への傾き具合が少し気になった。

不動明王に釈迦如来。山に登っていると山岳信仰にも少なからず触れるので、仏教にちなんだ仏の名前はどこかで聞いたことがあるものが多い。

 

お次は「文殊菩薩」。身なりが徐々に良くなってきているのに気付いた。第一の不動明王様は短パンだったし…。

 

登山脇に祀られている仏様とは5分間隔くらいで出会うことができます。合間に紅葉狩りを楽しみつつ先へ進む。

本当にこの山は紅葉が綺麗。赤、黄、緑と色が豊富で、写真撮る手が止まらなかった。落葉も進んでいて登山道もフカフカ~♪

 

・・・なんて思っていたら第四の普賢菩薩を飛ばしてしまった。。。(登山道から少し外れたところにあるみたいで、見つけた方、いたら教えてください)

 

というわけで、4を飛ばして第五の地蔵菩薩。

 

この第五の地蔵菩薩付近が一番紅葉綺麗だったかな。樹林帯なので派手さはないけど、里山の紅葉を思い出させる安心する風景。これもまた秋を感じられる山旅。

 

本当に綺麗だった。落ち葉もだいぶ積もってて登山道は晩秋の雰囲気でした。

 

第六の「弥勒菩薩」、第七の「薬師如来」を見逃して、第八の「観音菩薩」へ。

ここら辺で思い出したのが、すぐ近くにある高妻山。去年登った時も確か同じ時期で、こんな感じで要所要所で仏様を祀った祠があった。この近辺は山岳信仰の山が多いようです。

山の名前を調べてみるとわかるけど、この周辺ってカッコいい山の名前が多いのよ。同じく北信五岳の黒姫山もそうだし、戸隠山の隣にある九頭竜山とか。

 

まだまだ続く紅葉ハイク。たまにメールとかで、「ペース早いですね!」とか言われるんだけど、今回に限ってはかなり遅いです。標準タイム2時間半のところを3時間くらいかけて登ってるので。。。

前回の南アルプスはたぶん標準よりはペース早い方。コースタイムを最後に載せてるけど、ペース早めか遅い目かを書いたほうがいいのかな、、

 

第九の勢至菩薩も見逃し、第十の阿弥陀如来様とご対面。

阿弥陀といえば、八ヶ岳の阿弥陀岳。一度しか登ったことないけど好きな山だな。八ヶ岳の中では天狗岳、権現岳の次に好きかも。

 

第十一「阿閦如来」。読み方難しいけど、「あしゅくにょらい」と読みます。

 

まだまだ続く紅葉狩りと仏像狩り。

この北信五岳って、日本海からの寒気をもろに受けるので日本有数の豪雪地帯になっている場所。北アルプスの白馬岳とかとほぼ同じ気象条件。だから周辺にはスキー場が多い。

こうして紅葉が広がってるけど、1ヶ月後にはおそらく雪が降り積もるんだろうね。

 

第十二、大日如来様。ここに到着したのが8時20分。紅葉見ながら登っているのでかなりゆっくり目で進んでおります。

 

そして、出てきた本コース唯一の鎖場。地図上にも記されている場所です。

でも実際は……、何のことはない。横の岩から鎖使わずして登れちゃいます。

 

富士見の水場。南登山道では唯一の水場です。富士見とのことで富士山見えるかと思ったけど、意外と樹林帯に囲まれてて、そんなに展望は良くなかった。。

 

それでも富士見の水場を過ぎると周りの樹も低くなってきて展望も開けてきます。

飯縄山の魅力はまさにここから。

 

一気に開ける展望。南側の展望がきいてくるので、後ろを振り返るとご覧のような絶景!

目の前に広がるのは飯綱高原。

 

標高1800m地点。山頂も近づくこの辺りが飯縄山の真骨頂。

 

目の前に広がるのは北アルプス後立山連峰。すでに雪が降り始めて、山脈は白く雪化粧をまとう。

 

北信五岳の魅力の1つがこの麓に広がる高原かもしれない。

妙高山、黒姫山、戸隠山、斑尾山、飯縄山。それぞれの山が高原を有していて、山の名前の通りに妙高高原、黒姫高原、戸隠高原、斑尾高原、飯綱高原。

合間に高原が広がるが故に、それぞれの山が離れているので縦走することはできないけど、その分個々の山が独立峰のように際立って構えているのがこの山域の魅力。

だから、周りに遮るものがなくてこれほどの展望を臨むことができる。

 

登るにつれて見えてきたのが戸隠連峰。中央左のゴツゴツした岩の山が戸隠山。右奥の高いピークが昨年の紅葉時期に登った高妻山

 

山頂近くの鳥居。飯縄大権現を祀る祠。

 

秋のススキがいい感じ。標準タイムよりかなり遅れて登って来たけど、3時間程度でようやく山頂……

 

まずは南峰のピーク。本当の山頂はここではなく、10分ほど先へ行ったところ。

 

あっちね。穏やかな稜線を歩いてラスト10分、山頂を目指す。

 

飯縄山は途中にトイレがなく、山頂直下に唯一トイレブースが設置されてます。

 

笹の稜線を歩いていく。ここもそうだけど、終盤の展望がきいてからの道は雪山シーズンに登っても楽しそうだと思った。

実際、駐車場に飯縄山のパンフレットが置いてあったんだけど、雪山の写真も載ってました。樹氷綺麗な山だったよ。

 

9時半、飯縄山山頂に到着。おそらくツアーバスの方たちと思われるグループがいて、すごい賑やかでした。

 

山頂からは360℃の展望!眼下に広がる飯綱高原。その向こうが長野市内。正面に見える山脈は、、、何だったけか…。(方角的には浅間山方面のはずなんだけども…)

 

西側の岩々しい山が戸隠山。その奥に白馬三山。白馬はやっぱり雪が積もるの早いわ。10月中旬にしてすでにあの白さ。

 

北アルプスの山脈がずっと伸びていて、その一か所から噴煙が上がってる。山は見えないけど御嶽山…。

さらに北側には妙高山なども見えました。雲1つない快晴で、最高の眺望。この日は全国的に高気圧に覆われてたから、どこの山からも良い景色見えたんじゃなかろうか。

 

飯縄山の山頂はこんな感じ。周囲を遮るものがないので、展望に恵まれています。しかも北アルプスや北信の山が近いし、遠くには富士山や八ヶ岳まで見えたので、まさに展望の山。こんな手軽に登れて展望最高の山が近くにあるなんて、長野市民羨ましいぜ!

 

1時間ほど休憩して下山。秋のこの時期の昼食は、だいたい夏の縦走用に買っておいた即席めんのあまり。そんなに賞味期限長くないんだよね。

 

帰りのほうが北アルプスの山脈を見ながら下れるから気持ちいい!まだ昼前でこれから登りに来る人もたくさんいました。

片道3時間かからずに登れるから、朝遅くに登っても十分余裕。

 

紅葉と山ガ~ル♪ 絵になりますな。

この紅葉は上から見ても山肌が赤く染まっていたので、名所と言ってもいいかも。それくらい綺麗でした。

 

下山は2時間弱。あっという間でした。登山時間に関しては近場の低山と変わらない里山レベル。それであれだけの眺望見れるんだから、お得感ありすぎな山だよ。

 

12時に駐車場に戻って来た時には、車もだいぶ増えてた。長野駅からバスも出ているので、地元でも人気の山なんだろうかね。

初めて登ったけど、良いお山でした。

 

そこまで汗はかかなかったけど、下山後の温泉は長野市内にある「裾花峡温泉 うるおい館」。露天風呂が広くて快適な温泉でした。

 

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以上、前回の南アルプスの記事が長くなりすぎたので、今回は短めに書いてみた。

 

飯縄山、ガッツリ登って疲れるような山ではないけれど、気軽に登って山からの展望を楽しみたいのであれば打ってつけだと思います。初心者を連れてくるにも、ちょうど良いと思う。ビシッ!と北アルプスの展望見せてあげて、山料理でも振る舞ってあげれば、きっと山登りを好きになってくれるはず!(笑)

あと、意外にも紅葉が綺麗でした。標高がそこまで高くはないので、登るのであれば夏前か秋のこの時期がベストシーズンなのかな。あと、雪山シーズンもいいかも。次に登りに来るとすれば、冬に来てみたいです。

 

しばらく続いてる秋の紅葉登山。おそらく次でラストになるはず。10月最後の登山、これまた奥深いところに行ってきたので、記事が書けたらアップします。

 

ではまた~!

 

 

【日程】

2014年10月19日 快晴

【コースタイム】

駐車場(6:40) — 富士見の水場(8:20) — 南峰ピーク(9:15) — 飯縄山山頂(9:30~10:20) — 駐車場(12:00)

 

 

 

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