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【南アルプス】鳳凰三山(薬師岳~観音岳~地蔵岳) 電車・バスで行く山小屋泊登山

      2016/07/04

3連休に南アルプスの鳳凰三山に行ってきました。鳳凰三山は「薬師岳」・「観音岳」・「地蔵岳」から成る山で、最高峰は観音岳の標高2840m。

日帰りは難しいので、北岳・間ノ岳に続いて山小屋泊。3連休ということもあって、薬師岳小屋は満室でしたが、南御室小屋が残り2人だったので飛び込みで予約!(あぶなかったぁ…)

谷川岳以来の単独行です。

 

【日程】

2011年10月9日~2011年10月10日

【コースタイム】

-1日目(9日)-

夜叉神峠登山口(10:20)→夜叉神峠(11:05)→杖立峠(12:05)→苺平(13:10)→南御室小屋(13:40)→薬師岳(14:40)→南御室小屋(15:30)

-2日目(10日)-

南御室小屋(4:45)→薬師岳(5:45~6:00)→観音岳(6:20~6:35)→地蔵岳(7:30~8:00)→鳳凰小屋(8:20)→燕頭山(9:30)→御座石温泉(10:45)

 

 

鳳凰三山の選択ルートはたくさんありますが、今回は夜叉神峠から登るコースを選択。南御室に泊まることになったので、1日目は比較的楽な工程。出発も遅めです。

 

いつものように特急あずさに乗って、甲府からバスで夜叉神峠入り。甲府駅9:00発のバスで十分間に合うので、朝も楽でした。夜叉神峠は何度か来ていますが、いつも広河原まで行ってしまうので、ここで降りるのは初。

 

いつもより念入りに準備体操して10:20に出発。天気は快晴で気温も10月とは思えないくらい暑くて、半袖でも十分。

登山口から夜叉神峠までは、写真のような道のりがずっと続きます。ゆるやかな坂道なので、ウォーミングアップにはちょうどいい。

 

45分ほどで夜叉神峠に到着。ここは展望が開けていて、白根三山(写真奥の右から北岳・間ノ岳・農鳥岳)が綺麗に見えます!

 

夜叉神峠の展望を見たら、すぐにまた林道に入ります。

問題はここから・・・、南御室小屋手前までは、ほとんどこの林道が続くため、展望は期待できず。。少し速めのペースでさっさと登ります。

 

とはいえ、この時期は紅葉のピーク。上を見れば綺麗に赤く染まった葉が何とも綺麗で、単調な道でも気が紛れますw

 

一向に開けた場所に出ないので、名もなきベンチでしばしお昼休憩。弁当を食べている最中に後ろを歩いていたおじさんと雑談。どうやら、この方も薬師岳小屋を予約できなくて南御室に泊まるとのこと。

 

苺平手前に来ると、ようやく視界が開けてきます。ただ、この時間になると徐々にガスってきました。。。

 

視界が開けたと思ったら、また林道に入ります。林道の中にポツンとある「苺平」。もっと開けた場所かと思った。。。

 

苺平を超えると、霧が立ち込めてきました。周りに人もいなくてかなり静かな道中。マイナスイオンを浴びながら小屋を目指します。

 

登山口から出発して3時間ちょっと、予定よりかなり早く南御室小屋に到着。見た目はボロっちぃですが、中はそうでもないです。水場もあります。(あと、受付にいた女性がかなり親切で、とても綺麗な方でした。ここに泊まって正解だったかもw、とニヤけそうになるのを堪える自分)

 

満室とは言え、どうやら1番手到着だったらしい。割り当てられた布団は2F(というより屋根裏部屋?)の一番端っこ。どうやら1枚の布団に1.5人らしいです。。

 

時刻はまだ14時前。予定よりも早く着いたので、翌日登る薬師岳を下見することに。単独行だからこそできる無茶ですw地図では山頂まで1時間20分と書いてありますが、、、

 

30分くらい歩くと森林限界に出ます。白砂のザレ道になって巨大な岩も散在し、雰囲気は一変。

 

スタートして40分ほどで、目指す薬師岳山頂を捉えました。かなりガスっていますが、時折青空が見えて太陽が顔を出したりも…

 

こちらが薬師岳山頂のすぐ手前に建てられた薬師岳小屋。ここに泊まっていれば、苦労は少なかったんだが。。。

 

南御室小屋から50分で薬師岳山頂に到着。多少飛ばしたとはいえ、1時間あれば到着できそう。翌日の出発時間は日の出1時間前の4:45に決定!

山頂はなかなかの広さ。ガスっていて先が見えないのが、余計に広く感じさせます。

 

2つ目の山「観音岳」も見えるかと思いきや、ガスっていて稜線の途中までしか見えませんでした。

「楽しみは明日に取っておけ!」と言われているかのように、姿を隠されました。まぁ明日晴れてくれれば良し!

 

せっかく登ったので記念撮影。そういえば、山頂で反対側から来たおじさんと話しましたが、早朝5時から登り始めて日帰りとのこと。時刻はすでに15時近くでしたが、これから青木鉱泉まで下山するらしい(すげぇ、、、)。

翌日、またご来光を眺めるために登るので、この日はこれで終了~。南御室小屋まで引き返します。どうせ翌日に登るので、別にこの日に薬師岳山頂まで行かなくてもよかったのですが、体力・時間ともにあまりに余っていたので、つい登っちゃいました。一人だと好き勝手できるのがイイね!

 

【動画1:薬師岳山頂から】

 

南御室小屋に戻ったのが15時半。この時間になると、予約者も結構増えてました。夕食まで2時間もあるので布団の上でゆっくりくつろいでいると、隣に寝るおじさん夫婦が帰ってきました。話を聞くと、この方たちも薬師岳山頂まで行ってきたようで、どうやら夜叉神峠からこの小屋までの途中で自分が抜き去っていたようです。(気づかなかった…)

南御室小屋の夕食。山小屋で食べる食事は、今回が初。想像していたよりもまともで、なかなか美味しかったです!

夕食後は隣で寝るおじさん夫婦と雑談。明日はこのまま下山するようで、観音岳・地蔵岳は行かないとのこと。

 

2枚の布団に3人で寝れるかな、、、と思っていたらここで幸運が舞い込む!なんと2人キャンセルになったようで、2つ布団が空いているのと事。「みやっちさん、よければどうぞ」と受付の綺麗な女性に言われたので、遠慮なく移動(ってかこの女主人、100人もの宿泊者の名前を憶えているようですごいです。名前を呼ばれて思わずドキッとしてしまったじゃないか…)

 

結局2つの布団に1人で寝れるという快適な山小屋泊となりました(ラッキー!)

 

翌朝は4時に起床して、布団の上で準備体操。小屋の明かりはついてませんが、ちらほら出発する団体がいました。

 

前日に決めた通り、4:45に出発。明かりは自分のヘッドライド1つだけ…。前後に他の登山客がおらず、肝試しのような登山。正直かなり怖かったです。。。前日に下見しておいて正解でした。

(途中、先に出発した団体を見つけた時は、どれだけホッとしたことか…)

 

森林限界を突破して、後ろを振り返ると綺麗な富士山。空も明るくなってきて、ようやく肝試しから解放w

 

再び薬師岳山頂。予定通り1時間で到着。標高2700mですが、風もそんなに強くなくて、そこまで寒くありません。(というか全然寒さを感じず、本当に10月?といった陽気)

 

山頂についたと同時にご来光。ちょうど雲がかかっていたので、ご来光は見ることができませんでしたが、あの雲の位置なら数分で太陽が顔を出すと思われる、、、

 

なんで、ひとまず2つ目の山、鳳凰三山の最高峰である「観音岳」を目指すことに。この薬師岳から観音岳の稜線がとにかく素晴らしかった!時間にしたら30分くらいですが、高低差もほとんどないので、眺めのいい稜線沿いをのんびり歩けます。

 

午前6:20、2つ目の山「観音岳」に到着。

 

後ろを振り返ると、太陽が綺麗に顔を出していました。富士山の輪郭もくっきり浮かんでいます。

 

西側を見れば、白根三山も綺麗に見えます。

 

北を見れば、目指す地蔵岳のオベリスク。さらにその後ろには甲斐駒ケ岳。改めてみると、甲斐駒ケ岳の存在感は半端ないな…。地蔵岳が子どもに見える。。(写真には写っていませんが、その左にはアルプスの女王「仙丈ケ岳」、右奥には八ヶ岳、さらには瑞牆山・金峰山の姿も見えます)

 

てるぼう、君のおかげだ。

 

【動画2:観音岳山頂からの絶景】

 

写真・動画も撮り終えて、最後の山「地蔵岳」を目指す。この位置からでも地蔵岳の象徴「オベリスク」(右奥の尖った岩)が見えます。ちなみに、その手前の山は赤抜沢ノ頭。地蔵岳手前に立ちはだかる1つのピークです。

 

ちなみにこちらが振り返った観音岳。地味な丘にしか見えないかもしれないですが、鳳凰三山の最高峰なだけあって、眺めは一番よかったです!

 

薬師岳~観音岳の距離は大したことありませんでしたが、観音岳~地蔵岳は意外に遠いです。自分のように観音岳から向かうと下りがメインなので楽ですが、地蔵岳から観音岳を目指すと、なかなかの急坂。登っている人は結構辛そうでした。

 

白砂の道は歩いていて気持ちいい!鳳凰三山縦走中はずっとこんな道が続きます。

時間的にすれ違う人が多く、ほとんどの人から「どこから登ってきたの?」と聞かれました。たぶんこの時間に地蔵岳に向かっている人が少ないから何でしょうか、、確かに自分以外に地蔵岳方面に歩いている人はいませんでした。

 

地蔵岳手前の赤抜沢ノ頭に到着。この看板を見て、初めて「アカヌケ」と読むことを知る。。。

 

そしてここから東側を臨むと・・・

 

出た!地蔵岳の象徴「オベリスク」。

 

午前7:30、最後の山「地蔵岳」に到着。ここにはかなりの人がいて、みんなオベリスクに登ってました。

 

地蔵岳、と呼ばれるだけあって当然お地蔵さんもいます。なかなかの数…

 

せっかくなのでオベリスクに登ってみた。岩の上から来た道を振り返ると、観音岳の背後には相変わらず綺麗な富士山の姿。雲海も綺麗です。

 

オベリスク、登るのは大したことないですが下りとなると、なかなか急。手を滑らせないように慎重に~

 

地蔵岳も登って鳳凰三山制覇。オベリスクに別れを告げ、あとはひたすら下山。

 

【動画3:地蔵岳のオベリスク】

 

帰りは鳳凰小屋方面へ。砂道は足を取られやすく、登っている人はかなり辛そう。。

 

来た道よりも、鳳凰小屋に向かうまでのほうが紅葉が綺麗でした。

 

地蔵岳から20分ほどで鳳凰小屋に到着。小屋の周りは紅葉が綺麗で、いい雰囲気でした。時間的に人がほとんどいなくてとても静か。

 

ここで、山小屋の主人に青木鉱泉までの時間を尋ねると、4時間はかかるとのこと。12:15のバスはギリギリ間に合わないかも、、という時間。すると主人が、御座石温泉へ降りるルートであればバスに十分間に合うと教えてくれました。

ただ、青木鉱泉までドンドコ沢経由で滝を見たいのもある。するとまたまた主人が、「御座石鉱泉のルートは紅葉が綺麗、ドンドコ沢は紅葉は見れないよ」と。で、自分が「滝を見たい気もするのですが、きれいですか?」と聞いてみると、「五色滝は綺麗だよ」と。

紅葉を取るか、滝を取るか、、迷いましたが時間的に余裕もあって今の時期しか見れないということで、紅葉の御座石鉱泉へ向かうことに。当初の予定とは変更です。

 

実際に歩いてみると、確かに紅葉は綺麗でした。…が、それも序盤だけ。かなり期待していただけにちょっと残念。。。

 

紅葉帯を抜けると、あとはひたすら林道。この林道がとにかく長い…。

 

林道の途中に少し開けた場所を発見。看板を見てみると「燕頭山」の山頂らしい。林道の途中にあるので、展望も皆無。山頂という気がしないので、さっさと御座石鉱泉を目指します。

 

まだまだ続く林道。。途中で朝食を食べようかと思いましたが、開けた場所がなく、この林道がいつまで続くかもわからなかったので最後までノンストップで行くことにしました。途中、団体を何組か追い抜くも、目的地は一向に見えず。。。

 

鳳凰小屋から出発して約2時間半、ヘトヘトになってようやく御座石鉱泉に到着。炎天下の中、早いペースで下ったので着いた時には汗だくでした。しかもこの日は幸か不幸か、気温が高かったらしい。。

 

ワンコもぐったりしてました。

 

バスの出発まで1時間以上あるので、温泉に入ることに。1000円も取る割に、風呂は大したことありません。ちょっと損した気分。

時間が早いせいか、男湯はまだ準備中とのこと。他に誰もいないので「女湯を使ってください」と言われました。。。「えぇーー!(適当だな、おい…)」

 

下山後はやっぱり炭酸がほしくなる!風呂上りにサイダーで乾杯。

休憩室には先客がいて、その方とバス到着まで山トークで盛り上がりました。聞くと、登山歴は4年ほどですでに百名山は59座制覇しているとのこと(すごいっ!)。テント泊は今回が初らしく、2泊3日で鳳凰三山を回ったようです。いろいろタメになる話を聞けて、かなり参考になりました。

 

無事に12:30発のバスに乗れて、韮崎駅へ。そこから鈍行で甲府駅まで行き、来た時と同じくスーパーあずさに乗って東京へ。特急はやっぱり早いですね、16時前に家に着けました。

 

初の単独行での山小屋泊でしたが、いろいろな人と話せて面白い旅でした。一人だと多少無茶なコースも組めるので、気も楽。

山頂の広い「薬師岳」、最高峰からの絶景を見れる「観音岳」、オベリスクを有する「地蔵岳」、と鳳凰三山はそれぞれが特徴的な山なので、非常に面白いです。特に薬師岳~観音岳の稜線沿いは、最高に気持ちよかった。

 

鳳凰三山、名前からしてカッコいいですが、その名に恥じぬ素晴らしい絶景を拝めることができます!かなりおススメの山です。

 

時期的に今年のアルプスはもう終わりかもしれません。今年は南アルプス中心に攻めたので、来年は北アルプスを攻めたいです!!

 

以上、お疲れ様でした~

 

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