GWのニュージーランド旅行、7日目はレイクテカポへ。
その名の通り、テカポ湖という美しい湖が広がる場所で、南島でも人気の高い観光地。”世界一美しい星空”とも言われている星の名所でもあります。
幸い快晴に恵まれた1日だったので、ミルキーブルーに輝く神秘の湖と満天の星空を存分に堪能することができました。マウントジョンという丘もあるので、軽登山も楽しむことができます。
山頂まで登って、そこから眺める雄大な自然景観がまた格別でした。
GWのニュージーランド旅行も後半へ。
メインのルートバーントラックは終わってしまいましたが、まだこの後も有名どころを巡って行きます。
長らく滞在していたクイーンズタウンを発ってやってきたのは、南島のほぼ中央に位置するテカポ湖(Lake Tekapo)。
クイーンズタウンのワカティプ湖にも感動しましたが、この湖はそれをはるかに上回る美しさがありました。
5月3日 テカポ湖とマウントジョン
入国して以来、旅の拠点としてずっとお世話になっていたクイーンズタウンともこの日でお別れ。だいぶ親しみを感じてきた街だったので、ここを去るのは名残惜しいものがありました。
ルートバーントラックを一緒に歩いた仲間の一人とも明け方お別れとなり、5人でバスタミナールへと向かう。
朝の8時。予約していた高速バスに乗り込む。右の緑色のInterCityバスです。
こちらの公式サイトから事前にWeb予約できます。テカポまでは37$(約2700円)、運転手に申し込んだ際にメールで送られてくる領収書pdfを見せればOKでした。
座席は自由で空いているところに座れます。行きのこのバスは比較的空いていました。
ワカティプ湖ともこれでお別れ。バスの中から朝日が昇る湖を見納めしておきます。
空港も過ぎて、クイーンズタウンから北上していく形で島の中央部へと向かっていく。
テカポまでは4時間ほどの道のり。途中いくつかトイレ休憩をはさんで進んでいきます。
乗っているバスは8時間くらいかけてクライストチャーチまで向かう長距離バス。自分たちは途中のテカポで下車して1泊、さらにその後マウントクックで2泊して、最終的にはクライストチャーチへと行きます。
街を少しでも離れれば、車窓からの眺めはひたすら大自然。”羊の国”と言われるだけあって、白いモコモコがたくさんいました。羊の大群も定番となりつつある風景。
展望がいいので外をぼんやりと眺めているだけでも結構楽しいです。1点アドバイスとしては、クイーンズタウンからテカポへ向かうなら左側の座席にいた方がいいです。テカポ手前でプカキ湖というかなり綺麗な湖を左手に見ることができるので。
時間通り12時過ぎにテカポに到着。自分が旅行中に乗ったものに限って言えば、ニュージーランドのバスはかなり時刻に正確でした。
自分たちはもともとここで降りる予定でしたが、大抵の長距離バスはこのテカポで45分くらいのお昼休憩になるので、いったん全員バスを下車することになります。
バスを下りたらまずは本日泊まる宿へ。
黄緑色の馴染みある看板を見つける。
ここにも用意されているYHA Lake Tekapo。この数日前に改装オープンしたばっかりなので、見ての通り建物がめちゃくちゃ綺麗でした。
これで3000円程度で泊まれるんだから文句なしでしょ。
昼過ぎでまだチェックインできなかったので、荷物だけ置かせてもらってお昼ご飯へ。
テカポには有名なレストランがあって、それがここ。ちらっと日本語が見えておりますが……
日本料理店「湖畔」。こんな感じで天ぷらやらお寿司と言った日本料理が食べれます。スタッフもほとんどが日本人で普通に日本語通じます。
テカポの中でも人気の店で、順番待ちでした。
15分待ちと言われたので、軽く周辺を散歩。
天体ドームが見えますが、冒頭で言った通りテカポは星空が有名。天体観測を目的に訪れる観光客も多いです。
自分たちも夜に見ましたが、確かにすごかったです。
そして、レイクテカポと言えば当然このテカポ湖。ドーン!と目の前に広がってます。
輝かしいほどのブルーに染まった湖!もうめちゃくちゃ綺麗でした。
1本の紅葉の樹も画になる。
あまりにも綺麗な色をした湖。周りに広がる雪山も合わさって絶景でございます。
詳しいことはよくわからないですが、氷河が溶け込んで(?)信じられないくらいの透明度になって、これほど青空を映すように染まるようです。
ミルキーブルー?ターコイズブルー?コバルトブルー?とにかく青い輝きが神秘的。
紅葉の樹も近くに来るとかなりデカい。
人工的に植えたんだろうけど、いわゆるインスタ映えってやつ。見栄えとしては最高に映えた演出になって、狙い通り観光客を喜ばせております。
あちらの山はマウントジョン。
大した標高もない丘のような山ですが、トレッキングコースがあって登れるようになっています。あの山頂からの展望も抜群で、星観測のための天文台もあり。
後で自分たちも登りに行きます。
ミルキーブルーのテカポ湖と山岳風景。
ここは天国かっ!
対岸に小さく見えている家のような建物は教会。
あの教会もテカポ湖では有名な観光スポットで、こちらも後で行きます。
もうずっと眺めていたくなる美しさ。
近くで見ると透明な水にしか見えないから不思議。入浴剤でも入れたんじゃないかってくらい、遠目から見ると青色してます。
ずっといたくなる湖畔でしたが、お昼ご飯を食べに戻る。
こんな感じで湖畔も広々としているのがいいです。どうも星空を綺麗に見せるために、湖から一定の距離には建物も街灯も置かないようにしているとかなんとか。
ゴールデンウィークはちょうど紅葉時期と重なるので、この1本の樹が見事に色づいてオプション付きの絶景に。タイミングが良ければ山に雪も降ってくれるので、5月のテカポは時期的にもかなり良いタイミングだと思います。
イモトも「映え~!!」って言いそうな絵本のような世界。
何枚も撮ってしまった紅葉とテカポ湖。美しいことこの上なし。
日本レストランに戻って頂いたのはサーモン丼。ニュージーランドに来てまで日本食かよと思いますが、このサーモンはニュージーランド産のもので現地の海鮮を食す意味でもおすすめ。店も推していて、実際良く脂が乗っていて旨かったです。
ニュージーランドは島国なのでシーフードも美味しく、その中でもキングサーモンは特に有名。
サーモン丼を食してYHAに戻ってチェックイン。早速、宿の中を探検。
こちらはキッチン。綺麗ですが、クイーンズタウンのキッチンに比べるとやや狭い感じがしました。
これでも十分恵まれている方で、どうも最初のクイーンズタウンのYHAが完璧すぎた模様。
こちらは食堂スペース。ここもクイーンズタウンのYHAに比べるとやや狭い。夕食時は空きスペースを探すのに少し待ったりもしました。
しかしテラスからの眺めは最高!言うことなし。
このYHAのロケーションはかなり恵まれていて、他の観光ホテルよりも湖に近いので、こんな感じのオーシャンビューならぬレイクビューを堪能できます。
翌朝、ここから眺める朝焼けがまた綺麗でした。
休憩ロビー。
ソファーふかふか。ボードゲームとか本とか色々と置いてありました。
こちらが部屋。4人部屋で部屋にシャワーが付いているタイプでした。
同室の一人が台湾人女性の方で、気さくに話しかけてきてくれたので色々と聞いてみたら、その方はもう今日でテカポ3日目だそう。天気の保険も兼ねて2泊くらいするのは確かに正しいのかもしれない。
実際ここに来るまでは、湖がこれほど綺麗なもんだとは思ってませんでした。
部屋に荷物を置いて、まずは有名な観光スポットにもなっている教会へ。
YHAから徒歩5分くらいの近さ。橋を渡った対岸にあります。
雲1つない見事な快晴。
数日前に雪が降ってくれたおかげで、山の雪景色もいい感じです。
日差しは強烈なので日焼け止めと帽子は必須。(紫外線が日本の7倍あるらしい)
橋の影さえ美しく見えてしまう。
もう凄すぎるわ、レイクテカポ。
ルートバーンの景色にさんざん感動してからのテカポだったけど、ここもニュージーランドの美しい自然を堪能できる絶景スポット。
来て良かったです。
そしてこちらがテカポで有名な教会『善き羊飼いの教会』
石造りの小さい家のような教会ですが、中は礼拝堂になっていて入れるようになっています(※撮影禁止)
観光客もたくさんいました。
この教会はかなり有名で、テカポのことを調べると、この教会と星空の写真がだいたい使われています。
実際に自分たちもこの教会と星空を見るために、夜に再びここを訪れました。
昼間は自由に教会に近づけますが、夜は教会の周りに柵が敷かれて、写真撮影はその外側からすることになります。
どうも観光客のマナー問題があって柵ができたっぽい。
教会の目の前にも当然ながらテカポ湖の美しい眺望。
このテカポが星空として有名なのは、単に空が開けているとか教会というおしゃれアイテムがあるからとかではなく、晴天率が高いのと空気が乾燥していて澄んでいるから、さらにこの周辺に街が一切なく人口の明かりがほとんど届かないから、という条件が揃っているためらしい。あと、南半球の方が星が多いって言う情報もありました。
ここにある天文台も世界最南端の天文台だそうで、現在このテカポの星空を世界遺産に登録すべく頑張っているとのこと。
教会はまた夜に来るとして、お次はあちらに見える丘・Mt.John/マウントジョンへ。
あの山の上からも素晴らしいテカポの景色を眺めることができます。
山頂まですぐだろうと思っていたんだけど、登山口に行くまでが意外と長かった。湖があるので迂回するような形で道路沿いを進んでいきます。
道路の向こうの高台にある、高級リゾートホテルのような綺麗な建物。テカポは湖の周りにホテルや観光施設が点在する程度で、街というほどの規模ではありません。この裏にあるもの広いゴルフ場、夜は真っ暗になります。
星鑑賞に出かけるなら、ライトも忘れずに。
道路沿いを歩いて登山口に到着。
登山コースはいくつかありますが、こちらは最短で登れる急登ルート。およそ1時間で山頂に行けます。
急登と言っても、普段山登りしている人にとっては余裕かと。
登山口の脇にあったのが「スプリングス・ホット・プールズ」という温水プール施設。ここもテカポを調べていると、水着美女が湖を眺めながら入っている写真を見ることがあるかと思います。
山陰のひっそりしたところにあって、少しイメージと違いました。温水プールも登山道から丸見え。残念ながら水着美女はいませんでしたが……
なぜかこの裏にはスケートリンク場もありました。
道はひたすら登り坂。しっかりと整備されているので、多少の体力さえあれば誰にでも登れます。前の日本人女性二人組も、普段着&普段靴で登ってました。
これとは別に緩やかに登る2時間コースの登山道もあります。さらに言えば、車を使って山頂までも行けてしまいます。
すぐに景色は良くなって、あたりは草原風景へ。
深まる秋に相応しい哀愁ある景色。
ニュージーランドに来てから毎日トレッキングしているので、今日で6日連続の登山になってますが、このマウントジョンはかなり楽に登れる。
ルートバーン後の良いクールダウンになっております。
後ろを振り返ると広大な大地。
湖がある方向とは逆の景色。まるで違う荒涼とした世界でした。
草原の中にひっそりと咲いていたのがMatBroomという花。
ニュージーランドで有名な花なのかは知らないですが、山頂の案内板に写真付きで紹介されてました。
天文台の丸いドームが見えてきたら山頂も近い。
青空が広がっていますが、もう時刻は16時。あと1時間半もすれば日没を迎えます。
16時過ぎ、マウントジョンの山頂に到着。
だいぶ遅めにやってきましたが、この時間でも観光客は多めでした。
こちらが山頂からの展望。
美しい湖とテカポの街並み。ここから見るとよくわかりますが、テカポの街は小ぢんまりとしていて、少し離れればひたすら荒野。
対岸の森は、ここら辺にもっと緑を増やそうと頑張って植生しているそうです。
テカポ湖の奥行きは広い。そしてここから眺めると、周りの山なみの美しさが一層引き立つ。
水面に鏡のように映し出された雪山の景色とか、個人的にはすごい感動した。
改めてすごい気に入ったテカポ。
湖の反対側は山と大地だけ。
これも日本では見れそうにない景色。「土地余ってんなぁ~」とか思ってしまう都会人でございます。
標高はそこまで高くない山ですが、山頂には360℃の大パノラマが待っているので、ぜひ時間があれば登ってほしい山です。
テカポの観光ガイドブックでも、このマウントジョンは必ず紹介されています。
反対側にも丘があるので行ってみることに。
天体観測所としても利用されているので、人工物も多いマウントジョンの山頂。
車が置かれていることからもわかる通り、登ってきた方の逆側には道が通っているので車で上がってくることができます。
小さい駐車場もありました。
マウントジョン山頂のカフェ
マウントジョンの天文台。
夜間もツアーを申し込めばここまで車で来て星空を鑑賞することができるようになっています。現地在住の日本人ガイドさんもいます。
一般観光客は夜間の入場は禁止。登山道も17時か18時で閉めきるって書いてありました。
山頂から再びテカポ湖。
陽も沈んできて、さっきまでとは色合いも少し変わってきた。
あの奥に見える雪山と水面に映る景色が本当に良かった。
どうも自分は水面に映る山の風景がかなり好きなのかも。八方池からの白馬岳とか鏡池からの槍ヶ岳とか大好きだし。
個人的に大ヒットでしたよテカポは。
こちら側に来てみたらまた1つ湖がありました。テカポ湖と奥でつながっているのかもしれないけど、こちらも綺麗。
そして奥に見える山々は、翌日から向かうマウントクックの山域。ニュージーランド最高峰のマウントクック、ここから見えていたのかもしれないけど、どれかはよくわかりませんでした。
陽が沈むギリギリまで展望を楽しんで下山。
先ほど語ったマウントクック。クイーンズタウンからクックへ向かうまでにあるのがこのテカポ。直接クックへ向かえるところを、あえてワンクッション置く形でこのテカポに1泊してみたけど、その選択をして良かった。
ルートバーンはトレッキングする人にしか勧められないけど、ここは誰にでもお勧めしたい観光地となりました。
下山はあっという間でしたが、下りてきたらもう日没寸前。
湖畔の山のアーベントロートが、これまた美しい景色でした。
宿に戻る道路沿いからの夕焼け。
12時にここに到着したので半日ほどしか観光の時間はなかったですが、予定通り回りたいところは回れました。
完全に陽が沈んでからのテカポ湖も乙なもので、昼間の輝かしいブルーとはまた違う幻想的な風景でした。
時間帯によって色彩を変える湖は素敵です。
クイーンズタウンにもあった中型スーパー「4スクエア」がテカポにもあるので、ここで買い出し。YHAは素泊まりなので、食事は自分たちで自炊するスタイルになります。
また、明日から向かうマウントクックにはスーパーが一切ないので、クックでの2泊分の食材もここで購入しておく必要があります。マウントクックは観光地でありながら店が何もないのでご注意ください。
今宵はピザを作ったぞ。
オーブンも完備されているので生地と具材買うだけで作れてしまう。美味しゅうございました。
夕食後はしばらくまったりして、21時くらいに再び外出。
防寒着とヘッドライトだけ持って、昼間に行った教会へ。 宿を出てすぐに見上げた星空は「あれ…っ?」ってくらい微妙だったけど、それは街灯が邪魔していただけのようで、真っ暗な教会に来てみたらすごかった…
こちらが有名な『善き羊飼いの教会と星空 』
教会の背後に見事な天の川を見ることができました。ルートバーンに続いて2枚目の星空の写真。コンデジでこれだけの写真が撮れるので、一眼レフを持っていけばもっと綺麗な星が撮れると思います。(ちなみに撮影で使ったカメラはRICOH・GRⅢ)
寒い中足を運んだだけあって、空気も澄んでいて肉眼で見たらこれ以上に綺麗でした。流れ星も何個か見れた。
縦でも1枚。夜間は教会の周りに柵が敷かれているので、それに張り付くような形でズラーっと三脚隊が並んで、みんな撮影してました。
自分くらいの素人レベルでこれだけの写真が撮れるので、フルサイズの一眼持っている人にはぜひここに来て1枚撮ってほしい。たぶんiphoneとかでも三脚があれば割といい画が撮れると思う。それくらい綺麗な星空でした。
レイクテカポ、もう翌日去ることになる街ですが、時間の限り遊べてとても気に入った場所になりました。クイーンズタウンから直接マウントクックに向かわずに、ここに1泊して本当に良かったです。
もし次にニュージーランドに来ることになっても、テカポはまた来たいと思う。人にもぜひお勧めしたいところでした。
美しい湖を満喫して、いよいよ明日から最後のフィールドであるマウントクックへ。
旅も終盤戦。
コメント
星空、すばらしいですね!
教会がラブリーで、そこから漏れる明かりも味がある。なおいいですね。
私も見てみたいし、写真に撮ってみたいです。
日本ももっと環境とか景観とか伝統とか…守ってもいいですよね。
入山制限とかもっと厳しくしてほしいくらい。
satominさん、こんにちは。
世界一と言われているだけ、なかなか綺麗でした。教会というオプション付きなのもの良かったですね。
世界遺産の登録を目指しているだけあって、環境整備もしっかりしている感じでした。登山道の入場時間はありますし、建物の建設範囲も限られていたりします。ニュージーランドは自然環境への配慮がかなり行き届いているように見えて、そこも今回の旅でいいなと思ったところです。
はじめまして!
いつもブログを見て登山ルートの参考にさせてもらってます!
NZも2年前に行ったばかりだったので、懐かしくておもわずコメントしてしまいました。
僕もテカポで星空の撮影しましたが、教会周辺は、場所取りとか車のライトとかで殺伐としてませんでしたか?(笑)
マウントクックの記事も楽しみにしてます!
take25さん、初めまして。
コメントありがとうございます!ニュージーランド行かれたことあるんですね。
教会周辺の場所取り合戦(笑)
おっしゃる通り、実際は殺伐としてました。シャッター開けているときにヘッドライトが横切って怒っている人もいたり、、、なかなかの人間模様でしたよ。
星空も良かったですが、昼間の湖の美しさにも感動したテカポでした!
レイクテカポは素晴らしいですね!
昔プラネタリウムで見たことありましたが、その時見た星空にかなり感動してました、みやっちさん羨ましいです笑
somaiさん、こんばんは。
日中のテカポも良かったですが、夜の星空が本当に感動ものでした。
まさにプラネタリウムを見ている感じで、定点観測していると星の動きもよくわかりましたし、流れ星もたくさん見れました。
ニュージーランドにお越しの際は、ぜひレイクテカポへ!