【藤野】金剛山〜高倉山 山の目が見つめる駅からハイキング

【藤野】金剛山〜高倉山 山の目が見つめる駅からハイキング

JR中央本線の藤野駅から一本松山〜京塚山〜金剛山〜高倉山というルートで日帰り登山に行ってきました。

低山が連なるハイキングコースで、特筆すべきは道中にある「芸術の道」。いくつもの不思議なオブジェが点在しており、特に「山の目」や「ラブレター」などはインパクトが強くて面白かったです。

桜や梅も咲いていて、春の山登りを楽しめました。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

 


2024年3月9日【藤野】金剛山~高倉山 日帰りハイキング

今日も駅から登山。

起きれたタイミングで電車に乗り、現地に着いて即開始。

時間に縛られないこの気楽さが最高です。

JR中央本線・藤野駅

やってきたのはJR中央本線の藤野駅。高尾駅から2つ先の、限りなく東京に近い神奈川県。

先週登った陣馬山のスタート駅としても使えるので、ハイカーもそれなりに降りるのですが、思えばこの駅で降りたことってほとんどなかったです。

駅舎や駅前を見ても、懐かしさより初めましてという感じ。

 

藤野駅からハイキング開始

今日歩く山ももちろん初めて行くところ。

地図を見ていてこれまでノータッチのエリアだったので、今回こうして歩きにやってきました。

ルートがいくつもあるので登山口までの行き方は色々とありますが、西側の石楯山から登ることにしました。弁天橋を渡って行きます。

 

【藤野】緑のラブレター

藤野駅を出てすぐに目に飛び込んだのが、正面の山の中に見えたラブレター

「緑のラブレター」というアート作品で、この界隈では割と有名。中央道からも見えるので、知っている人も多いのではないでしょうか。

芸術の街・藤野として、街おこしの一環で作られたようです。

歩くコース次第では、あのラブレターのすぐ近くまで行けるルートもあります。

 

【藤野】金剛山~高倉山 石楯山登山口

駅から30分ほど歩いて石楯山登山口に到着。

現地では漢字の読み方がわからずに、帰って調べてみたらヤマレコ曰く「いしたてやま」らしいです。(いわだてやま、と呼ぶ説もあるとか)

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

登山口から山頂までは10分程度。

非常に短いですが、景色は結構開けています。そしてこのあたりはヤマツツジの木に囲まれていたので、4月あたりに来れば花もたくさん見れてより面白そうでした。

 

【藤野】石楯山の見晴台

見晴台に到着。奥にはベンチもいくつかあって、絶好の休憩場所になっています。

 

【藤野】石楯山山頂

そのすぐ近くにあるのが石楯山の山頂。

年季の入った「しあわせの鐘」なるものがありました。

 

【藤野】石楯山登山 山頂からの展望

山頂からの展望が素晴らしい。

標高270m程度の低山とは思えない、開放的な眺めが広がっていました。

正面に見えるのは高尾の山々です。

 

【藤野】金剛山〜高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

ここから進路を東へ。

山の中に入ってしまえば、そこはしっかりとした登山道。適度な上り下りもあります。

 

【藤野】一本松山登山口

いったん林道に出て、こちらの階段から再び登山道へ。

ここら辺はルートが細かく入り組んでいるので、Yamapやヤマレコの先人たちの軌跡を追うのが良いと思います。

 

【藤野】一本松山登山

次に目指すのが一本松山。

芸術の道なる方面も気になりますが、後ほど歩くことになります。

そして、その芸術作品の一つに驚愕させられました。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

一本松山山頂へは、このA08の標識の右の道を上に進んでいきます。左は巻き道。

登山道に入ってからの分岐も多いです。

 

【藤野】一本松山山頂

【藤野】一本松山山頂の標識

こちらが一本松山の山頂。標高は337m。

小さい標識が木に打ち付けられていました。

 

【藤野】一本松山から京塚山(石山)方面へハイキング

一本松山を下ったところにあるのがA10の分岐。

ここからいったん寄り道して京塚山(石山)方面へ進んでいきます。

 

【藤野】京塚山(石山)ハイキング 崩落個所

途中、道が一部崩壊して落とし穴になっている箇所があったのでご注意ください。

ロープで封鎖されていたので大丈夫だとは思いますが。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

しばらく歩いてまた分岐。

京塚山(石山)は右ですが、左の園芸ランド事務所方面に5分ほど行くと山頂があるので行ってみました。

 

【藤野】古峯山山頂

【藤野】古峯山山頂

それがこちらの古峯山

ベンチがあって展望も良かったです。

標識は例によって木に打ち付けられていました。なるほど、この界隈の山頂標識はこのスタイルらしい。

 

【藤野】京塚山~金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

来た道を戻って京塚山方面へ。

平坦な箇所のみ写真に収めていますが、実際はアップダウンも多少あって、それなりに歩きごたえあります。

 

【藤野】京塚山(石山)山頂

【藤野】京塚山(石山)山頂

こちらが京塚山。別名、石山となっていましたが、確かに山頂には岩や石碑がいくつもありました。

ここから自分は先ほどのA10の分岐まで戻りましたが、反対方面へ下っていくと、駅から見えたラブレターの真上に行くことができます。

近くで見ると雨風にさらされてかなり劣化が激しいようですが、ずいぶん前に作られたものなんで致し方ないですね。ラブレターの夢をぶち壊されたくない方は、見ないでおきましょう。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

A10の分岐まで戻り、次なる金剛山へ向かうべく南側の登山口へいったん下山。

正面奥へと進んでいきます。

 

【藤野】金剛山~高倉山 河津桜が咲く

河津桜でしょうか。

思いがけぬ出会い、道路わきに綺麗に咲いていました。

 

【藤野】金剛山〜高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

桜を眺めつつ、舗装路を進んで正面に山へと向かっていく。

途中にシュタイナー学校というこども園があり、何か催し物でもあったのか家族連れが多くて賑わっていました。

休日の平和なひと時。

 

そんな穏やかな雰囲気の中で、奴は突然現れた……

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

お分かりいただけるだろうか……

 

正面奥の山をよ~く見てほしい。

 

【藤野】山の目

!?!?!?

うぉ!山に目がっ!!

不気味な二つの目玉がこちらを凝視。

こ、怖い……(こっち見んな)

 

【藤野】山の目 標識

あれは何だ、と思って歩いていたらこの標識を発見。

山の目」という、これも1つの芸術作品だそうで。

理由がわかって一安心も、やっぱり不気味。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

標識から山まではこの距離感。

だいぶ遠いですが、ここからでも十分視線を感じられるほど、インパクト強烈な作品です。

ラブレターと対をなす山に作られた芸術品、ぜひご堪能ください。

後々知りますが、この日最後のピークとなった高倉山が、まさにあの目がある山でした。

 

【藤野】金剛山〜高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

左からの強烈な視線を感じつつ、先へと進んでいく。

ここら辺は梅林も点在していて、先ほどの桜と合わせてお花見散策が楽しめました。

 

【藤野】金剛山~高倉山 満開に咲いていた梅の花

青空の下で満開に咲く梅の花。

都内近郊の各地の梅林はだいぶ終盤に差し掛かっていますが、ここら辺の梅はまだまだ見ごろでした。

 

【藤野】金剛山登山口

こちらから再び登山道へ。

標識にある通行止めとは高倉山から先の区間で、金剛山や高倉山は普通に登ることができます。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

金剛山から稜線までの登りがこの日一番の急登ポイントでした。

距離はたいして長くはないです。

 

【藤野】鶴島金剛山〜高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

稜線に出て、いったん鶴島金剛山方面へ。

自分の持っている山と高原地図には金剛山としか書かれていませんでしたが、実際は2つのピークがありました。

 

【藤野】鶴島金剛山登山

先ほどの分岐から鶴島金剛山までは非常に快適な稜線ハイクで気持ちよかったです。

枯れ木が立ち並んではいますが、木々の合間から左右どちらの景色も見渡せました。

左手が丹沢、右手が高尾方面です。

 

【藤野】鶴島金剛山山頂

【藤野】鶴島金剛山登山 山頂の標識

鶴島金剛山に到着。これまでのピークの中では一番標識が立派で、標高491mはこの日のルート上の最高峰です。

 

【藤野】鶴島金剛山登山 山頂からの展望

眺めも素晴らしい。

眼下に見えるのは秋山川。

奥秩父方面の山も見えて、今日登った山の中でも一番気に入った山頂でした。藤野駅からも一番遠いところにあるので、この山を目標にコースを組み立てるのがおすすめです。

 

【藤野】鶴島金剛山~名倉金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

先ほどの分岐まで戻って、反対側の稜線へと向かいます。

ここからもう1つの金剛山まではすぐです。

 

【藤野】名倉金剛山山頂

祠のあったこちらが2つ目の金剛山。名倉金剛山と呼ばれているようです。

 

【藤野】金剛山~高倉山 丹沢方面の展望

こちらの山頂は丹沢方面がよく見えました。

正面奥に見える山は蛭ヶ岳あたりかな。前日に雪が降ったのもあって、山肌が白かったです。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

その先もしばし稜線ハイク。

ここまですれ違った登山者はたったの4名で、非常に静かな登山道が続きます。

駅から歩けるハイキングコースということで、もっと賑わっているものだと思ってましたが、全然人がいませんでした。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

再び林道に出る。

ここを少し先へ歩くと、右手に再び登山道への入り口があります。

 

【藤野】金剛山~高倉山 ヤマビル注意の看板

こちらの看板を見て一瞬躊躇しましたが、3月はおそらくまだヤマビルはいないはず…!「大量発生」「厳重に警戒」というからには余程なんでしょうか。

これまでヤマビルの被害に合ったことはないですが、春先はどうしてもヒルの存在が気になります。

ここら辺もヒルの巣窟っぽいので、寒い季節に登りに来ましょう。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目の標識

そして最後の高倉山目前というところで、この標識を発見。

「山の目」

数時間前に不気味な視線を向けてきた、あの2つの目があるそうなので行ってみます。

 

【藤野】近くで見る「山の目」

すぐにありました。

上から見下ろす感じだったので、ぱっと見では目玉だとはわからなかったですが、確かに黒い瞳もあったぞ。

正面に回り込む道はなかったし、これ以上間近で見るとなんか呪われそうな気がしたのでやめました。

 

【藤野】高倉山登山 山頂

こうして最後の山、高倉山に登頂完了。

一部省略したのもありますが、この日登頂した山は「石楯山・蚕影山・一本松山・坊主山・古峯山・京塚山・名倉金剛山・鶴島金剛山・高倉山」の計9つ。

いずれも低山ですが、小刻みに上り下りがあったので、日帰り登山としてはちょうど良い疲れでした。

 

【藤野】金剛山~高倉山 藤野駅まで林道歩き

高倉山から見晴台方面は通行止めという看板があったので、林道経由で藤野駅まで戻ります。

駅までは50分ほどの道のり。

 

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

【藤野】金剛山~高倉山 山の目と芸術の道へハイキング

そして、序盤の標識にもあって気になっていた「芸術の道」がまさに帰りに歩いたところ。

道中にはいくつもの作品があって、どれも奇抜というか何というか。説明文を読んでもいまいち理解しきれない部分があり、やっぱり自分には芸術を嗜む感性が低いんだなと思いました。

 

【藤野】芸術の道

藤野駅周辺に作られた芸術の道。

右に写真で記されているようにたくさんのアート作品が散らばっているので、登山と合わせて捜し歩いてみてください。

山の目やラブレターも、もちろんその中の1つに含まれています。

 

藤野駅

こうして藤野駅まで歩いて本日の登山が終了。

標高500mにも満たない山々でしたが、どの山も展望が良くて面白かったです。

登山の印象以上に「山の目」のインパクトが強烈でしたが、芸術の道のアート作品もこのルートの見どころなので、ぜひ合わせて楽しんでみてください。

 

また1つ、駅から登れるハイキングコースを見つけられました。

 

【日程】
2024年3月9日

【コースタイム】
8:20 藤野駅
9:00 石楯山
9:20 一本松山
10:00 京塚山
11:00 鶴島金剛山
11:15 名倉金剛山
11:30 山の目
11:35 高倉山
12:45 藤野駅

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