埼玉県の鐘撞堂山へ春のお花見ハイキングに行ってきました。
奥武蔵・秩父のエリアは花が綺麗な山が多いですが、この鐘撞堂山もその1つ。3月下旬頃には桜やカタクリが咲き、とても綺麗な景色を見せてくれます。
コースは色々とありますが、カタクリを求めていくのであれば虎ヶ岡城址に群生地があるのでお勧めです。
下山後には寄居の鉢形城公園にも立ち寄って、春の登山を大いに楽しめました。
2023年の春は奥武蔵・秩父が自分の中での一番のホットスポット。隔週の頻度で登りに行ってました。
その最初となったのが、今回の鐘撞堂山(かねつきどうやま)。
標高330mの低山で、電車のみのアクセスで駅から登れるお手軽の山です。
お勧めの時期は3月下旬から4月にかけて。桜の名所としても有名で、山頂付近は満開の桜風景を見ることができます。
それに加えてカタクリ!
虎ヶ岡城址ルートに群生地があって、今回はそれを求めて寄居駅から波久礼駅へと縦走してきました。
2023年3月20日 鐘撞堂山 春の日帰り登山
都内からアクセスしやすい山域の1つ、埼玉県の奥武蔵。
奥多摩や丹沢と比べるとこれまで登りに行った頻度が少ないので、まだ未知の山も多く、色々と開拓し甲斐があります。
今回の鐘撞堂山も初めて登る山です。
スタートは寄居駅(北口)。鐘撞堂山は駅から登れる駅チカ物件で、標高も330mなので手軽に登って下りてこれる山です。
時刻も10時半過ぎと、遅めの歩き出し。
駅からすでに道順の標識を用意してくれています。
ルートはいくつかありますが、標識に書かれていた大正池から登ることにしました。
駅から20分ほどで大正池に到着。
ため池かな。思っていたよりも大きかったです。
大正池のすぐ先が登山口。駅から登山口までがそれほど遠くないのがいいですね。
交差点には見えないですが、看板に従って一時停止の左右確認して入場します。
登るのは円良田コース。
下山路も色々とありますが、今回は少し長めの虎ヶ岡城址経由で隣の波久礼駅まで歩くルートで行きました。
登山道は全体を通して非常に歩きやすい道。
ここら辺の雰囲気はどことなく箱根の山っぽい感じがしました。
少し登ったところにあったのがスカイツリー展望台。
←を見てみる。
肉眼で見えたような見えてないような。
お手製の竹筒をぜひ覗いてみてください。子ども向けにちびっこサイズが設けられているのに、これを作った人の優しさを感じました。
歩きやすい道を登っていき、こんな感じの階段が見えてきたら山頂もすぐです。
高尾山よりも高低差が少ない鐘撞堂山。短時間で登れるので、ここなら登山が初めてという人を連れてきても安心かと思います。
山頂が近づくにつれて増えてくるのが桜の木。
この日は3月20日。カタクリを求めて来たので桜には若干時期が早かったですが、それでも5分咲き程度には開花していました。
山で見る桜は、街で見るよりも綺麗に見える。
山で食べるカップラーメンは、家で食べるよりも美味しく感じる。
これぞ登山マジック。
こうしてあっという間に山頂に到着。初登頂の鐘撞堂山。
登山口から30分弱、寄居駅からも1時間程度という道のりでした。
山頂はこんな感じ。休憩できる東屋や展望台もあってかなり広々としています。
そしてこの周りにある樹のほぼすべてが桜。翌週に来たらおそらく満開の桜を見れたと思います。
これが一斉に開花したら凄い景色が見れそうだったので、次はぜひとも桜の時期に登りに来ようと思いました。
鐘撞堂山という名前だけあって、山頂には撞ける鐘が置いてありました。
たたくと結構いい音します。
山頂からの展望。スカイツリー、都心方面を見渡せます。
3月にしては霞もそこまでなく、割と遠くまで見通せました。
反対側も開けていて、日光や谷川岳、浅間山あたりまで見ることができます。
山頂周辺に咲く桜が綺麗。
短時間で登れるし、気軽なお花見ハイキングとしては最適な山ではなかろうか。
そしてお目当てのカタクリ発見!
山頂付近にひっそりと咲いているポイントがあるので探してみてください。
カタクリの群生は別にあるので、山頂辺りでは特に意識してなかったですが、たまたま見つけられて良かったです。
これは河津桜かな。
シーズンは過ぎてますが、まだ結構残ってくれてました。
短時間で登れたとは言え、スタートが遅かったのでちょうどお昼時。
ゆっくり昼休憩して先へ進む。
下山路はいくつかありますが、今回は円良田特産センター方面へ下山します。
下山コースも歩きやすい。
時折開けるポイントもあって、登山道も明るく歩いていて楽しいです。
桜も随所に咲いていて、春の登山にピッタリだなと痛感。
下山も30分かからないくらい。
街へと下りてきましたが、ここから今回はもう1つピークを登ります。
それがこちらの虎ヶ岡城址。城址となっていますが、1つの山と思って行った方がいいです。最後、結構登らされるので。
そしてこの親切な案内よ。分刻みで書いてあるあたりに絶大な信頼感を感じます。
奥武蔵・秩父界隈の標識は非常に丁寧な仕事をなさる。
2分で行けるとのことだったので、円良田特産センターに寄り道。
この日は月曜日ということで残念ながら定休日でしたが、地域の特産品(野菜や果物など)が売られているようです。
すごく気になったのが特産品のエゴマ油かけ放題のアイス。油をかけるアイスって全然想像つかないので、どなたか食べてみて感想教えてください。
戻って虎ヶ岡城址へ。
標識に従って行けば登山道まで案内してくれます。
1点注意するのがこちら。
この左手直進の道が、今回の主目的でもあるカタクリ群生地へとつながるルートなのですが、数年前の台風だか大雨で通行止めになっています。
右手のコースから迂回して登ることになるのですが、群生地へは向こう側から回り込めるようになっているのでご安心を。
迂回コースを進んで行く。
道はしっかりと整備されているので迷うようなことはありません。
入り口付近は梅の花がたくさん咲いてました。
城址というのですぐ着くだろうと思ってたら結構登らされる。
そして最後の階段がこの日一番の急登でした。
距離は短いですが斜度がエグイのでお気を付けください。
こうして虎ヶ岡城址に到着。
山頂と呼んでもいいくらい立派なピークで、こちらも広い屋根付きの休憩ベンチがありました。
展望も素晴らしい。
北側が開けているので、晴れていれば日光や谷川方面の山々が見渡せます。
道を戻って波久礼駅(はぐれえき)方面へと下山します。
お目当てのカタクリの群生地は、この分岐を波久礼駅方面に進んだところ。
こんな感じで標識も書かれているので、カタクリ群生地へと向かいます。
3分なのですぐそこ。
そしてこちらがお目当てのカタクリ群生地。
一見すると何もないように見えますが……
ポツリポツリと足元にカタクリが咲いてました。
毎年3月になると見たくなる、春を告げる花。
今年も無事に見れました。
ここの群生地は天然由来なのかな。
人の手で整備されているような感じではありませんでした。
標識の右上に写真が載っていたのですが、ピーク時には一面カタクリで覆われることもあるそうです。
タイミングがやや早かったのかもしれません。
群生と言うのは少し物寂しい規模でしたが、逆に数少ない中で咲く一凛の花が神々しく見えました。
そしてこの後、意外な場所でカタクリの群生を見ることになったのは数時間後の話。
波久礼駅までは少し距離が長め。
多少のアップダウンもあって、ここら辺の区間が一番登山している感じでした。
鐘撞堂山ではたくさんの人が登ってましたが、こちらでは全然人と会わなかったです。
下山口にあったのが亀の井ホテル。
日帰り入浴(800円)もやっているので、下山後に温泉も楽しめるのがこのコースの良いところ。
受付が14時までなので、入る場合は時間にお気を付けください。
こうして寄居駅の1つ隣の波久礼駅に下山完了。
秩父鉄道っぽい哀愁漂う駅舎ですね。電話ボックスもいまや絶滅危惧種でしょうか。昭和な雰囲気が非常に良きです。
駅前に美味しそうなうどん屋さんもあったので、そちらも良ければどうぞ。
日没まで少し時間があったので、寄居駅で下車して1つ観光地を巡ることに。
登りとは逆の南口から歩いて10分くらいのところです。
それがこちらの鉢形城公園の氏邦桜(エドヒガン)。
ちょうど満開を迎えていて素晴らしい咲きっぷりでした。
実はここに来たのは、鐘撞堂山山頂で休憩している時に、近くにいた年配のハイカーさんたちがここの桜が満開という話をしていたからです。
聞き耳立てておいて良かったぜ。
桜以外にもミツマタなどもたくさん咲いていました。
予期せぬ形でミツマタもゲット。
そしてビックリしたのが、ここにもあったカタクリの群生。
しかもこちらの方はちょうど見頃を迎えていて、山の中で見たものよりも遥かに数が多かったです。
鉢形城公園にもカタクリ群生地があるので、桜と合わせてぜひ見てみてください。
記事も別で書いたので、よければどうぞ。
【寄居】鉢形城公園 満開の氏邦桜とカタクリの群生
こうして鐘撞堂山の春のハイキングが終了。虎ヶ岡城址まで登ったので、全体としてはなかなかの歩き応えで楽しかったです。
電車のみのアクセスで駅から登れる手軽さがあり、山頂にはカタクリや桜が咲いているので、お花見登山としては非常にお勧めです。
次は桜が満開のタイミングで登りに来たいと思います。
【日程】
2023年3月20日
【コースタイム】
10:40 寄居駅
11:00 大正池
11:30 鐘撞堂山
12:30 円良田特産センター
12:50 虎ヶ岡城址
13:05 カタクリ群生地
14:10 波久礼駅
コメント