三浦半島の大楠山へ電車・バスを使ってハイキングに行ってきました。
2月は河津桜が満開となる季節。山頂付近で綺麗に咲いていて、他にも梅やスイセン、海の展望と合わせて気持ちの良い登山ができました。
前田橋コースであれば、近くに海に立つ巨大な岩が見れる立石公園もあるので合わせて観光するのがおすすめです。
早咲きの桜と言えば河津桜。
梅の花と競うように2月に見頃を迎える桜で、今回はこの花がお目当て。
河津桜が見れる山というのも探せばたくさんありますが、今回は三浦半島の最高峰・大楠山(おおぐすやま)に行ってきました。
三浦富士~武山と合わせて登ったので、なかなか歩き応えのあるコースとなりました。
2024年2月17日 河津桜咲く大楠山 日帰りハイキング
大楠山も10年ぶりの山。
ここ最近の山登りは、10年以上ぶりのご無沙汰登山が続いております。
メインは大楠山ですが、それだけだと短時間で終わってしまうので、今回は同じく三浦半島にある三浦富士と武山も合わせて登ってみることにしました。
スタートは京急線のYRP野比駅。
失礼ながら、こんな名前の駅があることを今回初めて知りました。YRPって何だ?って調べてみたら「横須賀リサーチパーク」の略らしいですね。
ここから三浦富士~武山~大楠山と歩いて行くわけですが、このルートだと総距離が20km近くになります。大楠山だけをゆっくり歩くのであれば、逗子駅から前田橋までバスに乗って、そこから大楠山~衣笠山~衣笠駅と歩くのが一般的だと思うで、そちらをお勧めします。
10年前の自分も最初はそのコースで歩きました。
最初に登るのは三浦富士。
YRP野比駅から登山口までは30分くらいの舗装路歩き。
これがちょっと失敗だったかもしれない……。駅から登山口までが思っていたよりも遠かったです。
そもそも三浦富士の最寄り駅は1つ先の京急長沢駅。それは知っていたのですが、YRP野比という名前がどうしても気になってしまい、ここで降りたというしょうもない理由でございます。
こちらが登山口。お手製の「ハイキングコース」の標識が出迎えてくれます。
駅からここまで標識もないので、地図を持っていないと迷うかもしれません。
YRP野比に好奇心を掻き立てられないのであれば、素直に京急長沢駅からのルートで行きましょう。
入口にあった若宮神社。
人気のないところでしたが、足を踏み入れた途端にガサガサ~!っと音がして、周りを見たらしっぽの太いリスがたくさんいました。
この時は珍しいなと思ってただけですが、この後も登山道でチラホラ見かけたので気になって調べてみたら、どうやらタイワンリス(クリハラリス)という特定外来生物らしいですね。。。
横須賀辺りで勢力を拡大する、可愛い顔した厄介者でした。
登山道に入ってしまえば山頂までの距離は短いですが、結構な急坂です。
途中にはロープが設置されている箇所もあったので、特に下りはご注意ください。
あっという間に山頂到着。標高183mの三浦富士、初登頂です。
山頂は思っていたほど広くはなかったですが、展望が開けていて海も見渡せます。
あいにくの曇り空でしたが、低山とは思えないなかなかの眺望。
この先の武山は、さらに素晴らしい展望が待っておりますぜ。
ここからは山の稜線歩き。
高低差もそこまでなくて、非常に歩きやすい区間でした。
途中、砲台山なるピークがあったので立ち寄ってみることに。
ここら辺は標識も豊富で迷うことはなかったです。
こちらの鉄塔があるところが砲台山。
砲台山という名の通り、おそらく砲台の名残であろう円形の窪みが山頂にありました。
木々に遮られているので展望はなかったですが、広いので休憩するには適しています。
標識は鉄塔の柵に引っ掛けられていたのでお見逃しなく。
下山時にたまたま見つけられましたが、非常にわかりづらくスルーしかけました。
森の中にあったこの2本の石柱も砲台の名残でしょうか。
先ほどの砲台跡しかり、こういうのを見るとかつて軍港として発展した横須賀の山だな、という印象を受けます。
先ほどの分岐まで戻って先へ。武山までも歩きやすい道が続きます。
ここら辺は登山と言うよりもハイキング。アップダウンも大してありません。
武山に到着。奥の建物が見晴らし台になっていて、そこから展望を望むことができます。
標識にある通り、ここにはトイレもあり。
展望台からの眺め。
360℃のパノラマ風景を眺められる展望の山でした。三浦半島というだけあって、やっぱり海の展望が素晴らしい。
武山の山頂には武山不動院の仏閣もあり、なかなか広かったです。
武山に咲いていた梅の花。
ロウバイの樹もありましたが、2月中旬ではほとんど散っていました。
武山からはいったん下山。
武山不動院脇の道を下っていきます。
街中まで下りました。
ここから大楠山へと向かうわけですが、これまた街歩きが結構長くて地図を持っていないと迷うと思うので、三浦富士~武山がメインのハイキングであれば津久井浜駅へ下山するルートでも良いと思います。
途中にあった関口牧場。
特大の牧場ソフトクリームが食べれるところですが、あいにく肌寒い曇り空で温かいものを欲していたのでスルーします。
南葉山霊園の南国チックな風景を見ながら進んで行く。
この道を真っ直ぐ行けば大楠山登山口に行き着きます。
こちらが登山口。
武山登山口から1時間近くかかりました。
道は明瞭な1本道。
途中、2ヶ所ほど倒木がありましたが、普通にまたいで通過できる程度だったので特に問題なかったです。
衣笠コースとの分岐を過ぎて、ようやく大楠山の標識が見えてきました。
行き交う人も一気に増えます。
お目当ての河津桜の前に見れたのがスイセンの花。
足元にたくさん咲いてました。
ゴルフ場脇の屋根付きの登山道を歩いて、最後に急登の階段を登れば山頂。
10年ぶりの大楠山。
都内近郊でも人気の山とあって、山頂にはたくさんの人が休憩していました。
山頂にはお目当ての河津桜。
満開と言って良い咲きっぷりでピンクの花がとても綺麗でした。
山頂からの展望。
曇り空なのでわかりづらいですが、ここからも海がしっかりと見渡せます。
大楠山山頂は公園のように開けていて、ベンチも用意されているので休憩するには最適です。
グルグル螺旋階段の展望台もありますが、この日は冬季休業なのか閉鎖されていました。
山頂には開花目前のミツマタも。
これを見てミツマタ登山もしなければと、次なる山登りへの意欲を掻き立てられる。
河津桜を見ながらしばし休憩。
2月のまだ肌寒い中、一足先にお花見を楽しめました。
大楠山で良く覚えているのは、山頂直下にあるこの灯台のような建物。
10年前はこの下に綺麗な菜の花畑が広がっていたのですが……
現在は荒れ果てた手つかずの草地に。
菜の花は毎年ボランティアの方が植えてくださっていたそうですが、数年前から植生が続かなくなり、今では見ることができなくなった大楠山の菜の花。
以前はこんな景色が広がっておりました。
出来ることなら復活してほしいですね。
灯台近くも河津桜が咲くお花見ロード。
ここら辺もまさに見頃。
ほぼ満開で、綺麗に咲いていました。
河津桜の横には梅の花もたくさんしていたので、ぜひ見てください。
2月であれば桜と梅の共演を楽しむことができます。
大楠山から前田橋方面へ下山。
前田橋コースは急登も特になくて歩きやすい道が続きます。
前田橋コースのメインともいえるのが登山口近くにある前田川遊歩道。
川沿いに木道や飛石が設置された、ちょっとしたアトラクション感覚の面白コースです。
この渓谷風景、ここはまさに三浦半島の下の廊下やぁ~
前田橋バス停から登る場合はこの標識が目印なのでお見逃しなきよう。
この遊歩道を歩いて行けば登山道へ入っていけます。
こうして前田橋バス停まで下山完了。
ここからバスに乗って逗子駅に帰れますが、すぐ近くに有名な観光地があるので寄り道。道路を道なりにまっすぐ進んで行きます。
行き着いたのがこちら、秋谷の立石。
前田橋バス停から徒歩10分ちょっと。立石公園にある観光名所で、奥に見える巨岩がその主役です。
海岸の波打ち際に突き出た巨大な岩、こちらが立石。
槍ヶ岳の角のように凛々しい姿で立っています。大海原と合わせて、特に夕暮れ時の絶景ポイント。
立石の周りは海岸が続いているので、色々と歩いて回れます。
駐車場が満杯になるほど、観光客もたくさんいました。
三浦半島のハイキングらしく、本日の登山は海で締め。
YRP野比駅から遥々歩いてきましたが、無事に予定通りのコースを歩けて良かったです。
お疲れさまでした。
立石からはバスに乗って逗子駅へ。
時刻表を見ての通り、10分ほどの頻度でバスが走っているので、時間を気にせずに終われるのも最高でした。
河津桜咲く大楠山。
海の展望と合わせて、ゆるくて楽しいハイキングができるので良ければ行ってみてください。
【日程】
2024年2月17日
【コースタイム】
8:50 YRP野比駅
9:30 三浦富士
9:45 砲台山
10:10 武山
12:20 大楠山
13:40 立石公園
14:00 立石バス停
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