電車を使って奥多摩の御岳渓谷と御岳山~大岳山へ秋の紅葉登山に行ってきました。
紅葉の名所でもある御岳渓谷の大イチョウはちょうど見ごろで、黄金色に輝く姿がとても美しい景色でした。山頂の神社や登山道の紅葉も綺麗で良かったです。
ケーブルカーを使って楽に登れて、大岳山からは富士山も見渡せる奥多摩でも人気のハイキングコース。平日でもたくさんの人が登ってました。
2024年11月22日【奥多摩】御岳渓谷~御岳山 秋の紅葉ハイキング
東京の西の端っこにある奥多摩。
都内有数のハイキングスポットであり、秋は紅葉の名所でもあります。
中でも特に人気の山が今回登る御岳山と大岳山。自分も登山始めたての頃に良く登りに行ってました。
7年ぶりの御岳山~大岳山へ、降り立ったのは御嶽駅。
この日は久しぶりの平日休みということで、それなら普段混んでいる奥多摩がいいじゃないという気持ちでやってきましたが、行きの電車はなかなか混んでおりました。
紅葉シーズンの奥多摩人気は凄いですね。
御嶽駅からケーブルカー乗り場までバスが出ていますが、駅からすぐのところに御岳渓谷という紅葉の名所があるので、このシーズンであればぜひ立ち寄ってみてほしいです。
駅前の東峯園脇に御岳渓谷入口があります。
渓谷に下りたら下流の方に少し歩いてみると、綺麗な紅葉スポットがあります。
もみじが真っ赤に色づいていましたが、見るべきはその対岸。
ひときわ黄金色に輝く大イチョウ。御岳渓谷の中でも特に有名な紅葉スポットとして紹介されています。
今回の御岳渓谷~御岳山~大岳山~奥多摩駅というルートは7年前に一度歩いたことがあるのですが、その当時はこの大イチョウの存在を知らずに華麗に見逃しておりました。
対岸の大イチョウと合わせてこちら側の紅葉もとても綺麗。
渓谷に下りてから下流に少し歩くだけで来れるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
渓谷沿いをしばし散策。
駅前はかなり混んでいましたが、御岳渓谷へ下りてくるハイカーは全然いなくて静かな雰囲気で見て回れます。
穴場というほど知られていないわけではないと思いますが、皆さん先に山に登って帰りに立ち寄るパターンでしょうか。
朝方は渓谷まで太陽の光が届かないので、明るい雰囲気で見るなら昼頃に訪れた方が良いかもしれません。
ひんやりとした空気で、朝は結構寒かったです。
しばらく紅葉鑑賞を楽しんだのちに御岳山へ向けて出発。
駅前に戻ってバスに乗ってケーブルカー下まで行くのももちろんありですが、歩いても2.6kmという距離。40分くらいで行けます。
渓谷沿いを上流に向かって歩いていきます。
ところどころ紅葉しつつ、澄んだ渓流を眺めながらのハイキングコースが心地よい。
渓谷をしばらく歩いていくと、頭上につり橋が何個か現れます。
2本目を渡って行くのが最短コースなので、こちらの2本目を渡って対岸へ行きましょう。
そうすると、ちょうどこの御岳山入口の鳥居のところに出ます。
ここからケーブルカー下まではひたすら舗装路歩き。これが地味に疲れるので頑張りましょう。
車道脇を歩いていく途中でバスに抜かれると、「あぁ、やっぱりバスの方が良かったか」と思いたくなります。340円分の運賃を節約できたことが唯一のモチベーション。
坂道が割と急なもんだから、息を切らしながらケーブルカー下・滝本駅に到着しました。
ケーブルカーの片道運賃は600円。
迷うことなく払って乗車。さすがにここから山頂までの舗装路を引き続き歩く気にはなれませんでした。
7年前の自分はこれを歩いたっていうんだから、我ながら凄いなと思います。あの頃に体力と気力がほしいぜ……。
ちょうど出発したあとだったので20分ほど待つことになりましたが、乗る間際になると列も伸びてなかなかの混雑っぷりでした。
文明の利器を使って約6分で標高831m地点に到着。
降りたところのイチョウも綺麗に黄金色に輝いておりました。
ケーブルカー展望台からの眺め。
やや霞んでますが良い天気です。
アーチをくぐって御岳山の山頂方面に向かって出発。
山頂までの高低差は約100m。観光客でも歩けるようにすべて舗装路になっています。
山の上は「天空もみじまつり」が絶賛開催中。
森の中に入ってからの紅葉の色付きが凄まじいことになってました。
さらに進んで宿坊エリアに到着。
今でこそケーブルカーが敷かれて誰でも登れるようになった御岳山ですが、ここは山岳信仰の霊山として崇められる山。
山頂あたりには宿坊がたくさん軒を連ねています。
神社に行く道中にあるのが御岳の神代ケヤキ。
推定樹齢600年、国の天然記念物にも指定されている巨大な欅です。
この巨木の存在はよく覚えています。御岳山と言えばこの欅というイメージ。
その先の商店街も懐かしい景色。
御食事処やおみやげ屋さんがあります。
武蔵御嶽神社に到着。
この神社の階段を登った先が御岳山山頂です。
神社の境内の紅葉もとても綺麗。
例年、11月中旬~下旬にかけて見ごろを迎えます。
山頂の拝殿に到着。
そんなに目立たないですが、一応山頂の標識がこの拝殿の裏にあるので、登頂感を出したい方は記念撮影しておきましょう。
御嶽神社で参拝を済ませて、少し先の長尾平展望台へ。
その手前の広場の紅葉もカラフルで見ごたえありました。
こちらが長尾平展望台。
屋根付きベンチがある休憩ポイントで、東側方面の展望が開けています。
御岳山というと、私は先ほどの神社よりもこの展望台の方が山頂というイメージがあります。
展望台からは都心方面を一望。
肉眼では高層ビル群が薄っすらと見えていた気もしますが、最近視力が落ちてきているので幻だったかもしれません。
7年前のブログを読むとスカイツリーまで見えていたそうなので、目が良ければ見えていたのでしょう。
この長尾平も非常に懐かしい景色で、特にこの展望台手前の広場が印象的。
日が当たる明るい雰囲気なので休憩するにも最適の場所です。
御岳山の登頂は果たしましたが、登山としてはようやくここからが本番というところ。
特に今回は奥ノ院、鍋割山という2つのピークを経由するコースで大岳山を目指します。
御岳山だけのハイキングであれば、ロックガーデンを散策するルートが人気でおすすめです。
1つ1つに番号が付けられた杉の木を横目に登っていく。
大岳山には過去何度も登りに来てますが、もしかしたらこの奥ノ院・鍋割山コースは初めて歩いたかもしれません。
ここら辺は全く記憶にないところでした。
地図上だと結構近そうに見えましたが、実際はなかなかの登り坂。
大岳山山頂までなかなかの体力勝負になるので、最短コースで行きたい方は巻き道ルートで行きましょう。
そして、奥ノ院の山の斜面の紅葉が凄まじい。
前回もそうでしたが、御岳山~大岳山の紅葉だとここら辺が最も綺麗に色づくポイントだと思います。
奥ノ院峰に到着。
山頂には祠がありました。
鍋割山まではいったん下っての登り返し。
歩いている人は全然いなかったですが、道は良く整備されています。
鍋割山に到着。
鍋焼きうどんで有名な丹沢の鍋割山。奥多摩にも同名の山があったんですね。
こちらには鍋焼きうどんはないのでご注意ください。
山頂から少し下ったところに「スカウトの森へ」という気になる看板がありました。
ぱっと見、登山道があるようには見えなかったですが昔使われていた道なのかな。
その後、他のルートと合流して大岳山山頂を目指していきます。
山頂付近の紅葉は終わりかけでした。
大岳山山頂直下にあるのが、こちらの廃屋となった山小屋、大岳山荘。
私が初めて大岳山に登ったのがもう10年以上前ですが、その時から変わらぬ姿で建ち残っていました。
山小屋脇のトイレは現在も使えるようになっています。
こちらの大岳神社の鳥居が山頂への入り口。
ここから山頂まで20分ほどですが、部分的に急登になるので頑張りましょう。
特に後半は岩場も出てきます。
難しいポイントがあるわけではないですが、一部道が狭かったりするので、晴れた週末だとここら辺で良く渋滞が発生します。
この日は立ち止まることはなかったですが、それでも行き交う人は多かったです。平日でも奥多摩人気は凄いわ。
こうして12時過ぎに大岳山に到着。
広い山頂では多くの登山客が休憩してました。
山頂からは富士山方面が綺麗に見渡せます。
やや低い雲がかかっていましたが、前日の降雪で真っ白になった富士山の頭が見えました。
今年は例年に比べてだいぶ降雪が遅かったですが、ようやく冬の富士山らしい姿になってくれましたね。
少し休憩して先へ。
ここから来た道を戻るのが一般的な大岳山登山コースですが、少し歩く距離を伸ばしたい方は奥多摩駅方面のルートもおすすめです。
8.3kmという長丁場ですが、奥多摩駅ゴールなら帰りの電車が始発なので座って帰れるというメリットがあります。(自分のモチベーションはこれよ)
まずは急な坂道の下り坂。
部分的に階段が用意されていますが、鎖の手すりが設置された箇所もあったりして岩場も多めなのでご注意ください。
それが終わればしばらくはフラットな縦走路。
ここら辺は傾斜も緩やかで陽の光も届くので、非常に明るい気分で歩けます。先ほどまでの大岳山の賑わいとは一転しての静かな雰囲気も良し。
鋸山に行くまでに一人の外国人ハイカーさんとしか出会いませんでした。
鋸山に到着。この山頂手前がなかなかの急登で太ももパンパンでございます。
ここは御前山登山でも通る場所なので、ここから再び登山者を追い抜いたり追い抜かれたりするようになりました。
奥多摩駅まで基本的には下り道ですが、この鋸尾根がまぁ長い。
過去何度も歩いているので知らないわけではないですが、「こんなに長かったかね」といつも思いながら下ってます。
登山口まで残りわずかというところにあるのが愛宕神社。
ここのシンボルと言えばこの五重塔。
これも懐かしい景色です。
この愛宕神社の階段がかなりの急こう配。
登りはかなり疲れるだろうし、下りも下りで歩幅が狭いので踏み外さないように神経使います。
ご注意ください。
こうしてやっとの思いで登山口まで下山完了。
鋸尾根の良いところは駅までの距離が近い点。登山口から5分程度で駅に着きます。
奥多摩駅まで歩いてこの日の登山が終了。
最初にケーブルカーは使ったものの、終わって見ればなかなかの歩き応えでした。
御嶽駅~御岳渓谷~御岳山~大岳山~奥多摩駅というコースで秋の紅葉登山。
山の紅葉もまだまだ綺麗でしたが、華やかさに関しては最初の御岳渓谷が一番だったと思います。名所の大イチョウあたりが特に美しい景色でした。例年だと11月下旬ごろがピークのようです。
日帰り登山としてはだいぶ長いルートになるので、大岳山で引き返して下山後に御岳渓谷に立ち寄ってみるのも良いかと思います。
紅葉シーズンの奥多摩登山、楽しい1日でした。
【日程】
2024年11月22日
【コースタイム】
8:30 御嶽駅
8:35 御岳渓谷
9:40 御岳山ケーブルカー滝本駅
10:30 御岳山
11:30 鍋割山
12:15 大岳山
13:15 鋸山
14:50 奥多摩駅
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