川原宿大橋バス停〜大六天〜八王子城山〜富士見台〜高尾駅というルートで北高尾へ縦走登山に行ってきました。
全体的に道がよく整備されて歩きやすく、山頂からは都心の高層ビル群やスカイツリー、富士山を一望できました。
高尾山界隈としては比較的空いていて、静かな低山ハイキングを楽しめます。
2025年2月11日【北高尾】大六天〜八王子城山〜富士見台 電車・バス登山
今年最初の高尾エリアで山登り。
高尾山そのものには登ってないですが、まだ歩いたことがなかった北高尾の縦走ルートに行ってみました。
個人的に一押しだったのが「大六天」。いかつい名前の山頂は絶好の展望台でした。
スタートは川原宿大橋バス停。高尾駅北口からバスに乗って移動します。
1番乗り場から出るほとんどのバスが川原宿大橋を通るので、10分に1本くらいの頻度であるのが嬉しいところ。
特に時間を決めずに、駅に着いたタイミングで待っていた宝生寺団地行きのバスに乗車しました。
乗車時間8分ほどで川原宿大橋バス停に到着。頑張れば駅からでも歩けなくはない距離です。
通りの向かい側にファミリーマートがありました。
バス通りを少し戻って、こちらの心源院というお寺の曲がり角を曲がります。
登山口までは5分程度ですが、標識のようなものは特に見当たりませんでした。
こちらが心源院。
思っていた以上に大きなお寺です。有難いことに綺麗な公衆トイレがあったので使わせてもらいました。
こちらの鳥居が登山道入り口。
ルートは2つありますが、自分は「神社コース」という方から登りました。
鳥居をくぐって左手の階段を登って行きます。
階段を登った先にあったのが秋葉神社。
ここ最近の登山は登り始めて早々に神社に出くわす山が多い。低山とはいえ、舐めてかからないように安全祈願しておきます。
秋葉神社の裏手から本格的な登山道に入って行きます。
目指すのは八王子城山を経ての富士見台。
最初は緩やかな1本道。
初めて歩くルートなのでどんなもんなんだろうと思ってましたが、高尾エリアらしく踏み跡明瞭で良く整備されています。
こちら、樹齢200歳の栂の木。
200歳という年頃が珍しいのかはわかりませんが、苔をまとう姿に貫録を感じました。
しばらく登ると向山砦という山頂に到着。標高は286m。
こちらが本日最初のピークです。
ベンチが置かれた山頂ですが、ここから10分先のところに絶好の見晴台が用意されているので、休憩するならそちらがおすすめです。
道も緩やかで大した登りはありません。
こちらが見晴台。
大六天という2つ目のピークで、ここがまさに森から突き出た展望台になっています。
北から東にかけて広がる大パノラマ!
低山とは思えないくらい、地平線を感じられる眺めが用意されていました。
写真ではわかりづらいですが、左奥には筑波山までくっきり見えます。
そして正面奥に見えるのが東京都心の摩天楼。
ここ数年、視力が低下気味の私でも高層ビル群の奥にスカイツリーをはっきりと見ることができました。冬のハイキングは寒いけど、空気が澄んでるのが良いですね。
もうあと1ヶ月もしたらこうはいかない。あの憎き花粉が飛び交う季節が来ちまうぜ……。
こちらは奥多摩方面の展望。
奥多摩の山々はもうだいぶ登っていますが、俯瞰して見るとどれがどの山かがイマイチわかりません。
北アルプスの槍ヶ岳のような、目印となるランドマーク的な山はどれですか?
この後もひたすら続く1本の尾根道。
道こそ広くはないものの、緩やかでとても歩きやすい。そして何よりとても静か。
ここまで出会ったのはまだ2人だけです。
3つ目のピーク、深沢山。
標高は342m。少しずつ標高を上げていきます。
展望はなかったので休まず先へ進みました。
その後、何度かのアップダウンを経て柵門跡の分岐に到着。
ここから先は2年前の木下沢梅林〜八王子城山ハイキングで一度来たことがあります。
八王子城跡の領域に入ってきました。
山頂までは御覧のような石段の階段。
距離はそこまで長くはないですが、ここまでが割と緩やかな道だったので、体感的には結構登らされてる感じがしました。
山頂目前というところで一ヶ所開けるポイントがあります。
こんな感じで再び東京都心方面を見渡せる絶好の展望台!ここでも、肉眼ではっきりとスカイツリーを見ることができました。
こちらが八王子城山の山頂部。
奥に見えるのがこの山のシンボルともいえる社殿です。
八王子神社。
木の枠組みで守られた社。風化防止でしょうか?
八王子神社の裏手の道から山頂に登れるようになっているので、ぜひ立ち寄っておきましょう。
こちらが八王子城跡本丸。八王子城山の山頂とされているところです。
先ほどの場所から5分もかからず登って来れます。
本丸から下りてきて、神社前にあるこちらのベンチで休憩。
展望が素晴らしい絶好の休憩スポットになっています。
東京都心部はもちろん、右手には高尾山も見渡せました。
冬晴れの祝日・建国記念日。きっと今頃、高尾山は賑わっているんでしょうね。
こちらはというと、この時間に山頂にいたのは5名程度。とても静かで、登山道でもほとんどすれ違うことがなかったです。
八王子城山で休憩したのち、次なるポイント富士見台を目指す。
距離1kmちょっとですが、そこそこアップダウンあります。おそらく本ルートで一番登り応えを感じられるのが、この八王子城山~富士見台間。
途中にあったのが天守閣跡。
麓の八王子城跡に行くとかつての城の名残をまざまざと感じることができますが、山の中にもかつての城の跡地が点在しています。
アップダウンありつつも平坦な道も多い。
ここら辺は高尾界隈の縦走路らしく歩きやすい道でしたが、そういえば今日はトレランしている人に全然会いませんでした。
こうしてベンチが1つ置かれた富士見台に到着。
一見すると樹林帯に囲まれているように見えますが、ちょうど富士山方面だけが開けています。
富士見台から眺める富士山の展望。
今年は去年に比べると雪も多くて、富士山の白さも気持ち割り増し。
本ルートでは展望の良い山頂がいくつかありますが、富士山が見れるのはここだけです。なので、しっかりと富士の姿を拝んでおきましょう。
富士見台からは熊笹山方面へ下山しますが、狐塚峠方面へ5分ほど行くと杉沢ノ頭という山頂があります。
展望はないですが、この可愛いお地蔵さんが描かれた標識がチャームポイント。前回訪れてこの標識だけはよく覚えていたのでついでに立ち寄っておきました。
富士見台まで戻って熊笹山経由で下山。
ここら辺は北高尾山稜と呼ばれる登山コースで、この先の区間は今回歩くのが初めてです。
一見するとただの登山道に見えるこちらが熊笹山。
ここの下山路も非常に静かな雰囲気で、数名ほどしかすれ違いませんでした。
アップダウンはあるものの、緩やかなところも多くて歩きやすい北高尾山稜。
北高尾、南高尾、奥高尾……。高尾山周辺は色々とハイキングコースが張り巡らされていますが、総じてどこも歩きやすいですね。
珍しくトレラン勢に全然会わなかったですが、北高尾山稜も前回は走っている方が多かったです。
下山しながら太鼓曲輪ノ頭というピークに到着。
ふりがなを振ってくれなければ間違いなく読めなかった山頂です。くるわ、って読むんですね。
また来るわ、なんて言いそうになりましたが何とかこらえました。
この後も適度なアップダウンありつつ、次なる唐沢山に到着。ここは展望もなくて山頂も狭かったです。
こんな感じでいくつかのピークを踏みつつ、少しずつ標高を下げて行きます。
さらに先にあったのが地蔵峰というピーク。
名前の通りお地蔵様が祀られていました。
ピークとしては地蔵峰が最後で、あとはひたすら下って行きます。
ところどころ急斜面で道幅が狭い箇所もあるのでお気を付けください。
最後に中央高速道路の高架下をくぐっていきます。
高速道路視点では小仏トンネルを抜けたあたり。渋滞がいったん解消されて長いストレスから一時解放されるところですね。
こうして登山口へ下山。
登山口から高尾駅までは徒歩20分程度です。
高尾駅まで歩いて登山終了。
全行程4時間ほどの半日登山でしたが、仕事の合間の祝日はこれくらいがちょうど良かったです。
北高尾エリアを川原宿大橋バス停~大六天〜八王子城山〜富士見台~熊笹山~高尾駅というルートで歩いてみました。
全体的に歩きやすくて低山ながらも展望の良いピークもあって面白かったです。
特に大六天あたりは人も少なくて非常に静かな雰囲気でした。良ければ登りに行ってみてください。
【日程】
2025年2月11日
【コースタイム】
8:35 川原宿大橋バス停
9:00 向山砦
9:05 大六天
9:25 深沢山
10:00 八王子城山
10:40 富士見台
10:50 杉沢ノ頭
11:10 熊笹山
11:30 太鼓曲輪ノ頭
12:10 登山口
12:30 高尾駅
コメント
こんばんは。
高尾山のケーブルカー山頂駅近くにある展望台から、八王子城跡の山と富士見台がよく見えました。なかなか大変そうなルートに見えましたけど。高尾山近辺にはいろいろな登山ルートがあって、冬でも低山登山めぐりができて良いですね。
八王子城跡、富士見台にも行ってみたくなりました。
Keiさん、こんばんは。
おっしゃる通り、高尾山はルートが豊富にあって冬でも登れるのが好きなところです。
だいぶ色々なルートを歩いたつもりでしたが、今回の大六天あたりは初めて訪れたところでまだまだ開拓し甲斐があるなと思いました。
八王子城跡は都心方面、富士見台は富士山の展望がそれぞれ素晴らしいので、ぜひ機会があれば登ってみてください。