赤城山 初心者にもおすすめ雪山入門登山

赤城山 初心者にもおすすめ雪山入門登山

ちょうど1年前、本格的(?)な雪山デビューとして登ったのが、群馬県の標高1828m「赤城山」。日本百名山の1つで、通年バスが運行していることもあってアクセスも良好。しかも、全体のコースタイムが4時間程度と短いので、初めての雪山としてもかなりおススメ。

・・・ってことで、昨年2月に登ってはみたのですが、悪天候により展望が全く見れず。。。ちょっとほろ苦い思い出のある山です。

今回はそのリベンジと言うことで、いつも以上に晴天を願っての登山となりましたが、、、時折暴風ながらも青空&樹氷のコラボがとにかく綺麗でした!あっという間に終わって軽めの山行でしたが、気の知れたメンバーで最高の楽しい登山だったー

 

樹氷美!今年も雪の赤城山へ―――

 


【日程】

2013年2月23日 晴れ時々曇り

【コースタイム】

あかぎ広場BS(10:20)→駒ヶ岳登山口(10:40)→駒ヶ岳(11:45)→黒檜山(13:00)→→→お昼休み→→→下山開始(13:50)→黒檜山登山口(14:30)→あかぎ広場BS(15:00)

 

 

今週、天気予報が不安定すぎて、行く山がコロコロ変わってもうた。。。最初はうえっきーと2人で八ヶ岳(山小屋泊)に行く予定だったのですが、仕事が入り断念。次に狙ったのが四阿山や浅間山だったのですが、こちらも天候が怪しく、前日までなかなか決まらず。。。

そんな中、群馬の比較的内陸で天気が良さそうな赤城山が浮上したわけで、この山に落ち着きました。前日に行く山を決めるという慌ただしい展開でしたが、この山は一度登っているしCTも短いので、まぁ問題ないだろうと。。

自分にとっては1年ぶりの赤城山。前回の展望ゼロのリベンジ戦ってことで、晴れを祈ってのスタート!

 

赤城山へ公共交通手段で行く場合、通年でJR前橋駅からバスが出てます。バスは6番ホームね。登山客は自分たち以外に6,7人並んでました。

天気は良いのですが、この時点で風がとにかく強かった。。。山の上はいったいどうなっているんだっ!?

 

んで、バスを待っていると、突然携帯に電話が・・・。うん??

「もしもし、ねらです。富士見温泉付きました。そこからバス乗ります―――」

おぉww!久しぶりの脱衣系岳人ねらさん、当日の朝に緊急参戦!前日の深夜にダメもとで声だけかけて詳細送ったら来てくれました。サンクス!

 

8:45、急行赤城山ビジターセンター行きのバスの乗車。JR前橋駅の時点ではこれくらいの乗車率ですが、途中の富士見温泉でほぼ座席は埋まるような感じになりました。ねらさんともそこで合流。うえっきー&ねらさんと、古株二人との少人数&男子会登山。こりゃ楽しみだ!

急行のバスの場合、1時間程度で赤城山ビジターセンターに着く予定だったのですが、この時期はバスが途中でチェーンまかないといけないので、20分くらい遅れての到着に。。冬場に登る場合は、CTに余裕持たせておいた方がいいです。

 

10:20にあかぎ広場BSに到着。駒ヶ岳登山口から登るならここのバス停で降りるのがベストです。

天気はあいにくの曇り、、、だと思ったのですが、とにかく風が強くて数秒後には・・↓

雲が流れて青空も!雲の移り変わりが早すぎて、天気がどうなるのか全くわからんww

とりあえず、山頂に着くころに晴れてくれればOK!ってことで、もろもろ準備して登山開始。ここの広場には冬季も使えるトイレあります。

 

今回のルートは前回と全く同じで駒ヶ岳登山口から登ることに。あかぎ広場からは道路を少し戻るのですが、こちら側に歩いてきたのは自分たちだけだったな。こっちから登った方が黒檜山に向かって稜線歩けるから良いと思うのだけど、、定番コースはどうも逆ルートみたいです。実際、黒檜山側から登ってすれ違う人ばかりでした。

 

道路を少し戻ったところに駒ヶ岳登山口があります。予想外なことに、本日のトレースなし!?やっぱりこちら側から登る人の方が少ないのか、、、

 

薄っすらと残っているトレースを頼りに進んでいく。ラッセルってほどでもなかったけど、ワカンorスノーシューがあれば活躍するようなコンディションでした。

 

少し歩くと、あたりは樹氷~!相変わらず太陽の光が差したり陰ったりの繰り返しだけど、陽が差すと樹氷も白く輝いて一層綺麗やね。去年は味わえなかった光景~!来てよかったよ。

 

稜線手前に来ると鉄の階段が出現。これが割と急です。アイゼンつけないでも登れますが、アイゼンつけたほうが楽。

 

それと、手すりも冷えてて滑りやすいんで。階段わきにトレースも薄っすらあったので、そこを一気に直登してもいいです。(自分が写真撮ってる場所もそこから)

 

登りきると目の前が一気に開けて稜線に出ます。ひょっこり顔を出してみたらこの青空だったんで、思わずニヤついてしまったぜ!

 

登ってきたのと逆側の東側斜面。踏み跡の一切ない、滑らかな雪面。滑りたくなるね!(ヒップソリで)

 

稜線に出ると風もより強まってきて、、、左から右に吹きつけてるんで、顔の左側がイテェ!!真上は晴れているのですが、まだこの時点では天候も不安定で、向かう先は雲に覆われたりしてました。

 

モッフモフの雪道をつぼ足で進む。ここはスノーシュー欲しかったね。場所によっては太ももくらいまで余裕で埋まります。

それにしても樹氷&青空のコラボは最強!

 

この頃になるとすれ違う人も出てきて、トレースもはっきりしてきました。他の方がつけてくれたトレースに感謝しつつ、適当に遊びながら進むw

この時点ではまだノーアイゼン・ノーヒップソリです。

 

樹氷と青空、素晴らしいね。標高1500m程度の場所でも、これくらいの絶景が見れます!最近、遠征ばかりしていたので、こういった近場のまったりハイクは疲れ感じずリラックスできるわ。今回は先週の西穂高みたいに緊張するような場面もないしw

 

気を付けるとしたら、稜線のここらの雪庇くらいかな。あまり右を歩きすぎると、足元崩れるんで左側を歩くように。どこまでが雪庇なのか、上から見てもわからないんでね。

 

これが雪庇の上部。こんな感じで幅広い尾根道に見えても、雪が広がって乗っかってるだけ。あまり崖に寄りすぎると、本当に崩れちゃいますぜ。

上の写真を見て、薄っすら雪煙が見えるかもしれませんが、、

 

この時間帯、とにかく風が強かった。晴れていたからいいけど、風速20mくらいはあったんじゃなかろうか。。

稜線は風の通り道。こうして、風にさらされる雪を見てみると、巨大な雪庇ができるのもよくわかるね。

 

基本的にはほぼ快晴だったんだけど、風が吹くと、

 

瞬間的にこんな感じで視界不良になったり\(^o^)/

去年はこの状態が続いたからしんどかった。。

 

稜線を歩いていれば、最初のピークの駒ヶ岳に到着します。登山口から1時間くらい。山頂は大して広くはないですが、東側の展望が開けています。

 

靄がかかっているので、特に何が見えるともない展望。左の方に皇海山っぽいのが見えたくらいかな。

 

風が相変わらず強いので、長居せずに先へ。風が突き刺して顔が痛いので完全防備。(約1名やりすぎw)

 

駒ヶ岳から先はいったん下り。木のトンネルを(滑りw)降りて、見えてくるのが、、、

 

赤城山最高峰の黒檜山。ちなみに、「赤城山」というのはここら辺一帯の山岳地帯を表すもので、その山頂と言えば大抵あの黒檜山を指します。

写真の手前の広場みたいに開けてる場所が大タルミ。ここからまた登り返し。

 

振り返ってみる駒ヶ岳。こんな感じの稜線を歩いてきました。見事な雪庇が一目でわかる。

 

向かう前方にも雪庇。ただ、こちら側の雪庇は崩れて落ちても問題なさそう。もちろん、踏みこまないように要注意ですが。。

 

黒檜山手前のラスト15分くらいが急坂です。ここ、今回地図を見て初めて知ったけど、無積雪時なら木の階段があるんだね。雪に覆われた斜面はなかなかの急登。

 

樹氷最高!相変わらず風が強いけど、昼過ぎ当たりから気持ち弱まってきたかな。

 

前づめあった方が楽なので、ここだけアイゼン装着。ここらまで来るとすれ違いも多くなってきます。去年とは比べ物にならないほど人がいたなぁ。

 

坂を登りきって山頂手前で見えてきた鳥居。ここが黒檜大神。黒檜山頂よりもこっちのほうが若干広いですが、展望はそこまでないです。

 

山頂はここから少し奥に行ったところ。平坦な横移動なんで、鳥居が見えたら今日の登りは終わったと思ってOKです。

 

13時、黒檜山に到着。赤城山の最高峰、標高1828m。

 

山頂の広さはこんな感じ。到着時は男性2名がいただけだったので、余裕で場所確保できてお昼休憩~

 

前回来た時は、風が強すぎてお湯が沸かなかったんだよね。。この時間ではもう風はほとんど止んでたけど、雪掘って風よけ作る。こういう時にもヒップソリは役立つね!今年一番活躍してる雪山アイテムかもしれんw

 

山頂からの眺め。遠くの方は雲が出ているので、展望はそれほどでもないですが、青空広がってくれたので良かった。樹氷も綺麗だったし、とりあえずリベンジ達成ってことで!

ちなみに、この山頂からさらに奥に展望台があって、そこから谷川岳方面も一望できるのですが、どう考えてもこの日の北西側は悪天候で雲だらけだったので行きませんでした。

 

お昼ご飯を食べていると、どんどん人が増えて来ました。赤城山って結構人気なんだね。前回が人少なかっただけに、この混雑っぷりは意外でした。

帰りのバスもあるので、自分たちは14時前に撤退。

 

、、と、その前にもう一度黒檜大神に参拝。晴れてくれたことへの感謝と無事に下山できますように。

 

ねら式エクストリーム参拝!バチ当たらないかだけ、ちと心配ww

 

下山は黒檜山登山口方面へ。こちらは来た道よりもある程度踏みならされてて、トレースはっきりしてました。

あまりにモッフモフだったので、、、

 

滑り降りてみた\(^o^)/

ヒップソリも必要ないくらい程よい斜面。あっという間に降りて来れます。(※もちろん、他の登山客の邪魔にならないようにね)

トレースを少し外れたところが、よりモフモフで気持ちよかったです!逆に自分たちが登ってきた駒ヶ岳登山口の方は、こういう感じで滑れるような箇所はないので、雪遊びしたいならこのルートで降りたほうがいいです。

 

しばらく滑り降りると、凍った湖が見えてきます。赤城山・大沼。気づいたと思いますが、ここもかなり大きな雪庇になってますのでご注意を。

 

綺麗だからって踏み込みすぎると、足元崩れますぜ。

 

結氷した湖に立つ赤城神社。何ともまぁ厳かな雰囲気だね。雪原にたたずむオアシスって感じでした。朱塗りで真っ赤な神社と橋がとても目立ってます。

 

よく見ると凍った湖の上をスノーハイク(?)している人がいました。他にもテントを張って、おそらくワカサギ釣りをしてる人など、湖の上にチラホラ人影を見つけました。

あそこはぜひ歩きたいね!帰りに寄ろうか。

 

大沼目指して林間コースを滑る!決して事故ってるわけじゃないのでww 大半を滑り降りたので下山はあっという間でした。

 

下山開始して40分で登山口到着。本当にあっという間の下山劇でした。ちょいと遊び足りない気もしますが、まだ大沼が残ってるw

 

ちなみにこの登山口から山頂までは、たったの1.1km!? 雪山入門として紹介されるだけありますね。距離はかなり短いです。ただ、この登山口から登ると山頂までひたすら急登になると思うので、無積雪時は暑くなりそう。。

 

登山口の路肩にはこんな感じでみんな車停めてました。この路面、非常に滑りやすいので歩く際は注意が必要。

 

ただ、道路を歩くのももったいない!ってことで・・・

 

路肩で雪遊び~♪モッフモフの雪を見てはしゃぎたくなるのは今も昔も変わらないw

登山自体がすぐに終わってしまっても、雪遊びができるってのが真冬登山のいい所だね。いくらでも時間つぶせる。

 

帰りは上から見えた赤城神社へ寄ることに。他の方のレポを見たけど、みんなここに参拝してから登り始めてた。安全祈願は大切だね。ちょうどこの場所でケガをしたハイカーを自分は一人知っているw(前回のレポ参照)

 

少し前を歩いていたグループが大沼に降り立ってました。なので、自分たちも負けじと(?)湖に降り立つことに。

 

帰りのバスの時間も迫っているので、湖をショートカット!湖の上とは思えないくらいの積雪でした。

 

朱色の橋が目立ってる!プチ・ウユニ塩湖っぽい白い世界。結氷した湖もすごい綺麗やなぁ~

 

赤城山・大沼横断。写真の右の方ではゼッケン付けた子どもたちが雪合戦の試合をしてました。最近してないなぁ~、雪合戦。雪合戦したいね、雪合戦。

 

15時ちょうどにあかぎ広場に到着。15:15発のバスにどうにか間に合いました。バスの本数が少ないので、1本バスを逃すと痛いです。ただ、今回だったら逃しても、大沼で遊んでただろうねw

 

終わってみれば気持ちの良い快晴でした!ちなみにこの写真、最初のスタート時と見比べてもらうと、樹氷がすっかり溶けているのがわかるかと思います。

樹氷みたいなら午前中に限る!

 

富士見温泉BSで降りて温泉へ!ここ、すっかり忘れてましたが、前回も寄ってましたね。綺麗で割と空いてました。

「富士見」という名が着いてますが、富士山が一望できるわけじゃないですw 運が良ければ晴天時に富士山の頭がちょこっと見える程度。他に名前はなかったんだろうか。。てっきり同じ群馬県の榛名富士の方かと勘ぐってしまった。

 

温泉を出たのが18時少し前。だいぶ陽も長くなったんだね。夕日が綺麗でした。

帰りはねらさんカーでJR高崎駅まで送ってもらいました。ねらさんありがとう!

 

 

こんな感じで、久しぶりの日帰りゆったり登山になりましたが、樹氷綺麗やった~!メンバーも気の知れた面子だったので、思う存分雪遊び楽しませてもらいました!

2回目の赤城山を登って思ったことは、やっぱりこの山は雪山入門に向いているなぁ~と。雪庇に踏み込む以外は危険個所もないし、なんせコースタイムが短いので、よっぽどのことがない限りタイムオーバーになることもないと思われます。要所要所で急坂もあるので、軽アイゼンよりかは10本以上のアイゼンの方が活躍しますが、軽アイゼンだけでも行けます。

時間が許せば、ぜひ大沼のスノートレッキングも合わせて楽しんでください!場所によってはひざ下まで埋まるほどの積雪で、スノーシュー履いても楽しめるかと思います。

 

群馬県の山はまだ未踏も多く、まだまだ登りたい山も控えているので、今年は群馬からも目が離せない!1つずつ登ってやるさ。

 

お手軽雪山、赤城山!来年もまた来ようかな。

 

 

以上、お気楽男子会でした~。

 

 

 

      にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

 


にほんブログ村 にほんブログ村へ
↑↑応援クリックよろしくお願いします↑↑