磐梯山(東北) 日帰り登山 紅葉と荒々しい火山

磐梯山(東北) 日帰り登山 紅葉と荒々しい火山

今年の夏、いろいろ行きました。八ヶ岳、奥秩父、上信越、北アルプス、中央アルプス、南アルプス。。。まだまだ行きたいところはたくさんあるけど、とりあえず当初行きたいと思っていた山は、ある程度行けたので満足です。

・・・が、1つだけ心残りだったのが、、東北に一度も行けなかったということ。実は8月に遠征計画を立てていたのですが、とある事情により頓挫。結局、夏の東北は諦めました。

ただ、東北の本当の魅力は、秋・紅葉!!(たぶん・・w)。無性に行きたくなったので強行してやりました。山は関東からは比較的アクセスが容易な「磐梯山」。標高1819mと久しぶりに標高2000m以下の山ですが、日本百名山にも選定されていて、東北の中では人気の山です。

では、今年初の東北進出行ってみよう!

 

紅葉の東北へ・・・のはずが、そこはジュラシックパーク!?―――

 


【日程】

2012年10月14日

【コースタイム】

猪苗代スキー場(6:45)→天の庭(7:40)→沼ノ平(8:30)→弘法清水(9:10)→磐梯山(9:35)→→→昼休み(~10:25)→弘法清水(10:50)→八方台・裏磐梯分岐(11:40)→銅沼(12:05)→沼ノ平(14:00)→赤埴山(14:30)→猪苗代スキー場(15:45)

 

 

無性に行きたくなった東北。12日(金)が山友のヒマラヤ遠征の壮行会だったので、13日(土)は二日酔いでおそらく行けず。。行くとしたら14日でした。相変わらず前日までノープランでしたが、間際になってつい先日お会いした山友さんからお誘いを受けたので、乗っかることにしました。(ラッキー♪)

 

というわけで、13(土)の深夜、栃木在住の同行者のひでさんが待つJR宇都宮駅へ。

 

JR宇都宮から磐梯山までは180kmほどなので、下道でゆっくり行くことにしました。宇都宮駅前に、何かよくわからないけど派手な外車(?)がたくさんあってビビった・・・。集会でもやってるのかな??

 

3時過ぎに福島県猪苗代町に入り、駐車場で仮眠。2時間ほど寝て夜明けを待ちます。

 

5時半、夜明けと共に姿を現した磐梯山。

 

磐梯山に登ろうとした時、迷うのがルート選び。5,6個コースがある上に、それぞれ特徴があるので、事前に調べておいた方がいいです。自分が調べた限りだとざっとこんな感じ。

 

八方台コース:一番楽に登れる人気コース。

猪苗代コース:スキー場からアタックする展望よい定番コース。

翁島コース:樹林帯多め(?)。もしかしたら紅葉は一番きれいなコースだったかも。

裏磐梯コース:火山特有の迫力ある磐梯山を見ながら登れるコース。

渋谷コース・川上コース:長くて樹林帯多め。初めから選択肢になし。。。

 

あまり深く考えず、今回は猪苗代コースを選択しました。定番と言えば定番なのかな?

 

というわけで6時過ぎ、スタート地点の猪苗代スキー場に到着。駐車場はかなり空いてました。

 

ちょうど山の向こうからご来光。日差し暖かく、天気も良好~!

 

6:45、青空のもとアタック開始!スキー場にはラジコン持ったオッチャン達が飛行機飛ばしてました。こんなに朝早くから、、、ご苦労様です。

左奥に見える山が目指す磐梯山。この時点ですでに標高700mを越えているので、高低差は1100m程度。距離はそこそこあるように見えますが、3時間程度で着きます。

 

閑散としたスキー場を歩いて行きます。序盤は傾斜も緩やか。雪が積もったゲレンデを想像すると、、、スノボー初心者が練習するには持って来いのコースだな!

 

序盤こそ緩やかですが、そこはスキー場。徐々に傾斜がきつくなってきて、、、滑る分には楽しそうだけど、登るとなると地味にきつい。

 

疲れたら後ろを振り返ってみましょう~。ゲレンデということもあって景色は開けており、猪苗代湖も見えます!一見すると海みたい、ってくらいデカいです。

 

急坂はしばらく続きます。この猪苗代コース、「天の庭」という場所までは我慢どころ。そこまで行けば、平坦な道も出てきて楽になるのですが、、この日、気温が異様に高く、夏日を思わせる陽気であぢぃ・・・。止まっていると涼しいですが、行動中は半袖でも暑いくらい。

 

登るにつれて、木々も色づいてきます。写真の山は、磐梯山ではなく、猪苗代コース途中にある赤埴山。ここは帰りに寄ることになります。巻き道もあるので、別に登る必要はないのですが、、、展望良いので絶対に登っておいた方がいいです!

 

スタートして約1時間、天の庭に到着。ただ少しだけ開けた場所ですが、、

 

展望は抜群!猪苗代湖もこの通り一望できます。

 

天の庭からは、こんな感じで岩場が出てきます。岩場を過ぎれば、沼ノ平まで緩やかな道になるので、頑張りどころ。

 

途中の岩場から、磐梯山の姿を一望できます。写真だとわかりづらいですが、南側(左)が特に紅葉してました。

 

登山道も十分紅葉してます。黄色もいいけど、今年の紅葉は特に赤が綺麗!

 

しばらくは平坦な道が続きます。そして、この先で待っているのが沼ノ平。

 

突然、草原が広がります。ここがまた穏やかな雰囲気でよかった!磐梯山の荒々しい裏の顔も見えてきます。

 

磐梯山以上に存在感を放つのが、櫛ヶ峰。一応、ロープが張られて規制がかかっているので登ることはできないですが、、、登ってる人いました。登りたくなる気持ちはよくわかる!

 

稜線に出ると北側の展望も開けます。奥に見えるデカい湖が桧原湖。その手前、赤い土がある池が、後で立ち寄る「銅沼(あかぬま)」。あの沼は絶対に立ち寄っておくべき!

 

気になる銅沼はひとまず置いておいて、磐梯山山頂を目指します。

・・・が、その手前にあったのが、

 

まさかの槍ヶ岳?!?!

、と思わせるような立派な角。磐梯山、侮れないな・・・w

 

ここらでテレビクルー(?)を追い抜きました。この時、何の取材なのかはわかりませんでしたが、ちょうどこの日、トレランの大会が開かれていて、その取材だったようです。

 

山頂手前にある弘法清水小屋に到着。ここには水場があって、冷えててうまい!清き水、ありがたく頂きましょう。

 

あとは山頂まで30分ほどですが、ここから山頂までの道幅が狭く、渋滞発生ポイントなので要注意。

 

思うように進まない場合は、紅葉を満喫!目が覚めるほど綺麗でした。

 

時間が早かったので、それほど渋滞に巻き込まれることもなく9時半過ぎに山頂に到着。

 

山頂は大混雑。。。でしたが、ここからは360℃の大パノラマが見渡せます。

 

猪苗代湖と猪苗代の町並み。

 

櫛ヶ峰と右奥に見えるのが、昨年登った安達太良山

 

気になって仕方なかったのが、アルツ磐梯スキー場。

 

風もなく、日差し暖かでホント気持ちの良い陽気でした。

 

少し早いですが、山頂にいたワンコを眺めながらお昼休憩~。八方台から登れば2時間弱で山頂に着けるので、山頂には普段着っぽい人も何人かいました。

 

時刻はまだ10時すぎですが、裏磐梯方面を周回することにしたので、50分ほど休憩して早々に出発します。いったん弘法清水小屋まで引き返すのですが、、

 

ここがひどかった。。。登り下り、すれ違いの度に立ち止まることになり、しかもトレランの大会をやっていたので、ランナーを優先的に通してあげます。

 

渋滞に巻き込まれながらも、弘法清水小屋に戻ってきました。登ってきた時とは比べ物にならないほどの混雑っぷり。磐梯山、人気なんですね~

 

帰りは銅沼まで周回するため、裏磐梯・八方台コース方面へ向かいます。

 

こちらのコースも紅葉が綺麗!!・・なんですが、1つ注意したいのが展望が良いのは序盤だけ。

 

一番楽な八方台コースから登る場合、ほとんどがこんな感じの樹林帯を進むことになります。展望もあまりなく、退屈なので、多少は時間かかっても猪苗代か裏磐梯コースを登るのがおススメです。

 

しばらく下ると裏磐梯コースの分岐にぶつかります。ここまでが意外に長く、不安になるくらい標高を下げられた。。。

 

分岐後もしばらく標高を下げて、樹林帯を進んでいきます。すると、見えてくるのが、、

 

磐梯山の名物「銅沼(あかぬま)」。ここがとにかくすごかった!!

 

映画のロケ地を彷彿させるような光景。

ここはアメリカかっ!?って突っ込みたくなるほどスケールデカい風景。福島県、やるね!

紅葉も吹っ飛ぶくらいの衝撃でした。

 

自由に歩き回れるのですが、沼というだけあってぬかるみには要注意。

油断すると・・・

 

こんな悲惨なことになります。。。orz

ちなみに、煙が出ているのは、沼が熱くて靴が焦げたから・・・・・・、ではなく、草を踏むと面白いように煙が出たんです。

 

泥だらけになりながらも、何とか沼のほとりの岩にたどり着いて記念撮影~。

写真を見てもらうとわかるのですが、水量が多い場合は、岩の線のところまで水かさが増します。この日は水かさが極端に少なかったらしく、この岩に乗れたのですが、通常であれば近づけないらしい。(・・・と磐梯山を何回も登られているご夫婦に教えられました)

それはそれでラッキーだったんだけど、反面、水が少なく、水面に映る磐梯山をみることができなかったので、どっちつかず・・・

 

普段はここらも池になるらしい。次回は初夏の水かさが増しているときに来たいね!

 

銅沼を堪能した後は、磐梯山へ戻っていきます。ここから噴火口を経てのコースは地図上だと点線になっているのですが、大して危険ではないです。(その代り最後に急坂が待っています)

 

火山特有の荒々しい岩壁を見ながら進んでいきます。行きのルートではまるで見ることのできなかった磐梯山の裏の顔。ルートによって、こうも景色が違うのか・・・!

 

展望は良い道ですが、開けた場所は迷いやすいので、マーカーをしっかり捕捉して進みます。

 

尾根に出るために、最後に急坂が待ってます。時間的にはそれほど長くはないですが、結構傾斜がきついので、要覚悟。

 

急坂を乗り越えて稜線に出ると、、、磐梯山以上に存在感を放つ櫛ヶ峰が間近に。これがすごい迫力!!!

一応登山道らしき道がありますが、その手前にロープが張ってあるので立ち入り禁止みたいです。登ってる人いましたけどね・・

 

改めて磐梯山を眺めると、何となく八ヶ岳に似てるね。

 

あとは来た道を戻るだけ。

 

時間もあるので、帰りは登りでスルーした赤埴山へ行ってみることに。

 

これが意外にも紅葉が綺麗。

 

14時半、赤埴山に到着。「赤」というだけあって、山頂は火山特有の赤土でした。

 

笑ってしまったのが、山頂の標柱。真っ白!何も書いてない・・ww(これから書く予定なのかな?) 逆に純白が輝いていてカッコ良かったけどねw

 

山頂からの紅葉がまた素晴らしかった!もしかしたら、ここが一番色づいていたんじゃないかってくらい、綺麗でした。

 

帰りは海・・・ではなく、猪苗代湖へ向かって下山!赤埴山、何となく登ってみましたが、予想以上に素晴らしい山でした。猪苗代コースから登る際は、ぜひスルーせずに立ち寄ってほしいです。

 

ススキに囲まれ、秋を感じながら下山。終始晴れて穏やかな1日でした。

 

 

ラストはスキー場。やっぱりスノボー練習するには持って来いの傾斜!ダンボールでもいいから滑り降りたかったw

 

こうして15時過ぎ、下山完了。駐車場に戻ってきました。

東北ということもあって防寒対策をしっかりして挑みましたが、結果的にそんな必要もなく、半袖で登れるくらい暖かい一日でした。本当に登山日和だったな。

 

帰りがけ、雲に包まれていく磐梯山を見ながら帰途へ。いろいろな顔を持つ、面白い山でしたとさ!

 

こうして、東北日帰り遠征終了~。1日だけだったので、東北を堪能し切れたとは言えないですが、磐梯山は十分楽しめました。

東北の山って、森林限界が低いからなのか、序盤から展望の良い道が続くので、歩いていて本当に気持ち良いです。アルプスとは違った良さがあるね。

 

まだまだ、東北は未開拓なので、来年の夏は東北中心に攻めるのもありかなぁ~なんて思いました。

 

お誘い頂いたひでさん、ありがとうございました!最高に楽しい登山でしたー。

 

以上、磐梯山登山記録でした。

おしまい。

 

 

 

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