猿橋駅~御前山~九鬼山~田野倉駅というルートで12月の秀麗富嶽十二景登山に行ってきました。
山頂からは富士山の展望はもちろん、リニアモーターカー実験線が見れるビュースポットとしても有名で、他ではお目にかかれない面白い景色を見ることができました。
駅から駅へ、電車のみのアクセスで登ることができます。
2024年12月14日【山梨】御前山~九鬼山 電車で行く日帰り登山
先月に続いての秀麗富嶽十二景登山です。
山梨県大月市周辺に散らばる、低山ながらも富士山の展望に恵まれた素晴らしき山たち。大好きな山域です。
今回登るのはNo10の御前山と九鬼山。
どちらも10年以上前に登ったっきりで、久しぶりに行ってきました。
やってきたのは猿橋駅。
2週間前の扇山~百蔵山登山のゴール地点が今日はスタート地点。写真奥に見えているのが百蔵山です。
まずは御前山に登るべく、南口から歩き出します。
山梨県と言えばハッピードリンクショップ。この界隈で登山をしていると非常によく見かけます。低価格でバリエーション豊か、特に下山時にあると嬉しいやつです。
秀麗富嶽十二景の山はバスを使わず駅から直接登れる山が多いですが、今回もそう。
登山口までの距離も近くて、15分程度で到着します。
こちらの道路わきが登山口。
駅からここまで、登山者らしき人の姿は全く見かけませんでした。
最初に登る神楽山まではだいたい1時間弱。
1本の尾根道をひたすら登って行きます。
ところどころに急登もあり。
12月中旬ということで紅葉もあらかた終わり、登山道には落ち葉が敷き詰められていました。
稜線に到着したところが分岐点。
目指すのは右ですが、左の神楽山までは5分程度で到着するので、せっかくなので登っておきましょう。
こちらが神楽山山頂。
見ての通り展望もない狭いピークです。
面白みはないですが、分岐からすぐなので神楽山登頂史に自らの名を刻んでやりましょう。
分岐まで戻って御前山方面へ。
しばらくは平たんで快適な縦走路が続きます。冬枯れの山は物寂しさがありつつも、落葉で日差しが降り注ぐ暖かい雰囲気もあります。
御前山が近づいてい来ると再び急登。
このあたりから岩場が出てきますが、この岩が素晴らしき山頂を造り上げてくれています。
そしてこちらが御前山山頂。
岩場を登った先で突如視界が開け、そこはまさに絶景スポット!
周囲を遮る樹々がない、岩の展望台。
低山らしからぬ開放感に満ちた山頂で、その先に見えるのが富士山。
あいにくこの日は雲が若干かぶっていましたが、そのシルエットと頭が真っ白になっているのは良く見えました。
御前山は初めて登頂したときには本当に驚きで、こんな素晴らしい低山があったのかと。
秀麗富嶽十二景の中でも好きな山の1つです。
山頂は断崖絶壁の岩場。
手すりなんてものはないので、くれぐれも落ちないようにお気を付けください。
低山とは思えない迫力があります。
こちらが山頂の標識。標高730m、秀麗富嶽十二景のNo10。
御前山と言えば奥多摩が有名ですが、山梨県の御前山もいい山ですよ。
ちなみに自分が最初にこの山に登ったのが2012年だったのですが、確かその時にはこの御前山は秀麗富嶽十二景に含まれていなかった記憶があります。
だから最初に御前山に登った時は「何でここが秀麗富嶽十二景じゃないんだっ!」と声を大にして富士山に文句を言ってました。その文句を大月市が聞き入れてくれて御前山をNo10に仲間入りさせてくれた、、、わけではない。
山頂の岩場がそれなりに広いので非常に快適です。
誰もいなかったのでここでゆっくり休憩。
最初のこの山に登った頃は、秀麗富嶽十二景を全山登頂してやるとか意気込んでたなぁ。あの頃は奥多摩、丹沢に比べたら知名度もそこまで高くなかったけど、最近はすっかり人気者の山域になったようで、ワシはうれしいぞ。
御前山から九鬼山方面へ。
稜線上には岩場が多く、アップダウンもそれなりにあります。
途中、菊花山経由で大月駅へ下りるルートもあるので、短いコースが良ければそちらをどうぞ。
岩壁のトラバース路。
落ち葉が敷き詰められていて、部分的に滑りやすい。
初冬の登山は落ち葉スリップ要注意シーズンです。
岩の稜線を下りたり登ったりして沢井沢ノ頭というピークに到着。
次に目指すのが馬立山。九鬼山までは意外と時間かかります。
ここら辺はフラットで歩きやすい道。
ここまで本当に静かな登山が続いていて、出会ったのは5人程度。
途中、鎖の手すりとロープが設置された箇所があります。
ここら辺は下りの方が神経使うかもしれません。
馬立山に到着。
展望はなく登山道の途中にあってピーク感もそんなになかったです。
立ち止まらず先へと進みました。
落ち葉の急な下り坂がこの日一番厄介なポイントでした。
とにかく滑りやすく、岩が隠れているというトラップもあったりするので気を付けてください。
こういうところの踏ん張りが、翌日以降の筋肉痛を引き起こす。
途中にぶら下げられていたフライパン?
音がカンカン鳴っていたので熊よけ用だと思いますが、確かに道中に熊の糞がいくつかあったのでここら辺は熊が出やすいのかもしれません。
幸い秀麗富嶽十二景登山ではまだクマに出会ったことはないです。
しばらく進むと開けた平地に出ました。
ここがおそらく地図にも載っている紺場休場という広場。
この先、九鬼山まで登りが続くので気合いを入れるポイントです。
近いようで結構遠い九鬼山。
日陰はかいた汗が急速に冷えるので寒かったです。
急登を経て九鬼山に到着。
12年ぶりの登頂。御前山は印象が強かったので記憶に残っていましたが、この九鬼山はほとんど覚えていませんでした。
山頂の標識。
標高は970m、御前山と合わせて秀麗富嶽十二景No10に選定されています。
山頂からは北側が開けているので、大菩薩嶺あたりの山並みが良く見渡せました。
見た感じではわからなかったですが、この界隈では前夜に少し雪がちらついたようです。
今年も大月界隈で雪が降ることがあれば、そのタイミングを狙って雪山登山がしたいなぁ……
2024/2/24【山梨】高畑山~倉岳山 霧氷の絶景!秀麗富嶽十二景登山
今年の2月の高畑山〜倉岳山は絶好のタイミングで素晴らしき雪景色が見れました。
叶うことなら今シーズンもこんな景色に出会いたい。
九鬼山山頂からは富士山方面も一応見渡すことができて、木々の合間から富士山が見れます。
確かに綺麗ですが、秀麗富嶽を語るのであれば自分はやっぱり御前山の方を推したいです。
下山路はいくつかありますが、今回は池の山コース(田野倉駅)で下りることにしました。
ここは初めて歩くコースです。
そしてこのコースには、ある意味では九鬼山だからこそ見るべき景色というのが用意されています。
山頂から先へ行くとすぐに分岐があるので、この落合橋と書かれた方へ下って行きます。
少し先へ行くと急な斜面になるのでご注意を。
途中、天狗岩への分岐があるので立ち寄って行きましょう。
すぐ先に眺めの良いポイントが用意されています。
こちらが天狗岩からの眺め。
富士山と都留市の街並みが見渡せる展望台になっています。右奥に見えている山は三ッ峠山。
ここからの展望はもちろん素晴らしいですが、本当に見るべきはもう少し下ったところにあります。
少し下るとまた分岐。左が禾生駅、右が田野倉駅。
右へ行くべし!
そしてやってきたのが、こちらのポイント。
富士山・リニアビュースポット。
絶景!都留市21秀峰九鬼山からの「富士山」「リニア」「高速道路」のトリプル・コラボレーション!!
と可愛いマスコットが申しております。
こちらがその展望!アングルが神がかっていて、奥に富士山、そこに向かうように伸びる高速道路(中央道)、そして手前に横切るリニアモーターカー実験線。
この3つがうまく収まる構図で見ることができる絶好のビューポイントになっています。
これは確かに九鬼山ならではの景色。一見の価値ありです。
こうして登山口へ下山完了。
ここから田野倉駅までは徒歩15分ほどです。
駅までの道中にもう1つあったビュースポット。
絶景!都留市21秀峰九鬼山からの「富士山」「リニア」「鉄道」のトリプル・コラボレーション!!
と可愛いマスコットが再び申しております。
高速道路が鉄道に変わってます。少しわかりづらいですが、確かにすぐ目の前を富士急行線が走っているので、先ほどとは別のコラボを楽しめるようになっています。ススキのオプション付き。
国道139号に出たら右折して大月方面へ。
クラブマブハイの方へ行きましょう。右手に田野倉駅入口が見えてきます。
こうして田野倉駅まで歩いて登山終了。
時間が早かったので自分は国道139号に戻って大月駅まで歩きましたが、徒歩40分ほどでした。
そんなに遠く感じなかったので、電車の時間がうまく合わなければ歩いてしまっても良いかもしれません。
ちょうど富士急行が入線していたのでパシャリ。
富士山のイラストが描かれた可愛い車両でした。
猿橋駅~御前山~九鬼山~田野倉駅というルートで歩いた初冬の秀麗富嶽十二景登山。
最大の見どころは御前山山頂からの富士山かと登る前は思っていましたが、意外や意外。一番良かったのは九鬼山登山道から見る「富士山」「高速道路」「リニアモーターカー」のコラボでした。
確かにこの景色は九鬼山登山ならではなのかもしれません。
バスいらず、駅から駅へ電車のみのアクセスで登れるので良ければ登ってみてください。
【日程】
2024年12月14日
【コースタイム】
8:20 猿橋駅
9:15 神楽山
9:30 御前山
10:15 馬立山
11:30 九鬼山
12:20 富士山・リニアビュースポット
13:00 田野倉駅
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