前穂高岳(北アルプス) 重太郎新道ルート日帰り登山

前穂高岳(北アルプス) 重太郎新道ルート日帰り登山

北アルプスの前穂高岳(標高3090m)へ日帰りで登ってきました。

上高地から最短で登れる重太郎新道を使ったので往復10時間程度の行程でしたが、病み上がりもあって中盤以降の急登はかなり堪えました。岩の山ということで、後半はひたすらガレ場が続いて鎖場やハシゴがたくさん出てきましたが、重太郎新道自体はそこまで危険箇所もなく、思っていたよりは難易度は低いルートという印象。登山口からの直線距離が短い分、急登が続くのでそれなりに疲れますが……。

この山の魅力と言えば、目の前に聳える奥穂高岳の展望!それに尽きる。槍ヶ岳や表銀座、乗鞍岳方面、さらには八ヶ岳までも一望できますが、とにかく奥穂高岳の雄姿が迫力あって圧倒されました。

岩山でありながら、山頂はフラットでそれなりの広さがあるので、ゆっくり休憩して展望を楽しむことができます。

ルートもそこまで難しくはなく、さらに広い山頂から絶好の展望と、前穂高岳はかなりお気に入りの山となりました。日帰りで登れる手軽さもあるので、また時間があれば登りに来ようかと思います。

 

穂高連峰の前衛、前穂高岳―――

 


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10月に入って山はあっという間に紅葉シーズン。この記事を書いている時点で、実際のところはすでに紅葉登山を4回ほど済ませているのですが、なかなかブログのほうが追い付かないもんで……

まずは9月最初の前穂高岳の記録を。

 

今回の前穂高岳に登ったのは9月12日。前回の塩見岳が8月9日だから1ヶ月以上間が空いているけど、この間ずっと体調が優れずにしばらく山から離れておりました……。

なので、記事としてはコンスタントに書けているけど、今回は久しぶりの登山復帰戦。リハビリも兼ねて、どこか日帰りで登れる山、かつ翌週がシルバーウィークで縦走予定なので、ある程度はキツい登りが待っている山。

それで選んだのが、北アルプスの前穂高岳。

 

1ヶ月以上も山から離れていきなり標高3000m超え、しかも大の苦手である岩場主体の穂高岳はやや無茶な選択だったかもしれないけど、体力の劣化が身に染みてわかっていたので、これを登れないとシルバーウィークにテント泊縦走なんてできないと思ってた。久しぶりの山を楽しみつつも、ややトレーニング要素も加えて行ってきました。

 

結果としては……、まぁ情けないことに下山後にひどい筋肉痛に襲われましたよ。。。

登山後に筋肉痛なんて本当に久しぶりで、1ヶ月間が空くだけでこんな悲惨なことになるのか…、と厳しい事実を突き付けられた感じです。痛みがひどくて、しばらく階段の上り下りとかできなかったし(笑)

色々あった前穂高岳でした。

 

この次から紅葉登山へと入っていくので、2015年の夏山登山としては一応これがラスト。辛さもあったけど最後の夏の山登りを楽しんできました。

 

~~ 2015年9月12日 北アルプス・前穂高岳日帰り登山 ~~

上高地へ行くので、今回は久しぶりにさわやか信州号を利用。3日前くらいに行こうって決めたけど、上高地人気は高いのでバスはすでに満席……。

ただ、上高地や扇沢行きのバスは前日あたりになるとキャンセルで空きが出ることが多いので、粘ってたらやっぱり前日に席取れました。

 

金曜夜発ということで、新宿バスターミナルには60L以上のでかザック抱えた人がたくさん集まってます。この日の上高地行きの夜行バスは臨時便も出て計3台。

例によって速攻で寝る!自分の隣の席がキャンセル席だったので、余計に寝やすかった。

 

明け方5時すぎに上高地バスターミナルに到着。上高地は今年のGWで槍ヶ岳北穂高岳に登りに来て以来だから、約半年ぶりか。

今回は日帰り装備なので荷物も軽めのはずだったんだけど、久しぶりの登山だからか、妙に重たく感じた。途中に水場がないから2.5L持ってたけど、今考えたら多すぎだったかもしれない。

苦手な岩山ということで緊張しているのか、病み上がりで本調子じゃないからなのか、食欲なくて朝食もろくに食べれなかったな。

 

やや不安がありつつも、焼岳のモルゲンロートを眺めてスタート。僕の北アルプス登山が始まったのも、あの焼岳から。もう4年前に登ったっきりだから、そろそろ焼岳も登りたくなってきた。

 

まずは河童橋方面へと歩いて行く。9月も中旬なので明け方の上高地はなかなか寒い。

眠気が残る中黙々と歩いているけど、久しぶりの山の空気が美味しかったな~

登山を初めて1ヶ月以上間が空いたことはこれまでなかったと思うから、本当に久しぶりな感じがしました。

 

上高地の名所、河童橋。重太郎新道へ行く場合はこの橋を渡っていきます。

ほとんどの人は徳沢方面へ行くので、この橋を渡ると一気に静かになる。

 

河童橋からの穂高連峰

 

木道を歩いて岳沢登山口へ向かう。上高地バスターミナルの賑わいどこへ行ったの??っていうくらい、こっちには誰もいなかった。

 

岳沢登山口到着。上高地バスターミナルから20分ほどで登山道に入れるのがこのルートのいいところ。

前穂高岳まではここから約6時間。細かなアップダウンもほとんどなくて、山頂までひたすら登りが続きます。

 

6時に登山開始。しんと静まり返った上高地の森を進んで行く。

 

花の時期ももう終わり。今年は初夏から花メインの登山がたくさんできたから本当に充実してた。

去年に比べたら天気も相当恵まれてたし、夏山登山の出来としては言うことなし!

 

朝の瑞々しい苔

 

途中の天然クーラー、風穴。岳沢小屋までは2年前に一度歩いたことがあるので、ここら辺は懐かしい風景でした。

 

ガレ場もあるけど、岳沢小屋までは淡々と標高を上げていく通常の登山道。

視界が開けると目指す前穂高岳の山頂がチラッと見えたりもする。

 

岳沢小屋までのカウントダウン。5の地点に来たときに初めて気づいたこの標識。

山頂が3080mだから、ここからまだ1250mも登る。直線距離は近いんだけど、標高差だけ見るとまだだいぶ遠い……

 

この時点では紅葉はまだ色づき始めた葉が少しある程度でしたが、ナナカマドの赤い実が秋を感じさせてくれました。

この翌週以降、例年よりもやや早く北アルプスで紅葉が始まった。

 

久しぶりなので身体が重すぎて、全然ペースが上がらない。。。明らかに周りの人の方が荷物重そうなのに、後ろから来る人にどんどん抜かされていく。

 

とりあえず7時半に岳沢小屋に到着。上高地からここまで約2時間。思っていたほどペースは悪くないはず。周りが早すぎるんだ、きっと!

距離はすでに半分以上来ていて、山頂まで残りはたったの2.5km。

2.5kmなんだけど4時間かかるって言うんだから、この先相当な登りが待ってるってことで……。だいぶ疲れていたので、ここでしばらく休憩。

 

小屋からの眺め。焼岳・乗鞍岳の展望抜群です。

上高地がすぐ下に見えて、まだ全然標高を上げてないことを思い知らされる。こんな調子で翌週のシルバーウィーク、テント装備担いで歩けるのか不安で仕方なかった。

 

ここから重太郎新道へ。入口の注意書きには「危険いっぱい、時間もかかるよ」というようなことが書かれています。

落石多発ということなので、一応ヘルメット装着。

 

小屋の裏手のテント場。こんな感じのガレ場のところで、地面が痛そうであまりここに泊まりたいとは思えなかった。

このテント場を突っ切って進んで行くんだけど、ここで少しルートミスった…。右の脇道(おそらくバリエーションルート)に入って行ってしまい、途中で間違えに気付いて慌てて引き返す。

 

30分ほどタイムロスして、正規ルートに戻って登りなおし。集中力も切れてるからしっかりせんとな。。

ここから先は岩場やハシゴがどんどん出てきます。

重太郎新道自体は一般ルートではあるけど、ヘルメット装着率は7割近かったです。

 

ここから一気に標高を上げていく。登るにつれて穂高岳の岩壁の迫力も増していき、緊張感ありつつも面白さが出てくる。

奥に見えるのは西穂高岳かな?

 

焼岳の標高もあっという間に超える。焼岳に初めて登った時は、北アルプス自体が初めてだったから相当高い山に感じてたけど、登り慣れて他の山を知るようになると、焼岳って意外とちっこいっていうのがわかってくる。

 

鎖場も出てくるけど、登りは使う必要ほとんどなし。難所と言えるようなところはほとんどなくて、思っていたほど難しくはない道が続きます。

 

急登なので、あっという間に森林限界を越える。次のポイントは紀美子平と呼ばれる場所だけど、そこまでにもこういった開けた場所が所々にあるので、休憩ポイントにはあまり困らない。

 

森林限界を超えて目にする前穂高岳の懐。この岩の迫力がまた半端ない。

穂高岳は紛れもなく日本屈指の岩の殿堂。

 

結構登ってきたはずなのに、山頂はまだ見上げるほど高い位置にある。

城のように聳える山頂部の岩山、何か大ボスのように見下ろしてる感がカッコいいじゃないか!

 

相変わらず危険箇所と言えるようなところはないけど、この辺りからガレ岩が多くなってくるので落石発生させないようにやや神経質になって進む。

こういう場所に来ると、ヘルメットを付けているだけで安心感が違う。

 

岩だらけの登山道。常に前穂高岳から見下ろされてる感じで、威圧感がすごい……。

特に岩場苦手の自分にとっては、穂高岳界隈はやや敬遠していたエリアだから、この先どんな岩場が待っているのか結構ビビってた。

 

一般ルートでは行くことができない明神岳。あのギザギザの岩稜、クライマーにはたまらないルートなんだろうね。自分はおそらく一生行くことはないけども、もう少し岩慣れしたいとは思っている。

昔はこんなに岩場に苦手意識もなかったはずなのに、いつからか怖がりになってしまったんだ……

 

雷鳥広場というところまできた。ここまでが想像と違って楽な道だったんで、重太郎新道って思っていたほどでもないのかな、、と思い始めた頃。

山をなめてかかるのは良くないけど、重太郎新道については少し構えすぎだったかもしれない。危険ありとは言っても、別に破線ルートにもなってない一般登山道なわけだし。

 

その後も鎖場が続くけど、難しいところはほとんどなし。

前後に人はいたけど、みんなヒョイヒョイ登っていくので鎖場待ちの渋滞とかも全く発生してなかったです。

 

前穂高岳山頂にようやく近づいてきた。どっしりとした風格。

穂高岳の前衛と呼ぶにはあまりに大きくて、この山単体でも大ボス級の迫力あった。少なくとも奥穂高岳の手下なんてちっぽけな存在では全然なかった。半ばリハビリの練習用として選んでしまって、やや申し訳なくもある。

 

後を振り返ればいつでもこの景色。左に霞沢岳、右に焼岳。中央が乗鞍岳でさらにその奥に御嶽山も見えてくる。

上高地からの距離感が全く変わらないから、本当にひたすら上に登っているってことだな。

 

せっかくなので、岩慣れしてそうな人に先に行ってもらい、その人と同じように手足置いて登ってみる。

こういうのは真似して覚えていくに限る。

 

個人的には岩場の下りが滅法弱いから、そこら辺を良く見て学びたいところ。どうしてもぎこちなくなってしまうのが自分でも身にしみてわかっているから、もう少し上達させたいんだよな…

 

10時すぎ、紀美子平に到着。 ここは奥穂・前穂の分岐でもあり絶好の展望台でもあるポイント。

そこそこ広いので、たくさんの人が休憩していました。

 

目の前に見えるのがこの奥穂高岳の岩壁!この山をこれほど間近で眺めたのは初めて。

奥穂高岳と言えば北アルプスの中では標高No1の名峰。これまで何度か登ろうと計画はしたけど、いずれも悪天候で断念しつつ、岩場が苦手なのでそこまで登る意欲もなく、なかなか縁のなかった山。

この時点では時間的にも余裕があったので、前穂高岳に登ってから奥穂高岳に登るのもありかと思ってた。(結局登らなかったけど…)

 

とりあえずまずは今回の目的でもある前穂高岳へ。登り30分、ほとんどの人が荷物デポってアタックしてたので、それに倣って軽身で登る。

 

この先もひたすら岩場だけど、特に難しいところはなかったです。目印も親切なほどついているのでそれに従えば何ら問題なし。

 

何度振り返って見ても上高地からの距離感が変わらないあたりは、いかに標高だけを上げているかがわかる。実際、久しぶりの登山ということもあって、若干足がプルプルし始めた時間帯。

 

岩だらけの道。稜線好きの自分にとっては危険を伴う岩場は苦手ジャンルではあったけど、この重太郎新道を選択したのは意外と良かったのかもしれない。

こんな僕でも、終始楽しんで登れました。

 

前穂高岳山頂手前から眺める八ヶ岳。写真には映っていないけど、富士山も薄ら見えてました。

 

山頂直下だけやや順番待ちしたけど、土曜の割にはほとんど立ち止まることなく登ってこれた。

重太郎新道は上高地界隈の標準ルートの中では比較的登山者が少ないのかもしれない。

 

10時50分、前穂高岳山頂に到着。登りの所要時間は約5時間。

急登続きだったので、結構疲れました。

 

標高3090mの前穂高岳の標識。山頂は思っていた以上に広くて、色々と歩き回れる。

 

まず何よりも目を惹くのが、この奥穂高岳の展望。迫力ありすぎ!

目の前にどっしりと構えた岩の殿堂、その風格をまざまざと見せつけられます。

 

山頂を北側の絶壁まで移動してみると見えるのがこの展望。正面奥に槍ヶ岳、眼下には涸沢カールを見ることができます。対面にはGWに登った北穂高岳も。あの時は一面雪だったけど、9月になってもなお、わずかに残ってる。

涸沢と言えばやっぱり紅葉。この時は漠然としか思っていなかったけども、この2週間後、紅葉登山として涸沢に訪れることになりました。少し後になるけど、その山行についても後々書きたいと思います。

 

北アルプスのシンボル、槍ヶ岳。槍ヶ岳もいいけど、個人的に目を惹かれたのが、その右奥に見えた真っ白な山。これはおそらく野口五郎岳かな?さらに奥は薬師岳ですかね?

目を凝らすと裏銀座方面の山も色々と見えました。

 

こちらは表銀座の山たち。表銀座については去年のGWに歩いて死ぬ思いをしたのが良い思い出。

個人的には大天井岳が大好きです。

 

下を見れば横尾山荘が見えました。涸沢までのアプローチとしてはあの横尾までの平坦な沢沿い歩きが長いので、この重太郎新道はある意味ではショートカットコース。上高地バスターミナルからすぐに登りはじめらえるって言うのは良かったです。

ただ、個人的には梓川の脇を歩いて行く横尾までの道が割と好きなので、あの道もそこまで苦ではない。

 

登ってくる途中に何度も眺めた南側の展望。焼岳にとにかく登りたくなった。

霞沢岳はこの界隈の山の中では一番地味な印象で、まだそこまで惹かれてはいない。山としての魅力を最大限に感じるなら、歴史ある島々谷から徳本峠までの古道を歩くべきなんだろうけど、、、登るとしたら上高地からになるかな(^^;

 

この日は全国的に天気が良くて、東側には八ヶ岳や南アルプスも見渡せました。

この前穂高岳、北アルプスはもとよりアルプス全域、八ヶ岳エリアに至るまでの絶好の展望台になっています。日帰り登山としてもちょうどいいくらいのコースタイムで、このお手頃感がかなり気に入ってしまった。

 

槍ヶ岳を望む岳人たち。岳人オーラ出てたので勝手に撮らせてもらいました。

何となく穂高岳に登っている人たちは、みんなレベル高く見えてしまう。

 

何度見てもこの奥穂高岳の眺めは圧巻!切り立った断崖は見ている分には迫力あるけど、実際登るとなると辛いんだろうね。。

紀美子平から吊尾根を経て奥穂高岳へ登るルートを眺めたけど、上から見るとより一層岩の急斜面が続くように見える。あれ、結構疲れそう。。。

この後、奥穂高岳も登るか登らないか少し悩んだけど、腰を落ち着かせたらこの山頂から動きたくなかったので、結局このまま休んで降りることにしました。足もプルプル言い始めてたし。

今回もスルーの奥穂高岳。つくづく縁のない山だな…(笑)

 

40分くらい居座ってゆっくり展望楽しんで下山。下りはやや慎重に。滑落の危険はほとんどないけど、浮石あって落石発生させている人もいたので、それだけ要注意。

少し登頂が早かったからなのか、下山の方がすれ違い多くて立ち止まるシーンが多かったです。

 

紀美子平に戻ってきて、ここでもゆっくり昼休み。奥穂高岳へは行かないことにしたので、一気に時間に余裕が持てた。

大半の人は奥穂高岳方面へ向かって、山荘やテント場で一泊するようです。自分も本当ならそれをしたかったんだけど、この翌日が大荒れの天気予報で、久しぶりのテント泊でそれは無茶だと思ったので日帰りにしました。

たぶんテント泊装備で登ってきたら身体ボロボロだったから、翌日の悪天には救われた感じ。日帰りで良かったです。

 

何度となく眺めた奥穂高岳へ別れを告げて下山。前穂高岳の展望、本当に素晴らしかったです!

前穂高という山がどんなもんか知れただけで十分収穫あった。

 

下りは鎖にもしっかりお世話になります。岩場苦手の真骨頂は下山のぎこちなさに現れるので、あまり見られたくはないところ。

幸い昼過ぎて重太郎新道を登ってくる人はあまりいなかったので、不格好なスローペースでも人様に迷惑かけることなく降りれました。

 

葉の色づきはまだだったけども、草紅葉はもう始まってました。

夏が終わり、秋を感じさせるシーン。

 

登ってきた道をひたすら戻る。問題なく下りれはしたんだけど、足のプルプル具合がすごくて「あっ!これ翌日ひどい筋肉痛になるわ…」って下山中に確信してた。

もし1泊2日なんてしてたら、2日目は生まれたての小鹿のようになってたと思う。

 

重太郎新道からの前穂高岳の姿もカッコよくて印象的な眺めでした。城のように立ちはだかる前穂高岳、奥穂の引き立て役なんかじゃなくて、これはこれで立派な山でした。

 

岳沢小屋を過ぎてからは樹林帯。まだここら辺は緑が綺麗な風景広がってます。

日差しも暑いので、体感的には真夏の登山と変わらない陽気。登りではそんなに水飲まなかったけど、下山で大量に消費した。

 

キノコ家族発見

 

15時、岳沢登山口まで下りてきた。あとは木道を歩いて上高地へ戻ります。

 

早朝とはまた違う景色に出会えるのが面白いところ。梓川の水はとにかく透き通っていて、周りの自然を取り巻いて美しい景観を造り出してる。

ここら辺の景色は、陽が昇って光が差し込む日中が特に綺麗。

 

朝は静かだった河童橋も、下りてきてみたらいつもと変わらぬ風景。観光客がたくさん押し寄せて賑やかでした。

それと、途中の五千尺ホテルで挙式あげてました。写真でしか見たことなかったけど、上高地で初めてウェディングドレスの花嫁を見れた。

どちら様か存じ上げないけど、おめでとうございますm(__)m

 

早朝とはまた雰囲気が違う、河童橋からの穂高連峰。毎回写真に撮ってしまうけど、梓川のエメラルドグリーンと穂高連峰の白い岩稜が何度見ても綺麗です。

 

15時30分、上高地バスターミナルに到着。

16時の松本直行便を狙っていたんだけど、すでに満席だったのでいつも通り新島々経由で帰りました。

 

こうして前穂高岳の日帰り登山が終了。

何かあっという間に過ぎた1日だったので、記事もいつもよりボリューム落として書いてみました。

 

体調不良が続く中でのリハビリ目的で登った前穂高岳だったけども、山頂からの展望は想像以上の絶景で良い意味で裏切られた山でしたよ。

 

北アルプスの色々な方面を眺められたけど、やっぱり心に残ったのはこの奥穂高岳の展望!岩々しい山の姿がとにかく大迫力で、岩の殿堂の神髄を見せつけられた。

 

心配していた体力もどうにか持ってくれて、結果的には多少巻けて往復10時間のトレッキング。日帰り登山としてはちょうどいいくらいのボリュームでした。重太郎新道も思っていたよりは難所もなくて、登りやすかったです。

ただ、やはり久しぶりの登山ということもあって下山中は足がプルプル言ってきて、そんなに余裕のある内容ではなかった。

案の定、このあと数日はひどい筋肉痛に襲われて、階段の上り下りがとにかく苦労した……。やっぱり1ヶ月も間が空くとここまで劣化するんだね。。。

身に染みてわかりました。

 

翌週のシルバーウィークに不安を残しつつも、素晴らしい展望に出会えて、これはこれで十分充実した山行でした。

上高地からのアプローチの良さと適度な岩場が楽しかったので、前穂高岳はまた時間があれば登りに来ようと思います。

 

そんなわけで、次はシルバーウィークの登山編。

出だしから命拾いするという波乱のスタートとなったお話を、この次書いて行こうと思います。

 

2015年夏山登山、これにて終了

 

 

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【日程】

2015年9月12日 快晴

【コースタイム】

上高地(5:40) — 岳沢登山口(6:00) — 岳沢小屋(7:30~8:00) — 紀美子平(10:15) — 前穂高岳(10:50~11:30) — 紀美子平(12:00) — 岳沢登山口(15:00) — 上高地(15:30)

 

 

 

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