南アルプスの鳳凰三山へ電車とバスを使ってテント泊登山に行ってきました。
1日目は甲府駅からバスに乗って夜叉神峠登山口へ。そこから南御室小屋までは樹林帯の尾根歩きで、急登こそ少ないですが距離が長くて結構疲れました。
途中で見た白峰三山が素晴らしく綺麗で、山小屋からドバドバ湧き出る南アルプスの天然水も美味しかったです。
2023年9月1日【南アルプス】夜叉神峠~南御室小屋 テント泊登山(1日目)
南アルプスの鳳凰三山。
ほうおうさんざん、この山を初めて知った時の感想は「名前がかっこええ」。
ここを訪れたのは2011年の10月。登山を趣味にして、初めて一人で山小屋泊で登りに行ったのが鳳凰三山でした。13年も前ですがよく覚えています。
あれ以来、一度も訪れていなかった鳳凰三山。久しぶりに行ってきます。
電車・バスで行く場合、最寄り駅となるのがJR甲府駅。今日は山頂手前の南御室小屋までなので、9時過ぎのバスでゆっくり向かいます。
同じように大きなザックを持った人が結構並んでました。
1時間以上バスに揺られて夜叉神峠登山口に到着。
ここで降りたのはほんの数名。大半はバス終点の広河原までででした。
鳳凰三山に登る以外は大抵通過してしまう夜叉神峠。宿泊できる山小屋があったんですね、知りませんでした。
こちらが登山口。
13年ぶりのスタート地点、行ってきます。
最初はなだらかな登り坂。出だしはゆっくり登って身体を温めるつもりでしたが、何のことはない。
時刻はもう間もなく11時、暑さがピークに差し掛かる時間帯で数分で身体が火照り汗だくになりました。
今日のお楽しみは南御室小屋の湧き水。南アルプスの天然水をがぶ飲みすることが目的です。
50分ほど登って夜叉神峠に到着。
宿泊可能な山小屋とテント場もありますが、この日は営業日ではなかったのか、ひっそりとしていて誰もいませんでした。
ここが最初の展望台。そして今日のルートでいえば、一番の絶景ポイント。
開けた方面には北岳~間ノ岳~農鳥岳の白根三山を一望できます。
実は到着時は真っ白で何も見えてなかったのですが、少し待っていたら雲が取れて白根三山をバッチリ見せてくれました。
3000m級の稜線、カッコいいっす。
夜叉神峠で一休みして登山続行。
ここから先、しばらくは展望のない樹林帯が続きます。
そしてこれがまぁ長い。急登こそないですが、逆にダラダラと長い尾根道。ボディーブローのようにジワジワ効いてくるので、適度に休みながら行きましょう。
1時間ほど登って杖立峠に到着。
暑すぎて汗びっしょり。1泊以上の登山の場合、1日目の汗って何となくべっとりとしていて嫌だ。日常生活の老廃物が出て、お肌ピチピチになっているんだと思って頑張ってます。
逆に2日目以降の汗はサラサラ。サラサラの汗って本当にあるんだ、と自分は登山で学びました。
一休みして看板を見たら次の苺平まで2時間30分。
長っ!って思いましたが、標識をよく見たら、、、
1時間30分とも書かれておりました。
どっちが正しいのかよく分からないので、間をとって2時間と見積もっておきます。
その後も急登があるわけでもなく、ダラダラと長い登り坂。
この日は森林限界を超えることはないので展望はそこまで期待できないですが、時折視界が開けるポイントはあります。
見えるのは例によって白根三山。
夏山らしく、昼過ぎになると雲も出てきました。
富士山方面は雲がかかってこの日は見れず。翌日に期待します。
照り付ける日差しが強烈。
そして南アルプスなのに誰とも会わない。鹿と数匹出会った程度で、心細くなるほど静かな道のりでした。
八ヶ岳っぽい苔むす森。
日差しが遮られる分、森の中の方が気持ちよく歩けます。
やっとのことで苺平に到着。
可愛らしい名前のポイントですが、展望のないフラットな場所です。周辺にイチゴの花が咲くのでこの名前がついたそうですが、花は特に見つけられませんでした。
代わりにあったのがこの看板。
「山を汚す登山者は猿より頭の毛が三本?空き缶・ゴミ・良心は持ちかえろうね」。
謎かけでしょうか、山を汚すものは猿以下ってこと?
もう少しで南御室小屋というところで、auの電波はこちらでポイント。
ドコモやソフトバンクは小屋でも入るってことでいいですか?
最近、スマホのバッテリーが貧弱になりすぎて、登山中は機内モードにしてとにかく節約。2泊3日以上の登山は耐えられなってるかもしれない。
こうして14時30分に南御室小屋に到着。
懐かしい山小屋、13年前と変わらぬ姿で出迎えてくれました。
南御室小屋の思い出としては、お綺麗で優しい女性スタッフさんがいて山小屋泊に慣れない自分に非常に親切にしてくれたこと。あとは隣に寝ることになった年配ご夫婦と夕食をご一緒して楽しいお話をさせてもらったこと。
あぁ、山小屋泊っていいな~と思えた瞬間でもありました。山小屋の思い出って、登山中の景色よりも鮮明に残ることが多々あります。
ただ、今回は山小屋泊ではなくテント泊。13年前はテントも持っていなかったな。
南御室小屋のテント場は非常にフラットで芝生もあってフカフカ。場所によってはマットさえいらないくらいです。
この日はかなり空いていて10張もなかったです。
そしてお待ちかねの南御室小屋の水場。
おいしい湧き水、100%南アルプスの天然水でございます。
さすがは水の山。ドバドバ出ておりました。
家から持ってきた水は全部捨てて、ここの水を存分に頂く。
お腹タプタプになりました。
軽食メニューも豊富でお洒落な街カフェのようなラインナップ。
どれも美味しそうですが、時刻は15時。テント泊の場合、自分の夕食時間は16時半ごろなので、自重しておきます。
空いたスペースにマイホーム設営してこの日は終了。
混雑せずに静かで快適な夜でした。
翌日は早朝4時に出発して、薬師岳の山頂からご来光を狙います。
【日程】
2023年9月1日
【コースタイム】
10:30 夜叉神峠登山口
11:25 夜叉神峠
12:30 杖立峠
14:00 苺平
14:30 南御室小屋
コメント