新倉山浅間公園~三ッ峠山 日帰り登山 満開の桜と富士山と五重塔

新倉山浅間公園~三ッ峠山 日帰り登山 満開の桜と富士山と五重塔

新倉山から三ッ峠山へ日帰りで縦走登山してきました。

スタートとなった新倉山浅間公園(新倉富士浅間神社)は『富士山と五重塔』の展望が有名で、インスタ映えなどSNSを通して海外からも注目されている超人気観光スポット!

加えてお花見シーズンということで、展望デッキまでは予想以上の大行列でしたが、満開の桜と合わせて富士と五重塔の眺めが見事でした。

三ッ峠山までは数日前の降雪で残雪登山の様相となりましたが、こちらも充実した山歩きができて楽しい1日でした。

 

春の新倉山浅間公園 五重塔と富士山と満開の桜

 


春爛漫の季節がやってまいりました。

4月と言えば桜が外せないこの時期、一度訪れてみたかったのが、山梨県にある『新倉山浅間公園』(あらくらやませんげんこうえん)。

お恥ずかしいながら、海外旅行客に人気のスポットとして紹介されているのをニュースか何かで見て知った場所。富士山と五重塔という、これぞ純和風な景色を見れるそうで……

地図を良く見たら、新倉山から三ッ峠山まで縦走できることが分かったので、観光と登山を兼ねて行ってきました。

 

2019年4月13日 新倉山浅間公園~三ッ峠山

今回のルートを歩くにあたって、新倉山浅間公園を登山の前に持ってくるか後に持ってくるか迷いましたが、三ッ峠山から下山するといい具合に入浴施設があったので、登山前に立ち寄ることにしました。

 

下吉田駅

なので、スタートは新倉山浅間公園がある富士急行線の下吉田駅

朝の8時過ぎに到着する比較的早い電車でやってきたつもりですが、結構な人がここで下りました。

嫌な予感はすでにここからしていたわけだが……

 

新倉山浅間公園入口

人の流れに従って歩いていくと、5分ほどで公園入口に到着しました。

新倉富士浅間神社にお参り。そして、満開の桜がお出迎え。

桜の開花時期としてはバッチリで、桜祭りも絶賛開催中でした。

 

新倉山浅間公園・鳥居

神社の鳥居。ここも撮影スポットの1つで、反対側から撮影すると鳥居越しに見事な富士山を見ることができます。

インスタ映え間違いなしの日本の情景が撮影できるとあって、海外観光客が絶好のアングルを求めて列を成していました。

 

新倉山浅間公園・階段と満開の桜

階段を登って行く。

おかしい、まだ朝の8時過ぎなのに、こんなに人がいるなんて……

朝一で来ればまだそれほど混んでいないだろうと考えていましたが、完全に甘かった模様。。

 

新倉山浅間公園・五重塔と桜

階段を登り切ったところで、本命の五重塔が登場。正確には戦没者慰霊の「忠霊塔」 。

この奥の塀の上が、有名な富士山と五重塔を撮影できる場所になっています。

 

富士山と桜

五重塔の周りも桜満開なので、すでにここからでも十分綺麗。日本人が見ても息を呑む素晴らしさ。

このフレームに神社が入れば、もう文句なしの「The・日本」だろう!

ということでお目当ての五重塔を入れたアングルを撮影しようと向かったわけだが……

 

新倉山浅間公園 五重塔展望台の待ち行列

な、なんじゃ、こりゃ・・・!?

あり得ないくらいの長蛇の列……。あさっての方向に列が伸びていたので、まさかとは思ったけど、これが現実でしたよ……。

最後尾が五重塔から限りなく遠くて泣きそうになりましたが、覚悟を決めて並びましたとさ。。。

 

新倉山浅間公園からの桜と富士山

ちっとも進まない列に並びながら富士山と桜を撮影。

幸いなのが、並んでいる場所からでも常にこの見事な展望が見れること。園内に植えられた600本のソメイヨシノ、それが満開になる光景は凄まじかったです。

 

満開の桜と富士山

桜と富士山、我が国を象徴する2大コラボ。これぞ日本の情景じゃないかっ!

海外観光客が多いのも、確かにうなずけます。

 

満開の桜と富士山

桜の乱舞がとにかくすごい。満開じゃ、満開。

富士山も2日前の季節外れの大雪で真っ白だったのが、一層タイミング良かったです。

正直、もうこれで満足して列から抜け出してしまいそうなレベル。

 

新倉山浅間公園の桜・お花見

頭上に覆いかぶさるようなソメイヨシノのアーケード。

この行列ですが、結果的には“1時間半待ち”でした。朝一だからこの程度で済んだのか、それとも午後の方が空いていたのか、それはわからないですが、桜の時期の週末、そこに快晴という好条件が加わった時はかなりの混雑を覚悟しておいた方がいいです。

ひぇ~でしたよ。。。

 

桜

のんびり桜を眺める。

これから三ッ峠山まで縦走というのに思わぬ足止めですが、まぁ今日は時間的に余裕があると自分に言い聞かす。

 

新倉山浅間公園 五重塔展望台

そして待つこと1時間半。もうすぐ10時になろうかってところで、ようやく順番が回ってきました。

展望デッキはこんな感じの段差のスペースが確保されていて、だいたい30人くらいを5分間隔でローテーションさせてました。

三脚の類の使用は禁止になってます。

 

新倉山浅間公園 五重塔と桜と富士山

そしてお目当ての景色がこちら。

ニュースやSNSなんかでも良く見た、富士山と五重塔を同時に眺められるアングル。

そこに桜が加わるもんだから、もう最高でしょ。

 

春の新倉山浅間公園 五重塔と富士山と満開の桜

待ち時間が長かっただけに、周りの人たちも夢中で撮影しまくる。むさぼるように…

『富士山・桜・五重塔』、この3つが1フレームに収まる絵に描いたような日本の情景。こりゃ、人気が出るわけだ。海外観光客が多かったですが、もちろん日本人もたくさんいました。

「ワ~ォ!」「ビュ~ティフゥ~!」「アメイジング!」といった歓声を聞いて、初見のくせに誇らしく感じる俺。

 

桜と富士山と五重塔

あっという間の5分間が終了。あとから振り返ったら謎なくらい、同じような写真を何枚も撮ってました。

夕焼けとか日の出のタイミングとかも混むのだろうか。淡い空の下でもさぞ綺麗な景色が広がっていると思うと、違う時間帯にも来てみたくなります。

 

新倉山浅間公園 満開の桜と観光客

どんどん押し寄せてくる観光客。新倉山浅間公園(富士浅間神社)の人気っぷりが改めて良くわかりました。

順番待ちなんてないだろうと思っていた自分が完全に甘かったですが、満開の時期で雲1つない青空のタイミングで見れたので、まぁ良かったです。

 

新倉山浅間公園・五重塔

京都的な雰囲気も感じられる神社に桜、海外観光客をひぃひぃ言わせるだけの要素がここには揃ってます。

 

新倉山浅間公園から登山道へ

思っていたよりもだいぶ遅くなりましたが、ここからようやく登山開始。

公園の遊歩道を登って行くと、いつの間にかこんな感じの登山道に変わっていきます。

 

新倉山・あやめ平

公園の上にあるのがあやめ平

その名の通り、アヤメの群生地で6月初旬ごろに見ごろを迎えます。桜の時期は当然ながら、まだ何も咲いていない。

 

新倉山登山道

新倉山まではやや急登。

標高はまだ1000mもないですが、2日前に降った雪がチラホラと見え始めました。

 

新倉山山頂

公園から30分ほどで新倉山山頂に到着。標高は1180mですが、スタートが街中の駅なので、ここまでも結構登った感があります。

展望はないですが、この先の御殿という場所が本当のピークでそちらは眺めも良好。

 

新倉山~三ッ峠山 日帰り登山

標高1000mを超えるとだいぶ雪が目立ってきました。

 

新倉山・御殿

山頂標識があった場所から少し歩いて御殿に到着。

 

新倉山・御殿からの展望

山頂はこんな感じでベンチも用意されていて、南側の展望が開けています。

正面奥に見えるのは杓子山あたりかな?富士山ももちろん見えてますが、写真は割愛。

新倉山まではまだ多少人もいましたが、ここから先は人も一気に減りました。

 

新倉山から霜山までの急登

新倉山から先はいったん下っての登り返し。特に次の霜山までの登りが急坂で、ロープも設置されています。

今回のルート上で一番急斜面だったのがここ。この坂を乗り越えてしまえば稜線に出て、比較的緩やかな道になるので頑張りどころ。

 

霜山山頂(天上山分岐点)

急坂を登り切って分岐点に到着。霜山山頂は天上山方面に少し歩いたところにあります。

天上山方面(カチカチ山)に行けば河口湖へ降りれますが、自分は三ッ峠方面へ。

 

新倉山浅間公園~三ッ峠山 日帰り残雪登山

ここから先は快適な稜線ハイク。

そして足元も真っ白な雪道に変わりました。半袖で十分な陽気ですが、2日前の降雪はなかなかのものだったようで、まだだいぶ残っていました。

 

霜山~三ッ峠山 送電鉄塔

少し歩いたところに送電鉄塔があります。

ここが景色が広がっていて休憩するには最適なポイント。

 

送電鉄塔からの富士山

送電鉄塔からの富士山。

ルート上、先へ進むにつれて富士山が遠のいていくのですが、それでもこの辺りの低山はどこも富士山の展望が素晴らしい。

 

送電鉄塔からの河口湖

河口湖も見えました。

手前には落葉松が整列していたので、紅葉時期に来てもなかなか綺麗な景色が見れそうです。

 

三ッ峠山 雪の稜線

さらに先へ。

思わぬ雪山登山になっていますが、積雪量自体はそこまででもなかったです。軽アイゼン(チェーンスパイク)持ってきてますが、結局付けることはありませんでした。

 

新倉山~霜山~三ッ峠山 日帰り残雪縦走登山

どんどん標高を上げていく。

日差しと気温で、ここら辺はグズグズに溶けた雪で悪路になってました。靴がぐじょぐじょの泥だらけ……

 

三ッ峠山 雪景色の草原

間を端折ってますが、霜山から三ッ峠まではそこそこ距離があります。

樹林帯から草原風景に景色が変わったら三ッ峠も近いです。

 

三ッ峠山・木無山山頂

12時ちょうど、木無山に到着。三ッ峠山とは木無山、開運山、御巣鷹山の3つの総称で、霜山方面から歩いてくると、まず木無山のピークを踏むことになります。

 

三ッ峠山 木無山から開運山へ

木無山から開運山方面へ。

三ッ峠自体は7年ぶりの来訪。記憶の片隅にある懐かしい景色が広がっています。

 

三ッ峠山 岩の展望デッキ

途中に道から逸れたところに岩の展望デッキがあります。

下は崖になっていますが、展望は文句なしのポイント。

 

三ッ峠山展望デッキからの富士山

展望デッキからの富士山。

先ほどの鉄塔からの眺めに比べるとやや劣りますが、それでも十分綺麗。

 

展望デッキからの三ッ峠山・開運山

こちらの岩々しい山が開運山。

人工物の建物や鉄塔っぽいものが色々と見えますが、これも三ッ峠山の特徴の1つ。

 

三ッ峠山荘

三ッ峠山山頂付近に建てられているのが、三ッ峠山荘

通年営業している山小屋です。

 

雪ダルマと富士山

小屋の前のベンチでお昼休憩。誰かが作った雪だるま。

新倉山からの縦走路は静かでしたが、ここまで歩いて来ればまた賑やかな雰囲気になってきます。 

 

雪景色の三ッ峠山

4月のこの時期に、この山域でこれだけの降雪量も珍しいのではなかろうか?

山頂の稜線は雪原風景になっていました。

 

四季楽園

もう1つの山小屋、四季楽園。こちらも通年営業の山小屋で、自販機も置いてあります。

今回はやや長めのルートを縦走していますが、三ッ峠登山口から登れば比較的短時間でここまで来れます。売店もあるので、積雪期を除けば入門レベルの山。日本二百名山というのもあって、人気も高いです。

 

三ッ峠山のソーラーパネル

三ッ峠山最高地点の開運山へ。

2枚の反射板が山頂のシンボル的存在。

 

三ッ峠山山頂(開運山)

12時半に開運山山頂に到着。三ッ峠山の山頂と言えばここを指します。

立派な石碑、富士山の展望も申し分ないピークです。

 

三ッ峠山からの南アルプスの展望

富士山だけでなく、晴れていれば南アルプスや八ヶ岳も見ることができます。

この日は空気も澄んでいて、はるか遠くに北アルプスの白い山脈も見ることができました。

流石、日本二百名山に選定されているだけのことはある。

 

御巣鷹山の鉄塔

すぐ隣の鉄塔が立っているピークが、三ッ峠の一角である御巣鷹山。自分が初めて三ッ峠山に登った時は、秀麗富嶽十二景の本社ヶ丸・清八山から縦走してあの御巣鷹山の裏側からここまで登ってきました。

それも、思い返してみればもう7年も前のこと。なかなかタフな縦走路だったのを覚えてます。

 

三ッ峠山 日帰り雪山登山

山頂は少し混んでいたので、軽く展望を楽しんで下山。

三ッ峠山の山頂はラジオの中継局やアンテナなど、結構人工物が目立つ場所になっています。遠目から見ても鉄塔が良い目印となるので、三ッ峠山は他の山からも位置がわかりやすい存在です。

 

三ッ峠駅へ下山

下山は三つ峠駅へ。

駅までのコースタイムは標準でだいたい3時間30分ほど。

 

三ッ峠山 岩壁の登山道

こちらのルートの見どころはすぐにやってきて、この断崖脇のトラバース路。

片側が巨大な岩の壁になっていて、下から見上げるとまたすごい迫力。

 

三ッ峠山・屏風岩

こちらが途中の展望デッキからも見えていた、三ッ峠山の大岩壁「屏風岩」。

この山の岩々しい一面を見ることができる場所。

 

三ッ峠山登山道

三ッ峠山 クライマー

これだけの大岩壁を有しているので、ここはクライミングスポットとしても有名。

前回訪れた時もクライマーがいましたが、今回も岩に張り付いて登っている最中でした。

 

三ッ峠山・八十八大師

次に現れるのが、こちらの八十八大師

ここも良く覚えてる。たくさんの仏様が祀られた神聖なるポイント。

数えてないけどちゃんと88体いるのかな。

 

三ッ峠山・八十八大師

最初の新倉山浅間公園は海外観光客が多かったですが、この三ッ峠山も割と海外の方が多かったです。

富士山の展望に加えて、こういう仏像なんかがあると、いかにも日本っぽくて受けるのかも。

 

三ッ峠山 登山道

後はひたすら下山。標高1200mあたりまで降りれば雪もすっかりなくなりました。

こちらから登る場合、ひたすら登りが続く道ですが、こんな感じで適度にベンチが用意されているので休む場所には困らないです。

 

三ッ峠山登山口

あっという間に登山口に到着。

登山道はこれで終わりですが、ここから駅まではまだ1時間以上の林道歩きが残っています。

 

三ッ峠山登山口の看板「山はゴミ箱ではありませ~ん」

そうそう、この入口の「山はゴミ箱ではありませ~ん」って看板もなぜか妙に覚えてた。

看板1つで懐かしさを感じる。

 

三ッ峠山登山口の桜

ここから林道歩きが長いですが、4月のこの時期であれば、ここら辺も桜が綺麗です。

ちょうど満開と言っていい状態でした。

 

三ッ峠山 林道歩き

この林道はあんまり覚えていなかったけど、桜咲き~の小川流れ~ので結構いい雰囲気でした。

途中にある公園ではトイレも利用できます。

 

三ッ峠グリーンセンター

駅に向かう途中にある三ッ峠グリーンセンターに立ち寄る。610円で日帰り入浴ができます。

露天風呂あり。タイミングが良かったのか、ほとんど貸し切りに近い状態で入れました。

 

三つ峠駅

グリーンセンターから徒歩20分ほどで三つ峠駅に到着。

これで今日の登山もおしまい。

 

最初の五重塔待ちで1時間半の足止めを食らいましたが、結果的にはちょうどいい感じの行程になりました。

 

新倉山浅間公園 満開の桜と富士山

山梨県で楽しんだ春爛漫・桜と富士山を愛でるハイキング。

ちょうど桜が満開、雲1つない青空、降雪直後で真っ白な富士山と、好条件が揃ったので展望に関しては文句なしの山行となりました。

三ッ峠山までの縦走路が残雪ぐちょぐちょで思わぬ悪路でしたが、自分としては日帰りで歩くにはちょうど良い行程でした。

 

春の新倉山浅間公園 五重塔と富士山と満開の桜

何よりも今回は新倉山浅間公園の”桜と富士山と五重塔”のフルセットな眺め!絵に描いたような日本の情景が広がっているので、ここは一度は訪れてみる価値があると思います。

聞くところによると年々観光客が増えているそうなので、順番待ちは覚悟の上で……。

海外の方がこぞって訪れるのも良くわかる、素晴らしき場所でした。

 

日程
2019年4月13日

コースタイム
8:10 下吉田駅
8:15 新倉山浅間公園(~9:50)
10:20 新倉山
10:50 霜山
12:00 木無山
12:30 開運山
14:10 三ッ峠グリーンセンター(入浴)
15:30 三つ峠駅

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