筑波山へ日帰り登山に行ってきました。
筑波山梅林に咲く蝋梅(ロウバイ)がちょうど見頃を迎えていて、真っ黄色の群生がとても綺麗でした。
山頂まではなかなかの急坂でしたが、富士山も見えて展望も素晴らしかったです。電車・バスで行く場合は「筑波山あるキップ」がお得なのでお勧めです!
1月に入って早くも花の知らせが届く。
その名も「蠟梅(ロウバイ)」。
黄色くてちっこくて香り豊かな花です。
ロウバイを目的にした登山って今までしたことがなかったなと思い、名所を探していたところ、筑波山梅林に群生があることを発見。
筑波山もずいぶんご無沙汰だったので、久しぶりに登りに行ってきました。
ちょうど見頃を迎えたロウバイ、見事でした。
2024年1月14日 ロウバイ咲く筑波山へ日帰り登山
茨城県のシンボル、筑波山。
日本百名山の中でも都心部から日帰り登山がしやすい山で、公共交通利用でも簡単に行くことができます。
電車・バスを使って行く場合、お得な切符があるのでぜひ利用してください。
『筑波山あるキップ』
つくばエクスプレスの往復と筑波山までのバス往復が込みの魔法のチケット。電車・バスで行く登山者にとってはかなりお得な切符です。
駅の自動券売機で普通に買えました。
つくば駅から筑波山シャトルバスに乗車します。(※1番乗り場)
朝8時の始発便はかなり長い行列ができていて、超満員でした。
土日は30分間隔でバスを出してくれるので、少し遅らせてもいいかもしれません。1時間後のバスはかなり空いてたので。
40分ほどバスに揺られて、筑波山神社入口で下車。終点のつつじヶ丘からも登れますが、ほとんどの乗客はここで降りてました。
左の綺麗な建物は筑波山観光案内所。トイレも綺麗です。
登山口へ行くには鳥居をくぐって筑波山神社方面ですが……
まずは筑波山梅林へ寄り道。
バスが走ってきた道路を少しだけ戻ります。
こちらが筑波山梅林入口。
おそらく1ヶ月後には梅の花も咲いて筑波山梅林が混雑するんでしょうが、このタイミングではまだ閑散としていて誰もいませんでした。
梅林に入ると、斜面下の方にロウバイの群生ポイントを発見!
ここだけ真っ黄色なのでわかりやすかったです。
こちらが本日の主役、蝋梅(ロウバイ)です。冬に咲く花で、群生地は各地にありますが、都心界隈の山ではだいたい1月中旬~下旬に見頃を迎えます。
どの樹も綺麗に花咲かせていました。
青空の下で蝋梅が映える。
筑波山梅林にも蝋梅の群生地があったんですね。
見た感じではちょうど見頃、満開と言っていいような咲きっぷりでした。
見た目はもちろん、辺り一面とてもいい香り。
蝋梅の咲いている場所がちょうど良くて、背後にはこれから登る筑波山山頂が見えました。
あの頂までの道のり、結構急登もあってなかなかでしたよ。
しばしのロウバイ鑑賞タイムでした。
こんな咲きっぷりなのに周りに誰もいなくて、静かな中でじっくり見て回れたのが良かったです。
筑波山梅林は山の広い斜面に広がっていて、蠟梅があるのは下の方の一画。
メインの白梅・紅梅はまだあまり咲いていなくて、赤い花がポツポツと。
1ヶ月もすれば一面梅の花が咲くんでしょうね。規模感は感じ取れました。
小一時間の筑波山梅林散策を済ませて、再びバス停へ。
ちょうど1時間後のバスが到着したタイミングでしたが、全然人が乗っていなかったので、やっぱり始発便が一番混むようです。
鳥居をくぐった先に筑波山神社がありますが、その途中には温泉宿もいくつかありました。日帰り入浴できるところもあったので、下山後に良ければどうぞ。
神社手前にあったのが筑波山・大御堂。
階段の上から振り返ればこの眺め!すでにこの時点で展望が素晴らしい。
白い梅もチラホラと咲いていました。
筑波山神社で登山前の参拝を済ませる。
登山道はこの門をくぐった先にあります。
こちらの右の鳥居が御幸ヶ原コースの登山口。登りはこのコースで行きます。
左に行けばケーブルカー乗り場。
ケーブルカーと並走するように登っていくルートになります。
ここから登山道。
筑波山は10以上前に一度登っていますが、もう登山道がどんなだったかはほとんど覚えていません。
巨大な岩が多かった気がするけど、それは下山の方のルートでした。
結構な急坂。
なかなかの斜度のところもあってしんどいです。
筑波山って言うと比較的簡単に登れる百名山というイメージで、実際にこの日も子どもたちがたくさん登ってましたが、体力的にはそれなりに求められますね。
ちびっ子たちの軽快さが羨ましかった。
階段もあったり。
歩幅の合わない階段がまた疲れるんだ……。
ここは神域ですぞ!
の看板がいたるところにありました。登山道以外は立ち入り厳禁です。
上に行くにつれて、前日に降った雪が出てきました。
全然積もってはいませんでしたが、部分的に凍結していたのでそれが結構危なかったです。
御幸ヶ原を超えてまずは男体山へ。
この急な岩場を超えれば山頂です。
筑波山・男体山に到着。標高は871m。
この社の裏手が展望デッキになっていて、素晴らしい展望が望めます。
こちらが男体山山頂からの景色。関東平野が見事なまでに広がっています。
その果てには富士山を一望!写真だとわかりづらいですが、肉眼ではその姿をくっきりと捉えられて、「筑波山から富士山ってこんな綺麗に見えたんだ」と感動しました。
周囲に高い山がないので、平野をこれほどパノラマで見られるのも筑波山ならではかもしれません。凄い景色でした。
西の方には浅間山や日光の山々も見えました。
北側の展望は少し下った御幸ヶ原から、東側の展望はもう1つの山頂・女体山からが見やすいです。
山頂から下って御幸ヶ原に到着。
男体山と女体山の間にある広場で、ケーブルカーの山頂駅でもあります。
こんな感じで開けた公園のようになっていて、売店も立ち並んでいるので休憩場所には困らない。
火気厳禁で、外のベンチの一部区画だけバーナーの利用が許可されているので、バーナー使うならそこでどうぞ。
最近、日帰り登山の場合はすっかりバーナーの類を持ってこなくなった自分です。
広場の中心には筑波山のオシャレな標識。
グレゴリーのロゴに似てますね。
御幸ヶ原からは北側方面の展望が開けています。
左奥は日光あたり。日光の男体山も見えましたが、今年は暖冬ということで雪が全然なくて黒々としてました。
ここでしばらくお昼休憩。
正面に見えているのは先ほど登った男体山。左に見える特徴的な形をした展望台は何となく覚えてました。
続いて女体山へと向かいます。
途中にかたくりの里という看板を発見。ここにもカタクリの群生地があったんですね。知りませんでした。
女体山山頂付近も日陰の岩場が凍結していたので要注意でした。
ここら辺はケーブルカーやロープウェイで来た観光客も歩くところなので、時間帯によっては渋滞します。
足元滑りやすい状態だとなおさら。
筑波山・女体山に到着。
標高は877m、男体山よりもこちらの方が少しだけ高いです。
山頂は突き出た岩場になっていますが、冬場は凍結する恐れがあるので柵が敷かれて立ち入り禁止になっています。
そんなわけで、柵の内側から展望を楽しむ。
女体山に来て初めて綺麗に見えたのが霞ヶ浦。
琵琶湖に次いで日本で2番目に大きい湖。同じ茨城県内ということで、筑波山から全景が見渡せました。
富士山みたいなら男体山、霞ヶ浦見たいなら女体山、という感じ。
登ってきた御幸ヶ原ルートへは戻らずに、帰りは別ルートを行きます。
女体山から下山路に入っていきますが、ここら辺も北側斜面で凍結していたので注意が必要でした。
神域ですぞ!天罰下るですぞ!
登山道以外の立ち入りは絶対にやめましょう。新年早々、天罰下るのは勘弁。
帰りのルートはロープウェイ側になるので、横をロープウェイが素通りしていきました。
ケーブルカーもロープウェイも整備されているって、そりゃあ1年通して混むわけだ筑波山。
下山路はこんな感じの巨岩がたくさんあります。
1つ1つに名前が付けられていて、意味や由来なんかが標識に書かれているので、読んでみましょう。
ちなみにこれは出船入船(でふねいりふね)という名前の岩でした。石の姿が船に見えるかららしいですが、自分にはちょっと船に見えなかったのでまだまだ感受性が低いようです。
こちらは「母の胎内くぐり」の奇岩。
岩をくぐり抜けることで生まれた姿に立ち返る意味があるそうです。
こちらは「弁慶七戻り」。
この岩の門があったのはよく覚えていました。
こんなバリエーション豊かな巨岩・奇岩が点在するっていうのも何だか不思議。筑波山登山の見どころポイントです。
ある程度下ると、下山路が二手に分かれます。
左のつつじヶ丘方面へ行くのがおたつ石コース。奥の筑波山神社へ戻るルートが白雲橋コース。
どちらでも良かったですが、せっかくバスで来たので下山路は神社ではなくつつじヶ丘の方へ下ってみることにしました。
「筑波山あるキップ」であればつつじヶ丘からでもバス乗車が可能です。
こちらのルートは初めて歩いた道ですが、終盤は展望が良くてこんな休憩ポイントがありました。
登りの御幸ヶ原コースはひたすら展望の無い道でしたが、つつじヶ丘から登るルートは展望いいんですね。
霞ヶ浦も見えて、ここら辺はとても気持ち良かったです。
鳥居をくぐった先がゴールのつつじヶ丘。
右に見える建物がロープウェイ駅です。
鳥居のそばに金色のガマガエルがいました。
その背中にもガマガエル。
さらに背後を見上げると、巨大ガマガエル。
トトロの大中小みたいなサイズ感で登山道脇にいました。
どこかノスタルジーを感じた乗り物。
小さい頃の記憶。デパートの屋上とかにこんなのがあった気がします。
こうしてつつじヶ丘に下山完了。
レストハウスがあるのでトイレ休憩できたし、帰りのバスも土日は30分間隔で出してくれるのでそれほど待たずに乗れました。
蝋梅(ロウバイ)目的で選んだ筑波山登山。
ちょうど見頃のロウバイを見れたし、久しぶりの筑波山自体が面白かったです。登り応えもあって、富士山や霞ヶ浦の展望も素晴らしく、良い山歩きができました。
電車・バスで行くなら、ぜひ”筑波山あるキップ”を使ってみてください!500円以上はお得になります。
【日程】
2024年1月14日
【コースタイム】
8:40 筑波山神社入口バス停
9:00 筑波山梅林
9:50 筑波山神社登山口(御幸ヶ原コース)
11:00 男体山
11:40 女体山
12:20 おたつ石コース分岐
12:45 つつじヶ丘
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