冬の白毛門 日帰り雪山登山 ~~眼前の谷川岳の雄姿と大雪庇~~

冬の白毛門 日帰り雪山登山 ~~眼前の谷川岳の雄姿と大雪庇~~

谷川岳の正面にそびえる、標高1720mの白毛門へ登ってきました。

山頂までの距離は3km程度ですが、その道中はひたすら急登が続き、冬場となればラッセルも強いられるなかなか手強い山です。今年は暖冬ということもあって、3月初旬で雪もだいぶ融けてました。ラッセルが続くようなことはなかったですが、所々に雪崩の跡もあって、落とし穴も多数……。緊張が続いた登山となりました。

序盤の急登は我慢ですが、1時間も登れば目の前に谷川岳の雄姿を望むことができる絶好の展望の山でもあります。特に冬場は真っ白く輝く谷川岳が本当に綺麗で、圧倒的な迫力を感じずにはいられなかった……

谷川岳の壮大なスケールを味わえた山旅でした。

 

白毛門から望む眼前の岩峰・谷川岳―――

 


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暖冬によって早くも冬山シーズンが終わりを迎えつつある今日この頃。

これまでのところ、今シーズンの雪山登山として登ったのは、12月の木曽駒ヶ岳、1月の谷川岳、2月の安達太良山の計3つ。月1ペースという、去年の同時期に比べるとその回数は格段に減ったけども、いずれも天気に恵まれて良い景色を拝められた山行でした。

 

そして3月。

4座目の雪山登山として登ることになったのが今回の白毛門

 

木曽駒ヶ岳、谷川岳、安達太良山は過去にも登った実績があったので無難に終われたけども、白毛門に至っては初めて登る山。他の3つに比べると冬季の登山者数も少ないし、急登が続く道のり。コンディション次第では登頂できるかわからなかったけど、快晴無風の予報が出たので行ってきました。

 

登頂できたかどうかはさして重要ではなく、木曽駒や安達太良にも引けを取らない壮大なスケールの雪景色に浸れた今回の山旅。一時、登りに来たことを後悔した瞬間もあったけど、終わってみれば充実感と疲労感に満たされた1日でした。

 

ブログを書き始めて以来、初めて体験する小っ恥ずかしい事案も発生して、色々と印象に残る旅でしたとさ(笑)

 

~~ 2016年3月5日 白毛門雪山登山 ~~

今回も電車・バスを利用しての雪山登山。

最初に言っておくと、もともとの予定としては白毛門に登る予定はなくて、他の山でお仲間さんたちと計画を練ってました。それが天気との兼ね合いで中止となり、代替案として白羽の矢が立ったのが白毛門。

白毛門自体は、登りたい雪山リストに入ってたしね。

ただ、谷川岳以上に時間がかかる白毛門。仲間の都合も悪くなって前夜に急きょソロになってしまったのもあって、朝発の電車・バス利用では、時間的にかなりギリギリの勝負になる(とこの時は思っていた)。

それでも、山へのモチベーションは過去にないくらい高ぶっていたので、迷うことなく出発。

 

白毛門までは1月の谷川岳で使った水上駅経由のバスを利用します。前回と大きく違うのは、今回は週末というだけあって登山者が多い多い……。バス1台満杯になって、谷川岳へと走り出しました。

 

降りるバス停は谷川ロープウェイの1つ手前の土合橋。ここが白毛門登山口のバス停になります。

 

熱気でガラスが曇るぎゅうぎゅう詰めの車内。乗っていた方々に降りてもらって何とか降車できました。白毛門アタックにこのバス使うなら、前のほうに陣取っていた方がいいです。この日も自分のほかに1人しか降りず、他は全員谷川岳へ登る方たちでした。

まぁ、白毛門なんてこんなもんか……

 

バス停の向かいのこの青い建物の横が白毛門登山の入口になります。

積雪の状況では中盤までも行けないんじゃないかって思ってたけど、その心配は早々に杞憂に終わる。通常なら、この入口からたっぷり雪が積もっていてラッセル開始となるはずなんだけど、全然雪なかった……

これならいけそうな気がする。

 

朝9時過ぎにスタートという、この日の白毛門登山組としてはたぶん最後発。 思っていたよりも人が入っているようで、トレースかなりついてました。(すぐ前に歩いてる人いるし)

この広いところは駐車場でしょうかね。ここはまだ除雪されてないので、マイカー組は土合駅駐車場に停めることになります。

 

下から見上げる武能岳。谷川岳自体にはもう何度も登っているけど、こちらの東側の山に登るのは初めて。

今回のお目当ては”眼前の雪の谷川岳”、これ1本なので、早くその雄姿を拝めたいと思った。山頂は余裕があればというスタンスで臨む。

 

登山口に登山届ボックスもあり。例年ならこのボックスも埋まるほどの積雪量らしいけど、全然少なかった。

 

はっきりと積雪量の少なさがわかるのが、この入口の橋。普通はこの橋にも雪が積もってるはずなんだけど、全然でした。

そもそも、3月初旬はまだ川自体が雪で埋まっているような季節。本当に今年は暖冬でしたね。

 

トレースついているので、ワカンを使う必要もなく、道に迷う心配もない。

心の隅ではあっさり登頂できちゃいそうな予感がしてた。

 

少し行った先から登りが開始。これ以降、山頂まではひたすら登り坂が続くと思っていて良いです。

前を歩く2人組の方は早々に抜かしてもらったけど、この方々から後程、衝撃的な言葉を頂く(笑)

 

登山道はすぐに尾根に出ます。この尾根に出てからが長い。

写真見て分かったと思うけど、序盤は雪の融雪がかなり進んで土も見えてる状態です。

 

こんな感じで全くない箇所も。

これが3月初旬の白毛門の写真です!と言っても、例年なら信じてもらえないコンディションなんだろうな~

正直なところ、この辺りでは白毛門に来たのが見事に失敗だと思った。ここまで雪がないとは思わなかった。

 

おまけに気温もこの時期としてはかなり高い。バス停から半袖でスタートしたけど、結局この日は最初から最後までウェア切ることなく半袖で過ごせちゃいました。そのせいで、腕の日焼けが半端なかった…

 

体感的には4月、5月の残雪登山。汗が噴き出て暑さとの戦いが続く。こういう時に無風という好条件は逆に応えるけど、登り一辺倒なので標高を上げるスピードはかなり速いです。1時間に400mほどは稼げてるんじゃないかな。

 

無心になって登る中、ふと振り返ってみると、いつの間にか谷川岳が目の前に見えていた。

登り始めてまだ1時間も経っていないのに、いきなり壮大な眺め!こちら側から谷川岳を眺めたことがないから、思わず立ち止まって見入ってしまった…

ある意味、これで今回の登山の目的は達成(笑)

 

まぁ、行けるところまでは行くけども。

暑さに加えて雪のコンディションが悪すぎて、登るモチベーションとしてはそれほど高くはなかったけど、この後の展開を考えたら、途中でやめなくて良かった。

 

狭い尾根を進んで行く。所々で傾斜が緩む箇所も出てくるけど、雪がベチャついて重たく、このあたりから踏み抜きを連発するので、体力が無駄に削られていく。

 

1時間程度でここまで登ってきた。谷川ロープウェイの建物も見える。

これだけの登山日和なんだから、今頃天神尾根コースは大盛況なんでしょうね。

 

向かって右側が開けているこの尾根。登っている感じは昨年4月に登った北アルプス爺ヶ岳の南尾根にそっくり。雰囲気とか景色とか雪のコンディションとか。

気分は完全に春山。3月初旬とはとてもじゃないけど思えない。

 

右奥の真っ白い山が白毛門山頂かな。青空のもとで真っ白く輝いてます。

手前の松ノ木沢ノ頭までとりあえず頑張る。

 

ところによってかなり急斜面。ズボズボ埋まるので、ここら辺はかなり疲れたな。。。まだアイゼン履いてないけど、アイゼン履いてもお団子になるような雪質でした。

こんだけトレースついている割には、序盤の2人組以外とはすれ違わない、静かな登山が続いてます。

 

エグい斜面に格闘しつつ、後ろを見ればこの谷川岳に癒される。

やっぱり雪の谷川岳、カッコいいわ。

 

天神平スキー場と同じくらいの高さまで登ってきた。この標高までロープウェイで連れて行ってもらえるんだから、谷川岳はお手軽だよな~。

奥にぼんやりと見える黒い影は浅間山かっ!?

 

松ノ木沢ノ頭まで延びるビクトリーロード。

このあたりまで登ってしまえば、自分よりも高い樹がなくなって開放感が増してきます。

 

事前に急登と聞いていたけど、確かになかなかの傾斜ですな。振り返ってみると高度感すごい。

終わってからの感想としては、白毛門は登りよりも下りのほうが厄介な感じでした。

 

11時過ぎ、松ノ木沢ノ頭に到着。 ここまで2時間ってところ。

ラッセルも大してなかったので、無雪期とほぼ同じくらいのコースタイムで来れました。

 

そして、ここに来てようやく白毛門の本丸が姿を見せる。谷川岳に負けないくらい、こちらもすごい迫力・・・!

この場所が少し高台になっているので、この先のルートを確認できるけど、数ヶ所えげつなところを発見。

 

特にここか。ありえないくらいの急斜面。。。

先行隊の人が今まさに取り付いているところでした。あれは結構やばそうだ…

 

とりあえず見なかったことにして、しばらく休憩( ̄▽ ̄)

この松ノ木沢ノ頭は休憩するには絶好の場所。白毛門はもちろん、少し戻れば谷川岳も眼前に見える展望台になってます。

時間も思ったより余裕あるので、しばらく居座りました。風がないのでジッとしていても暖かい。

 

10分ほど休憩して再出発。ここから先はアイゼン装着。道も色々と危険なところが出てきて、これまでのように簡単には行かなくなる。

緊張感も一気に高まるポイント。安心して休憩できるところもこの先は少ないです。

 

全体的にそうだったけど、白毛門の尾根は片側が雪庇になって見た目よりも歩ける範囲が狭いです。

ご通行には十分ご注意くださいな。

 

問題のエリアが近づいてきた。

先ほどの急斜面にばかり目が行ってたけど、実際に歩いてみると一番危険だったのは、その手前の小さな雪壁でした。

 

ここ。今お一人登りきったこの部分が、短い割に壁のような立ちはだかって行く手を遮ってた。

なんか、雪崩れたような跡もあるし……!

 

問題の雪壁を登っているところ。足元がグズグズなのでアイゼン効かず、すぐに崩れて全然前に進まなかった。

天気悪かったら間違いなく心折れて引き返してたところだったな。結構怖かったです。

 

横を見ると雪崩れたような跡が髄所にある。

こぇ、、、白毛門こえぇよ。。。

 

何とか核心部を登り切った。まだ先に急斜面が残っているけど、あそこはまた別の危険が潜んでる。

 

山頂直下に見えた大きな岩。右の巨岩が、白毛門で有名なジジ岩・ババ岩ですかね。見えているのはおそらくババ岩。ジジ岩は雪に埋もれてるのかな?

 

この日、何度目かの急斜面。風がなくて穏やかな陽気なのが本当に救い。

道は険しくても平和な雰囲気が漂うので、落ち着いて登れる。

 

背後には武能岳から延びる馬蹄形稜線も見えてきた。惚れ惚れするような見事な白さでした。

 

ルート中でおそらく一番の急登に入ってきた。坂の傾斜自体はそれほど苦にならないんだけど、雪崩れないか、雪のブロックが落ちてこないか、、、それが本当に怖い。

 

横を見るとなんかゴロゴロ落ちてるし…!

例年だと3月下旬ごろから谷川エリアの雪崩危険シーズンって言うけど、暖冬の今年は融雪も早いようで。

 

クラックがいくつもあるので、落ちないように慎重に。

緊張の登山が続く。

 

壁のように立ちはだかる白毛門の急斜面。

足も膝下までは常時埋まる感じのユルユルグズグズだったけど、ようやく終わりが見えてきた。

 

何とか登りきったところ。このあたりに来ると、すでに登り終えた方とすれ違う機会も多くなってきた。登山日和ということで、10人くらいは先行してたようですね。

雪崩誘発しそうな部分は、こうしてみなさん待っていてくれる。登ってきたからこそわかる危険ってのはやっぱりあるな~と思った。

 

ここでようやく北側の展望も見えた。白毛門の先にある山、左が笠ヶ岳、右が朝日岳

谷川岳から見たら白毛門から大分近くに見えたけど、実際登ろうとするとそこそこ大変そうだね。笠ヶ岳の手前とかも結構な角度ですよ。。

 

何度も見てしまう谷川岳。とてつもなく美しく、とてつもなくカッコいい!このワンシーンを見れただけでも白毛門に登りに来た甲斐はあったってもん。

 

山頂まではもう残りわずか。やせ尾根を詰めていけば終わりなんだけど……

みなさん、お分かりいただけただろうか…

 

この雪庇とも似つかない、巨大な雪の塊はいったい…!?

 

急坂を登り終えても、油断ならない。落とし穴がいたるところに潜んでる。

踏み抜くと普通に腰まで埋まっちゃいます。↑のこの人は悠々と写真撮ってるけど、この数秒後に見事に穴にハマってましたよ┐(´д`)┌

 

山頂手前に巨大な雪庇ができていた。こちらから見るとそんなに大きく見えないけど、上から見るとかなりデカい雪庇に育ってました。

 

そして最後には鎖場もあり。通常ならこの鎖も雪で埋まってるのでしょうかね?

この日は鎖も全部出ていて、岩もほとんど露出していました。コンディションによってはここもかなり危険になるのかもしれません。

 

岩場のところから振り返って先ほどの雪庇を見てみる。ここから見るといかに巨大かがわかる。すごいよ、これは!

谷川岳で見たものよりも全然大きかったです。

 

そして……

 

それ以上に谷川岳の迫力が凄まじい!この場所からの谷川岳が本日のハイライト。

直前ですれ違った方にモデルになってもらいましたが、人と対比させるとそのデカさが一層際立つ。壁のように聳え立っていました。

 

本当に迫力がありすぎて怖いくらいの景色!眼前にそびえる雪の岩峰。標高2000mの山とはとても思えない谷川岳の雄姿でした。

行く先が急斜面で見えないので、切り立った展望台のようになっています。

 

危険と爽快感の隣り合わせ。落ちたら一巻の終わりだけど、怖さよりも展望の美しさが勝って、充実感に満たされた時間でした。

序盤の雪のない道を見た時にはどうしようかと思ってたけど、まさかこんな展開になろうとは……。これほどの雪の世界が待っているとは正直期待してなかった。

 

この大雪庇も見逃せない絶景の1つでした。

人が歩くたびにカメラを構えてしまう。

 

最後の最後まで雪庇の脇を歩いていく。

山頂まで安心させてくれない冬の白毛門。

 

うーん、素晴らしい!何度も見入ってしまうな、この景色。被写体がいるほうがその迫力が伝わるね。

谷川岳からここまで圧倒的なスケール感を見せつけられるとは……。もともとこの景色が見たいから登りに来たっていうのはあるけど、眼前の谷川岳は、その想像をはるかに超える壮大さがありました。

 

こうして12時過ぎ、無事に白毛門山頂に到着。先客は1名だけ。

登りは3時間でした。雪道で直登できるぶん、無雪期よりも若干早く登れたかもしれません。

 

改めて山頂からの谷川岳。何度眺めても素晴らしい!

 

こちらは笠ヶ岳朝日岳。ここから先は谷川岳の有名な馬蹄形縦走路入ってくる。

主脈を歩き通せたので次は馬蹄形日帰りをやってみたいけど、どうなんだろ。行けるのかな…?

主脈よりは時間がかかるので、それなりの覚悟は必要そう。

 

馬蹄形縦走を現実的に考えるようになったのは、あの武能岳から続く平坦な稜線。あそこはぜひ歩きたい!

というか、あの部分だけでいいから歩きたい(笑)

色々と夢膨らませてくれる白毛門の展望でした。

 

他の展望はと言うと、残念ながら霞がかかっていてそこまで遠くは見渡せませんでした。春ならではの、晴れていても展望があまり見えないよ現象。

山頂でじっとしていても半袖で十分な暖かさなんだから、まぁ仕方ないか。3月初旬にして、もうすっかり春山でしたよ。

 

居心地最高の山頂。時間も余裕があるので、ゆっくり休憩しました。

到着時はほぼ同じタイミングで登ったこの男性の方がいましたが、少ししたら降りてしまったので貸し切り状態に。この男性の方も電車で来られたそうで、公共交通利用でも冬の白毛門は選択肢としてありなんだなと思った。

 

山頂でゆっくりわんたんでも食べる時間があればいいね、という意味合いで持ってきたワンタン。無事に食す!

 

しばしお昼休憩~~

そういえばヤマレコを見ていたら、この日に馬蹄形縦走を日帰りでした方がいらっしゃったようで。。。すごい強者ですね。

雪の時期に馬蹄形日帰りなんて自分には到底無理だけど、次に来るなら夜明け前から出発して朝日岳までは行ってみたい。そして、その時は多少はラッセル頑張りたい。今回は雪山登山というにはあまりにも雪が少なかった。

 

誰も来ない山頂。雪庇脇で昼寝でもしたくなるような暖かさと静けさでした。

朝のバスの混雑っぷりから想像はつくけど、谷川岳は結構にぎわってるんでしょうね。谷川岳よりも簡単には登れないけど、白毛門も雪山登山としては十分面白さがあると思います。何よりも静かなのがいい!

 

40分くらい長居して、下山することに。

午後から曇る予報だったけど、お昼を過ぎても全然晴れ渡って日差しが強烈でした。

 

そして、降り始めた矢先に登山客とすれ違う。スタート早々に抜かしてもらった二人組の方々です。

何気なくすれ違うつもりだったけど、この方から衝撃の一言を頂戴する・・・!

 

「あの、もしかしてブログ書いてる方ですか?今日という日を忘れずに、という……」

 

えぇーーーっ・・!?なんでわかったんっすか?!

ブログを書いて6年くらいになるけど、登山中に声をかけられたのは初めて。オレンジのウェアも着てないし、特徴的な仲間も連れてきてないし……、なんでわかったのか気になって聞いてみたら、ザックとゲイターの色で「もしや」と思ったらしい。

ネットの力ってすげぇ、、、。そんな情報だけでわかってしまうのか。まさかブログのことで声をかけられる日が来るとは思わなかった。嬉しいやら、恥ずかしいやら…(笑)

 

今後ともブログのほうをどうぞよろしくお願いします!

と営業トークをかまして華麗に立ち去る。

 

(この後すぐに、落とし穴にはまって見えないところで醜態さらしたのは内緒^^)

 

いや~、こんなこともあるんだな。たまにヤマレコの有名人と会った、とか、Facebookの登山グループの人と会った、とか。そういうのは聞いたことがあるけど、ブログで気づかれるってのは絶対にないと思ってた。基本的に写真は撮っても後ろ姿しか載せないし、気づかれたとしても自分が被写体として良く載せる仲間のほうだと思ってたからねぇ……。

下山途中の小っ恥ずかしい一幕でした。

 

話し戻して下山シーン。下山も下山で結構危険個所は多い。先ほど落とし穴にはまったように、なんか登ってきた時よりも穴が増えてる気がするし、最後の鎖場も岩が凍結していてやや厄介でした。

松ノ木沢ノ頭に戻るまでは緊張が続く。

 

歩いてきた尾根をそのまま戻ります。樹林帯に入るまでも気が抜けないけど、一番の急斜面に関した場所はクラックさえ気を付ければそれほどでもありませんでした。

 

むしろ、こういう狭いトラバース個所とか目立たないところが怖かったりする。

 

振り返ってみると先ほどのお二方も降り始めてました。登りはストックだけでも行けるけど、帰りはピッケル駆使しないとしんどいかもしれません。

降りている最中には誰ともすれ違わなかったので、この日は自分はほぼ最後尾を歩いていたようですな。前回の安達太良山では先頭でラッセル頑張ったから、こういうことがあってもいいでしょ。

 

ここら辺まで来れば安心。駆け抜けたくなる滑走路のような長い尾根。

 

帰りは省略するけど、樹林帯に入ってからが地獄でした。土と雪のミックスで本当に歩きづらかった。アイゼン邪魔だったから途中で外したけど、急な斜面なので雪があると滑るし、場所によってはズボッと埋まるし、、、下りの樹林帯が精神的には一番疲れました。

次は絶対にもっと雪がある時期に来よう。

 

15時過ぎに下山完了。もうこれくらいの時期になると水1.5Lでもギリギリ。最初から最後まで暑くて、かなり水分消耗した1日でした。

 

帰りの手段は特に決めてなかったけど、16時のバスに間に合ったのでそれで帰ることにしました。時間次第では土合駅から電車で帰ることも可能だけど、本数がかなり少ないので事前に調べておいた方がいいです。

 

登山口のバス停で待っているには時間がありすぎたので、谷川岳ロープウェイまで歩いてきちゃいました。徒歩15分ほど。

ここならトイレも自販機も更衣室もあるし適当に時間つぶせます。

 

帰りもバスは混雑してたけど、寝てたのであまり記憶なし。その日のうちに東京へと帰りましたとさ。

 

 

こうして白毛門登山の1日が終了。ブログにしてみて登山時間が6時間程度だったのかって自分で驚いた。もっと長く歩いてた気がする。気が張ってて、それほど余裕がなかったからでしょうかね。

なかなか大変でしたけども、充実した登山でした。久しぶりの山登りだったので、翌日はもちろん筋肉痛になったよ・・・

 

今回の登山についてはお目当てだった谷川岳の秀麗な雪景色、これに尽きると思う。(空気かすんでて他の山はほとんど見えなかったしね)

白毛門は谷川岳の絶好の展望台、まさにその通りでした。眼前にずっしりと構えた谷川岳はこれまで感じたことのない迫力があって、こんなにも大きい山だったのかと圧倒されっぱなしでした。

この景色はぜひまた見に来たいと思う。次はもっとたっぷり雪が積もった時期に、もっと真っ白になった谷川岳を目にしたい。

 

白毛門については、短い距離ながらもかなり神経を使った登山だったなぁと思います。谷川岳に登るのとはまた違う緊張感があって、怖さも感じつつ、達成感もあって、充実した山登りを楽しめました。大きな雪庇も見れたし、雪の造形もそれなりに楽しめた。

序盤の急登もそれほど苦には感じなかったので、この山はいずれまた来ると思う。それが馬蹄形縦走の時になるか、再び雪の時期になるかはわからないけど、谷川岳にはない静けさもあるので、かなり気に入りました。

 

個人的な感想としては谷川岳よりは雪山の難易度としては上だと思うので、雪の谷川岳を登った次の候補にでも登ってみてください。

谷川岳の本当の迫力が感じられると思います。

 

白毛門から望む谷川岳―――

 

おしまい

 

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【日程】

2016年3月5日 快晴

【コースタイム】

土合橋バス停(9:00) — 松ノ木沢ノ頭(11:10) — 白毛門(12:15~13:00) — 土合橋バス停(15:00)

 

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