【台湾】第2の高峰・雪山へ 2泊3日の海外登山(申請準備~出発編)

【台湾】第2の高峰・雪山へ 2泊3日の海外登山(申請準備~出発編)

5月のゴールデンウィーク後半は台湾の第2の高峰・雪山(せつざん)へ登ってきました。

標高は富士山よりも高い3886m。シチカ山荘に連泊して山頂までを往復する2泊3日の行程で歩きましたが、登山道自体は良く整備されているので危険個所も特になく、安心して登ることができました。台湾ということで日本からの移動時間も短く、全行程3日あれば登ることができるので、初めての海外登山にもおすすめかもしれません。

登山そのものよりも事前に色々と入山手続きがあるので、そちらの方に少し手間取った感じです。

まずは雪山登山前半の記録ということで、入山までの準備から登山口までのアクセス、1日目の登山行程をまとめてみました。

台湾・雪山主峰


GW後半は日本を飛び出して海外トレッキングへ。台湾の第2の高峰雪山(せつざん)へ登ってきました。標高は3886mで、富士山よりも100mほど高い山になります。

冬の時期からお仲間さんと計画していた今回の海外登山。

台湾のNo2.雪山を選んだ理由としては……

・日本から近く、GWの4日間の休みの期間で登ることができる
・最高峰の玉山(3952m)は人気があって抽選の倍率が高く登れない可能性がある
・台北からも比較的アクセスしやすいので、観光の時間も確保できる

のようなもの。GWとは言え4連休しかないので、海外登山をするとなると日数が短いですが、日本からも近い台湾であれば4日間の休みで十分登りに行くことができます。

しかも台湾は日本よりも面積が小さいながらも山岳大国で、標高3000mを超える山が200以上も存在します。日本がたったの21座しかないので、いかに高い山に恵まれているかがわかるかと。

登山道自体も整備されているので登りやすい雪山ですが、事前に色々と入山手続きが必要になります。これを疎かにすると山に登れないので、できれば1ヶ月くらい前から準備し始めるのが望ましいです。

まずは申請周りをまとめておくので、良ければ参考にしてください。

台湾・雪山 入山申請について

申請については全てWebからの手続きで完了できます。

【申請ページ】
https://npm.cpami.gov.tw/apply_1.aspx

1. 入園申請

まず、上記申請画面にアクセスして雪山入園申請に進みます。

台湾・雪山申請画面

右側の赤枠が雪山申請のボタン。注意としては、画面を日本語表記にしてしまうと、なぜかこのボタンが出てこないので、中文表記でアクセスしましょう。

台湾・雪山 入園申請入力画面

最初の注意事項については全てにチェックを入れて進むと、上記のような入園申請入力画面に遷移します。

ここからが一番面倒なところで、全部入力するまでに20分くらいはかかるので時間があるときにしましょう。

台湾・雪山 入園申請項目

最初の画面で登山行程を入力するのですが、ここで小屋の確保も同時に行うことになります。自分たちは2泊3日で、
5月3日:登山口~七卡山荘(シチカ山荘)
5月4日:シチカ山荘~雪山山頂~シチカ山荘ピストン
5月5日:シチカ山荘~登山口
のような行程だったので、5/3と5/4にシチカ山荘を予約しました。

台湾・雪山 シチカ山荘小屋の空き状況

小屋の空き状況についてもWebから確認できます。雪山に登る場合、シチカ山荘三六九山荘に泊まることになりますが、シチカ山荘については比較的余裕があります。実際、GWでもがら空きでした。山頂に近い三六九山荘は混雑しやすく、満室の場合は申請が降りない恐れがあるので注意しましょう。

ちなみに、どちらも山荘となっていますが、日本で言うところの避難小屋。寝具や食事が用意されているわけではないので、すべて持参する必要があります。

台湾・雪山申請 留守人(緊急連絡先)の個人情報入力

その後、同行者全員の個人情報(パスポート番号、住所、電話番号、生年月日、緊急連絡先など)を入力していきますが、住所や緊急連絡先などは、当然日本のものでも問題ありません。

ただ最後に、留守人(緊急連絡先)のパスポート番号も求めらえるので、これが少し厄介。幸い、同行者の親のパスポート番号がすぐにわかったので申請できましたが、緊急連絡先のパスポート番号も必要になるので用意しておきましょう。(家族がパスポート持ってない場合はどうするだろうか……?)

登山行程、メンバーの情報、緊急連絡先情報をすべて入力すると、ようやく申請できます。画面下の申請ボタンを押して数日待つと「國家公園申請入園通知」という件名でメールが届きます。

申請が無事に通っていると、Web画面から入園許可証をダウンロードできるようになります。

【入園許可証】

台湾・雪山 入園許可証

これで1つ目の入園許可証の発行が無事に完了。表の右側の床位番号が山荘での寝床の場所になります。人数分割り振られていることを一応確認。

結構面倒でしたが、これさえ終わればあとは楽です。

(ちなみに隊名は適当。今回の3人の名前の頭文字を並べただけで、これでも問題なく通りました)

2. 入山申請

入園許可証の入手が完了すると、その許可証の画面下に「立即申請入山證」というようなボタンがあるので、それを押すだけで現地警察に入山申請をすることができます。この警察への届け出も必要なので絶対に忘れないように。

台湾・雪山 入山申請ボタン

このボタンを押してさらに数日待つと「入山許可證審核通知」という件名でメールが届きます。このメールに「入山許可証」と「入山隊員名簿」が添付されています。

【入山許可証】

台湾・雪山 入山許可証

こうして入山許可証も無事にゲット。登山に必要な事前手続きはこれで完了です。

紛らわしいですが、雪山に入山するには「入園許可証」と「入山許可証」の2つが必要になります。

3. 入園許可証と入山許可証の印刷

事前手続きで入手した入園許可証と入山許可証をそれぞれ2部ずつ印刷(計4枚)して現地に持っていく必要があります。念のため入山隊員名簿も印刷して持っていきました。

心配なら予備としてある程度用意しておくと安心です。

おまけ. 地図の印刷

許可証の印刷ついでに、ネット上に転がっていた雪山の地図も印刷して持っていきました。

台湾・雪山 地図

画像がやや粗いですが、実際のところ登山道はよく整備されていて標識も親切なほどに用意されているので、この程度で事足ります。

現地でお土産品も兼ねて雪山の地図を買おうかと思ったのですが、書店や登山用品店に行っても見つけられませんでした。

台湾・雪山の天気予報について

登山をする上で、やっぱり天気は重要。海外の場合は事前の手配などがあるので、天気を見て日程を決めるわけにもいかず、運に任せるしかないところですが、まぁそれも海外登山ならでは。

雪山の天気はいくつか台湾の天気予報サイトにあって、主に見ていたのは中央気象局のもの。

・台湾中央気象局
https://www.cwb.gov.tw/V7/forecast/entertainment/other/D053.htm 

ただ、雷マークを極端に出したりと、あまり信頼性が高くないようにも感じました。一番正確だったのが、何だかんだ国内登山でもお世話になっているSCW。

・SCW
https://supercweather.com/

ギリギリ台湾が予報圏内に含まれているので参考になります。結局ほとんどこの予報通りになったので、台湾登山でもSCWは使えそうだと思いました。

台湾・雪山 出発から入国~登山口へ

こうして準備を整えて迎えた5月2日の夜。仕事を終えて向かったのは成田空港

成田空港から台湾へ

21時過ぎの台湾桃園国際空港行きの便に乗車。久しぶりの海外旅行、初めての海外登山なだけあって、楽しさもありつつやや緊張感もありつつ。

台湾までのフライト時間は4時間弱。時差は1時間で日本の方が1時間進んでいます。

台湾ドルに両替

深夜1時に台湾桃園国際空港に到着。入国審査を済ませて、早速両替に向かう。入国審査の定番でもある「目的は?」って質問を心待ちにしていたのに、特に何も聞かれませんでした。

台湾紙幣

日本円で25000円分を両替。3泊4日の旅ですが、そのうち2泊は山小屋(無料)なので、これくらいあれば十分すぎます。結果的には2万円でちょうど良く、帰りに少し高めのウイスキーを買って全て使い切った感じです。

レートは1台湾ドル=3.7円くらい。物価は日本とそれほど変わらないですが、バス、電車、タクシーと言った公共交通運賃がものすごい安いです。普段の国内の登山も公共交通がメインなだけに、余計にそう感じました。

桃園空港から台北までのバス乗車券

桃園国際空港からまずはバスに乗って台北へ移動。深夜でも24時間運行のバスがあります。

台北までは約1時間。片道140元、日本円で500円ほどなのでかなり安い。

桃園空港から台北までのバス

20分間隔くらいで運行してくれていたので、待ち時間もそれほどなかったです。

5月上旬ですが、台湾は日本よりも南にあるので気温が高め。深夜でも20℃以上ありました。

台北バスステーション

深夜3時に台北バスターミナルに到着。

台北バスステーション券売所

このバスターミナルから各方面に行く高速バスが出ています。

台湾・雪山へは宜蘭(イーラン)という街から登山口までのバスが出ています。台北から宜蘭まではバスで1時間半ほどですが、始発便が4時35分。少し時間があるので、この隙に登山用の買い出しに行きました。

台北・ファミリーマート

台北駅から徒歩で24時間営業のスーパーへ移動。

市内にはファミリーマートやセブンイレブンと言った日本でお馴染みのコンビニがたくさん。吉野家なんかもありました。

台湾のポスト

台湾の郵便ポスト

深夜の台北

台北市内。この市内をゆっくり観光するのは登山が終わった3日後。街巡りは後のお楽しみとして取っておきます。

台北・ウェルカムマート

駅から徒歩20分ほどの所にある頂好超市・ウェルカムスーパーに到着。

台北駅から近い24時間営業の良さげなスーパーを探したらここになりました。

台北・ウェルカムマート

品ぞろえは日本のスーパーと変わらないです。日本から行動食は少しだけ持ってきていますが、3日分の食料はほとんど現地調達しました。と言っても、パンやおにぎりがメインですが。

あと大事なのが水。雪山の場合、避難小屋に水場がありますが、基本的に煮沸必要という情報だったので、3Lほど買いました。実際の所、そのまま飲んでも問題ないとも聞きましたが、そこは自己判断で。

台湾・タクシー

帰りは面倒なのでタクシー利用。台湾はタクシー代も良心的で、1kmあたりだいたい30元くらい。5km乗っても150元、3人で割り勘すればたったの200円程度という安さなので、タクシーに乗っての移動も今回は多かったです。

台北から宜蘭行きのバス

買い出しも済ませて、4時35分の始発便で宜蘭(イーラン) 行きのバスに乗車。この時間帯にバスが運行してくれてるって、登山をする身としては嬉しいです。

ちなみに登山口となるのは武陵農場という場所なのですが、台北から武陵農場までの直行便も実はあります。

■台北ー武陵農場直行バス予約サイト
https://www.uptogo.com.tw/tour/view?id=169

3日前までに予約が必要で、自分たちも事前に日本から申し込みしようと思ったのですが、どうにも最後のクレジット決済でエラーになるので断念しました。

なので宜蘭経由で登山口を目指します。

台北から宜蘭行きのバス車内

台北から宜蘭までは1時間半ほど。車内でウトウトしている間に夜が明けました。乗車人数は自分たちの他に5人ほどしかいなく、ガラガラでした。

台湾の高速バスは乗り心地も最高で、座席スペースが日本よりも広く、イスのクッション性も高いです。高速バスヘビーユーザーの自分が言うのだから間違いないっ!

宜蘭バスターミナル

6時過ぎに宜蘭に到着。GWであっても台湾では普通の平日。これから出勤時間帯という頃なんでしょうかね。

自分たちとは逆に、台北行きのバスに乗車する人たちが多かったです。台北~宜蘭は電車もありますが、バスの方が本数が多く、時間も短く、さらに安いので電車を使うことはなかったです。

電車移動は台北市内のMRT(地下鉄)が利便性高く、こちらは自分たちも観光で何度か利用しました。

宜蘭から武陵農場行きのバス

ここから武陵農場行きのバスに乗車するのですが、発車時刻は7時30分。ここでも1時間ほど時間があるので、少しだけ宜蘭の街を散歩しました。

台湾の肉まん

まずはバスターミナル横のコンビニで朝食。この肉まんがかなり旨かったです。

宜蘭市街地

宜蘭の街を散策。

高いビルなどはなく、商店が立ち並んでいるあたり、台北と比べると下町という感じがしました。

宜蘭の肉屋

豪快な売り方をしている肉屋とか

宜蘭のしまむら

なぜかしまむらがありました。

宜蘭・屋台

手軽に食べられるファーストフードもあったり。台湾の代表的なB級グルメの1つ、「胡椒餅」は個人的に狙っていたもので、なかなか美味しかったのでおすすめ。

ここでは食べなかったですが、下山後の夜市で熱々を頂きました。

台湾B級グルメ・胡椒餅

台湾B級グルメ・胡椒餅

宜蘭から梨山行きバス

7時30分に武陵農場・梨山行きのバスに乗車。乗車時間3時間ほどの長距離便ですが、片道1000円程度という安さ。このバスも乗車人数10人くらいしかいなかったのに、この値段で成り立っているのがすごい。

日本の高速バスが高すぎるのか、台湾が安すぎるのか……

台湾の高速バス車内

すごいのは運賃の安さだけではなく、高速バスの仕様もハイクオリティー。

座席のスペースの広さは先ほど言いましたが、フリーWiFi完備で各座席にUSB充電も備わっています。

3時間ほどの乗車時間ということで、ここでもすぐさま深い眠りに落ちました。バスでの寝つきの良さは海外でも変わらず絶好調。

台湾・南山のファミリーマートで休憩

途中、1回だけ南山という場所でトイレ休憩があります。この時点で結構山の上に来ているようで、到着時はガスガスでした。

今回の台湾の旅で、唯一寒さを感じたのがこの瞬間。10℃くらいだったので半袖では少し寒かったです。

武陵農場入口で入園料支払い

武陵農場が近づいてくると、農場手前の料金所で入場料(確か130元)を支払う必要があります。バスの運転手からも「入場料払っておいで」というようなことを言われるので、一度バスを降ります。

料金所のスタッフの方も、こちらが日本人とわかるや、わかりやすい英語を交えてフレンドリーに対応してくれました。

武陵農場

こうして予定通り10時過ぎに登山口となる武陵農場に到着。台湾のバスの運行時刻も日本と変わらず正確ですね。

前夜に成田を発って、そこから移動続きでしたが、バスの快適さもあってそこまで疲れもなかったです。最後までずっと舗装路でしたが、終盤は山道ならではのカーブ続きで、お仲間さん二人はやや車酔いになりかけたようなので、心配なら酔い止めも飲んでおきましょう。

武陵農場・雪山国立公園の標識

雪覇国家公園についに足を踏み入れる。

入口の熊を見て、「台湾の山にも熊っているの!?」って思ったけど、しっかりといるみたいです。

武陵農場

武陵農場の新緑が眩しい。

移動続きで座りっぱなしだったから、身体を動かしたくてウズウズするぜ!

武陵農場売店(ビジターセンター)

武陵農場には売店もあります。さらに隣にはビジターセンターもあって、そこで登山用のガスカートリッジも売っていました。

トイレももちろんあります。

台湾・雪山主峰

山頂にあるものとほとんど同じ石碑がビジターセンターにもありました。

天気が悪い場合はここで記念撮影を済ませちゃいましょう、ってな。

武陵農場から雪山へ登山開始

もろもろの準備も済ませて、10時半過ぎにいよいよ行動開始。

……と言っても、ここはまだ武陵農場という雪山への入口なだけであって、本当の登山口はしばらく先にあります。

武陵農場から雪山までの地図

わかりにくいですが、こちらが現在地周辺の地図。右上の端っこが登山口で、そこまで長く続く林道を3時間ほどかけて歩かないといけません。

意外と長丁場になるので、要覚悟。

雪山登山口の標識に従って林道をひたすら歩いていきます。登山道もそうでしたが、標識に関してはかなりわかりやすく設置されていて、漢字表記も日本とほとんど同じなので中国語を知らなくても容易に理解できます。

ちなみに雪山は中国語では「しゅえしゃん」「しゅーしゃん」という発音になります。ここでヒッチハイクにチャレンジするなら、覚えておくべき単語。

武陵茶荘

歩き始めてすぐの所にあった、武陵茶荘。武陵農場はお茶の産地でもあるので、お土産品には茶葉がおすすめです。

売店でも売られています。

武陵農場から雪山登山口までの林道歩き

この最初の林道歩きが、もしかしたら今回の登山行程で一番きつかったところかもしれない。

暑い上に3日分の食材や水がみっちり入って一番荷物が重たいときだったので、かなり汗かきました。山頂アタックは小屋に荷物を置いて軽身でアタックできるので、むしろ楽だった気がします。

武陵農場から雪山登山口へ

標識に従って登山口方面へ。

この分岐から、徐々に林道も山登りになってきます。

台湾の猿

途中、台湾の猿を発見。見た目は日本と変わらなかったです。

背後にも猿が見える通り、数匹の群れでした。特に襲われることもなかったですが、小屋でテントを張ると荷物を荒らされることもあるそうなので、そこは注意が必要です。

武陵農場 花海區キャンプ場

1時間30分ほど歩いて、途中のキャンプ場に到着。ここまでですでに相当汗をかきましたが、まだまだ登山口は先です。

ここでキャンプをしている一人の奥様が声をかけてくださって少しお話。自分たちが雪山登山をすると言ったら、「あら、大変ですね」みたいなことをおっしゃってました(たぶん……)

台湾 キャンプ場から雪山登山口へ

少し休んで登山再開。と言っても、ひたすら林道歩きなのがきついところですが……。

ただ、先ほど何気なく会話した奥様とのお話が、このあと思わぬ展開を生むことに。

車に乗せてもらえて雪山登山口へ

少し歩いたところで、後ろから1台の車が。普通に通り過ぎるのかと思ってましたが、自分たちの横で停まってくれて、何と登山口まで送ってくれるとのこと!

正直、3人で登っていたので、乗せてくれる車なんてないだろうと思って黙々と歩いていましたが、ここで救世主が現れてくれました。これには本当に泣きそうになった……!台湾の方、なんていい人なんだ。

台湾・雪山登山口まで載せてくれた車

しかも3人は一度に運べないので、2回に分けて往復してくれました。聞いたところによると、どうやら先ほどキャンプ場で話した奥さんの旦那さんだったようで、その話を聞いて後ろから追っかけてきてくれたっぽい。自分たちを送り届けるためだけに車を走らせてくれたようで、本当に感謝しかない。

車中で話を聞いてみたら、この方はもう7,8回ほど雪山に登っているそう。さらに、娘さんが一時期京都に行っていたという話も聞きました。それもあって、サポートしてくれたのかな?

自分たちを登山口まで送り届けて、颯爽と去っていく後ろ姿がカッコ良すぎでした。本当にありがとうございました。

台湾・雪山登山口

こうして予定よりも早く、12時30分に雪山登山口に到着。ここには駐車場もあるので、地元の人やレンタカーを借りれば、無駄な林道歩きをせずにここからスタートできます。

台湾・雪山水場の状況

登山口の小屋にあった、各山荘の水場情報。どれも正常なので一安心。

一応、必要最低限の水は持ってきていますが、足りなくなったら水場を利用するつもりだったので、日本から浄水器も持ってきました。

簡単に持ち運べるスーパーデリオスの浄水器、重宝するのでおすすめですよ。

この登山口の小屋で、日本で印刷した入園許可証入山許可証をそれぞれ2部ずつスタッフに提出します。

1部は返されますが、これは宿泊する避難小屋で提示する用です。下山時に改めてスタッフに提出することになるので、大切に保管しておきましょう。

台湾・雪山登山口でビデオ鑑賞

さらにこの小屋で、10分ほどのビデオ鑑賞があります。登山道の説明などで、音声は日本語版があるので理解できますが、途中「ここら辺は熊が出やすい」という情報を聞いて、やっぱり台湾でも熊はいるのか~と思った。

ビデオ鑑賞を終えてスタッフからも入山許可が下りたので、ここからいよいよ登山開始。

目にする景色が森ばかりなのであまり高くは感じないですが、この時点ですでに標高2140m。北アルプスで言うところの西穂高岳ロープウェイの山頂駅とほぼ同じですが、展望に関しては申し訳ないけど西穂の方が上だなぁ。

一時的に雨が降ったので、傘を差しながらのスタートになりました。

台湾・雪山登山開始

13時過ぎ、雪山登山開始。

これから本格的な登山道が始まりますが、この日は1時間ほど登った先のシチカ山荘に宿泊して終わりなので、そこまで気を引き締める感じでもありませんでした。

荷物が重いので、とにかく早く置きたい。水を持ってきすぎてしまったかもしれない……

台湾・雪山登山口の池

登山口にある貯水池。

これが妙にインスタ映えするのか、雪山登山では必ずと言っていいほど目にする写真です。正直それほどでもないと思ってましたが、下山時の夜明けの時間帯は結構幻想的に見えました。

台湾・雪山登山道

雪山登山道。最初はつづら折りの樹林帯をひたすら登って行きます。

傾斜はそこまできつくなく、道も良く整備されているので歩きやすい。

台湾・雪山登山道のツツジ

登山道にはツツジが綺麗に咲いていました。

花については、稜線に出てからのシャクナゲの群生がすごいことになっていたので、後半の記録で書こうかと思います。

台湾・雪山登山道の100mおきの標識

登山道はこんな感じで100m刻みで標識が設置されています。本当に100m刻みで、それが10km以上先の山頂まで続くので、あとどれくらいなのかが嫌でもわかるようになっています。

台湾・雪山登山 学生さんとすれ違い

シチカ山荘手前で学生と思われる団体さんとすれ違い。

挨拶はもちろん「ニーハオ」。

台湾・雪山 シチカ山荘

14時過ぎ、本日の目的地であるシチカ山荘に到着。登山口から1時間ほどの距離ですが、荷物の重たさに身体が悲鳴を上げそうになっていたので、これくらいの近さでむしろ助かりました。

序盤の林道歩きの長さが完全に想定外だったので、車で送り届けてくれた方に改めて感謝。

台湾・雪山 シチカ山荘小屋内

シチカ山荘内はこんな感じ。寝具や食事が出ない避難小屋の形態ですが、日本の避難小屋と比べるとずいぶんきれいに感じます。

収容人数も130人ほどという広さで、到着時は誰もいなかったのもあって余計に広く感じました。

実際、この日に宿泊したのは後から来た15人ほどの団体さんくらいでガラガラ。翌日も似たようなもので、小屋泊に関しては快適でした。

台湾・雪山 シチカ山荘小屋内の場所ラベリング

寝床についてはこんな感じで番号が割り振られているので、入園許可証に記されているナンバーと照らし合わせましょう。

ただ、この日は宿泊者も少なかったので、特に場所を意識する必要もなかったです。そもそもこの日は小屋のスタッフもいなくて、入園許可証を見せることもありませんでした。

台湾・雪山 シチカ山荘のマット

わかりづらいですが、寝床はこんな感じでマットが敷いてあるので、日本の避難小屋以上に快適に眠れます。

台湾・雪山 シチカ山荘探検

シチカ山荘の小屋内部を探検。

想像以上の広さにまず驚く。

台湾・雪山 シチカ山荘乾燥室

乾燥室というほどでもないですが、衣類などを干すようにハンガーもたくさん用意されています。

台湾・雪山 シチカ山荘水場

水場もしっかり完備。キャンプ場の水場と大して変わらない広さです。

トイレももちろんあります。

台湾・雪山 シチカ山荘自炊場

自炊場も広い。これで宿泊費が無料って言うんだから、嬉しいのなんのってね。

諸々のバス代やタクシー代も含めて、今回の台湾旅行は本当に安上がりな旅でした。目立った出費といえば、行き帰りの航空券くらい。

台湾・雪山 シチカ山荘でビール

スーパーで買っておいた台湾ビールで乾杯!

頑張って担いできただけあって、最高に美味しい1杯でした。台湾ビールは色々とありますが、このベーシックなビールが一番飲みやすかったので、台湾に訪れた際はぜひ飲んでみてください。

台湾と日本の缶詰

おつまみ用にうなぎの缶詰も買ってみましたが、これは正直失敗。。台湾の食べ物って香草のような独特なスパイス(?)が効いてるものが結構あって、これが自分はあまり得意ではなかったです。

お仲間さんが日本から持参したさんまの蒲焼の美味しさが際立って、日本の食品はやっぱりクオリティー高いな~というのも再認識。

こんな感じで、台湾・雪山登山の1日目が終了。

記事内でも語った通り、台湾の山は登山そのものよりも事前の申請あたりが少々面倒ですが、全てWebだけで完結できます。

現地に行ってからの公共交通の利用のしやすさ、登山道の整備具合、山小屋の快適さ、日本と変わらないかむしろ日本以上に恵まれた環境だった気がします。

1日目については、地元の方との触れ合いも印象的でした。高速バス1つ乗るにしても、「大きいザックはトランクに入れてもらいなさい」とか声かけてくれるし、自分たちの後に山荘に到着した団体さんも片言の日本語交えてたくさん話しかけてきてくれるし。そして何より登山口までわざわざ送り届けてくれた方!本当に今回の登山の救世主でもありました。

海外登山の醍醐味を早くも味わえた1日目。

19時には就寝して翌日の山頂アタックに備えました。

後半戦へ続く……

【日程】
2018年5月3日

【コースタイム】
10:30 武陵農場
12:00 キャンプ場
12:30 登山口
14:00 シチカ山荘

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