冬の谷川岳 電車・バスで行く日帰り雪山登山

冬の谷川岳 電車・バスで行く日帰り雪山登山

今年も冬の谷川岳へ登ってきました。今回は電車・バスの公共交通利用。

厳冬期の谷川岳登山はこれで3回目。夏・秋も含めたら6回目。もうだいぶ馴染みのある山になってきました。

1月と言えばまだ真冬ということで防寒対策必須ですが、そんなものいらないくらい暖かい陽気で、予想外の暑さを感じての山登り。体感的にはもう春でしたよ。前日までの降雪のおかげでかなりのラッセルも強いられて、汗だらだらになりながら山頂を目指しました。

毎度惚れ惚れする谷川連峰の雪壁、秋に歩いた主脈稜線、上信越の雪景色と、見たい景色を全て堪能できて文句なしの内容。ここは今後も登りに来ると思う。改めて谷川岳を好きになれた1日でした。

 

3回目の冬の谷川岳へ―――

 


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過去に登った山に登るのは最近では珍しいことではなくなってきているけど、ここ谷川岳に関しては他よりも群を抜いて多い。

今回で6回目。この山に対して特別な執着心を持ってるつもりはないんだけど、色々と縁があってほぼ毎年訪れてる谷川さん。

同じ山に登ると2回目以降はブログを書かなくなったりもしてるけど、谷川岳はその都度ブログをしっかり書いているあたり、何だかんだ好きなんだなと客観的に思っている自分がいたりもする。

 

谷川岳が嫌いになれない理由の1つが、やっぱり天気との相性。谷川岳自体は晴天率が低いって言われているけど、これまで奇跡的に天気に裏切られたことはなくて、毎回絶景を保証してくれる素敵な存在なんです。

 

今回は色々と思うところもあって谷川岳を選んだけど、滅多にない平日登山ということもあってなかなかの雪との格闘劇でした。

 

だいぶ遅くなってしまったけど、これが2016年初登山。

 

~~ 2016年1月26日 谷川岳日帰り雪山登山 ~~

正月から体調不良やら何やらあって、なかなか山に登るタイミングがなかったけど、ようやく2016年の登山始動!1月最終週にチャンスが巡ってきたので、平日に休みをもらって谷川岳へと繰り出してきました。

平日の谷川岳は今回が初めて。平日の雪山はどれほどのものなのか、期待と不安が半々。

 

今回は電車とバスを使って谷川岳へと向かいます。前日に平地でも雪が降ったので、朝の電車の車窓からは綺麗な雪景色が見れました。久しぶりの雪はまぶしいぜ。

 

上毛高原駅からバスに乗って谷川岳ロープウェイ駅へ。冬でもバスが運行してくれるのは大変ありがたい。天神平スキー場の存在は大きいです。

このバスは書いてある通り水上駅を経由するので、水上駅から乗車するのもあり。少しは登山客いるかなと思ったけど、誰もいなくて自分一人を載せて出発しちゃいました。

 

こうやってバスに乗って谷川岳を目指すのはなんとも懐かしい感覚。人生で初めてソロ登山をしたのもここ谷川岳で、こうしてバスに乗ってやってきました。もう5年も前の話

谷川岳ベースプラザに着いたのは9時少し前。起きたら前の席にヘルメットかぶったおばあちゃんがいたのにはビビった……。登山者じゃなさそうだったけど、何だったんだろ。。。結局ここで降りたのは僕とおばあちゃんだけでした。

 

毎度投函する登山届ボックス。もう慣れたもんだけど、最初に来たときは不安が大きかったな~。

谷川岳は遭難者数No1というギネス記録を持つ「魔の山」。その肩書だけを強く意識してビビってたし、登山届出すこと自体が大ごとにさえ思ってた時期だったからね。

今も青っちいけど、あの頃は山のことなんてまだ全然知らなかった。

 

往復のチケットを買ってロープウェイに乗って一気に天神平へ。このロープウェイ乗り場に行く谷川の四季っていうカラフルロードが毎回印象に残る。

 

ロープウェイは8時半から運行。風が強いと運休になることもあるので、谷川岳に登るなら天気だけじゃなくて風も見ておいたほうがいいです。前日も強風で終日運休になってました。

 

文明の力は絶大ですな。雪山登山でありながら9時過ぎのスタートでも間に合ってしまうんだから。

この日は風もなく穏やかな陽気。天気も昼過ぎまでは持つということだったので、まぁ今回も天気に関しては大丈夫そう。

 

あっという間に標高1320mの天神平スキー場に到着。

ここのスキー場はコース数が少ないので、土日も比較的空いているイメージだけど、平日なだけあってさらにガラガラでした。

 

ゲレンデから早くも目指す山頂が見えた。青空のもとに浮かぶ真っ白い城、あそこを目指す!

すでにロープウェイが動き始めて1時間近く経っていたので、 同じタイミングで登り始める人はいませんでした。トレース泥棒する気満々の後発隊です( ̄▽ ̄)

 

スキー場から見えた朝日岳・白毛門。白毛門は今年の行きたい雪山リストにも入っている山。あちらからの谷川岳もぜひ見てみたい。

 

コース脇のこちらが登山口。9時30分に登山スタート。

ちなみにロープウェイの最終便は16時30分。16時発のバスに乗って帰りたいので、15時半までには戻ってきたいところ。

 

トレースあると信じてスノーシューもワカンも置いてきた愚か者が登り始めました。

平日だけど谷川岳は人気だし大丈夫だろうと思ってたけど、谷川岳に登るならどちらかはあったほうがいいです。過去2回登った経験から、アイゼンだけで登れると高を括ってたけど、それは土日の話だった……。

一応トレースついてたけど、これは先行隊数名がつけたもので、新雪フカフカなので、足が埋まる埋まる。

 

雪の埋まり具合に関しては過去最高のモフモフ具合。平日&新雪&ソロのトリプルパンチは危険だと開始5分で悟りました。

 

実際のところ、ラッセルで一番大変なのはスキー場から稜線まで上がるこのスタート地点の急坂だと思う。

先行き心配なほど疲れるけど、後ろを振り返ってみるこの開放的な風景には救われる。

 

奥に見えるのは上州武尊山。昨年の雪山登山で強烈なインパクトを残したのがあの山。剣ヶ峰のシルエットがとにかくカッコよくて、今のところ人に薦めたい雪山No1です。あちらも雪がたっぷり降ったようで、スノーモンスターもいい感じで育ってそうでした。

チャンスがあれば今年も登りに行きたいです。

 

フカフカの雪をかき分けて登っていく。ズボズボ埋まるし、この日は1月とは思えないほどの暖かさで、いきなり汗だくになりました。体感的にはゴールデンウィークと同じ。風もなくて異様なほど暑かった。

稜線に出る手前で、ようやく今日初の登山者が見えました。

 

坂を何とか登りきったところで目の前にドンと見える谷川岳。見事な美白です。

 

だいぶ見慣れてきた感じはするけど、やっぱり迫力ある冬の谷川岳。

登山を初めて毎年のように登りに来ているこの山。何となく「また来たのかい…」って言われてる気もした。

 

先ほど前を歩いてくれていたご夫婦を抜かしたので、トレースが更に細くなって腰ラッセルが続く。今年は雪が少ないといっても、これだけ雪に埋まるんだから、雪山は大変ですよ……。

ちなみに、雪が少ないっていうのは風景からもはっきりわかるレベルで、前回歩いた時にはそもそもこれほど樹に囲まれることがなかった。

 

例年の谷川岳だとこんな感じ↓

2014年2月11日の谷川岳登山。ほぼ同じ場所からの写真だけど、樹がもっと低くて視界が開けてる。山は雲に覆われてるけど……、改めて見るとこの写真すごいな。雲のベールが山を覆っておるぞ。

 

でもまぁ、林間コースはそれはそれで楽しい。平日というだけあって、前後に人もいなくて静かな登山道。風も無風で、この時期としては恐ろしいほどの好条件だったと思います。

 

稜線に出ると積雪量もマシになってきたので割と快適に歩けるようになりました。

このトレースを付けた方に感謝したい。ロープウェイ始発から1時間後のスタートだったので(故意ではない)、1時間先にこのトレースの主がいるはず。

このままだとトレース泥棒で終わっちまうぜ……

 

早く前に進みたいけど、景色にうっとりしてどうしても止まってしまう。

右に伸びているのは昨年10月に谷川主脈縦走で登った西黒尾根。「日本三大急登」の1つに数えられる西黒尾根、谷川岳5回目にして初めて登ったけど、そのあとの主脈のアップダウンがとにかくきつくて正直なところあまり印象には残っていない。

こっそりと積雪時期に登ってみたいと思っているルートです。

 

後方で目を引いたのが至仏山。右の尖がったのが笠ヶ岳かな。三角形の雪山は存在感際立つ。

登るにつれて至仏山の後方に燧ヶ岳も見えるようになってきます。

左奥に見える小さい三角形の山はなんだろか……

 

天神尾根ルートの全貌が見えた。写真ではわからないけど、ここから見た限りだと前方に6,7人ほど点在して見えました。先頭はとても追い付けそうにないほど前にいた。

すいません、トレース有難くいただきますm(__)m

 

ここらで見えてくるのがこの谷川の雪壁。ここは何度見ても迫力ある。とても2000mに満たない山とは思えない壮大なスケールの景観。

谷川岳に登りに来た理由の1つが、この景色を見たかったからというのがある。谷川岳本峰よりも好きな景色です。

初めて登りに来たときはここら辺の土地勘が全くなくて、目の前に見える山が万太郎山とか思ってたけど、全然違うね(笑)

これは俎嵓山稜の雪壁だったのか。

 

谷川岳天神尾根ルートの唯一の核心部と言える場所がここ。何気ない斜面だけど、ここはトレースの付き方次第でやや歩きづらくもなる要注意ポイント。

最初に登りに来たときは雪の付き方が悪かったからなのか、結構神経使った部分です。

 

こんな感じで↑ (2013年1月12日の記録より)

 

しばらくは快適な天神尾根ルート。稜線に出てからも風がほとんどなくて、春のような陽気。前回の木曽駒ヶ岳であまりの寒さにカメラのバッテリーが死んだので、今回は反省として予備のバッテリーを布にくるんできたけど、そんなの不要でした。

帽子やネックウォーマーはもちろん、手袋もいらず、素手をさらして登っています。

 

歩き始めて1時間30分ほどで熊穴沢避難小屋に到着。雪で埋まっているけど、茶色いのが避難小屋の屋根です。

この小屋の埋まり具合が、谷川岳の積雪量の1つの目安になっていて、前回登りに来たときは左の柱がほんの少しだけ出ている程度でした。もうひと降りすれば屋根まで全部埋まりそう。(たぶんこの時期をアップしてる頃には埋まってるはず)

ここに避難するには、入口まで自分の力で掘り出すしかない。避難するにも一苦労ですよ……

 

(この小屋が埋まってます↓)

 

 

ここらで少し休憩。見てくださいよ、この景色!これぞ怖さと美しさを兼ね備えた、迫力ある雪山の景観。

約1ヶ月ぶりの登山復帰だったけども、こうして眺めているとやっぱり雪山はやめられないと思った。朝起きるのが億劫でもあったけど、来てよかった。

 

昨年末の木曽駒ヶ岳以来の登山となるので、本当に久しぶり。この谷川岳がようやく2016年の初登りとなったけど、やっぱり病み上がりで体力低下は痛感せざるを得ない……。

全然ペースが上がらず、思った以上に時間がかかる。先を歩く人たちも追いついたわけじゃなくて、追い抜いてもらった方々です。みんな早えぇ、、、

 

先を行く方がつけてくれたこのトレースが本当に救われた。ビクトリーロードさながらに輝いて見えた。

まぁ今回はソロということもあるし無茶はできないので、無理そうなら戻るスタンスで登ってます。

谷川岳を選んだのも雪の時期に過去2回来ているっていうのが1つある。この山に関してはもうピークを踏むことにそこまで執着はないので、良い意味で気楽に登れて気楽にやめれる。

 

西のほうに見えたのが浅間山。噴煙のようなもの上がっているのも見えました。

暖かいわりに空気はクリアなのでかなり遠くまで見渡せる。写真だとうまく撮れなかったけど、富士山も見えました。

 

モフモフ具合がまた増してくる。山頂まで近いようでなかなか到達できない。

積雪量は過去3回の中でも最低だけど、過去1番時間かかってるんじゃないかこれ……。体力低下しているだけだと思うけど、平日と新雪を言い訳に頑張って登ってます。

 

何度も写真に撮ってしまうのがこの俎嵓の雪壁。惚れ惚れする。

カッコいい……

 

宇宙を感じさせる深いブルーの空。

冬の谷川岳を最初に登ったのは3年前の2013年1月12日。そのときも天候が良くてスノーシューだけで山頂まで登れたけど、今回もそれに匹敵するほどの好条件。最初に良い思いをしてしまったので、どうしてもそれとの比較になってしまうけど、今回も負けてませんぜ。

 

山頂までの登りに差し掛かる。部分的に急なところがあるけれど、ここら辺まで来るとズボッと埋まるようなことはなくなって徐々に地面も固くなるのでアイゼンが効いてくる。

 

青と白の世界。たまらない!

 

ようやく山頂直下の肩の広場が見えてきた。なんとも美味しそうな雪の滑らかな斜面。

 

ここはバックカントリーの滑走斜面として有名だけど、まだ誰も滑った跡がないとは珍しい。

前方を見ると何人かボード抱えて登っている人がいるので、最初の一本は争奪戦ですな。

 

天然のゲレンデを横目に登っていく。気温が本当に高くて、雪が解けて雪崩にならない心配になるレベル。

アイゼン以外の冬山装備は全部お荷物でした。

 

山頂までの目印となるのが、この沼田山岳会が立ててくれた赤旗。まだ谷川岳では天気にやられたことはないので助かっているけど、ガスった時には役立ちそうです。

 

秋に歩いた谷川主脈がいよいよ見えてきた。俎嵓の雪壁と合わせて、今回の登山で見ておきたかった景色。

山頂に行く前にまずはあの稜線を眺めよう。

 

肩の広場の中盤に置かれた巨岩、天神ザンゲ岩。ここまで来ればあと少し。

スノーシューよりもアイゼンのほうが歩きやすくなるほど雪も締まってきてます。

 

スピードが上がるぜ~!

この場所で風が全くないというのも珍しい。強風だと木曽駒の時みたいに地吹雪になるので嫌らしい場所だったんだけど、余裕の笑みを浮かべながら難なく通過できました。

 

ということで、最後は一気に登って肩の小屋に到着。

 

中に人は誰もいないけど、冬は避難小屋として開放されているので、休むこともできます。

 

肩の小屋から谷川主脈稜線を望む。

秋に日帰りで歩いた長き縦走路(その時の記録はこちら)。雪の主脈を見たのはこれが初めてってわけじゃないけど、一度歩いてから見るとまた違った気持ちが湧き上がる。

あの辛かった道のりも振り返ってみればいい思い出。ほんの3ヶ月前のことなのに、もう遠い昔のように感じます。

 

苗場山も見えた。さすが新潟。群馬側とはまるで違う白い景色。

雪国に来た感じがする。

 

谷川主脈へと誘う標識もご覧のようにスノーモンスターと化していました。

 

山小屋もトイレも裏から見たらモンスター。

冬はこういう副産物が見れるからまた面白い。

 

体力的に大丈夫そうだったので、山頂まで行っちゃいます。肩の小屋からトマノ耳までは5分ほど。

 

毎度印象に残る山頂直下のこの標識も凍り付いていました。

 

12時40分、谷川岳山頂トマノ耳に到着。序盤のラッセルがきつかったけど、後半は割と楽なもんでした。

 

山頂から改めてみる谷川主脈。万太郎山から仙ノ倉山、さらには平標山まで全部見えた。

今日は関東近隣の山はどこも天気良さそう。

 

特徴的な形の苗場山。さらにその奥には薄っすらと北アルプスまで見えた。

 

こちらは谷川岳のもう1つの山頂、オキノ耳。

 

毎度印象的なのがこの大雪庇。今回もやや小さめだけどすくすくと育ってました。

雪庇脇から滑走した跡がかなり気になったけど、話聞いてみたら結構有名な滑走ポイントだそうで。。ほぼ垂直にしか見えないんだが……

 

せっかくなのでオキノ耳まで行ってみる。ここから先はたまに思わぬ落とし穴があったりもするから少しだけ注意。

 

巨大な雪庇、その脇を近づきすぎず離れすぎず進んでいく。

身を乗り出してみたくなる衝動に駆られても我慢。

 

10分ほどでオキノ耳に到着。標高は1977m。トマノ耳が1963mなのでこちらのほうが若干高い。標識は半分以上埋まってました。

 

オキノ耳よりさらに先が一ノ倉岳、茂倉岳へと続く馬蹄形縦走路。ここから先はまだ歩いたことがない未知の領域。

さすがにこの先はトレースがなかったです。

奥にはもう日本海が広がっている。

 

こちらは巻機山方面。圧倒的白さ!

人が立ち入れないほど、たっぷり雪が積もってます。

 

オキノ耳は狭いので、さっさと戻る。

この日会った登山客は10人くらいだったかな。途中抜いたり抜かされたりしたけど、最終的にはみんなほぼ同じタイミングで登頂してた。

 

戻るときに気づいた、トマノ耳の迫力。すごいじゃないか、これ。泡立ったようなモコモコ具合。トマノ耳自体がスノーモンスターになってました。

トマノ耳のカッコよさはこれまで気づかなかった。はっきりとピークがわかる尖がった山はやっぱり凛々しくてカッコいいですね。木曽駒で見た宝剣岳に通じるものがある。

 

山頂で軽く写真撮って肩の小屋でお昼休憩にする。

 

暖かいので小屋の中に入る必要もなく、外でのんびりお昼休憩。ボーっと主脈を眺めてました。

こんなに外でのんびりできるってなかなかないと思う。時計の温度計がまさかの10℃を指していたけど、あながち間違いじゃなかったのかも。小屋についた雪がどんどん解けて崩壊起こしてました。

 

万太郎山~仙ノ倉山~平標山まで。大変な思いをして歩いた道を眺めるってのは、特別な感慨深さがある。

しばらくは来ないだろうし、しっかり見納めしておきます。

無事に見れて本当によかった。

 

13時40分頃に下山開始。登りでは3時間ほどかかったけど、ここの下山は毎回あっという間。予定の15時半には十分間に合う。

 

朝とは日の当たり具合がまた変わって、景色も少し違って見える。

雪壁も陰影が際立って帰りのほうがより綺麗に見えました。

 

帰りには肩の広場にもシュプール描かれてました。ちょうど滑り降りてる人もいて、なんとも気持ちよさそうだった。

 

天神尾根、下山は驚くほど速い。ズボズボ埋まるのも、心に余裕がある帰りなら楽しめる。

谷川岳は運良くまだその天候の怖さを知らずに助かっているけど、どうかその怖さを味わうことなく山人生を終えたい。

 

さよなら谷川先生。今回も穏やかに出迎えてくれてありがとうございました。

雪山登山の足慣らしとしてはちょうどいいので、きっとまた来ます。

 

このエリアだと次に登ってみたいのはやっぱりあちらのお山。朝日岳までは到底無理だけど、白毛門は何とかして登ってみたいです。

 

15時すぎ、ロープウェイ駅に到着。まだリフト停まるまで1時間以上あるのに、スキー場は寂しいほど人が減ってました。

 

ロープウェイに乗って本日の山登り終了。下山届も出す必要があるので忘れずに。

 

帰りの準備やら着替えやらしてたらちょうどいい具合に16時を迎えたので、予定通りのバスに乗って帰りました。

 

バスの車窓から見えた谷川岳。結局日没まで快晴が続いた1日でした。

 

~~~~~~~~~~

 

例年に比べたらだいぶ遅くなってしまったけど、これが2016年初登山。久しぶりの山登りで充実感は半端なかったけど、帰ってきたら案の定ぐったりしたので、谷川岳くらいでちょうど良かったと思ってます。

天候も奇跡的なほどの好条件だったし、スノーシューを素直に持っていけばもう少し楽に登れたと思うと、その点だけは反省。。平日は人が少なくて静かな分、難易度も上がるんだっていうのを身にしみて感じました。

 

それでもやっぱりこの谷川連峰の雪の姿は何度見ても美しい。これを見るだけでも、谷川岳に来る価値は大いにあると思ってる。

このシーンだけで切り出せば、北アルプスにさえ引けを取らないはず!

 

それと今回は谷川主脈か。秋に一度歩いたのもあって、これまでとはまた違った新鮮な気持ちで眺めることができました。この縦走は本当に疲れたし、もう歩くつもりもないけど、一度は歩いておいて良かったと今は心から思えます。

主脈の終点の平標山は積雪時期にも登ってみたい1座。逆側からの主脈もいつか眺めたいです。

 

あと、もう1つ。周辺の景色を眺めていて思ったのが、やっぱり今年も雪の上州武尊山には登りに行きたい。

上州武尊山については、本当におすすめしたい雪山です。谷川岳以上に薦めたい。

川場スキー場のリフトを使って登れるし、谷川岳くらい人気の雪山になってもいい気がするんだけど、なんでだろうか……。剣ヶ峰の雄姿と稜線の樹氷群・スノーモンスターは谷川岳にはない魅力。

ラッセル大変でも、たっぷり積もった雪景色を優先させて降雪直後が狙い目です。

 

少し話しそれたけど、谷川岳は自分がやったみたいに冬でも電車・バスを利用して朝発で登れるし、スキー場があるので不要な荷物はロッカーに置いていくこともできます。

公共交通利用の雪山としても推しておきますので、ぜひ!

 

2016年1発目、雪の谷川岳でした。

 

おしまい

 

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【日程】

2016年1月26日 快晴

【コースタイム】

天神平スキー場(9:30) — 熊穴沢避難小屋(10:50) — 谷川岳トマノ耳(12:40)— 谷川岳オキノ耳(12:55) — 肩の小屋(13:15~13:40) — 天神平スキー場(15:00)

 

 

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