山友の体験談を聞いたり見たりして、陰ながらずっと行きたいと思ってた山がこの「瑞牆山」。標高2230mで、圧倒的な存在感を放つ大ヤスリ岩(※トップ写真参照)を携えた日本百名山の1つです。
5か月前に登った「金峰山」の隣に位置しているため、あの時縦走しておけば、、、と今にして思いましたが、まぁこうして念願の登頂ができたのでよかったです!
古くから信仰の山として崇められたそうですが、ダイナミックな岩壁を目の当りにしたら、それも納得。
【日程】
2011年11月5日
【コースタイム】
瑞牆山荘(11:00)→富士見平小屋(11:40~11:50)→天鳥川(12:00)→瑞牆山山頂(12:50~13:10)→富士見平小屋(14:00)→瑞牆山荘(15:00)
※コースタイムが若干おかしなことになっているのは少々ワケありです。。。
瑞牆山へ公共交通手段で行く場合、JR韮崎駅からバスで向かうことになります。(※公共交通利用だと時間がタイトになるので、できえればマイカーがおススメ)
ここ最近、週末の天気が崩れやすいので今週も心配してましたが、朝起きたら綺麗な太陽が見えました。とりあえず今日1日は問題なさそう…
JR韮崎駅へは南アルプスで散々お世話になった「特急あずさ」で向かいますが、相変わらずの超満員札止め状態。。。前日に指定席を取れるわけもなく、韮崎駅まで立ちっぱなしでしたorz
どうにか韮崎駅に到着しましたが、瑞牆山荘行きの始発バス(8:50)もこれまた満員で、座れそうにないので1本送らせて乗ることに。結局、韮崎駅9:30発のバスに乗りました。時間ギリギリのスタートです。
瑞牆山の紅葉は終わっている時期でしたが、バスの車窓からは綺麗な紅葉を見ることができました!写真だとうまく撮れなかったですが、確かにきれい。
10:50に瑞牆山荘前に到着。当初よりもだいぶタイムロスですが、この時点で標高1500m越えなので、まぁ大丈夫でしょう…w
スタート地点の看板。瑞牆山山頂までは2時間50分となっていますが、帰りのバスを考えるともうちょい早く着きたい。
序盤は緩やかなスタートです。紅葉ピークの時は綺麗な散策ロードとなるんだろうなぁ~と思わせる道。
「みずがきやま」の「がき」とは崖を意味するそうで、断崖絶壁の山頂が1つの特徴ですが、早くもでかい岩がお出迎え。ここから先もどんどん巨大な岩が登場して、瑞牆山の荒々しい一面が見えてきます。。。
富士見平まではそこまで急な坂道はないので、ウォーミングアップには最適です。ただ、この後急登が待っているので、できればここら辺りで時間を稼いでおきたいところ。
11:40に富士見平小屋に到着。ここは瑞牆山、金峰山のアタック拠点でもあり……
テント泊をしている人がたくさんいました。やっぱりテントって便利ですね。(いい加減、ほしいなぁ・・・)
…とここで、連れが長旅で体調悪くなってしまい、山頂まで無理はさせられなかったので、とりあえずここから先は1人で行くことに。富士見平小屋から山頂までは約2時間ほどの道のりですが、2時間も費やしてられないので、ここからはちょっとスピードアップ。(お連れさんを長時間待たせるのも悪いしね)
富士見平小屋の少し先に「天鳥川」があるのですが、その川に行くためにはいったん下らないといけません。。帰りに登らなければいけないことを考えると、ちとキツイ。。
「天鳥川」に到着。川と呼ぶにはあまりに乏しい水の量。
天鳥川を超えると階段があります。この階段が急登の始まりだった。。。(と、今にして思う)
登ったら最期(?)なので、多少の覚悟をした方がいいです。
最初のほうこそペースは飛ばせたものの、すぐに渋滞にぶつかります。降りてくる人も結構いて、かなり混雑した登山道。。
人をかき分けて順調に登っていくものの、急な上り坂は衰えることがありません。。。確かに地図を見たら等高線がすごいことになってますが、まさかこれほどとは。。。
最近、そこまで辛い登山をしてこなかったのが仇となったのか、息が切れ始めます……
赤いテープがなければ、どこが正規ルートなのかもわからないような道。倒木も激しくて、何だか荒々しいなぁ、瑞牆山。(もっと清楚なイメージだったんだけどねw)
大ヤスリ岩!?かと思いましたが、実際は違います。。ただ、この岩を眺められる場所に来れば、山頂ももうすぐです。(とは言え、急登は続くのでペース配分には要注意)
時折日差しも照りつけて、体感温度は一気に上がります。汗も噴き出て息も切れて、慌ててバンダナまいたりウィダーでエネルギー補給したりと大忙しだったなぁ。
途中、足がつりそうになったりしましたが(ピクッ!?って足が悲鳴を上げた時には焦った。。。)、無事に山頂に到着。富士見平から1時間ちょっとなので、とりあえず目標タイム通り。
ここ最近の登山ではお馴染みの富士山。いい感じで雲から顔を出してます。
瑞牆山のシンボル「大ヤスリ岩」。写真で幾度も見ていただだけに、肉眼でとらえた時にはちょっと感動。
天気は曇ってましたが、視界はそれほど悪くなかったです。割と遠くまで見渡せて、なかなかの展望!
南東を見ると、5ヶ月前に登った「金峰山」が!五丈岩の存在感は半端ないですね。瑞牆山山頂からもはっきり見えます。
【動画:瑞牆山山頂から】
一通り眺めを堪能して帰ろうかと思ったら、大ヤスリ岩に挑戦しているクライマーを発見!すげぇ……
クライマーの雄姿に見とれつつ、下山開始。来た道をそのまま戻りますが、急な坂道だっただけに下りも一苦労。。
途中、またまたクライマー発見。
せっかくなので真下から撮影。真似できないわ、こりゃ。。
この階段が見えたら、急な坂道ももう終わり。帰りはそこまで渋滞がなかったので、40分ほどで天鳥川に到着。
天鳥川から先に待っている登り坂。ここをクリアすればもう終わったようなもの。
14時少し前に富士見平小屋に到着。往復2時間足らずでしたが、久々に飛ばしたので結構疲れた。。。
無事にお連れさんとも合流。具合も治ったようで一安心。(よかったぁ~)
休憩中に、しばし小屋の主人と雑談。小屋の中も見せてもらいました。昔ながらの雰囲気で、「いい味出てる山小屋」といった感じ。
ご主人とその奥さんはとても良い感じの方で、もう何十年もここで暮らしているとのこと。若いころにエベレストに行ったっていうんだから驚き!「また、おいで」と優しく声をかけてくださいました。
富士見平小屋を14時過ぎに出発。15:30発のバスには余裕で間に合いそうなのでゆっくり帰ります。ちなみに、途中の分かれ道で林道を行くと、瑞牆山全景を見られるポイントがあるそうなので、そちらに寄ってみるのもいいかも。
瑞牆山荘からはバス会社がジャンボタクシー(9人乗り)を用意してくれたので、それに乗って韮崎駅へ。運転手が親切に色々とガイドしてくれてたみたいですが、自分はほとんど爆睡してました。駅に着くころには、いつの間にか天気も雨に。。。
帰りは意外にも特急あずさががら空きだったので、ゆっくり座って帰宅~。無事に瑞牆山山頂まで行けたのでひとまず満足ですが、、同行者の方を山頂まで連れて行けなかったのが無念。。。
瑞牆山全景の写真を撮り忘れたり、不動滝方面へ足を運べなかったりと、割とやり残したこともあるので、機会があればまた再チャレンジしたいです!やっぱり場所柄、公共交通を利用すると時間に押されるので、登るのであればマイカーがおススメ。(駐車場までの道もしっかり整備されていました)
いよいよ山も冬の姿になってきましたね。11月は瑞牆山からスタートできたので、今年悔いを残さないためにも今月はガンガン登ってやろうと思います!
コメント
陰ながらずっと行きたいと思ってた「瑞牆山」へ。最後の急登は、これまでの登山の中で一番疲れたかも。。。
http://t.co/fG85Mrsh
岩場歩きが最近好きになってしまったんで汗 気になる山です!レポートありがとうございます♪ QT @JunMiya85: 陰ながらずっと行きたいと思ってた「瑞牆山」へ。最後の急登は、これまでの登山の中で一番疲れたかも。。。 http://t.co/1H35WloF
またお邪魔します!瑞墻山、去年行きました。瑞墻山荘に降り立った時さわさわ~とハルゼミが鳴いていました。新緑が美しい季節でした。秋もいいですね。
鳳凰三山に比べれば大したことないかもしれませんが桃太郎岩から先が結構きつかったです。ちょうど「アバター」を観たばかりったので大ヤスリ岩からの景色は正に3Dだなあと思いました。
mixiはなさいませんか?
あ!大ヤスリ岩に登ったような書き方をしてしまいました。頂上からの景色、の間違いです。
>あつこさん
瑞牆山には行かれてたんですね!夏くらいからずっと行きたいとは思っていたのですが、なかなか行く機会がなく、この前ついに我慢できずに行ってしまった感じですw
本当だったら、もう少し早く紅葉が一番きれいな時期に行きたかったんですけどね~。
確かに桃太郎岩から先の登りはきつかったです。。。あんなに疲れたのは久々だったかもしれません。鳳凰三山とは違った魅力がありますよね!
mixiは「みやっち」というIDでやってますよ~
瑞牆山 日帰り登山
奥秩父にある瑞牆山に登ってきました。日本百名山の1つで、6月に登った金峰山の隣に位置しています。紅葉シーズンは終わってましたが、それでも山の下の方はまだまだ綺麗な紅葉が広…
とても画像が繊細ですねえ。
お見事です。
いいカメラ、お持ちです。o(^-^)o
senda3さん
ありがとうございます。
この頃はまだコンデジでしたが、最近ミラーレスカメラを新調しました。
一眼レフがほしいのですが、山に持っていくにはやっぱり重たいですね…