四国・徳島県の観光名所として有名な「奥祖谷二重かずら橋」へ行ってきました。
祖谷渓谷のはるか山奥に架けられた2つのかずら橋。もはや秘境ともいえる場所であるが故にアクセスは容易ではないですが、古ながらの伝統あるかずら橋を間近に体感することができます。
橋そのものも年季があって良いですが、それ以外にも祖谷渓谷のエメラルドグリーンに輝く清流や滝、さらに今回はちょうど紅葉時期とも重なったので、葉の色づきも合わせて楽しむことができました。
四国第2の高峰・剣山の登山口もすぐ近くにあるので、剣山散策と合わさて訪れてみるのも良いかもしれません。リフトがあるので簡単に登ることができます。
紅葉の奥祖谷二重かずら橋へ―――
奥祖谷二重かずら橋へのアクセスは、公共交通利用の場合だとJR阿波池田駅から2時間以上バスを乗り継ぐことになります。なかなか時間がかかりますが、それだけ街からはかけ離れた大自然の中にあるということ。秘境ともいえるほど山奥に位置しています。
車の場合でも狭い山道を長時間走らせないといけないので、観光名所とはいえアクセスは決して良くはないです。
僕は剣山~三嶺縦走登山を終えてからやってきたので、ここに直接来たわけではないですが、ついでとして立ち寄るにはなかなか見どころ豊富な場所だったので、1本記事書いてみました。
参考になれば幸いです。
~~ 2016年11月4日 奥祖谷二重かずら橋観光 ~~
1泊2日に及ぶ剣山~三嶺縦走登山からの下山後、時間があったので麓にある奥祖谷二重かずら橋へ足を運んでみました。
ちなみに徳島県には「祖谷のかずら橋」というもう1か所かずら橋の名所があります。こちらの奥祖谷よりもアクセスが良いので、祖谷のかずら橋の方が訪れる人は多いかもしれません。
こちらが奥祖谷二重かずら橋の入り口。登山後だったので、到着したのは13時過ぎでした。
駐車場は20台ほど停められるスペースがありましたが、ほぼ満車に近い状態。紅葉時期は平日でもなかなか混むようです。
入場料金は大人550円。
渓谷沿いはこんな感じで木道が敷かれています。
早速、こちらがかずら橋。二重かずら橋の1つ「男橋(おばし)」。
かずら橋はその見た目が最大の特徴。
つる植物(葛類)を編み込んだように造られた原始的な橋。通常のつり橋とは違って自然にある植物で作られているので、周りの景観と見事に調和して独特の雰囲気があります。
説明文があったので載せておきます。
「野猿」というのも、後ほど出てきます。
かずら橋を下から。
一見すると不安定な橋にも見えますが、造りはしっかりしているのでご安心を。
ただ、そこそこ揺れる上に足元が丸見えなのでなかなか高度感ありました。
紅葉とかずら橋。今回は剣山登山がメインで、このかずら橋はついでとしてやってきましたが、この時期を選んだのは祖谷渓谷の紅葉に合わせたというのもあったので、実はひっそりと期待を寄せていた場所。
まだ色づき始めでしたが、それでも十分綺麗でした。渓谷と紅葉のセットは間違いない!
祖谷渓の清流もまた透き通っていて綺麗。エメラルドグリーンに輝いていました。
こんな感じで川岸まで降りることもできます。
こちらは丸石滝。そこまで大きな滝ではないですが、森の中の泉に注がれる滝といった感じでその雰囲気は抜群。秘境感あります。
ここも奥祖谷二重かずら橋の観光スポットの1つ。
男橋を渡って、お次は女橋へ。
こちらが「女橋(めばし)」。男橋ほど高度感はなく長さも短いので、こちらの方が渡りやすいと思います。
先ほどの男橋と合わさて、夫婦橋とも呼ばれているそうです。
そしてこちらが「野猿」。川の両岸にロープが張られており、籠に乗ってロープを手繰ることで向こう岸まで移動する人力ロープウェイです。
子どもも喜びそうなちょっとしたアトラクション。
紅葉も相まってなかなか和の雰囲気出てました。
祖谷渓の清流
祖谷渓谷の紅葉
奥祖谷かずら橋にはキャンプ場もあって、そこの紅葉も綺麗でした。
紅葉の奥祖谷かずら橋
祖谷渓谷の木道。整備されているので歩きやすいです。
ここは剣山縦走路の登山口にもなっていて、頑張ればここから丸石~剣山へ登ることも可能。下山者と思われる大きいザック背負った方も何人か見かけました。
奥祖谷二重かずら橋、アクセス難であるが故に秘境感は抜群。
祖谷のかずら橋の方がアクセスが容易ですが、こちらの方が伝統あるかずら橋の雰囲気を感じられるとも言われているので、良ければ訪れてみてください。
駐車場には「丸石パークランド」という売店とお食事処もあります。
注目すべきは入り口右わきのベンチに座っている人。顔が真っ白なのでわかるかと思いますが、これは人形。
この奥祖谷かずら橋付近は別名「かかしの里」とも呼ばれていて、至る所にこんな感じの精巧な人形が置かれています。
村の住人よりも人形の数の方が多いらしく、不思議であり少し不気味でもある光景。海外でも摩訶不思議な村として紹介されている割と有名な観光スポットなので、合わせて見てみてください。
そして、ここに来て食べるべきは「祖谷そば」。
地元の蕎麦を使ったお蕎麦で麺が太くて短いのが特徴。見た目はうどんほど太くて蕎麦という感じがしなかったですが、味は紛れもなく蕎麦。美味しかったです。
ざっと奥祖谷二重かずら橋のご紹介でした。
山登りをする身としては、剣山登山と合わせて楽しんでほしい場所です。かずら橋だけでそう何時間も時間を潰せる場所でもないので、剣山セットでの観光がちょうどいいと思いますし。
山奥の秘境「奥祖谷二重かずら橋」、剣山~三嶺縦走登山と合わせて楽しめた場所でした。
コメント
なかなか素敵な所ですね!
橋も趣があって良いし、人力ロープウエイなんて初めて見ました。面白い!
山とセットが良いですね!
記事のアップありがとうございました。
次も楽しみにしています!
ゆかぽんさん、こんばんは。
徳島の観光名所としてよく名前が挙がる場所ですが、かなり山深い場所にあるので、ここは剣山登山と合わせて行くのがおすすめかもしれません。
山の上では樹氷が広がる初冬の景色でしたが、麓はまだまだ秋真っ盛りでしたよ!紅葉に伝統的な橋は、まさしく趣のある情景でした。
祖谷かずら橋、行ったことがあると思っていたらアクセスのよい方の橋だったことを発見。祖谷も広いんだなあ~としみじみ。奥まって情緒ある景色と、どうやって作ったんだろうっていう橋が迫力ですね(*^_^*)橋の編み目の下をのぞくと、結構どきどきしますよね(-_-;)渓谷っていいなあとエメラルドの水を見ていつも思います。懐かしかったです。ありがとうございます~
トルコキキョウさん、こんばんは。
祖谷のかずら橋には行かれたことがあるんですね!あの原始的な橋は確かに人工物とは思えない、自然に溶け込んだ造りになってました。あれだけ蔦がぐるぐる巻きにされていると、見るからに丈夫そうで妙な安心感もあります。
奥祖谷の方は本当に山奥なので、手軽に観光できる場所ではないなと思いました。そういうこともあって、祖谷かずら橋に人気が集中するのかもしれませんね。