鳥海山登山の後、時間があったので麓の観光名所をいくつか巡ってみました。
特にお勧めしたかったのが奇跡の透明度を誇る「丸池様」。鳥海山麓にある湧き水だけで作られた池で、エメラルドグリーンの神秘の泉が最高の映えスポットになっています。
ここは目の肥えた登山クラスタも唸るものがあると思います。海辺の十六羅漢も合わせてどうぞ。
1泊2日の鳥海山登山を終えて、下山後の温泉と食事を楽しんだものの、時刻はまだ昼前。
鳥海山の麓には庄内屈指ともいえる観光名所があると聞いていたので、ちょっとそこへ行ってみることにしました。
名前は「丸池様」。
ウソのようなホントの名前。
”様”をつけたくなる崇高な池が確かにそこにはありました。
こちらが入口の駐車場。
最近では、観光雑誌でも当たり前のように紹介される場所になったらしく、20台ほど停められる駐車スペースはほぼ満車となっていました。
街から少し離れた田園風景の中にあるので、少し道がわかりづらいかもしれません。「丸池様」と検索しても、ナビはヒットしませんでした。
これから行くのが「丸池様」。湧き水が育んだ命、と書いてある通り湧水だけで満たされた池です。
駐車場から池までは徒歩5分ほど。
目の前の森に入ったすぐの場所にあるので、普段着でも問題なく訪れることができます。
標識に従って丸池様方面へ。
カーナビにはここの場所が表示されないかもしれませんが、ある程度近くまで来ると道路脇にも案内標識があるので、それを参考にしてください。
下を流れているのは「牛渡川」。
水のほとんどが鳥海山から流れ出た湧き水だけできているので、この川も半端ない透明度。秋には鮭も遡上してくるそうです。
お目当ての丸池様がいらっしゃるのは、緑豊かな森の中。
少し進むと、それは突然左手に現れます。
森の中にひときわ輝くエメラルドグリーンの池。
これこそが丸池様。
目が覚めるほどの澄み切った美しい輝き。
透明感あって、本当に幻想的な光景です。
良く見ると池の底に沈んだ倒木や草などもくっきり捉えることができます。
池の周りにはロープが敷かれているので近寄ることはできないですが、木陰から見るあたりがなお神秘的。手の届かない空間というか、ここだけがまるで雰囲気違います。
ここは丸池神社境内の一角。
鳥海山に登った後だからこそ、この洗練された湧き水にも納得がいく。夏でも山の上に雪が残るわけだし、あれだけ花もたくさん咲くわけだ。
鳥海山は花と水の楽園。
丸池様のご説明書きです。
池に沈んでいる倒木が朽ち果てずに原型をとどめているのも、水が澄み切っているからだそうで。
どうぞ見に来て拝んでください。
奇跡的なほどの透明度を誇る、神秘の泉・丸池様でした。
鳥海山の麓にはこんな観光スポットも隠れているので、下山後にでも時間があればぜひお立ち寄りください。
この丸池様は駐車場こそあるものの、出店なんかは一切なく、一見すると全然観光地っぽくないところがまたいいです。
駐車料金や入場料なんかも取られません。
丸池様の周りは田園風景。
鳥海山もすぐ目の前に見えますが、昼になるとすっかり雲に覆われてました。
明け方、山頂の外輪稜線を歩いていたのはまだほんの5時間前のこと。
続けてやってきたのはこちら、海辺の観光スポット「十六羅漢」。
先ほどの丸池様からは車で10分程度、すぐ近くです。
こちらは海岸線にある観光地で、もう目の前は日本海。山の上からも見えていた大海原が広がっています。
お目当ての十六羅漢があるのは、眼下にある岩場のところ。
こちらが遊佐の名所・「十六羅漢岩」。
岩礁に刻まれた羅漢像。
計22体の羅漢が彫られているそうです。16体じゃないのか、と思ったけどそこら辺の詳しい事情はわかりません。
完全な形ではなく、風化によるものなのか岩と同化したような像もあって、それがまた古の遺跡という雰囲気醸し出しています。
例えが幼稚だけど、RPGに出てきそうな、ここだけがそんな不思議な世界観。
すぐ目の前は日本海。
海と仏というのがこれまた不思議な感覚。神社とかお寺とか、大抵は山や森の中にあるもんだから、こんな開放的な場所にあるのが妙に新鮮に感じます。
少し離れたところに休憩所。
そして良く見ると左上にも羅漢像がいました。計22体、探してみてください。
少し離れたところからの十六羅漢岩。
こちらには売店&レストランがあるので、食事もできます。
「サンセット十六羅漢」。その名の通り、夕暮れ時にここに来れば綺麗な夕日が見れると思います。
そして夕日ラーメンなるものも売ってました。すでに食事を済ませていたので食べなかったけど。
こうして酒田駅まで戻ってきて1泊2日の鳥海山登山&麓の観光が終了。
遊びはここまでですが、個人的にひそかに楽しみにしていたのがここからの帰り道。
いつか乗りたいと思っていた特急いなほ。
新潟・秋田を結ぶ特急列車。これに乗るのは今回が初めてです。
この列車、新潟までの道中の大半が海沿いを走ることになるので、車窓からの眺めは最高!
日本海を眺めながらの列車の旅、こういうのも大好きです。遥々遠くまで来たんだと改めて実感します。
A席が海側なので、ぜひとも抑えるべし。
神秘の泉・丸池様と海辺の十六羅漢岩。
どちらも鳥海山の麓にあって、帰り道にフラッと立ち寄れる場所なので、時間があればぜひ訪れてみてください。
丸池様については、今後の鳥海山登山のたびに立ち寄りたくなるほど気に入った場所となりました。
また機会があれば行きたいと思います。
だいぶ長くなってしまったけど、これにて鳥海山編はすべて終了。
読んで頂きありがとうございました。
次はアルプス編へ。
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