3月のミツマタで有名な山梨県の「都留アルプス」へハイキングに行ってきました。
登山道の途中にある群生地は一面がミツマタのお花畑で、まさに見ごろ!満開を迎えていて凄まじい景色が広がっていました。
アップダウンあって登り応えもあり、途中の展望台からが富士山も眺めることができます。東桂駅から都留市駅へ、電車のみのアクセスで行けるのも良いところ。
2024年3月30日【都留アルプス】3月のミツマタ登山
3月の最終週は、例年であれば桜を求めてお花見登山をしている季節ですが、今年は暖冬にもかかわらず開花が遅れて、桜にはまだちょいと早い。
その代わりミツマタがまだ残っていると聞きつけ、前々から行きたかった名所の1つ、都留アルプスへ行ってみました。
「都留アルプス」は比較的最近できた登山ルートで、富士急行線の駅から駅へ縦走できます。
スタートとゴールの駅は、自分の体力や時間と合わせていくつか選択肢がありますが、今回は東桂駅から都留市駅へ向かうルートで行きました。
朝の9時に降り立った東桂駅。やはり富士急行線は運賃が高いですね……、そして朝の電車は海外観光客が多くて激混みでした。
駅から登山口までは10分ほど。この不二家の角を右に曲がっていきます。
写真に写っている通りローソンがあるので、ここで買い出しも可能です。駅前にはすき屋もありました。
道なりに歩いて行ってこの橋を左へ曲がります。
見逃していただけかもしれませんが、駅から登山口まで案内標識のようなものはありませんでした。
民家わきの道を進んだこちらが登山口。
ここにきてようやく都留アルプスの文字を見れました。
登山口近くには梅林があって、梅もまだまだ健在。綺麗に咲いていました。
なかなかの梅林の規模だったので、3月初旬ごろに来れば満開の梅の花が出迎えてくれそうです。
登山口に入って少し登ったところにあったのが住吉神社。
本日の登山の安全祈願をここで済ませる。
神社の片隅にあったのがこちらの標識。あんまり登ってきた感じはしないですが、まずは最初の古城山に登頂。
この先いくつもの低山が待っていますが、それなりにアップダウンがあるので、東桂駅から都留市駅までの行程はなかなか歩き応えあります。
いったん下って登り返し。
この日は今シーズン初の夏日を記録したそうで、出だしからとにかく暑かったです。半袖で十分な陽気でした。
水の消費も多かったので、来週からは飲料水をもう少し増やした方がいいかもしれない。
基本的には樹林帯の中を歩いていきますが、途中途中で展望も開けて、周りの山々を眺めることができます。
向こうに見えているのは三ッ峠山。写真だとわかりにくいですが、山頂に鉄塔が立っているので、肉眼で見れば遠くからでもよく分かります。
静かな森の中にあった建物。
かつて野生動物を観察するために造られた小屋の跡だそうです。
さらに進むと、途中でグラウンド脇に出る道があって、ここにトイレが用意されています。
登山道のすぐ横なので、トイレ休憩したい場合はお立ち寄りください。
そして本日のメインイベント会場の標識が出てきました。
東桂駅から登り始める場合は、割と序盤の方にミツマタの群生地があります。
平坦な縦走路を進んでいくと、それは突然現れる。
山の斜面一帯を覆うように咲く、ミツマタの群生!
この黄色いホワホワの花が今日のお目当て。
凄い規模!ここら辺一帯だけ密集して咲いています。
見上げる感じで楽しむのかと思ってましたが、上に回り込む道がちゃんとありました。
上から見下ろすとまた壮観な眺め!
まさにミツマタの大群生。これほどの密度で咲いているのは、なかなか見たことがない。
ちょうど見ごろを迎えていて、満開と言ってよい開花状況でした。
例年であればもう少し早い時期に満開を迎えるようですが、3月中旬に入ってから寒い日もあったりして、なかなか開花が進まなかったようです。
黄色く輝く姿が美しいじゃないか~
それにしても凄い群生。
ミツマタの中をくぐるように歩ける箇所があって、そこからの眺めがとにかくすごい。甘い香りもムンムンに漂ってました。
しばし登山を忘れてミツマタの撮影大会。人もどんどん増えてきます。
ここら一帯だけが不思議なほどに群生となって咲き誇っていました。
都留アルプスの代名詞ともいえるミツマタ。これは人気が出るのもわかるわ。
黄色いホワホワのミツマタ大群生でした。
前週のミツバ岳に続いて2週連続のミツマタ登山となりましたが、どちらも名所に相応しい圧巻の光景に出会えて満足です。
引き続き都留アルプス縦走へ。
登山行程としてはまだ半分も来ていないので、まだまだ歩きます。
ミツマタを過ぎて、たまに咲いていたこちらの黄緑色の小さい花。
これはいったい何でしょうか。部分的に群生となって咲いていました。
緩やかな道を登ったり下ったり。
全体を通して歩きやすく、ミツマタシーズンの晴れた週末とあってすれ違う人も多かったです。
「ミツマタ咲いてました?」と何回か聞かれたので、よくぞ聞いてくれたとばかりに「咲きまくってました!凄かったです!」を連呼しておきました。
しばらく歩くと、都留アルプス山に到着。都留アルプス最高峰だそうです。
都留アルプス山というのがあったんですね。都留アルプスは数年前に命名されて作られたルートだったと思うのですが、それまではこの山の名前は何だったんでしょうか?
都留アルプス山の山頂自体は展望があまりないですが、少し降りたところに開けた場所があります。麓の街と山を一望!
向こうに見えているのは中央本線沿線の山々。大菩薩嶺あたりだと思います。
黄砂の予報が出ていたので少し心配しましたが、特にその影響も感じず澄んだ青空が広がっていたので良かったです。
気持ちの良い里山ハイキング。
ここら辺は眺めも良くて非常に開放的な道でした。
途中にあった東屋。
ところどころにベンチもあって、休憩できるようになっています。
遺跡感のあるトンネル。
都留アルプス、ミツマタを過ぎても単調な樹林帯が続くというわけではないので、なかなか面白い。
トンネルのところから登り返して標高580mの天神山に到着。
山頂感はあまりなくて、縦走路の途中にポツンと標識が置かれている感じでした。
これはミネザクラでしょうか?
桜のような花もチラホラ咲いていました。
さらに登っていくとパノラマ展望台という場所に到着。
その名の通り展望が見事な場所で、左奥には富士山の真っ白な頭も見えています。東桂駅から登り始めた場合、最初に富士山を見れるのがこのポイントになります。
横には都留アルプスの説明書きも。
平成29年に完成したとのことで、やっぱり最近開拓されたルートだったんですね。全体的によく整備されたルートで、途中にはミツマタの群生という魅力的なスポットも用意してくれてありがとうございます。非常に楽しめております。
南アルプス、中央アルプス、北アルプス、そして都留アルプス。森林限界を超えることはないですが、誰でも安心して歩けるアルプスです。
パノラマ展望台の先にあったのが長安寺山(標高654m)。
標高こそ低いですが、ここまで結構な登りでした。
さらにその先にあったのが白木山。
自分とは逆ルートで都留市駅から東桂駅へ向かって歩く人も多く、ここら辺でもたくさんの人とすれ違いました。
10人規模の団体客も多かったです。知名度も上がってきてるんでしょうね。
さらに登り返したところにあったのがこちらの鉄塔のあるピーク。
烽火台跡(のろしだいあと)と書かれた標識の脇に蟻山(標高658m)の山頂標識もありました。
ここが本日最後のピークでしたが、この先にもう1つ素晴らしい展望台が用意されています。
少し下ったところにある鉄塔の向こう。
富士山展望台。
その名の通り、この縦走路で一番きれいに富士山が見れる場所です。
ヌッと山間から顔を出すように見える真っ白い富士山。全景こそ見れないものの、富士山から近い都留市というだけあって、真っ白な頭をデカデカと見れました。
富士山展望台から10分ほど下れば登山口。
お寺の坂を下った先にある道路を右に進めば駅に着きます。
登山口から大して歩くことなく都留市駅に到着。
都留アルプス、駅から登山口までが近いのもいいですね。この駅も初めて訪れましたが、駅舎は大きいものの、待合室は昭和の雰囲気漂うレトロな感じで良かったです。
都留市駅には、駅前から都留アルプスの道案内標識がありました。もしかしたらこちらから東桂駅へ向かって歩く方が定番ルートなのかもしれません。
写真に写っている通り駅前にはセブンイレブンがあるので、こちらからスタートしても買い出し可能です。
バスいらずの駅から駅へ縦走できる都留アルプス登山でした。
都留アルプス最大の見どころといえる、ミツマタ群生地。
この一帯だけが密集して咲いている光景はまさに圧巻!すさまじい景色でした。
ミツマタの名所なだけあって、3月の開花シーズンは特におすすめです。年々人気も高まってコースも良く整備されているので、良ければ登ってみてください。
【日程】
2024年3月30日
【コースタイム】
8:50 東桂駅
9:15 古城山
10:00 ミツマタ群生地
10:50 都留アルプス山
11:40 パノラマ展望台
12:20 富士山展望台
12:30 都留市駅
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