埼玉県飯能市のユガテ〜鎌北湖へ春のハイキングに行ってきました。
山の中の隠れ里「ユガテ」。満開の桜がまさに桃源郷の世界でとても美しい景色が広がっていました。
物見山〜日和田山にも登って下山は巾着田へ。ツツジや菜の花も見ごろを迎えていて、花咲く奥武蔵登山を大いに楽しめた1日でした。
2024年4月13日【奥武蔵】ユガテ~鎌北湖~日和田山 春の登山
久しぶりの奥武蔵登山。
今回も駅から駅へ、電車のみのアクセスで縦走できるルートで行きます。
スタートは東吾野駅。
西武線だけで行く登山は運賃が安いのが非常にありがたいです。2週間前の都留アルプスと比べても半額以下の出費で済みました。
コスパは大事。
4月に入ってすっかり春の陽気。駅前では桜も咲いていました。
水分も多めに消費しそうなので、今回から水500ml増しで行ってきます。
駅のすぐ近くの吾那神社がユガテ登山口。鳥居の右脇から入っていくと登山道になります。
ユガテへ登るルートは他にも福徳寺経由のコースがあったりするので、そこはお好みで。
しばらくは単調な登り坂。
奥武蔵の山々もだいぶ登ってはきましたが、これから行くユガテはいまだ訪れたことがなく、この道も初めて歩くルートです。
地図を見ってずっと気になっていた「ユガテ」の3文字。自分にとっては謎に満ちた秘境へと赴く心境でございます。
ある程度登って行き着いたのが橋本山。
本日最初のピークです。
西側方面が開けていて眺めが良かったです。
すぐ目の前には桜の木があって、だいぶ散ってはいたもののまだ部分的に咲いていました。
そして橋本山を過ぎて車が通れるくらいの道に出ると、いよいよそこが「ユガテ」の入り口。
桜が綺麗に咲いていましたが、あの奥にはさらに綺麗な花の世界が待っていた。
ついに「ユガテ」に足を踏み入れる。
そして、そこに待っていたのが大きく見事なしだれ桜。
見上げるほどに巨大で立派な桜の樹。
ちょうど満開を迎えていて、凄まじい咲きっぷりです。
「ユガテ」とは山の中に広がる集落の地名で、ここ一帯だけ切り開かれた平地になっています。
畑も広がるのどかな雰囲気。
なんかRPGのダンジョンの途中にある小さな村のような、そんな優しさを感じる癒し空間です。
周りには桜がたくさん咲いていて、まさに桃源郷!
山の奥にある隠れ里という感じで、独特の世界観がここにはありました。
入口だけではなく奥に進んでもしだれ桜がお出迎え。
標高290mとそこまで高い場所ではないですが、山間なので平地よりは桜の開花が遅く、例年4月中旬ごろが見ごろのようです。
ユガテという標識もちゃんと用意されていました。
ベンチやトイレも用意されているので、休憩するには最適の場所です。
白やピンクの桜が咲き乱れる、春爛漫の景色。
これが花のユガテか~、最高じゃないか。
奥へ進むとツツジの花も満開。
紫色の花が群生となって咲いていました。
足元にはシャガの花。
そして菜の花も。
まさにここは桃源郷だわ。絵にかいたような花の世界が広がっていました。
これが一山登った奥地にあるから、また感動するんだと思います。花咲く「ユガテ」、本当に素晴らしい場所でした。
ユガテを過ぎて、さらに登るとエビガ坂に到着。
ここで昨年歩いた大高取山~日和田山の縦走路と合流。左から右へと歩き通したのが懐かしいです。
今回はここからいったん鎌北湖へと下山。分岐を左へ進みます。
鎌北湖もこれまで訪れたことがなく、一度行ってみたかった場所です。
標識に描かれていたもろ丸くん。
1年ぶりのもろ丸くん。
麓の毛呂山町のマスコットキャラクター。この子、妙にお気に入り。
林道へと下山すると、そこは再び桜の世界。
だいぶ散ってはいましたが、まだまだ綺麗に咲いていました。
鎌北湖に到着。
奥に満開の桜が見えている通り、ここも山間に広がる桜の名所の1つです。
湖畔に広がる桜並木が素晴らしい景色!
満開は過ぎていましたが、風に乗って舞う桜吹雪がシャレオツな光景でした。
ここは車でも来れるので、観光客や釣り人も多かったです。
桜ざんまいの登山になっております。
今日の目的でもあった「ユガテ」と「鎌北湖」で素敵な桜風景を見れたので、もうだいぶ満足ですが、登山はまだまだ続きます。
次に目指すのは「宿谷の滝」。
駐車場わきの階段を登って再びハイキングコースへと入っていきます。少しわかりづらいので、お見逃しなきよう。
ある程度登山道を歩いて林道に出ると、この看板が見えてくるので奥へ。
階段を下っていくと宿谷の滝があります。
こちらが宿谷の滝。
落差12mでそこまで大きな滝ではないですが、周囲を迫力ある岩壁で囲まれているので、雰囲気は良かったです。
ここから標識に従って物見山へと登り返し。もう登りたくない!という方は毛呂駅へ下山するコースもあるので、そちらでも良いかと思います。
御覧の通り宿谷の滝あたりは広場になっていて、桜やベンチも用意されて休憩にはもってこい。
桜を眺めながら食べるよもぎ饅頭が美味しゅうございました。
宿谷の滝から物見山までの登りが、この日一番の急登ポイントでした。距離はそこまで長くはないので頑張りどころ。
釣り竿のようにしなる枯れ木が印象的でした。
ここら辺からの眺めも悪くなかったです。
山の中にいくつもの桜の木が咲いていてパッチワークのような景色。目の前に見える林道も、よくこんなところに道を通したなぁ~という感じの景観でした。
あの林道とはすぐ上で交錯します。
登り返しを経て再び先ほどの縦走路と合流。少し進めば物見山に到着です。
たくさんの人が山頂で休憩していました。
ここも、春の時期は山頂に桜が咲いています。
物見山から高指山へ。ここから先は1年前に歩いたルートと同じなので、懐かしい感じでした。
物見山から林道に出ると、小さい売店やトイレがあります。
高指山に到着。
山頂あたりは芝生も広がり、南側の展望が良く見えます。
さらに縦走路を進んでいく。
日和田山が近づいてくるとすれ違う人も一段と多くなってきました。
日和田山に到着。
ここ数年は毎年のように登りに来ているので、すっかり親しみを感じる山となってます。
山頂からは都心方面を一望。眺めも良くて麓からも短時間で登れるので、この界隈でも非常に人気の山です。この日もすごく混んでいました。
眺めに関しては山頂よりも、すぐ下の鳥居の場所が有名かもしれません。
スカイツリーや新宿の高層ビル群、西の方には丹沢の山々や富士山まで見渡せます。
ここら辺が岩場の急坂なのでお気を付けください。低山とは言え、なかなか侮れない。
左奥に見えている円形の開けた場所が、これから行く巾着田です。
日和田山の登山道はヤマツツジが綺麗に咲いていました。
桜にばかり意識が行っていましたが、季節は早くもツツジのシーズン。昨年はシロヤシオの大当たりの年だったけど、今年はどうなのだろうか。
夏山に入る前の新緑とツツジの登山もぜひ味わっておきたいところ。
日和田山から下山して巾着田へ。
もはや、日和田山に登るときは必ずセットで訪れる定番ルートとなりました。
ここも人気のお花見スポットの1つですが、今回は桜は終盤で、菜の花が満開を迎えていました。
一面黄色い絨毯のように花咲く菜の花がとても綺麗。
春の巾着田は何度か訪れていますが、菜の花に関しては今回が一番綺麗に咲いていたと思います。
ちょうどピークと言ってよい咲きっぷりでした。
さらに驚いたのが巾着田曼殊沙華公園。
秋の時期は真っ赤なヒガンバナで埋め尽くされるところに、紫色の綺麗な花の群生が広がっていました。
この花は何でしょうか?(ムラサキハナナ?)とても美しかったです。
こんな感じで菜の花畑の脇を散策できるようになっています。
ちょうどお昼時ということで観光客もたくさんいましたが、公園内が広いので混雑な感じはせずにゆっくりと見て回れます。
菜の花畑と日和田山。
巾着田の桜並木。
アーチ状に立ち並ぶ桜の風景がここの見どころ。散り始めてはいたものの、こちらもまだまだお花見を楽しめるくらいには咲いていました。
こうして巾着田の観光も済ませて、最寄りの高麗駅まで歩いて本日の登山が終了。
春の奥武蔵はやっぱり花の楽園ですね。最初から最後まで花が尽きないハイキングコースでした。
衝撃だったのがやはり「ユガテ」。山間に突然広がる桃源郷、大きな枝垂れ桜はもちろん、その独特の雰囲気がとても良かったです。
秘境感があるというか、とにかく不思議な空間でした。ここ最近の激務ですり減った心が癒されましたよ。
花が美しい春のユガテ、ぜひ行ってみてください。
【日程】
2024年4月13日
【コースタイム】
8:45 東吾野駅
9:30 ユガテ
10:30 鎌北湖
10:50 宿谷の滝
11:30 物見山
12:00 日和田山
12:40 巾着田
13:20 高麗駅
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