高尾山に程近い「生藤山」へ春のハイキング。
山頂まで続く「桜のプロムナード」が有名で、登山道には桜やツツジが綺麗に咲いていました。
展望もよくて山頂からは富士山や丹沢の山々も一望!全体的に歩きやすく、陣馬山まで縦走することができました。
藤野駅から和田行きのバスに乗車して鎌沢入口バス停が登山口の最寄りになります。
2024年4月20日 生藤山〜陣馬山 春の登山
前夜遅くまで仕事でも、晴れた週末はやっぱり山に行きたい。
そんな時の強い味方がやっぱり高尾山界隈の山です。今回は陣馬山の奥のあたりを歩いてみました。
目指すのは生藤山(しょうとうさん)。名前は知っていましたが、これまで一度も登ったことがない山です。
生藤山に行くなら藤野駅から出ている和田行きのバスに乗車します。桜のハイシーズンとあって、バス待ち行列はすごいことになっていました。幸い私は一台目に乗れましたが、一台では乗り切れずに臨時便も出ていた模様。
バスに15分ほど揺られて鎌沢入口で下車。このバス停が生藤山登山口の最寄りになります。
ここで降りたのは半分くらい。終点の和田バス停から陣馬山登山もできるので、特に週末の始発便は混雑するようです。
標識に従って登山口までしばらく舗装路を歩いていきます。
この林道が40分くらいあり、しかも終盤は傾斜が一部きついところがあったりするのでなかなかタフでした。
登山口が近づいてくると見えてきたのが1本のしだれ桜。
山の上に広がる小さな集落で落ち着いた雰囲気がとても良かったです。
なんだか、先週のユガテにちょっと似てた。
4月も中盤を過ぎましたが、山の上の桜はまだまだ見頃。
満開のサクラの花がとても綺麗でした。
この集落の中央に屋根付きベンチの休憩所があります。そしてトイレも。
林道を歩いてくるとこの休憩所のありがた味がよくわかると思います。結構疲れるので、ここで一息休んで登山道に突撃すべし。
集落の奥が登山口。
こちらにも満開の桜がお出迎えしてくれてました。
しばらくは緩やかな登り坂。
日中の気温もだいぶ暖かくなってきて、山の中は新緑のフレッシュグリーンが美しい。
登山道が明るく感じます。
登山道に入っても桜が尽きないのが生藤山の凄いところ。
桜の細かい品種とかは全然わからないですが、素人目に見ても別の種類というのがわかるくらい、色々な桜が咲いていました。
そしてやってきた生藤山のメインどころ、「桜のプロムナード」。
真っ白で上品な桜が入口に咲いていました。
生藤山・桜のプロムナード。
桜の名所として知られる人気スポットで、シーズン中はこの群生目当てで登る人も多いんだとか。
ただ、説明書きに書かれている通り、近年はテングス病によって桜の咲かないシーズンが続いていたようで絶賛再生中とのこと。
桜が咲かないとは聞いてはいたのですが、実際に来てみたら結構咲いていました。
部分的には満開に近い開花状況で、これも再生の努力によるものでしょうか。
完全復活もそう遠くはないのかもしれません。
桜のプロムナード入口からは富士山も一望できます。
桜が復活すれば、桜越しの富士山も楽しめそうですね。
そのあとも緩やかに登っていく。
時折ベンチがあって、頭上には桜が咲く絶好スポットだったりするので、適度に足を休めながら登るのも良いと思います。
生藤山、最初から最後まで桜が尽きないのが本当にすごい。
足元に花びらが落ちていて、見上げたら満開の桜があった、なんてよくあるシーンでした。
4月に登山者が多いというのも頷けます。これは見に来たくなるわ。
こうして最初のピーク、三国山に到着。
その名の通り、東京、神奈川、山梨にまたがっている山です。意外と広めの山頂でベンチも用意されてました。
ここから笹尾根を西に行けば三頭山へと続くので、山域としては奥多摩にも含まれるようです。
続けて三国山から5分程度で生藤山に到着。三国山~生藤山はすぐ近くです。
こちらにもベンチが用意されている明るい山頂でした。
山頂からは富士山も一望!
4月の富士山はまだ雪がたっぷり残っていて、冬の姿とあまり変わらない白さで輝いておりました。
生藤山からは楽しい尾根歩き。
部分的に岩場があったりするのでそこだけ注意ですが、全体を通して歩きやすい道が続きます。
尾根道に入ってからも花がたくさん。
特に紫のツツジが目立って咲いていました。
多少のアップダウンを経て茅丸という山頂に到着。
標高は1019mで今回歩くルートの中では最高峰です。
山頂からの展望も良くて、この日一番富士山が綺麗に見えたポイントでした。
正面には丹沢の山々も見渡せます。
そういえば、生藤山から茅丸の間にカタクリが咲いている場所があるそうなのですが、自分は見つけられませんでした。花を探し当てるスキルは残念ながら持ち合わせていないので、わかりやすく群生でいてくれないと困るんだ……
この後も歩きやすい稜線は続く。
瑞々しい緑が本当に目に優しい。気温もまだそこまで暑くもなく、自分にとっては一年の中でも一番快適に歩けるシーズンです。
陽も長くなってきたし、この時期の山歩きは好きだな。
途中にあった連行山というピーク。
連行(れんこう)とは物騒な名前だとか到着時は思ってましたが、正しい読みは「れんぎょうさん」のようですね。
この山は展望こそないものの、この先の陣馬山から見るとなかなか存在感のある山です。
この辺りはツツジの群生地。
至る所でツツジが綺麗に咲き誇っていました。
登り返しを経て醍醐丸(だいごまる)に到着。
この山頂の手前の登りがやや急登でした。
展望は残念ながらないですが、ここは八王子市の最高地点。奥高尾縦走路とも合流して、高尾山界隈に入ってきた感じがします。
ここから自分は陣馬山へと登りましたが、途中でエスケープして和田バス停へ下山するルートもあります。
少し進んで和田峠から陣馬高原下バス停へ下山することもできるので、時間や体力に応じて選択肢は色々と用意されています。
こうして和田峠に到着。
もう何度も登っている陣馬山の最寄り登山口ですが、自分は今回初めて来ました。駐車場わきに売店もあったんですね。
ここから陣馬山まで登り返し。
最初は階段で一度登山道になってまた階段が続きます。
本日一、太ももに乳酸が溜まった区間でしたよ。
階段メインの登山道を経て、芝生が見えてきたらそこが陣馬山の山頂。
こちら側からアプローチしたのは初めてだったので、なんだか新鮮な感じがしました。
もう何度目かの陣馬山に登頂。
山頂標識の奥には鯉のぼりも飾られていました。
思えば、和田峠側のこの山頂標識を間近で見たのも初めてかもしれません。陣馬山の山頂と言えば、やっぱりアレの印象が強いので。
コレです。
山頂にそそり立つ白馬。相変わらずの賛否両論を誘発する姿でたたずんでおりました。
この時間になると西の方から霞んできて、富士山や南アルプスは見れなくなってました。
昼頃になると空気が霞むのも、春だなぁ~って感じがします。
山頂あたりは桜が綺麗に咲いていたので、それを見ながらしばし休憩。
山頂の茶屋は大盛況。ちょうどお昼時とあって、たくさんの人が思い思いに休憩してました。
奥に見える山並みが歩いてきた稜線。自分の足でようやく歩けた区間というのもあって、いつもの陣馬山よりも達成感がありました。
左奥の三角形の山が、先ほど通ってきた連行山のようです。
だいぶ疲れたので陣馬山を本日最後のピークとして、ここから下山します。
陣馬高原下バス停と迷いましたが、歩いたことのない栃谷尾根で下ることにしました。
陣馬山も桜の名所ですね。
山頂付近にはいくつもの桜の樹が綺麗に花咲かせていました。
足元にも花がたくさん。
生藤山から陣馬山まで、かなりの花を見れた気がします。
高尾山までの奥高尾縦走路を外れて栃谷尾根へ。分岐を過ぎると一気に人が少なくなりました。
道は明瞭で歩きやすく、迷うようなポイントは一切ありません。
単調な登山道を経て集落の畑脇に下山。
こちらの登山口にも、のどかな景色が広がっていました。
陣馬山唯一の温泉、陣谷温泉(陣馬の湯)。
日帰り入浴も可能なので良ければどうぞ。
集落には出ましたがまだだいぶ山の上で、この後の舗装路が地味に長いので要注意です。膝がガクガクになったのは、間違いなくこの最後の長い林道歩きのせい。
バス通りに出ました。ここからバスに乗って帰ることもできますが、藤野駅まで徒歩30分ほどなので歩くことにしました。(バスも良い時間のがなかったし)
歩くのが面倒な方は陣馬登山口バス停からバスに乗って帰りましょう。
最後のトンネルは歩道すれすれまで車が行き交うので、端っこを歩くべし。
登山中に出くわすトンネルは、いつだって冒険心を掻き立てられますね。
こうして藤野駅まで歩いて登山終了。
行きだけバスを使って藤野駅を基点に周回したルートとなりました。
春の生藤山。サクラが至る所に咲く花の山で、非常に気持ちの良いハイキングができました。
桜のプロムナードも真っ白で上品な桜が咲いていて良かったです。再生活動の努力のたまものか、復活もそう遠くないかもしれません。
生藤山~陣馬山、距離もあってなかなか疲れましたが花も展望も恵まれて楽しいコースでした。
【日程】
2024年4月20日
【コースタイム】
8:15 鎌沢入口バス停
8:50 三国山・生藤山登山口
9:10 桜のプロムナード
9:45 三国山
9:50 生藤山
10:10 茅丸
11:40 和田峠
12:00 陣馬山
13:50 藤野駅
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