埼玉県・秩父の大霧山~二本木峠へ登山に行ってきました。
ルートは経塚バス停~大霧山~二本木峠~皇鈴山~釜伏山~波久礼駅という少し長めの縦走コース。
全体を通してヤマツツジがたくさん咲いていて、特に名所の二本木峠あたりは凄い群生になっていました。山頂からの展望も良くて開放的な牧場風景も最高!面白いコースでした。
電車とバスでアクセスできます。
2024年4月29日【秩父】大霧山~二本木峠 春のツツジ登山
今回はツツジを求めて秩父の山域へ。
メインは群生の名所と知られる二本木峠。
電車・バスで行く場合は小川町駅から出ている白石車庫行きのバスに乗車します。
ゴールデンウィークということで大混雑も覚悟していましたが、7時台の始発便は数名が立つ程度でそこまで混んでいませんでした。
大霧山経由で歩くため、終点に近い経塚バス停で下車。二本木峠へ直接登るのであれば、手前の内出(打出)というバス停が最寄りになります。
ここら辺はルートが豊富にあるので、色々なバス停でハイカーが降りて行きました。
バス停あたりは八重桜が満開。
今日は距離が長いので、いつもより水も多めに持って行ってきます。
バス停脇にある標識に従って、こちらの道を奥へと進んでいきます。
今日歩くルートの大半は「外秩父七峰縦走ハイキングコース」と呼ばれる区間。標識も随所に用意されています。
登山道へはすぐには入れて、しばらくは単調な登り坂が続きます。
展望こそ最初はないですが、季節は4月下旬。周りの木々の新緑がとても綺麗で、序盤からかなり気持ちよく歩けてました。
そう、奴と出会うまでは……
わしの天敵、ヘビ発見。
途中、林道に出たところのど真ん中で待っていました。
全身に鳥肌が立つも、向こうは動じていないのか全然避けてくれず、しばらく待っていたらめんどくさそうに茂みの方に移動してくれました。
この大物感。こ、これはまさに秩父のアナコンダや~~!
林道での危機を脱して再び登山道へ。少し登ると旧定峰峠に到着。
ようやく稜線に出て、ここから大霧山方面へと向かいます。
稜線に入ってからも新緑が心地よい。
瑞々しいフレッシュグリーンを見ると、もうすぐ夏だなぁ~という感じがします。
途中で展望が開ける箇所もあって、対面の堂平山~笠山あたりが綺麗に見えました。
大霧山から堂平山へ縦走するコースも人気なので、そちらもおすすめです。ずいぶん前に私も一度だけ歩いたことがありますが、結構アップダウンが多くてタフな道のりだった記憶があります。
こうして本日最初のピーク、大霧山に到着。
朝もまだ早い時間帯だったので誰もいませんでした。
展望は文句なしで最高!
これから歩く牧場方面を一望できました。少し霞んでいますが、その奥には上信越方面の山々も見渡せます。
西の方には秩父の山々。
左端の三角形が武甲山で存在感を放っていました。
ベンチもあるので、ここでしばし朝食休憩。
縦走路を引き続き北へと進んでいきます。
ここからしばらくは下りメイン。
しばらく進むと、真っ赤なヤマツツジが咲き出しました。
メインの群生ポイントは二本木峠なのでまだまだ先ですが、大霧山~粥仁田峠の間にもたくさん咲いています。
ツツジのトンネルを進んでいく。
新緑と真っ赤なツツジのコラボは何度見ても素晴らしい。気温も暖かくて、自分の中では一年を通して一番気持ちよく歩けるシーズンです。
しばらく道を下って粥仁田峠(かいにだとうげ)に到着。
ここにも休憩用のベンチが用意されていました。
ここら辺はシャガのお花畑が広がる。
名前はいかついけど、その姿は可憐で美しい。この花も春のハイキングの癒し系です。
舗装路を少し進むと秩父高原牧場のエリアに入っていきます。
ここから二本木峠までは基本的に林道歩きなのですが、ここから辺の眺めが今日一番好きでした。
左右に草原が広がって展望も最高!
さすが牧場なだけあって開放感抜群です。
振り返れば登ってきた方面も一望。
ここら辺一帯が高原地帯になっていて、山のいたるところに牧草地が広がっています。
秩父高原牧場に到着。
御覧の通り車でも来れる観光地になっていて、レストハウスなどがあります。
標識に書かれている文字に目が行く、「牛の横断あり」と。
ご注意ください。
牧場のモーモーハウスでしばし休憩。
まだ朝の10時前ですが、だいぶ気温が上がって暑くなってきました。下山して知りましたが、下界ではこの日30℃近くにまでなったそうで……
牧場らしく牛乳で栄養補給。
トイレもあるので、このモーモーハウスの存在はありがたかったです。
建物脇にはネモフィラの群生もありました。
モーモーハウス、いいじゃないか~。ネーミングセンスも最高です。
GWということで朝早くから家族連れがたくさん来ていました。
ヤギなどの動物と触れ合える広場もあります。山の上の牧場なので、展望も文句なし!
しばし休憩してハイキング再開。
ここからしばらくは舗装路歩きですが、展望は悪くないので全然苦ではなかったです。
行き交う車が多いのでそこだけご注意を。
林道を歩いて二本木峠に到着。今日一番来たかったのがここです。
すでに見えていますが、ここはヤマツツジの名所。
「二本木峠の山つつじ」
イラストで描かれている通り、ここら一帯に広範囲に渡って群生ポイントがあります。
山の中ももちろんですが、林道わきも凄いことになっていて、至る所で真っ赤なツツジが咲いていました。
例年では5月上旬に満開となるそうですが、4月28日時点ですでに見ごろと言える開花状況でした。
ツツジの頭上には八重桜も咲く、春爛漫の光景。
登山者はもちろん、観光客も多かったです。
名所なだけあって、群生の規模が本当にすごい!
写真を撮っていたら地元のおばあちゃんが話しかけてきてくれて、これでもまだ満開手前らしい。ピーク時はもっと咲いて、辺り一面が真っ赤になるんだとか。
まだまだこの先も楽しめるようなので、ぜひ行ってみてほしいです。
ここから再び登山道に入って愛宕山、皇鈴山を目指します。
愛宕山はこの階段を登ったすぐ先です。
登山道に入ってからもツツジの群生が凄い。
二本木峠は初めて来ましたが、想像を超える咲きっぷりでした。
少し登って愛宕山に到着。
ここは展望もなかったので休まず先へ。
例によって緑が美しい森を進んでいきます。
誰も写っていないですが、トレランコースとしても有名なので走っている人も多かったです。
次の皇鈴山までは距離は短いですがアップダウンがあって意外と疲れました。
広い芝生が見えてきたらそこが皇鈴山の山頂。
ここに来るまで漢字が読めませんでしたが、標識にフリガナがふられていて「みすずやま」と判明。これは読めんわ……
皇鈴山は東側に展望台が用意されています。
駐車場もある通り、山頂まで車でも来れちゃう。
展望台からの眺めがまた素晴らしい!
少し霞んでいますが、都心方面を一望できました。
ベンチもたくさん用意されているので、ここも休憩スポットとして最適です。
皇鈴山で有名なのがこちらのピンクのポスト。
他の方の山行記録でも良くこの写真がアップされているのを見ました。
まだまだ縦走路を進んでいきます。
例によってヤマツツジがたくさん咲いているのですが、ここら辺まで来るともうだいぶ見慣れたものになってしまった。
ただし、ツツジ以外にも花がたくさん咲いていて、名前はわからないけどこの白い花とかも綺麗でした。
非常に道も歩きやすいし、このハイキングコースはかなり気に入ってしまったぞ。
この美しい森はテイ・エステックの提供でお送りします。
次なる山頂がこちらの登谷山。
ここも都心方面の展望が素晴らしい山。
今日のコース上にある山はいずれも1000mに満たない低山ですが、どこも眺望に恵まれているのが良いですね。
少し下ると再び林道へ。
全体を通して舗装路歩きが多いものの、それがあまり苦にならない不思議。
花と展望に恵まれているからか。
山の上の発電所。
太陽光発電のパネルが所狭しと設置されていました。
釜伏峠に到着。
ここで道は二手に分かれて右の林道を歩いていけば寄居駅へ下ることができます。
自分はもうしばらく縦走を続行。
釜山神社の参道へと入っていきます。
地図に小さく書かれている神社でしたが、来てみたら意外と大きくて厳かな雰囲気を感じました。
参拝を済ませて左わきの道から再び登山道に入っていきます。
ここからの道が要注意で、特に神社裏手は岩場の急斜面になっています。
今日一番の急登はここでした。
野上駅方面へ下るのであれば、この山は登らずに西側の林道を下って行きましょう。
10分ほどの登りで釜伏山に到着。
展望はあまりないですが、少し先へ行ったところに切り立った岩場の見晴台があります。
下山路も要注意で、こちらも岩場の急斜面でした。
鎖の手すりが用意されているので、それも頼りながら慎重に下りましょう。
ここから先は歩く人もあんまりいないのか、誰ともすれ違うことなく静かな山道が続きました。
下ったところに日本水と呼ばれる場所への分岐があるのですが、2024年4月現在、登山道崩落によって通行止めになっていました。
なので、ここから日本水経由で野上駅方面へは行けないので、ひたすら進んで波久礼駅へ行くしかありません。ご注意を。
ひたすら下って林道と合流。結局、釜山神社以降は誰とも会いませんでしたが、道は明瞭で迷うようなポイントはなかったです。
ここからは舗装路を下って行きます。
途中にあったレストハウス「風布館」。
トイレや自販機、お食事処があるので駅までの林道歩きの休憩ポイントにどうぞ。
波久礼駅までは林道わきに造られた「風の道歩道」が歩行者用に用意された遊歩道になっているので、そこを歩いていきましょう。
飛び石を何度か渡ったりして、結構面白かったです。
こうして波久礼駅(はぐれえき)まで歩いて本日の登山が終了。
駅前にうどん屋さんがあるのですが、ちょうどお昼時で行列ができていたのでやめました。
距離にして20km弱、なかなかの歩き応えでしたとさ。
ツツジ目的で登りに行った今回のコース。
メインの二本木峠のヤマツツジの群生はもちろん凄かったのですが、それ以外にも見どころが豊富で想像以上に楽しかったです。
特に秩父高原牧場ののどかな雰囲気!ゆったりとした時間の流れと開放的な眺めがとても心地よかったです。
電車、バスの公共交通利用でこそ歩けるルートで、体力や時間に合わせてコースも短くしたり長くしたりできます。
ツツジのシーズンもしばらく続くので、良ければ行ってみてください。
【日程】
2024年4月28日
【コースタイム】
7:45 経塚バス停
9:00 大霧山
9:30 粥仁田峠
9:45 秩父高原牧場
10:30 二本木峠
11:00 皇鈴山
12:10 釜伏山
13:45 波久礼駅
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