上野原駅~能岳~八重山~鷹取山~藤野駅というルートで電車を使って日帰り登山に行ってきました。
どの山も低山ながら展望に恵まれていて、特に八重山の展望デッキから眺める富士山や丹沢の風景が素晴らしかったです。
藤野15名山にもいくつか登れて、なかなかタフなコースでしたが面白かったです。
2024年12月21日【山梨】能岳~八重山~鷹取山 駅から登山
本日も駅から駅へ電車登山。
事前にバスの時間を調べる必要がないから準備が非常に楽ちん。コスパも良し。
今回は上野原駅~藤野駅区間を歩いてきました。前から気になっていた八重山に登りたかったのと、個人的にどうしても上野原駅と藤野駅を繋げたい執念があったので、やや変則的に能岳~八重山~鷹取山~小渕山~岩戸山というルートで行ってきました。(※一部悪路あります)
先週に続いて中央本線に乗ってやってきました上野原駅。
高尾駅から3つ先。都心からも近くて、上野原駅くらいまでは高尾界隈の山域というイメージあります。
八重山へ登るならバス利用が楽ですが、徒歩でも歩けなくはない距離です。駅からアタックする場合は北口からスタートして、駅前の階段を登って行きます。
大通りに出たら、写真奥の陸橋を渡って右手の中央道インター入口方面へ。
まだ朝の8時。空気が冷たく、吐く息は白かったです。
中央道にかかる陸橋も越えていきます。奥に見えている山が今日登る山なのか、それはわかりません。
ここら辺は周囲に低山が多くて、どれが目指す山なのか分らぬまま歩みを進めております。
途中、この陸橋を渡った先にセブンイレブンがあったので、そこで買い出し可能です。
その後、バス通りをしばらく進んで上野原幼稚園の路地へ。
八重山を真っすぐ目指すのであればバス通りをそのまま行けばよいですが、根本山・秋葉山遊歩道コースというのがあるので、そちらからアプローチすることにしました。
こちらの民家脇の細い道がその遊歩道入り口。ここまで来てようやく標識が現れました。
こういう入り組んだ市街地はYAMAPやヤマレコの先人たちの軌跡が非常に役立ちます。
GPS地図がない場合は上野原幼稚園を目指して歩くと良いかと。
登山道に入ったものの、少し登ればすぐに山頂。
こちらの東屋と石碑があるところが根本山山頂です。
少しの登りで身体が火照ったので、ベンチでダウンを脱いだら身体から湯気がほとばしってました。
大して登っていないですが、山頂からは富士山の真っ白な頭がチラッと見えました。
この先、少しずつ標高が上がっていくので、あの頭も徐々に顔を出してきてくれます。
歩きやすい遊歩道を進んでいきます。
ここら辺は誰ともすれ違わなかったですが、しっかりと整備された登山道で分岐には標識も用意されているので、迷うところはないかと思います。
神社の社があるこちらが秋葉山の山頂。
標高は391m、まだ大して市街地から登ってません。
山頂の標識。足元には可愛いお地蔵さんが書かれた石が置かれていました。
アキバ山、とカタカナにすると急にエレクトロニクスな感じが出ますね。
秋葉山からの展望。
こちらも富士山の展望が見事で、先ほどよりも頭がニョキっと顔を出してくれてます。
雲1つ内青空ですが、この日は午後から天気が崩れる予報で、富士山の姿をはっきりと見れたのはこれが最後でした。
秋葉山からいったん下山。
道路沿いを奥へと進んでいくと八重山登山口に到着します。
こちらが八重山登山口。五感の里、とのことなので五感をフル稼働させながら登りましょう。
見えている建物はトイレで、駐車スペースには車も数台停められていました。
ルートが2つありましたが、せっかくなので沢山ピークを踏むべく、虎丸山経由のコースから行くことにしました。
能岳、八重山だけであれば周回コースが組めるようになっています。
虎丸山、入口に虎を発見。
名前はトラ丸君でしょうか?
先ほどまでの遊歩道はたいして登りがなかったので、ここからようやく本格的な登山開始という感じ。
急登は少なく、道も明瞭で非常に歩きやすいです。
社があるこちらが虎丸山山頂。
展望はたいしてなかったので先へ進みました。
ここから先の下山路が、やや急坂で落ち葉で滑りやすかったのでご注意ください。
次に目指すのは能岳。
スタートした上野原駅からここまで、一切登山者と出会わなかったですが、ここでようやく年配の登山グループを追い抜きました。
能岳~八重山は雑誌でもたまにおすすめ低山として紹介されているので、それなりに人気のようです。
足元に転がっていた夫婦岩。
普通の小さいな岩に見えましたが、由緒正しい神聖な岩なのかもしれません。
しばらく登って山の稜線に到着。
まずは能岳へと向かいますが、この標識のすぐ先です。
こちらが能岳山頂。
中央に山頂の標識、そのわきにベンチが用意されていました。
山頂標識に足元にあったのが、これまたかわいいお地蔵さんが描かれた石版。
この界隈の山に登ったら、ぜひ標識の足元も探してみてください。
可愛いお地蔵が見守っていてくれるかもしれません。
能岳山頂も富士山方面が開けていますが、この時間になると山頂部に雲がかかり始めてました。
写真だとわかりづらいですが、笠雲になって天気が悪くなる予兆のような感じがしました。
先ほどの分岐まで戻って八重山方面へ。
八重山までは10分程度で大した距離はありません。
こちらが八重山山頂。
能岳よりも広くて眺めも良く、東屋とベンチもたくさん用意されているので、休憩するならこちらがお勧めです。
お地蔵さんの石版は探しましたが見当たりませんでした。
八重山山頂からの富士山。
ものの数分で雲の量が増した感じ。これは荒れるぜ、俺にはわかるぞ!
山頂でしばし休憩して、引き続き稜線を突き進む。
もう間もなくクリスマスという12月下旬ながらも、ここら辺は紅葉がまだ残っていて暖色系の風景が心地よかったです。
少し進むとあったのがこの石碑。
わかりづらいですがここが分岐になっていて、石碑の裏へ進むと鷹取山方面へ行くことができます。ただし悪路!
能岳~八重山だけを周回するのであれば引き続き道なりに進めば良いし、鷹取山へ行くにしろこの先に絶好の展望台があるので立ち寄っておいた方がいいです。
それがこちらの八重山展望台。
八重山と言えば、山頂よりもこの展望台の方が有名なくらい。自分も雑誌や本で良く目にするのがこの展望台です。
綺麗に整備されたウッドデッキ。
山から突き出すように設置されているので、展望は本ルートイチ最高な場所です。
正面には雲がかかっていますが富士山を一望!
視線を横にずらすと丹沢の山並みも一望できます。
ここ最近、丹沢に行ってないからそろそろ行きたいところ。
日本百名山にも選定されている丹沢山がここから見えるかと言うと……
見えません!
正直な展望案内図で非常に信用できます。
あちらは扇山あたりかな。
今回の能岳、八重山しかり、中央本線沿いにはまだまだ面白い低山がありますね。
あちらが先ほどいた八重山山頂。
八重山の最大の見どころはやはりこの展望デッキになるので、ぜひお見逃しなきよう。
この展望デッキから下って行けば、先ほどのトイレのある登山口に戻れます。
自分は藤野駅へと向かうべく、先ほどの石碑のポイントまで戻って鷹取山方面の下山路へ。
ここがGPS地図には正規ルートのように書かれていましたが、下って見るとまぁまぁな荒れっぷり。
倒木なんかがチラホラありましたが、ここら辺はまだましな方で、、、
もう間もなく登山口かというところでガッツリ茂みの藪漕ぎゾーンとなりました。
足元もぬかるんでいて非常に悪路です。
距離はそんなに長くないですがあまりお勧めはできないので、素直に八重山展望デッキからの下山路を下って上野原駅へ戻るのでも良いと思います。
民家脇に出てそのままバス通りへ。
悪路から解放されてのアスファルト道が天国に感じました。
しばらくは道なりにまっすぐ進んでいきます。
途中に商店が一軒、四津屋商店さん。
軽食や飲み物の買い出し可能です。
この先の突き当りを左へ行くと鷹取山登山口があります。
こちらの道路わきの階段が鷹取山登山口。
最初こそ急登ですが、道は明瞭で良く整備されています。
金比羅山というピークを越えて鷹取山へ。
いったん下っての登り返し。
本日の低山は1つ1つの標高は決して高くないですが、山の数としては10個ほど登っているので累積高低差としては1000m超え。なかなかの歩き応えです。
こちらが鷹取山山頂。
標識に書かれていますが、藤野15名山の1つです。
藤野15名山、藤野町と地元山岳団体が選定した藤野を代表する15の山たち。これまであまり意識していなかったですが、すでに10以上登っていたので、完登をひそかに目論んでおります。
有名どころでいうと、生藤山や陣馬山も藤野15名山に入っています。
ここからの縦走路は非常に歩きやすくて、高尾山界隈の登山道に近しい雰囲気でした。
アップダウンがそこそこありつつも、1本道の明瞭な道が続きます。
小渕山に到着。
展望はないですが、こちらも藤野15名山の1つに選定されています。
どんどん進んでいく。
ここら辺は誰とも会わなかったですが、こんなに歩きやすいハイキングコースがあったんですね。
トレランにも良さそう。
本日最後のピーク、岩戸山に到着。こちらも藤野15名山に選定されています。
右奥の標識に書かれている人物は、このアングルからでもわかるかもしれませんが与謝野晶子です。病で療養する事になった時、麓の依水荘に滞在してこの山をよく眺めていたんだとか。
山頂からも展望はやや開けていますが、少し下ったこのベンチがあるところが眺めが良いのでおすすめです。
この時間になると富士山がすっかり雲に覆われて見えなくなりましたが、ここで見るべきはあちら。
藤野の町のシンボルとも言ってよい、山の中に突如現る巨大ラブレター(正式名は緑のラブレター)。
中央道からも見えるのでご存じの方も多いかもしれません。アートの町、藤野を代表する作品です。
その後の下山路も展望の良い道が続いて、鷹取山~小渕山~岩戸山の縦走路は結構面白かったです。
高尾山方面の山並みも良く見渡せました。
藤野神社を経て、中央道の高速をくぐって藤野駅に下山。
こうして上野原駅から藤野駅への縦走登山が完了しました。
なかなかのロングコースでしたが楽しかったです。
高尾駅からは初めて中央線のグリーン車に乗って帰ってみました。2025年春まで無料ということで、一度は乗り心地チェックしたかったけど、やっぱりいいですねグリーンは。
有料になってから利用するかはわからないですが……
電車で行く能岳~八重山の日帰り登山。
展望の山というだけあって、山頂からの富士山や丹沢の眺めは素晴らしかったです。特に展望デッキからの眺めは最高で、人気が出るのも頷けます。
藤野15名山も合わせて登れて、充実した日帰り登山となりました。
【日程】
2024年12月21日
【コースタイム】
7:40 上野原駅
8:20 根本山
8:40 秋葉山
9:00 八重山登山口
9:20 虎丸山
9:40 能岳
9:55 八重山
10:20 八重山展望台
11:15 鷹取山登山口
11:40 鷹取山
12:15 小渕山
12:35 岩戸山
13:05 藤野駅
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