東京の府中、調布にある浅間山~くじら山~カニ山へ超低山ハイキングに行ってきました。
ほぼ都会の散歩ですが、浅間山からは富士山が見えたり、途中の野川公園では梅やセツブンソウが咲いていたりと、展望と花を楽しめたトレイルでした。
街中トレッキングの1コースとしてお勧めしておきます。
2025年2月24日【府中】くじら山~カニ山 街中トレイル
東京の府中と調布。
こんなことを言ったら地元民に怒られそうですが、名前の響きが似ているうえに隣同士なんで、よく間違えてしまう両市。
この2つの市にある浅間山、くじら山、カニ山を駅から駅へ巡り歩いてきました。
東京都心部の街中トレイル。山に行くつもりが朝寝坊してしまった時の代替プランにどうぞ。
スタートはJR武蔵小金井駅。
目指すのは徒歩30分くらいのところにある浅間山公園。最寄り駅としては他に京王線や西武多摩川線の駅もあるので、アクセスのしやすさによってルートの組み方は色々あります。
駅を出たら南の方へ。
この日の最終目的地は吉祥寺のブックファースト。そこに向かうまでに5つの低山を越えながら20kmほどの道を歩いていきます。
30分ほどで浅間山公園に到着。
ここに来て初めて知った、「あさま」じゃなくて「せんげん」と読むってこと。すいませんでした。
入口の標識だけひらがな表記だったのは、「読み間違えるなよ」という意思を込めてのものだろうか。
公園というだけあって遊歩道が整備されて歩きやすく、途中にはベンチなどもたくさん用意されています。
この公園だけで3つのピークがあるので、順番に回って行きます。
一応、山とわかるくらいの傾斜はあるので、ほんの少しの登り坂はあります。
写真は登りきったところのピークからピークを繋ぐ間。いわゆる稜線か。
ここで1つの絶景ポイントがあって、それがこちらの富士山まで78kmと書かれた標識。
関東の富士見百景の1つにも選定されている、実はブランド力も兼ね備えた場所です。
こちらが「都立浅間山公園からの富士山」。
関東の富士見百景。選定基準はよく分からないですが、確かに富士山と都会のビル群が良く見える場所で、これぞ都心からの富士の展望という感じ。
左に見える山脈は丹沢の山々で、一番高いところが蛭ヶ岳。
そこから少し先へ行くと本日最初のピーク、前山に到着。
山頂の標識はしっかりと用意されていて、標高72.8mです。
残り2つのピークも踏むべく、三山縦走ルートを行く。
危険個所は一切ありません。当たり前ですが。
途中にあったのが梅の花。綺麗に咲いていました。
梅林というほどたくさん咲いているわけではないですが、こういう花の存在は季節を感じられていいですね。
ブログ的にも尺を稼いでくれます。
次なるピークが中山。標高74mで先ほどの前山よりも1.2m高いです。
そして今日登る山の中では一番山頂が広い。日当たりの良いベンチがたくさん用意されています。
まだまだ続く縦走路。
初めて来た公園ですが、結構広いですね。
公園の案内図があったので載せておきます。
マップにもちゃんと3つの山が載っています。ここはちょうど鞍部で傍らにトイレがありました。
そしてこちらが浅間山(堂山)。「あさまやま」ではなく「せんげんやま」です。
標高は79.6mで、本日の登山ルートの中では最高峰。
今日は標高100m以上には行きません。超低山ハイキングですから。
山頂に神社があったので参拝。
「あさまやまのつもりでやってきました、ごめんなさい」
山頂からの展望も悪くない。
特に何が見えるってわけでもないですが、眼下に見えているのは明治大学のグラウンド。
そこから下って「きすげ橋」というつり橋を渡って行きます。
ムサシノキスゲという希少植物がこの公園内に自生しているから名付けられたそうです。開花シーズンは5月上旬らしいので、その時期に訪れた際は探してみてください。
きすげ橋を渡った先にあるのが多磨霊園。
都立霊園としては最大規模を誇る霊園で、次の山に向かう場合はちょうど反対側の対角線上を目指す感じで歩いてきます。
かなり広かったです。
多磨霊園を挟んで浅間山公園の反対側にあるのが武蔵野公園。
この公園内にまた1つ、新たな山があります。
見えてきましたがわかりますかね。
左奥に見える小高い丘、あれです。
こちらが本日4つ目のピーク、くじら山。
例によってしっかりと標識が用意されているんだから、ここが山頂で間違いない。
標高は書かれていなかったですが、調べてみたら53mだそうです。
山頂からの展望。
高度感を一切感じさせない、安心感のあるの景色が広がっています。
くじら山の全容はこんな感じ。
なるほど、くじらの背に見えなくもないからそう名付けられたのかな。裾野から山頂まではだいたい徒歩10歩くらいです。
ここからはしばらく野川沿いを進んで行きます。
時刻も11時近くになって、徐々に公園内も賑わってきました。
しばらく進むと野川公園の自然観察園にたどり着きます。
ここは9月ごろの彼岸花の群生で有名で、このブログでも何度か登場している場所になります。
彼岸花は当然シーズン外ですが、この時期咲いているのがセツブンソウ。
2月中旬ごろに咲く花で、自然観察園の一画に群生地があります。
セツブンソウを狙ってきたわけではなく、たまたま覗いてみたら開花シーズンということだったのでじっくり鑑賞させてもらいました。
自然観察園には木道の散策路が用意されていて、エリアごとに植えられている花が異なるので、1年中何かしらの花は見れるようです。
梅も見頃でした。蝋梅エリアもありましたが、さすがに時期が遅くてもうほとんど散ってました。
ここから最後の山、「カニ山」へと向かうべく野川沿いをひたすら下流へ進んで行きます。
くじら山からのカニ山。特に2つの山に関連はなく、距離もそこそこ離れています。
しばし、川沿いの遊歩道を進んで行く。
この黒い鳥は何という名前でしょうか?
中央道の高架下あたりまで来たら、川沿いを離れて北側の市街地方面へ。
いつの間にか調布市に入って、深大寺自然広場というところを目指します。
こちらがカニ山の登山口。
山頂までの所要時間は3分ほどです。
多少の登りを経て、カニ山に到着。
山頂の標識にはカニが描かれていました。標高は50mでございます。
山頂は広くて、カニ山キャンプ場というバーベキューができる公園になっています。
カニ山の由来は、かつてここを流れていた小川にサワガニがたくさんいたからだそうです。
こうして本日5つ目のピークを無事に踏破。
カニ山からはひたすら北上して吉祥寺駅を目指します。
ここも距離が長いので、バスを使うなり最寄りの京王線沿線の駅から帰るのでも良いと思います。
吉祥寺駅までの途中にあった杏林大学、キャンパスの建物が神殿っぽくておしゃれでした。
吉祥寺駅が近づいてくると、ジブリ美術館や有名な井の頭公園が見えてきます。
前半の浅間山公園や武蔵野公園に比べたら、さすがに人気スポットとあって賑わっていました。
こうして吉祥寺駅まで歩いて終了。予定通り本屋で買い物しつつ、石井スポーツあたりも覗いて帰りましたとさ。
全行程20kmほどになったので、なかなかの歩き応えでした。
浅間山~くじら山~カニ山の超低山縦走ハイキング。
どの山も標高100mに満たないですが、すべての山頂にしっかりと標識が用意されていて登頂感ありました。
探してみると都心部にもまだまだ低山が散らばっているので、たまにはこんな街中トレイルもやっていこうと思います。
【日程】
2025年2月24日
【コースタイム】
9:10 武蔵小金井駅
9:50 浅間山公園入口
10:00 前山
10:05 中山
10:15 浅間山(堂山)
11:00 くじら山
11:20 野川公園・自然観察園
12:45 カニ山
14:00 吉祥寺駅
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