神奈川県の南山~権現平へハイキングに行ってきました。
宮ヶ瀬湖のすぐ近くにある低山ですが山頂からの眺めがとにかく素晴らしくて、丹沢の山々や湖を見渡せる絶好の展望台になっています。
登山道も全体的に歩きやすく、麓の宮ヶ瀬ダムも合わせて観光できます。お手軽ハイキングとして非常にお勧めしたいコースでした。

2026年1月10日【丹沢】南山~権現平 宮ヶ瀬湖ハイキング
神奈川県の宮ヶ瀬湖のすぐ近くにある南山~権現平。
今回初めて登った低山ですが、とても気に入りました。なんでもっと早く登りに来なかったんだろうかと。電車、バスでのアクセスが非常に良くて南山からの展望も素晴らしいことこの上ない。
欲張って後半は山ノ神沢ノ頭~仙洞寺山~囲山を経て三ヶ木バス停まで縦走しましたが、南山と宮ヶ瀬ダム観光だけでも十分楽しめるハイキングでした。

南山へ公共交通で行く場合、本厚木駅から半原行きのバスに乗るのが本数も多くておすすめです。
朝の7時過ぎの便はそれなりに混んでいましたが、登山客は3割くらい。
このバスは昨年の相州アルプス縦走でも利用したもので、経ヶ岳や仏果山に登ることも可能です。

終点の半原バス停で下車するつもりでしたが、乗ったバスがたまたま野外センター経由だったので、少しだけ登山口に近い愛川大橋バス停で下車しました。
終点の2つ手前。ここまで乗っていた乗客は私だけでした。

バスを降りたら、まず向かうのはあいかわ公園。
宮ヶ瀬ダムハイキングコースと書かれた標識に従って進んで行きます。


こちらの分岐を右に入って坂を登って行きます。
あいかわ公園が小高い丘の上にあるので少しだけ登り坂ですが、5分も歩けば到着します。

バス停から10分ほどであいかわ公園に到着。
かなり広い公園で迷いそうになりますが、何となく奥へと続く階段を登って行けば大丈夫です。
トイレもあるので、ハイキングの出発準備はここでするのが良いかと思います。

あいかわ公園の「風の丘」という場所に到着。
広い芝生が敷かれた開放的なところで、すぐ先には宮ヶ瀬ダムを眺めることができました。
ダムが近かったので、南山へ行く前にまずはあちらへ寄り道してみます。

間近で見るダムの壁。
巨大建造物はいつだって男心をくすぐるぜ。

風の丘から10分ほどで宮ヶ瀬ダムに到着。
ダムの上は対岸まで渡れるようになっていて、ここが本日最初の絶景ポイントになっています。

宮ヶ瀬ダムから眺める宮ヶ瀬湖。長らく丹沢に登っていながら、初めて間近で見れました。
オーシャンブルーの輝きがとても綺麗で、正面奥に見えている山はおそらく丹沢山、蛭ヶ岳あたり。
今日はこの湖に沿うように鳥居原ふれあいの館というところまで歩いていきます。

上から見下ろすダムの景観。
怖いもの見たさで覗いてみたけど、やっぱり怖い。高いところは苦手なもんで、写真見返すだけでお腹がムズムズする。

対岸にはインクラインと呼ばれるケーブルカーがあって、ダムの下まで行き来することができます。
今日はあちらには用がないのでここで引き返します。

ダム管理事務所の脇にあった「玉すだれの滝トンネル」。
真っ暗なトンネルで車は通行できないですが歩行は可能です。ここをくぐって湖畔を周回するハイキングコースもあるので、そちらも面白いかもしれない。


宮ヶ瀬ダムからあいかわ公園の方に戻って、道路わきのこちらが南山登山口。
他にも登山口はありますが、ダムから一番近いのはここになります。入口には熊の目撃情報があったとのことなので熊鈴セットアップ。
そしてここも一応、丹沢山域にある山。ヤマビルが出るので、暖かい時期は避けた方が良さそうです。

スタート早々、割と急な登り坂なので頑張りましょう。
ハイキングコースとして整備されているだけあって、道は明瞭で迷うようなポイントは全くありません。


鉄塔まで到着したら登りはひと段落。
ここからが快適な尾根道歩きで、ススキの原が気持ち良き風景。時折、左手には木々の合間から宮ヶ瀬湖が見えてくるようになります。

登山ルートの分岐点には必ず標識。山頂まではひたすら直進すればOKです。
朝も早めだったから、登山口付近で2人組とすれ違った以外は誰とも会わない静かな登山道でした。


尾根沿いにしばらく進むと、突然視界が開けるポイントがあります。
ここが山頂。登山口から40分程度でした。

南山(標高544m)、低山ながらもその山頂は素晴らしい展望台!
特に宮ヶ瀬湖、丹沢方面が開けています。

眼下に見える宮ヶ瀬湖、正面に連なるのは丹沢の山々で左奥の三角形は大山かな。
丹沢をこのアングルで見たことがあまりなかったので、妙に新鮮な景色に映りました。

こちらは南側の展望。遥か奥には相模湾の海も見渡せます。
南山、初めて登りましたが本当に眺めが素晴らしい!まさに展望の山。
やっぱり探せば魅力的な低山というのはまだまだあるもんですね。開拓しがいがあります。

山頂でしばし休憩して先へ。次なるピークは権現平。
ここから権現平までの縦走路も大したアップダウンはなくて非常に歩きやすい道が続きます。

これまで一度も登っていなかったのが惜しいほどの気持ちの良いハイキングコース。
ここであれば登山初心者の人を連れてきても安心して歩けると思います。


南山から30分ほどで権現平に到着。
標高は568m、南山よりも若干高い山頂です。


こちらには展望デッキが用意されていて、先ほど観光した宮ヶ瀬ダムと湖、さらに市街地方面を一望できます。薄っすらとですが、正面奥に見えている高層ビル群はみなとみらいあたり。
空気は澄んでいて遠くまで見渡せたのですが、この辺りから鼻がムズムズしてきたのは、もしかして花粉が飛んでたのか?
早くないか今年の花粉、勘弁してよ……。

権現平という名前の通り、山頂は平らでとても広いです。
展望デッキの奥には広場のように開けたスペースもあり、ベンチやテーブルが置かれていました。
こちらのピークも休憩するには最適。時間も10時を過ぎたので、他の登山者もチラホラ登ってきました。

権現平からは鳥居原園地という方へ下りて行きます。
山頂脇にはトイレもあったのですが、12月から3月までは凍結防止のために使用禁止になっていたのでお気を付けください。

下山路は一部急斜面で滑りやすいところがあったものの、道は明瞭で全体的には歩きやすかったです。
距離も大して長くはなく、30分ほど歩けば登山口に出れます。

途中にあった鉄塔とススキの原。
鉄塔があるところは得てして切り開かれているので展望が良く、絶好の休憩ポイントになりますな。

登山口から舗装路に出たら、右に向かってしばらく歩けば鳥居原園地に到着します。
意外と車の通りは多かったのでご注意を。

鳥居原園地に到着。
宮ヶ瀬湖畔にある道の駅のような施設なので、車やバイクのツーリング客で賑わっていました。

公園内は広く、階段を降りた先に岬の展望台という場所があったので行ってみることに。
駐車場からでも湖は見えますが、より間近に見渡せるポイントがあちらに用意されています。
この階段が億劫なのか、周りを見る限り誰も向こうに行こうとしている人はいませんでした。


岬の展望台からの宮ヶ瀬湖。
陽も昇って煌びやかに輝く水面が綺麗です。この日は高い山では突風が吹き荒れる天気だったようですが、この辺りの低山は風もなくのどか~な雰囲気が漂っていました。

ひときわ目を惹くのが、あちらの宮ヶ瀬・虹の大橋。
橋長330mの逆ローゼ橋で、その見た目の美しさから「相模原のレインボーブリッジ」なんて呼ばれているとか。
正面には丹沢の人気者・大山がそそり立っていますが、大山山頂から宮ヶ瀬湖って見えたっけか?よく覚えてないので、今度登ったら確認してみようと思います。

岬の展望台も広かったので色々と散策してみます。
宮ヶ瀬湖は人口湖ではありますが、切り立った断崖などもあって自然景観として見ていて非常に面白いです。

なかなかの広さを誇る宮ヶ瀬湖。
丹沢の山には結構な数登っていますが、山頂から宮ヶ瀬湖を眺められる山って意外と少ない気がします。
これまで地名では知っていてもじっくり見たことがなかったので、この景色を見れただけでもかなりの満足感ありました。

遊覧船「ミーヤ丸」、少しだけ親近感を湧く名前ですが故障でしばらく運休とのこと。

ここも紛れもなく絶景ポイント。岬の展望台からの眺めも素晴らしかったので、ぜひ時間があれば散策してみてください。
ちなみに今の時期は枯れていますが、傍らの斜面に植えられているのはドウダンツツジ。11月の紅葉シーズンには真っ赤に染まるらしいので、その時期に訪れてみるのもありかもしれません。

鳥居原ふれあいの館。
売店やお食事処などがある湖畔の施設です。ここにもバス停があるので、南山~権現平を縦走してここをゴールにしても良いと思います。
全行程3時間程度の半日ハイキングですが、見どころは多いので満足できるかと。

逆にもう少し長い距離を歩きたいよ、という方は今回の自分みたくここから仙洞寺山~囲山まで縦走して三ヶ木バス停を目指すのも良いかと思います。
鳥屋郵便局前バス停を左に曲がって県道64号線をしばらく歩くと登山口があります。

途中、リニア関連の開発で道が一部整備中でした。
ここら辺は事前のGPSルートと若干ずれてましたが、2026年現在はこのフェンスが立ち並ぶ道を進めば大丈夫です。

右手に現れるこちらが登山口。
標識などは特になかったので見逃さないようにご注意を。一応、トヅラ峠という名前が付けられている場所のようです。

本日の第2ラウンド開始。
最初に言っておくと、この先の道はやや荒れていて部分的に恐ろしいほどの急登箇所も待っています。
距離こそ長くはないですが、先ほどの南山あたりの平和な登山道からは一変するので要覚悟。
下山するまで誰一人登山者とも会いませんでした。

しばらく単調な道を登ると鉄塔に出ます。
ここまでひたすら登りですが、この先の道に比べたらだいぶ歩きやすいところだったと思います。
踏み跡は明瞭なので迷うポイントも特にありませんでした。

鉄塔の先に三角山というピークがあるので少し寄り道。
尾根道を直進すると10分ほどで山頂に到着します。


鉄塔が立てられたこちらが三角山。
標高は515m。柱に書かれた2022というのは2022年にこの標識が設置されたということなんでしょうか。
確かに、自分の持っている丹沢の山と高原地図にはこの辺りのルートは載っていませんでした。(2011年版なので相当古いですが……)

山頂の奥は樹々が一部伐採されていましたが、周囲を取り囲まれているので展望は特になかったです。
それでもちゃんと標識も用意されていたし、この先も大丈夫だろうと高をくくっていましたが、ここからが大変でした。。。

まずは先ほどの鉄塔まで戻って尾根道を直進。
すぐに次なるピークが待っています。

こちらの建物があるところが金太郎権現山。別名・ババ山とも言うそうです。
どこら辺が金太郎なのかババなのかわからなかったですが、周りには石碑も祀られていて良く見たら神社でした。

ここからの下山路がまず急斜面で、手すりが設置されていたから良かったものの、なかったらとても下りれないような斜度でした。もう足元がすべるわ、すべるわ……
坂の途中にあった鳥居が中間地点。ここから先は階段状になるので少しだけ歩きやすくなりました。
しっかりと鳥居がある辺り神聖な山としての扱いを受けているんでしょうが、この先の悪路を思うと果たして参拝する人は年間どれくらいの人がいるのだろうか。

下った後は登り返し。
ここら辺から道が少しずつ荒れてきて一部不明瞭な箇所もあります。目印のピンクテープはそれなりに設置されていたので、実際にその場を歩けば迷いそうな箇所は少ないですが、道を見失わないようにご注意ください。


すぐに次なるピーク、山ノ神沢ノ頭に到着。
山頂の標識は小さいので見逃さないようにしましょう。展望は全くなかったです。

そして本当に大変だったのがこの先。
被写体がいないので写真では伝わらないですが、ものすごい急な登り坂が待っています。
文字通りの直登コース。手すりやロープも一切ないので木につかまりながら登りましたが、低山でこの斜度は早々ないんじゃないかってレベル。太ももパンパンになりました。
逆ルートの場合、ここを下ることになりますが結構危険かもしれません。

いや、思っていた以上にキツイ。名の知れない低山は稀にこういうのがあるから怖いわ。
途中、かつて林道だったと思われる道と交錯しますが、すぐに向かいの登山道から再び森の中へと入って行きます。


こうして仙洞寺山に到着。展望はないですが標高588mで、この日登った山の中では最高峰。
この山に登るまでがまぁ大変でした。
山頂の標識は三角山と同じタイプ。2022年に置かれた標識ということかな。

その後も藪漕ぎとまではいかないまでも、やや荒れた道を進んで行きます。
動物のフンもチラホラ落ちていて、こういう茂みのあたりはちょっと怖かったぞ。
自分の熊鈴だけが空しく響いております。


こうして最後のピーク、囲山に到着。カコイ山、カッコイイ感じを出すためか標高が斜めに書かれているのがポイントです。
ここで茂みの方からゴソゴソっと音がしたときにはビックリしましたが、良く見てみたら木を伐採している人が何やら作業中でした。
何だか久しぶりに人の姿を見たような気がして、どこか一安心。

囲山からの下山路は心配していた急斜面はなく、道も明瞭で歩きやすかったです。
時折、展望が開けるポイントもあって、囲山だけ切り取ればごく普通の低山という感じでした。

10分くらい下るとあっという間に登山口に到着。
おそらく先ほどの林業を営んでいる方の作業場だとは思いますが、小屋やベンチなどが置かれたスペースに出ました。

車があった通り、ここから先はひたすら林道歩き。
まだ麓までは30分くらいかかります。

途中、開けた場所から見えたのは高尾山から陣馬山へ続く山脈。
こうして見ると本当に平坦ですね。裏高尾縦走コース、歩きやすいわけだ。
さらに視線を左へずらしていくと山梨県の山域になるわけですが、この2日前に発生した扇山の山火事がまだ鎮火していなかったので、時折ヘリの音が聞こえてきたりもしました。


こうして一般道に出たら、あとは三ヶ木方面へ真っすぐ歩いていきます。
途中にバス停もありますが、三ヶ木バス停まで歩けばバスの本数も一気に増えるのでそちらまで行ってしまうのがおすすめ。15分ほど歩けば着きます。

こうして三ヶ木バス停に到着。ちょうど橋本駅行きのバスが出るタイミングだったのでそれに乗って橋本駅から電車で帰りましたとさ。

初めて登った南山~権現平。
どちらの山頂も展望が本当に素晴らしくて、縦走路も良く整備されてとても歩きやすかったです。
ここは非常におすすめしたいハイキングコースとなりました。登山前に宮ヶ瀬ダム、下山後に宮ヶ瀬湖の観光も合わせて楽しめます。
良ければ登ってみてください。
【日程】
2026年1月10日
【コースタイム】
8:15 愛川大橋バス停
8:30 あいかわ公園
8:50 宮ヶ瀬ダム
9:40 南山
10:10 権現平
11:00 鳥居原園地・ふれあいの館
11:40 トヅラ峠登山口
12:05 三角山
12:20 金太郎権現山(ババ山)
12:55 仙洞寺山
13:05 囲山
14:05 三ヶ木バス停

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