冬の丹沢へ大倉尾根ルートで塔ノ岳~丹沢山に登ってきました。
降雪直後ということで登山道は見事な雪景色!山頂から眺める富士山と海の展望も素晴らしく、丹沢山にかけてのモフモフの稜線歩きも気持ち良かったです。
霧氷もわずかに残っていて、久しぶりに近場の山で雪山ハイキングを楽しめました。

2026年2月9日【丹沢】塔ノ岳(大倉尾根) 冬の雪山ハイキング
1年に1回あるかわからない東京都心部での雪予報。
今年は2月8日にそれが来ました。
自宅の周りでも朝からしっかりと雪が降って見事な雪景色。公園ではちびっ子たちがキャッキャッしながら遊んでおりまして、それなら自分もキャッキャッするしかないだろうと翌日登山を決行。
行先は人も多そうな丹沢・塔ノ岳。雪が積もった塔ノ岳は初めてでしたが、面白かったです。

そんなわけで、前回の鍋割山に続いて再び渋沢駅からバスに乗って大倉バス停にやってきました。
久しく訪れていなかった大倉に2週連続で来ることになるとは思わなかったです。
この日は月曜日でしたが始発便のバスは満員で、やっぱり降雪直後の丹沢はみんな狙ってるんだなぁ~と。

今日は大倉尾根(通称、バカ尾根)ルートで登るべく、ここから塔ノ岳方面に進んで行きます。
まだ朝の7時過ぎ。明け方のこの時間帯はかなり寒くて路面の雪も凍ってツルツルでしたが、下山する頃には雪もすっかり溶けていました。

10分ほど舗装路を歩いた先で登山口。
前回の鍋割山と同じく、塔ノ岳も本当に久しぶりで記録を見る限りでは14年ぶり。
大倉尾根もただ何となく「長かった気がする」程度にしか覚えていませんでした。

塔ノ岳までは7kmの道のり。
序盤は比較的緩やかな道で、足慣らしにはちょうど傾斜がしばらく続きます。
雪は登山口から積もっていましたが、登りに関してはアイゼンは履かずに行けました。

雪が積もった森はそれだけで美しい。
森に差し込む朝日と雪が舞い散る情景が実に神秘的でした。

いかにも「尾根」という一本道を進んで行きます。
大倉尾根、ひたすら馬鹿みたいに登るからバカ尾根なんて呼ばれていたりもしますが、実際のところは平坦な箇所も割とあって登りやすいです。

しばらく登ると見晴茶屋に到着。
ベンチもあって市街地方面を見渡せるので、最初の休憩ポイントとして良いと思います。
大倉尾根の山小屋は基本的に営業日が週末限定のようで、月曜日のこの日は人の気配はありませんでした。

見晴茶屋から先も登りは続きますが、道は良く整備されていてとても歩きやすい。
人気の塔ノ岳とあって、先行者もたくさんいてトレースもバッチリついております。

しばらく歩くと駒止茶屋に到着。
先ほどの見晴茶屋と同様、ここも週末限定なのか行き帰りともに閉まったままでした。

まだまだ先は長い大倉尾根。
風もなく歩いている分にはちょうど良いコンディションで、ここら辺はまだ快調なペースで登れてます。

そんな中、ふと目にしたこちらの標識。
「もうすぐだよ、堀山の家」
大倉尾根に建ち並ぶ次なる山小屋ですが、この堀山の家はもうない。

こちらが堀山の家、その跡地。
ニュースにもなっていましたが、先月(2026年1月11日)の山火事によって小屋が全焼。
残念ながら休業中となっており、2月9日時点では瓦礫などもすべて撤去されて更地になっていました。堀山の家がどういう山小屋だったのか、もう10年以上前なので正直なところあまり覚えていないですが、これから始まる急登前の憩いの場という位置にあるので、可能なら復活してほしいところです。

堀山の家の前のベンチで一息ついて、いよいよここから本番。
傾斜が一段ときつくなってきます。雪の照り返しも強烈で、ここから先の登りで一気に汗が噴き出てきました。

たまに現れる平坦な道が癒し系。
バカ尾根とは呼ばれていますが、登り一辺倒かと言われれば全然そんなことはなく、適度にフラットな場所も用意してくれる辺りは優しいルート設計になっています。

登り坂もこんな感じで階段状に整備されているところも多く、特に雪が積もったこの時期はステップが切ってあって登りやすいです。
この階段が苦手という人も多いのかもしれませんが。

こうして急登を登り切った先が花立山荘。
ここまで登ってくると、いよいよ展望が開けてきて大倉尾根も終盤戦。
俄然、面白くなってくるところです。

後ろを振り返れば素晴らしき海の展望!
前夜に降雪があったおかげでこの日はとても空気が澄んでおり、三浦半島の方まで相模湾を見渡せます。
そして特に印象的だったのは右奥に見えていた伊豆大島。くっきりと島の形が見えてました。

花立山荘から塔ノ岳まではもう一登り。正面に見えている山が目指す頂上です。
途中にこんな感じの木道敷かれた平原があるのですが、ここの雰囲気が凄く良かったです。大倉尾根の中でも一押しの場所。
開放感あって展望も良く、傍から見たらニヤニヤしながら歩いてかもしれませんが仕方ない。楽しんだから。

左手には富士山と鍋割山へと続く尾根道。
右手前のこんもりとした丘がこの前登った大丸ですね。
枯れ木が立ち並んでいるので、ここはタイミングよく登ってくれば美しい霧氷風景が見れそう。

大倉尾根も最終盤。
最後の登りへと入って行きますが、ここからまた一段と雪が深くなってきて、周りの樹々も白く輝いてきました。

途中では綺麗な霧氷もチラホラと残っていてくれました。
気温も高くてあまり期待してなかっただけに、霧氷が見れた瞬間は心底嬉しかったです。
青空の下で輝く霧氷はやっぱり綺麗ですな。

霧氷と海のコラボ。これもまた美しい景色です。
市街地も雪が積もって白くなっているのが見えました。


最後まで木道や階段で整備された歩きやすい大倉尾根コース。
眺めが良くてまるで滑走路のような登山道。後ろを振り返れば箱根の山々から愛鷹山まで見渡せています。


こうして朝の10時に塔ノ岳に到着。実に14年ぶりの登頂です。
そんなに来てなかったっけと思いましたが、確かに道中の大半は忘れていたので懐かしさよりも新鮮さを感じながら登っていました。

塔ノ岳と言えば、やっぱりまずは富士山の展望。
間に高い山がないので、すそ野までしっかりと眺めることができます。
右奥には南アルプスも綺麗に見えておりました。

山頂からはもちろん海も見えてます。相模湾を端から端まで一望よ!
左手前に見えている人工物はソーラーパネル。昔からあったっけ?とよく覚えてないですが、山頂の公衆トイレ用の電気を賄っていると書かれていました。

山頂に建てられた尊仏山荘。
通年営業の山小屋で宿泊も可能です。
この小屋を見るのも久しぶりでした。

こちらは丹沢主脈の展望。
左奥の一番高い山が丹沢の最高峰・蛭ヶ岳。今日はさすがにあそこまでは行かないですが、少し時間があるのでその手前の丹沢山まで行ってみることにします。

こちらはヤビツ峠から登ってくる表尾根の眺め。正面に見えているのは大山。
丹沢でも屈指の人気ルート、表尾根。ここも久しく歩いていないので、そろそろ再訪したいところです。
薄っすらとではありますが、都心方面では新宿の高層ビル群やスカイツリーまで見渡せて空気が澄んでいる冬ならではの景色だなと。

朝のこの時間帯は山頂も空いていたのでしばし休憩。
海の向こうの伊豆大島がここまではっきりと見えているのは珍しいかもしれない。前週の鍋割山も晴れてはいたけど、伊豆大島は見えなかったはずだし。
この景色を見ながら食べる朝のサンドイッチは美味しかったぞ。

しばらく休憩して登山再開。まだ時間もあるので、丹沢山まで頑張って行ってきます。
距離は2.6km、1時間はかかる道のりです。

この先いくつもピークがあるので勘違いしそうになりますが、丹沢山は右奥のピーク。
左に見えている真っ白い平らな山頂は不動ノ峰。今日はあそこまでは行きません。

塔ノ岳からはまずは急な下り坂。
塔ノ岳~丹沢山は過去に3回ほど行き来していますが、少し勘違いしていたのがこの区間。大したアップダウンもなくてほとんど平坦だろうと思っていましたが、全然そんなことはなかった。
下りがあるということは当然帰りは登りなわけで、ここの往復は結構疲れました。

久しぶりの丹沢主脈縦走コース。
こちらまで来る人はそう多くはなく、前後に人の姿も見えない静かな登山道。積雪量も増えてモフモフ具合がたまらなく心地よかったです。
幸いトレースはしっかりできていたものの、踏み抜くと太ももくらいまで埋まるところもありました。

途中の平坦なところは道幅が狭いものの、展望も良くて歩きやすかったです。
いくら人気の丹沢とはいえ、この道も先行する誰かがラッセルして作ってくれたんだと思うと感謝ですね。前日の降雪量はやはりなかなかのものだったようで、丹沢でなければこう簡単にはいかなかったかもしれません。

この辺りに来ると海はあまり見えなくなりますが、富士山はずっと姿を見せてくれています。
そして気になったのが左下に見えている谷底の真っ白なところ。
地図を見たら箒杉沢という場所らしく、あの先にエメラルドグリーンの清流で有名なユーシン渓谷があるらしい。ユーシン渓谷、名前はよく聞きますがいまだに行ったことがありません。

その後もモフモフな縦走路をひたすら進んで行く。
ここら辺は足元に木道が敷かれているところなのですが、雪が積もっていると当然それも見えず、誤って踏み外すと盛大にハマることがあるのでご注意ください。
自分も道幅が狭いところですれ違おうと、落ち着いた装いで道脇に避けたらズボッと盛大に踏み抜いて「だ、大丈夫ですか!?」と対向者に言われたときは心底恥ずかしかったです。。

そんなこんなで、午前11時15分に丹沢山に到着。
ここもしっかりと雪が積もったおりました。山頂からは塔ノ岳と同じく、富士山を綺麗に眺めることができます。


山頂は広い平原のようになっていて、脇に建てられているのがみやま山荘。
通年営業の山小屋で名物はカレーライス。
ここに来て思い出したのが、その昔蛭ヶ岳から縦走してきたときにここのカレーを狙ってたけど、結局売り切れで食べられなかったことがありました。カレーが目的であれば少し早めに来た方がいいのかもしれません。

丹沢主脈はまだまだ続いていて、ここから丹沢の最高峰・蛭ヶ岳までは3.3km。
蛭ヶ岳まで行ってしまうと確実に日没を迎えるので、今日はここまでにしておきます。

丹沢山から先の主脈縦走路を眺める。
この辺りだけを切り取ればとても近場の山とは思えない、立派な雪山風景。
トレースがついているあたり歩いている人はやっぱりいるんですね。凄いわ。

無事に丹沢山まで登って来れたので、ここで小休止。
山頂は広い雪原風景になっていて、ここであればスノーシュー使ってバフバフ踏み歩いても面白そう。それくらいの積雪量はありました。

ここからは来た道をひたすら戻ります。
まずは正面奥に見えている塔ノ岳まで。もう間もなく正午という時間でしたが、すれ違う人はチラホラといました。
風は弱くて日中になって気温も上昇。歩いているとむしろ暑いくらいでした。

2時間ぶりに塔ノ岳に帰還。
先ほどよりも人が増えていましたが、それでも平日だったのでだいぶ空いている方だったんだと思います。

塔ノ岳に別れを告げて、登ってきた大倉尾根を下山していきます。
登りでも語りましたが、花立山荘~塔ノ岳の間にあるこの木道敷かれた雪原、ここがやっぱり雰囲気最高です。海に向かって飛び込むように下りていく感じが凄く気持ち良かった!

海を眺めながらの大倉尾根下山。
登りはアイゼン履きませんでしたが、下りは部分的に凍結箇所もあったのでさすがにチェーンスパイク履きました。雪の丹沢、部分的に急登もあるので軽アイゼンは持って行った方がいいです。

ひたすら下って、登りではスルーした大倉高原テントサイトに寄り道。
丹沢の中では唯一テントを張れるキャンプ場で、この日も一張テントがありました。
標高は約600m地点。大観望という展望台が用意されていて、市街地と海方面を見渡すことができます。

その後も単調な下り道をひたすら歩いて登山口まで下山。
下の方は雪もグズグズで、明け方凍結していた舗装路の雪もなくなっていました。

この日は暖かくて気温も10℃以上はあったと思います。
もう暦は2月、下界では梅が綺麗に咲き始める季節ですね。
今年もどこかしらで梅林登山を計画したいところ。去年行った横浜の梅林ハイキングとかは凄い良かったのでお勧めしておきます。

2025/2/22【横浜】港南台駅~大丸山~金沢文庫駅 梅林ハイキング

こうして14時半ごろに大倉バス停に下山完了。
バス停に誰もいないあたりで察しましたが、ちょうどバスが出発した後でした。
それでも大倉から渋沢駅行きのバスは本数も多くて30分後。靴洗い場などもあるので支度をして渋沢駅行きのバスに乗って帰りましたとさ。

降雪直後の塔ノ岳~丹沢山へ雪山登山。
澄んだ空気の下で見た富士山や海の展望が素晴らしく、丹沢山にかけてのモフモフの稜線ハイクも楽しかったです。霧氷も残っていて、綺麗な雪景色を見ることができました。
冬でも大人気の丹沢、良ければ登りに行ってみてください。
【日程】
2026年2月9日
【コースタイム】
7:20 大倉バス停
8:00 見晴茶屋
9:30 花立山荘
10:00 塔ノ岳
11:15 丹沢山
12:20 塔ノ岳
14:30 大倉バス停

コメント