9月最初の山は、北アルプスの最南端に位置する「乗鞍岳」へ。標高3026mあり、日本の火山の中では富士山、御嶽山に次ぐ高さを誇ってます。
高さはなかなかですが、この乗鞍岳、標高2700m地点まではバスで行けてしまうので、おそらく3000m超えの山の中では一番簡単に登れる山なんじゃないかな?実際、観光客もたくさんいます。
前回までが4回連続のテント泊になってしまっていたので、今回はいったん休憩。気分転換に手軽に登れる乗鞍岳を選んだわけですが、結果的には、、、もう笑うしかなかった\(^o^)/
久しぶりの悪天でした。。。orz
暴風&濃霧、デンジャラス登山で9月開始―――
【日程】
2012年9月2日
【コースタイム】
畳平(7:15)→登山開始(8:00)→富士見岳(8:30)→肩ノ小屋(9:00)→剣ヶ峰(9:45)→下山開始(10:10)→畳平(11:50)
8月は全てテント泊で終わったわけですが、今年の夏にたくさん行くつもりだった北アルプスに一度も行けず、、、
今週は槍・穂高あたりに行こうかなぁ~なんて考えていたら週末迎えて断念。天候的には槍なんかに行ってたら大変だったと思うので、結果オーライだったのかもしれないけど、、やっぱりドタバタしてダメだなぁ。
テント担ぐのもちょっと疲れたし、前からストックしてた乗鞍岳を引っ張り出してきました。ここも先週の木曽駒と同じくバスだけで行けます。
9/1(土)の夜22時半のJR新宿駅。ここからさわやか信州号に乗って乗鞍高原へ。今年初のさわやか信州号~。かなり空いてました。
新宿を出発した途端に土砂降り。。
翌朝天気が回復してることを祈って寝ようとしたのですが、この日は珍しくバスの中で全然寝つけず、途中の談合坂SA、諏訪湖SAでブラブラ散歩。・・・してたら、諏訪湖SAで、山友のねらさんにまさかの遭遇!w
彼もさわやか信州で鹿島槍方面へ向かっているとのこと。SAで会うなんて偶然過ぎるわ!w
こうして、久しぶりに寝不足の状態でバス到着。新島々バスターミナルに着いたのが午前4時半。ここで乗鞍高原へ向かう人はいったん降ろされて、乗り換え用のバスを待ちます。40分近く待ちぼうけくらいましたが、月が綺麗だった~
しばらく待つと乗り換え用のバスが到着。このバスがありがたいことに、畳平まで直行でした。このバスの中でようやく爆睡。。。
アナウンスの声で目が覚め、午前7時過ぎに畳平に到着。ここ乗鞍山頂畳平の標高が2702m。富士山五合目よりも高く、車で行くことのできる日本で一番標高の高い場所なんだってさ。
着いた途端、あたりを見渡すと、、、濃霧。。過去最高にガスってたww
まだ夢の中にいるような、、、そう、天国にでもいるような不思議な心地でしたが、それを消し去る凄まじい暴風が吹き荒れてたので、レストラン内に退避!しばらく落ち着くのを待ちます。
ハイカーは防寒着を着こんで問題なさそうでしたが、普通の観光客はかなり寒そうでした。。体感温度は5℃くらいだったらしいから、当然か。。バスで手軽に来れるとはいえ、標高2700mをなめると痛い目見ますね。防寒対策は必須!!
30分くらい待ってましたが、天気が回復する見込みがなさそうだったので、レインウェア着込んで出発。とりあえず行けるところまで行ってみることにしました。
写真は畳平にあった神社とお土産屋。これでも着いた時よりは霧が晴れたほう。
雨は降ってないですが、雲のど真ん中にいるので、少し歩くだけでずぶ濡れ。。今日はてるぼう君でも無理かぁ~・・
地図。乗鞍岳はこんな感じで、いくつかの山の総称。富士見岳を越えて剣ヶ峰を目指します。
最高峰の剣ヶ峰までは90分ほど。距離・標高差ともに全然大したことはないですが、なんせこの天気なので気をつけて行きましょか。
・・・というわけで、午前8時スタート!登山道に人の姿なしw
鶴ヶ池。すぐそこに池があるはずなのに、「すぐそこ」が見えないっ!!完全に「想像してごらん♪」のイマジンの世界だね。
視界は絶望的に悪いですが、道はしっかりと整備されているので迷う心配は全然なし。富士山の五合目のような道でした。
霧の向こうから人が突然現れるのが、、、ちょっと怖い。。(なんか、こんな映画なかったっけ?…って思ってたら今気づいた。「サイレン」だ)
一人で登ってたらさぞ心細かっただろうし、、山友さん連れてきてよかった~
剣ヶ峰の手前にある富士見岳へ。写真じゃ全く伝わらないけど、とにかくものすごい風!ハイヒールなんかじゃ間違いなく登れないね。
こちらが、富士見岳山頂。あたり真っ白~。山頂は狭いけど、天気よければ眺めよさそう。
いったん下って、剣ヶ峰へ。相変わらずの濃霧ですが、、、その甲斐あってか、あの子が姿を見せました。
雷鳥さん。数匹いました。ここが北アルプスだってことをすっかり忘れてた。。。
コマクサとかも。高山植物のピークはすっかり終わっちゃったけど、意外と花は残ってました。
普段の乗鞍岳だったら、観光客もたくさん登るみたいだし、もっと人が歩いてるんだろうね。。誰もいない登山道ってのはある意味貴重なのかも。
信じてもらえないかもしれないけど、ここは乗鞍岳です。(念のため)
今日はこんな感じで防水対策してないと絶対登れない。雨は降ってないのですが、霧が濃すぎて髪とかもびしょ濡れ。。修行やね。
歩くと見えてきたのが肩の小屋。「星と光」なんて書いてあるけど、それとはまるで無縁の光景w
でも、ここに泊ったら確かに星が綺麗に見えそう。富士山の山小屋に泊まるくらいだったらこっちに泊るね。
「ほっとしていって下さい」が「ほっといて下さい」に見えた。
肩の小屋の先が剣ヶ峰口。ここから数分登れば山頂です。
う~ん、、、いまいち乗鞍岳を紹介できてる気がしないけど、、、とりあえず続けます。
山頂小屋まで1000歩。1000歩ってのが何分なのかよくわからないけど、、、なぜ歩数で書いた!?(ちなみに、12分でした)
登っている途中で足の不自由な方が頑張ってらっしゃいました。この姿には勇気づけられた!こんなコンディションが悪い中、すごいよなぁ~と感心。
しかも楽しそうに登ってた。天候とか関係なしに、山に来たら楽しまないとね。
1000歩歩いて頂上小屋に到着。ここから数分で山頂の剣ヶ峰。
同じような写真ばっかりだけど、、ラストもこんな感じの岩場。霧でかなり滑るので要注意。風はもう台風並み!?
そして、よくわからないまま山頂に到着。山頂は狭いです。
「・・・」
何だろう、この敗北感。。。
天気が悪い時は過去にもあったけど、、期待しすぎてたのかな。どうもいまいち達成感がない。。。
だからか、、、
山頂で太陽が見えた時は思いっきりテンション上がった!!
しかも暴風で雲が吹っ飛んで、ときどき青空&雲海が見える!!
すごい感動した!やっぱり俺晴れ男だぁー!!
慌ててシャッター押しまくる!(連写ーー!)
(;へ:)
一番の奇跡の瞬間にレンズに水滴・・orz。全然気づかなかった。。。家に帰ってこれに気付いた時は泣きそうになった・・・。
なんとか撮れてたのがこれだけ。う~ん微妙だ。。。
でも、あんな悪天の中で一瞬見えた青空は素晴らしすぎた!突然、空に穴が開いて、そこから雲海が見えた時は感動!
写真に収められてなかったのが大失態だけど、、目には焼き付けてやったぜ!
帰りも変わらず風が強かったけど、何だかそれが楽しくなってきたw ここまで来ると、もう笑うしかなかったね!ある意味、なかなか味わえないコンディションでこれはこれでよかったのかな。下に降りてくると霧も晴れてきたし。
来るときには見れなかった池も見れた!これは期待できそう。
最後の最後で何とか晴れた・・!今日はこれが精いっぱい。とりあえず、ようやくまともな写真が撮れて一安心。
中央の赤い屋根の建物がバスターミナル。左の山はよくわからないですが、登れないようです。右にあるのが後で登る魔王岳。
とりあえず遊歩道を散策。朝出発したときはかなり寒かったですが、この時間になれば気温も15℃くらい?ちびっ子たちも元気に散歩してました。
この瞬間が、一番天候が穏やかでした。青空もちょっと広がって、この日一番の眺めを堪能~
遊歩道を周回してバスターミナルへ戻ってきました。さっきの青空も消えて、また霧の世界へ~~
こんな天気でも続々とバスが到着して、人が降りてきます。後で聞いたら麓の天気はそこまで悪くないから、行けると思ったんだろうね。山頂着いてこの天候は、さぞ残念だろうな・・・(バス料金結構高いし・・)
次のバスまで1時間近くあったので、15分で行ける魔王岳へ。名前が厳つい!
途中に魔王園地なるものもありました。とりあえずここが山頂。もう今日はどこのピークに行っても展望がないので、「山頂についた」としか言えない・・・
山頂の奥が結構開けてました。もし昼ごはんを食べるなら、ここがオススメだな、というのが唯一の収穫か。
12時50分発のバスで平湯温泉へ。行きは長野県側から来ましたが、帰りは岐阜県側へ降ります。
バスは最大2台まで出るそうです。ピーク時はたまに乗れないことがあるらしいので、混んでる場合は早めにバス停に並んだ方がよさそうです。12時台のバスは余裕で乗れました。
こちらがマイカー規制がかかっている乗鞍スカイライン。この道路も上から見ると絵になってるようですが、車内から見ても気持ちよさそうな道路でした。
バスに乗って平湯温泉へ。下界は青空が広がってましたが、山の方は相変わらず雲が多め。。
温泉に入って、遅めの昼食。飛騨牛の牛丼。飛騨牛押しの食堂でした。
本数は少ないですが、ここから新宿まで高速バスが通っています。今回はギリギリ予約できましたが、一杯の場合は松本まで路線バスで行って、そこから高速バスか電車で帰れます。
帰りの諏訪湖SAで見た虹。なんだか慰められてる気がした。。w
こうして、乗鞍岳日帰り登山終了。ゆるゆるハイキングのはずが、完全装備のデンジャラス登山になってしまいましたが、逆にこれだけの天気だったので、途中から妙におかしくなってきて楽しかったwww
天気が良ければどんな展望が見れたのか、、、今回は全くわからなかったですが、機会があればまた来てみようかと思います。
天気が悪かっただけに、剣ヶ峰山頂で一瞬見れた幻の雲海が妙に心に焼きついた、、そんな登山でした。
終わり~
コメント
手軽に登れるはずだった乗鞍岳。結果的には、完全装備必須のデンジャラス登山になりましたとさw
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今回は残念な登山になってしまいましたね。
でも、もしこれが、せっかく休みをとって長期縦走とかだったらと考えると…。
悪くは無かったかもしれないですね。
熊も出なかったし、ライチョウがいて、人は少なくて。
無事に帰ってこられて、良かったです^^
天気残念でしたが、風が強すぎて逆に楽しかったです!
乗鞍岳だから登頂できましたが、他の場所だったら間違いなく撤退してましたね。
人が少なかったのが一番よかったかもです。あと雷鳥!期待通りに出て来てくれてよかったです。
手軽に行けるし、何年か後にまた登りたいと思います!
お疲れ様です。
去年乗鞍に行った時も天気は良かったが風が強かったのを思い出しましたw
それにしても乗鞍にも雷鳥いるんだ!
未だ一度もお会いできてないので羨ましすぎる!
喪失感満点のみやっちさんの画像ウケるwww
標高3000m越えでの暴風は迫力ありましたよw
久しぶりに防寒バッチリにして登りました。
雷鳥は声が聞こえて、見つけました。あの霧の中で良く見つかったなぁ~と今ながら思います。
自分も去年は全く見れませんでしたが、今年はアルプスに行けば大抵見れてます。にっしーさんも一度見れたら、後は何度も見れると思いますよ!
最後の写真を撮ってたら、下らか登ってくる人に笑われました。。w
おつかれ、晴れ男!
…ぷぷぷぷ☆
お天気良いときに再チャレンジしましょー!
わたしも行きたい♪
えっと、、トップの写真を見たかな?
ちゃんと晴れてるでしょ!!
これがタキさんと自分の違いでしょうかね( ̄^ ̄)
乗鞍岳は手軽に登れるんでまた行くと思うよ。そん時に一緒に行こうか。
曇らせるのだけは勘弁だけど・・・ぷぷぷぷ☆
乗鞍岳 夜発日帰り登山
久しぶりにテント泊はやめて、日帰りの登山(前夜発だけど・・)今回は北アルプス最南端に位置する標高3026mの乗鞍岳。標高だけ聞くとかなり高い山ですが、実はすごい楽に登れます。[…
せっかくのアルプスなのに濃霧とは。。。
ショボンで体育座りになるのも分かりますw
おれも早く信州号乗りたい!
久しぶりに北アルプス遠征でしたが、展望は残念でした・・・
一人で登ってたら間違いなくつまらない登山だったと思いますが、友達がいてくれたので、後半は逆に悪天候が楽しかったです!w
信州号は10月ごろに終わってしまうのでお早めに~!
初めまして。mixiから来ました。
私も9月23日の夜行バスに乗って24日に乗鞍岳に行きましたが、
みやっちさんと全く同じ状況でした!><
下界は晴れていたのに、畳平に着いたとたんに気温が0℃。。。
霧と強風で大変な目に合いましたが、奇跡的に山頂では晴れ間に恵まれました。
でもホントに良い経験をさせて頂きました♪
実はみやっちさんのブログはいつも拝見しています^^
これからも楽しみにしています!
なつ919さん
初めまして、コメントありがとうございます!
なつさんも同じように天気が悪かったのですね。。24日は自分も五竜岳に登ってたのですが、散々な目に合いました。。
下界が晴れてると悔しいですよね!下山中に晴れだしたときは、もう一度登り返したくなりますw
でも、山頂で晴れ間が見えたようで良かったですね!標高3000m越えは、もう気温もだいぶ低くて、場合によっては雪が降るかもしれないですし、、防寒対策は必須ですね。
ブログ見て頂いているようで恐縮です。。毎週更新していると思うので、これからも気楽に見に来てくださいー!